『まれ』132話「希、双子も店も自分の子ども。圭太、主夫になる?」

出産から3ヶ月、希(土屋太鳳)の店「プチ・ソルシエール」が再開の日を迎え、
店のオープンの準備をする希でしたが、子どもたちのことが気がかりで仕方がない
店を開けるうちに、遠方からの客が目立つようになり、店を訪れた理由を訪ねた希は
意外な事実を知ることになる。。。

『まれ』第22週 第132話 「出産クッサンベイビー」あらすじ

出産から3ヶ月
家事や女将業をみんなで分担すことになり
希(土屋太鳳)はなんとか店を再会することができようになりました。

今日の朝食当番は、圭太(山崎賢人)。

圭太は手早く弥太郎(中村敦夫)に朝食を出すと
希に、早く出かけるようにと声をかける。

希は匠と歩実を前に、
子どもたちと離れたくて
出かけるわけではないからね
すごくすごくすごーく愛してるけど、
ケーキを作るために出かけることを語りかけると
ケーキが売れないと借金も返さないから
子どもたちに言い聞かせていた。

そろそろ行かないと間に合わなくなると
圭太が希のもとへ駆け寄ってくると、
希は抱いていた歩実を寝かせようとするが
横にするとぐずりだす歩実に
胸を締め付けられる希は
子どもたちと離れたくない
切なそうに抱きしめてしまう。

そこへ、弥太郎と藍子(常盤貴子)がやってくると、
藍子が希の代わりに歩実を抱く。

ご迷惑をおかけしますが、
よろしくお願いしますと希は頭をさげると
後ろ髪を引かれる思いで店へと向うのでした

そして、ママさんパティシエの第一歩のスタートですが。。。

希はオープン準備を整え
ケーキをショーケースに収めると
子どもたちのことが気になってしかたのない希は
塗師屋へ電話をかけ、子どもたちの様子を聞く。

電話に出た藍子は、
今はミルクを飲んで機嫌が良い
伝えると希は安心するが、
オムツは?とあれこれ気にする希に
大丈夫だから、圭太くんに任せなさい
藍子は希に言うと電話を切るが、
その後もひっきりなしに電話をかける希は、
店が暇なら帰ってくるか?
藍子に怒られてしまうのでした。

はい、我慢しますと反省する希。

すると、後ろからコンコンコンと見せの扉を叩く音がし、
振り向くとそこには常連客の姿が。。。

時計を見ると、時刻は10時過ぎ
希が慌てて店を開けると、
店が再開するのを心待ちにしていたという常連客は
同伴してきた連れに、ここのケーキは本当に美味しいから
揚々を店へと足を踏み入れる。

そこへ、常連客のあの母親もやって来て、
プチソルさん、おめでとう!
店の再開を祝いに来てくれたのでした。

希は、このあいだはせっかく注文してくれたのにと
ケーキを作れなかった先日の一件を謝罪すると、
母親は、自分も無理を言ってしまって申し訳なかったと言い
心配していたと話す。

仕事と子育てとで大変だろうと希を労うと
自分は周りに助けてもらっているからと希が答えると、
母親は、子どもたちはパワーになるからねと
家族が健康で笑ってくれていれば、
お母さんは幸せだよねと笑うと、
その母親の言葉に大きくうなずく希。

店を終え、希が塗師屋に帰って来ると
掲示板には、何時におしっことうんちをしたかが
書かれていて、子どもたちのかわりない様子に安心する希。

その様子を見ていた直美(藤吉久美子)。

直美と藍子は梱包用の小物を用意しながら
希の子育てについて話していた。

すいません、いろいろと至らない子で
直美さんにもご迷惑をおかけしてしまって
直美へ気を使う藍子に、
本当にあんな頑固な子、
見たことがないと直美がため息をつく。

それでも圭太くんが本当によく希を支えてくれていて
藍子が微笑ましげに話すと、
昔、自分も圭太の熱を見逃してしまったことがあって
圭太は小さい頃から体弱く、
しょっちゅう熱出していたから
気をつけてはいたのだけど、
少し目を離した隙に40℃の熱出して、
けいれんを起こしたことがあって、
あの時は本当に心底震えた

そんな、
悔やんでも悔やみきれない思いを
息子の嫁にはさせたくはないと言うと、
弥太郎も圭太も
なんやかんや言っても甘いから、
自分が貧乏くじ引いていると笑って話す直美。

それでも、大事な孫のために、
店は永遠に反対し続けるから!
直美が意気込んで言うと、
それも直美さんの応援ですねと藍子が笑う。

直美は満足そうにうなずく。

その夜、
部屋へ戻っても仕事をする圭太の背中を見た希は、
やっぱり、午前中の子どもたちを見ている分、
残業になってしまうね、ごめんねと圭太を労うが、
ここ乗り越えれば楽になるから、今だけだと言い
圭太は希に負担に考えるなと伝える。

すると子どもを抱いていた希は、
圭太にあるものを取るように言うと
それは「クッサン・ド・リヨン」という
南フランスのお菓子を作っていた。
その菓子を口に運ぶ圭太がうまいと言うと、
嬉しそうな希は、店が軌道にのって、
ほかにもフランス菓子を出せるようになったら
最初にこのお菓子を出したいと話すと、
なぜこの菓子を?と圭太が聞く。

このお菓子の名前は「リヨンのクッション」という意味の、
人々の健康を祈るという気持ちが込められている菓子で、
この子たちと、圭太と、家族みんなが健康で、
幸せでありますようにという願いを込めて出したいと話し
圭太も希の気持ちに賛同するのでした。

翌日、店に座る希は、
店が軌道にのったら
あれもしたい、これもしたいと
希の夢はふくらむが。。。。

はぁ~暇だなぁ~と、
希の横で座る文(田中裕子)がため息をつくと、
店閉めても閉めなくても、
借金は返せないのではないか
文が希に疑問を投げかける。

すると希は、
そんなこと言っても、
店は子どもみたいなもの
一度産んだものを、
お腹の中には戻せない
反論する。

希のその言葉に
ほぅ、たくましくなったものだ
笑う文。

歩実と匠と同じように、
この店も大事にゆっくり育てるのだと
思いをはせる希だったが、
それでも、育てるためにはがいるからなぁと言うと
それじゃあなといって文は帰えろうとすると、
そこへ、1組のカップルが店にやって来る。

ケーキの持ち帰り時間を希が訊ねると
車で2時間くらい。。。とお客が答えたことに
希は驚いてしまう。

2人は金沢から来たと話すと、
その後も、富山名古屋と、
次々と遠くからのお客が来店することを
不思議に思った希は、
どうしてこの店を知ったのか
1人のお客に訊ねる。

すると、そのお客は、
波多野 都」と言う
東京の雑誌記者のブログ
この店のことが載っていたから
買いに来たと答えるのでした。

希はさっそくネットで調べてみると、
そのブログのプロフィールには、
以前希の店に買いに来てくれた
出産後、仕事をどうするのか決めきれていない」と
言っていた妊婦・波多野都(本上まなみ)の顔写真が。

波多野都のブログ「みやこのスイーツ探訪記」

『能登での出会い』

「出張の帰り、能登半島の輪島市。
朝市に魚を買いに行って、
思いがけず本格フランス菓子の店に遭遇。

伝統的なフランス菓子・マルジョレーヌを
能登の食材でアレンジしたケーキは
わざわざ食べに行く価値あり

能登の空気とか、においとか
そういうものと一緒に食べるから
このお菓子はおいしい。
そうシェフは笑った。

シェフは産休後、
11月に店を再開すると言った。
その気概
私も勇気をもらえた。
能登に素晴らしい店が産まれた。
どうか大事に育ててください。」

産まれた。。。
その言葉に感極まる希。

世間様に知ってもらえたなと文が希に声をかけると
うんと大きくうなずく希の瞳には涙が。

そこへ、
背中と前に、双子を抱えた圭太が
散歩がてらにと店へやってくる。

すると圭太は、子どもたちに
お母さんのパティシエ姿、
かっこいいだろ~と見せてやると
希が泣いていることに気づく。

どうした?と驚く圭太に希は
いいことがあったんだよと
希は答えるのでした。

2015年4月。
プチ・ソルシエール」はたくさんのお客で賑わっていた。

希の店には、
祝北陸新幹線開通記念の「デパール
そしてあの「クッサン・ド・リヨン」が並んでいました。

学校帰りの男の子と女の子が
クッサン・ド・リヨン」がなくなってしまうと
ランドセルを背負ったまま大急ぎで店に入ってくる。

2人は店の扉を開けると
お母さん!と言って
希の胸へと飛び込んでいく。

小学生になった匠(小山春朋)と歩実(横山芽生)でした。

すると、
2人ともお母さんの店行くと言って聞かないんだと
言って少し遅れて圭太がやってくる。

「クッサン・ド・リヨン」を美味しそうに頬張る
匠と歩実。

オープンから6年
希の店はようやく軌道に乗り始めています。

ママさんパティシエの人生が
どう転がっていくのか
乞うご期待です。

『まれ』第22週 第132話 「出産クッサンベイビー」解説

今回は 「クッサン・ド・リヨン」 について解説していきたいと思います。

クッサン・ド・リヨン Coussin de Lyon
食通の街、リヨンの伝統菓子
フランスの南に位置する、
食通の街で知られるリヨンが発祥

小さくて緑・ピンク・紫といった独特な色合い
鮮やかでカラフルなお菓子クッサン・ド・リヨン」は、
チョコレートとシロップなどで作ったガナッシュを
マジパンで包んだものです。

「クッサン・ド・リヨン」の由来は、
1643年ペスト蔓延にリヨンの市民が苦しんでいたとき、
疫病を鎮めるために、人々はフルヴィエールの丘で
巨大な7本のロウソクに火を灯し、
絹織物が大きく発展した、リヨンの街の名産である、
絹で作ったクッションの上に金の王冠を乗せ、
金貨を捧げて聖母マリアに祈願したことに始まります。

以来、毎年9月8日に同様に祈りが捧げられるようになり、
リヨンの菓子店「VOISIN(ヴォワザン)」の菓子職人が、
祈りの際に使われる絹織物のクッションを型どった
菓子を考案したのが「クッサン・ド・リヨン」と言われています。

※VOISIN公式サイト(フランス語です)
クッサン・ド・リヨン説明ページ→コチラ【SPÉCIALITÉS】
クッサン・ド・リヨン通信販売掲載ページ→コチラ【VOISIN通販】

 波多野都との出会い 】は→コチラ 128話 「希産気づく、いよいよ双子出産!?」

『まれ』第22週 第132話 「出産クッサンベイビー」感想

今回は、 どんどん素敵主夫に!? な 回でしたね。

圭太がエプロンをして弥太郎さんの食事を用意してるなんて
びっくりしてしまいました。

希の力は絶大ですね

圭太がどんどんイクメンにも
イケメン主夫にも進化していきます。

いつの日か
なんでもできてしまうパーフェクト夫に
なってしまうのではないでしょうか?

今日の名言は
波多野さんの 能登に素晴らしい店が産まれた です。
希の夢が一歩前進したとともに、
父・徹の夢が現実のものとなった瞬間でしたね。

希の双子の子どもたち
匠と歩実も小学生
子育ても一旦の段落がつきました。
いよいよママさんパティシエとしての
希新しい物語がスタートします。

次回、第133話  新 「いっぱい失敗タルトタタン」お楽しみに!!!

『まれ』 【もくじ あらすじと解説・感想 一覧】

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