『まれ』142話「希8年のブランクに苦しむ、明かされるマキの過去」

陶子(柊子)から言われた言葉が心底響いた希(土屋太鳳)は再び
コンクールへに挑戦することを決るが、新しい味の追求を始めても、
8年のブランクはなかなか埋めることができずに苦しむ。
昔のようにアイデアが思い浮かばなずに落ち込む希のもとに
マキ(中川翔子)が店を姿をみせると、今まで話さなかった過去について
希に話し出すのだった。。。

『まれ』第24週第142話「女たちのジレンマムース」あらすじ

再びコンクールに出場すると決めた希(土屋太鳳)は、
コンクールまでの間、店を閉め、
干からびた五感を取り戻すべく、
赤崎いちごを使い新しい味の追求をはじめる。

希の挑戦を勉強したいと沙耶(飯豊まりえ)がやってくる。

自分の考えたレシピも参考になればと、
沙耶は希にレシピを見せる。

そのレシピを見た希は、沙耶のアイデアは褒めるが、
フランス菓子の基本とは違うと指摘し、
生クリームとスポンジの組み合わせは
フランス菓子にはないと説明すると、
昔の自分も同じことをしていたと言い、
昔は本当に何も知らずに
陶子(柊子)に怒られてばかりだったと
思い出を話す。

試作を終え、桶作家へ帰った希は、
試作の「赤崎いちごのフィナンシェ」と
「赤崎いちごのタルト」をみんなに振る舞う。

次に希が目指すのは
「ジャパン洋菓子コンクール」の北陸地区大会。

そこで優勝すれば、
次は全国大会に進むことができる。

希のコンクールは地元の相撲大会の翌日、
匠(小山春朋)と歩実(横山芽生)の相撲で
パワーもらって頑張れる!と意気込む希だったが、
新しい味を探して作ったケーキは
どれもどこかで食べたような味ばかりで、
8年のブランクを埋めるのは
並大抵のことではないのだと、
改めて希は痛感していた。

あの頃のような新しいアイデアが全く出てこない。

桶作家では
なかなか一緒に居られない希のことを思って、
歩実が懸命に希のために絵を描いている。

希と、ケーキと味噌汁。

次の日も、
ケーキのレシピ作りに煮詰まった希は、
外の空気を吸いに出るが、
陶子に言われたことを思い出し悶々と頭を抱える。

希は桶作家に戻っても、
家でもケーキのレシピと向き合ってばかりで
家族に目もくれずにすごしていた。

悶々と新しいアイデアに頭を悩ませていると、
希の姿を見つけた歩実が、
希に描いた絵を見て欲しいと甘える。

そんな歩実に対して、
自分に余裕のない希は苛立ち、
声を荒げてあたってしまう。

次の日
歩実にあたってしまったことと、
なかなか新しいアイデアが湧いてこない事に
希が落ち込んでいると、
希の店にマキ(中川翔子)がやってくる。

はる(鈴木砂羽)に土産を買おうと
立ち寄ったと話すマキに希は、
レシピ作りもうまくいかず、
子どもにも八つ当たりしてしまったと、
今の自分の現状を相談する。

するとマキは、
実は自分も今しがた男と別れてきたのだと言い、
今まで話すことのなかった過去の自分の話しをはじめる。

昔、自分は東京で歌手を目指していて、
田舎を飛び出して、東京に行き、
役者志望の男と出会って一緒に暮らしていた。

お互い何年もパッとせず、
そのうちに男が役者をやめて仕事をするから
マキに結婚しようと言い出し、
マキはそれを承諾した。

しかし、
いざ男の実家に挨拶に行く途中、
男が買い物に出かけたのを待っていると
マキはなんだか急に怖くなって、
気が付いたら逃げ出していたと言う。

両方手放せなくて、両方駄目にしたと
唇を噛みしめるマキは、
東京に居た頃の自分が嫌い、
東京に行くと思い出してしまいそうで
足がすくむと涙を浮かべて話す。

そんな自分だから、
無責任に希を応援することはできないと言い、
場合によっては、両方失うこともあるからと
マキは希に忠告するのでした。

希が桶作家に帰ると、
匠と歩実が相撲の練習をしていた。

しかし、
希が話しかけると歩実は逃げてしまい、
藍子(常盤貴子)にしがみつくと
顔をうずめて希を見ようとしない。

そんな歩実の姿に、圭太(山崎賢人)は希を呼びだし、
ケーキで余裕がないのはわかるが、
少しは子どもの気持ちも考えろと注意すると、
歩実の最近希の帰りが遅いから、
一緒にご飯も食べれず、お風呂にも入れなくても、
世界一のケーキのためだと我慢してるんだと
歩実たちの気持ちを話す。

どんなに父親がそばにいても、
子どもたちは結局、母親が一番なのだからと話す圭太に、
希は、やっぱり自分には無理だったのかもしれないと弱音を吐く。

陶子のように、人生をかけてお菓子と向き合うくらいでないと
通用しない世界なのかもしれないと泣き言を吐く希に
子どもがいても頑張っている人たちはいると圭太が言うと、
できる人もいるが、自分には無理だと希は圭太に反発する。

すると圭太は、
そんなに簡単なことではないとわかっていて
始めたことじゃないのか?
そんなことを言うならどちらかをやめろ!
もし、希がパティシエを選ぶというなら、
子どもたちは自分が1人で育てる!と
机を叩いて憤るのでした。

『まれ』第24週第142話「女たちのジレンマムース」解説

今回は 「世界一になるためのコンクール」 に
ついて解説していきたいと思います。

「世界一になるためのコンクール」つまり、
本場フランス・食の都リヨンで開かれる
2年に1度の世界を代表する製菓大会
「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」が
開催されます。

この大会に出場するには、
日本代表を決める
日本国内予選があります。

一次審査、二次審査ののち
決勝を経てようやく出場権を獲得。

本戦では競技は各国の代表選手3名が、
氷細工・チョコレート細工・アメ細工の三部門を
10時間という制限時間内チームで競い合い、
総合得点で優勝を目指します。

日本国内からたった3名という狭き門、
ママさんパティシエコンクールの比ではありません。

今からコンクールデビューをして
果たして希はいつ世界一を獲得できるのでしょうか?

『まれ』第24週第142話「女たちのジレンマムース」感想

今回は、まるで幸枝さんみたいな 回でしたね。

結婚して、子どもを産んで
それでもパティシエの道を諦められずに
無我夢中でしがみつこうとする。。。

これはまるで、
希の祖母・幸枝さんとまったく同じではではないせしょうか?
幸枝さんは娘である藍子さんを置いて
単身フランスへ飛び立ち
そのまま35年も藍子さんとは
絶縁状態にありましたよね。

希も同じ道を歩んでいくのでしょうか?

【幸枝さんとのエピソード】は→ コチラ 第6週「母娘キャロットケーキ」へ

今日の名言は
マキさんの 両方手放せなくて、両方駄目にした です。
なんだかすごく共感してしまいました。
二兎と追うもの一兎もえずとはよく言ったものですね。

パティシエの道を諦めひとりの母親として
女将としての人生を歩むのか?
それとも、ケーキのために家族と別れるのか!???

次回、第143話  続 「女たちのジレンマムース」お楽しみに!!!

『まれ』 【もくじ あらすじと解説・感想 一覧】

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