『あさが来た』7話「あさとはつの嫁入りが決まる。はつは辛気臭い女!?」

ある日、はつ(宮崎あおい)の許嫁の惣兵衛(柄本佑)が、母の菊(萬田久子)と
京都の今井家へやってきた。
美しくなったはつに喜ぶ菊だったが、での一方でいじのわるいことをはつに聞く菊。
それを見ていたあさ(波瑠)は思わず。。。

『あさが来た』第2週7話「ふたつの花びら」あらすじ

ときは流れて1865年(慶応元年)

このころの京都は日本中から
尊皇攘夷(そんのうじょうい)をとなえて
過激な武士たちが集まり
新撰組がそれを打ち取るなど
ものものしい空気が流れていました。

しかし、そんなことは
あさ(波瑠)には関係ありません。

あさは15歳になっていましたが、
あのおてんばぶりは変わりなく
町中を大股で歩いて回っては
ちゃんばらごっこをする男の子たちを
竹棒を片手に追いかけ回していまし
女中のうめ(友近)の叱られてばかりいました。

そして、
今井家では娘たちの嫁入りを前に
母・梨江(寺島しのぶ)が
2人の花嫁教育に張り切っていた。

今年の春の同じ日に、
あさとはつ(宮崎あおい)は
2人そろって大坂に嫁ぐことが決まったのです。

梨江に習い縫い物をするあさでしたが、
指を刺してばかりで
いっこうに上達する様子もなく
あまりの不器用さに呆れる梨江。

どうやっても縫い物が
うまくできないあさは
「なんでどす?」
なんで自分は針や糸と
仲良くできないのだろうと
首をかしげている。

一方の姉・はつは、
見事な手さばきでスルスルと
着物を縫い上げていくその姿を
羨ましそうにあさは見つめると
ため息をつく。

子どものころは
あれほど「絶対に嫁に行かない」と
言っていたあさでしたが、
この4年間、許嫁の新次郎(玉木宏)は
季節の変わり目ごとに京都へ来ては
あさを訪ね会話をかわし。

そしてあさも、
次第に新次郎に気持ちを寄せ始め、
大坂へ嫁ぐ覚悟ができているようでした。

今井家の書斎では
もう次の春にも嫁入りとは。。。
まだ早すぎるのではないかと
心配そうな寂しそうな表情で
梨江にぼやく父・忠興(升毅)。

「早すぎるどころか遅いくらいです」と
忠興に梨江は笑うと
あのあさのことだから
いつまた気がかわって
「お嫁になんか行かへん」と
言い出すかもしれない
ちょっとでも気持ちのあるうちに
嫁がせておかいなとと言う梨江。

なんだか信じられなれないなと
ため息をついて気をもむ忠興に
梨江はついおかしくて笑ってしまうのでした。

ときを同じくして、
あさも嫁入りや両親や姉と
離れて暮らすということが
まだどういうことなのか
わからないでいる。

そんな気持ちをあさは
姉のはつに話しかけるが
はつは上の空で
カラ返事をするばかり。

はつのその様子に
あさは驚き心配するが
当のはつはなんでもないと
笑ってごまかす。

しかし、はつはあの能面のような
山王寺屋の惣兵衛(柄本佑)を思い出しては、
不安で怖くて仕方がない気持ちを
圧し隠そうとするのでした。

最近のはつの様子が
おかしいと感じたあさは
もしかするとはつは
嫁入りが嫌なのではないかと
忙しそうに掃除をする女中のうめ
お尻をおいかけまわして相談するが
はつはあさの100倍まじめに
嫁入り修行に取り組んでいた
そんなことはないと答えるうめ。

それより心配なのはあさの方だと
うめが言うとふてくされるあさだったが
最近、新次郎の笑っている顔を見ると
気持ちが楽になるとあさは言うと
そろばんをみつめながら
「あのお顔は不思議やぁ~」と言うと
うめはニヤリと笑うとあのおてんばなあさが
そんなかわいらしいことを言うなんてと
嬉しそうに話す。

今日は新次郎と会う約束の日
だからあさの機嫌がいいのかとからかううめに
あさは「そんなのではない!」と照れ隠しするが
今では新次郎と会うことが楽しみになっている。

しかしその日、
あさの家にやってきたのは、
はつの嫁ぎ先である
山王寺屋の女将・菊(萬田久子)と、
許嫁の惣兵衛(柄本佑)だった。

京都へ能を見にきたついでに
今井家へあいさつに来たと話す菊に
お茶のおかわりをと梨江が席をはずすと
美しくなったはつを見て菊は喜んでいたが、
その一方で、菊は許嫁の惣兵衛以外に
他の男性との付き合いがないかと
はつに詰め寄る。

そんな様子を障子の隙間から
あさがのぞいている。

突拍子もない質問に
言葉が出ないはつでしたが
そんなことはありませんと
きっぱりこたえると
菊は悪びれることもなく
あまりにもはつが
女性らしくなっていたから
心配になったのだと
いじわるなことを言うのでした。

それを見ていたあさは
いじわるな姑よりも
その横でなのも言わずに
ただ座っている惣兵衛に
腹を立てていた。

惣兵衛が手洗いから戻ると
あさが仁王立ちして目の前に立つ。

するとあさは頼みがあると言うと
これから嫁ぐ姉が安心できるように
「はつのために笑ってほしい」と
惣兵衛に頭をさげて頼む。

しかし惣兵衛は
なんでオレがお前なんかに
指図されなければならないのか
「おなごのくせに」と言うと
あさもちょっとは大人になって
マシになったかと思ったが
中身は昔のじゃじゃ馬のまま
はつも辛気臭い(しんきくさい)女だが
お前よりはまだマシだなと
笑う惣兵衛。

大好きな姉を「辛気臭い」と言われ
腹を立てたあさは惣兵衛を睨みつけ
こぶしを握りしめる。。。

『あさが来た』第2週7話「ふたつの花びら」解説

今回は「辛気臭い(しんきくさい)」「15歳での嫁入りは遅い
尊皇攘夷」について解説していきたいと思います。
 
辛気臭い(しんきくさい)」とは
おもに関西地方で、じれったいや気がめいってしまう、
暗いなどというあまり良い意味では使われない言葉です。
 
15歳での嫁入りは遅い」とは、
この当時の女子の場合、
生まれてすぐに嫁ぎ先を決まられていたことが多く
10歳~15歳での嫁入り(結婚)することが一般的な時代のため
この当時のあさは15歳、はつは17歳なので少しゆっくりめといえます。

そのため、母・梨江は「早すぎるどころか遅いくらいです」と
父・忠興に言ったのです。
 
尊皇攘夷」とは
江戸時代には、天皇を尊崇する「尊皇論」と
幕末になると海外からの外国船が
日本へたくさん来航するようになり、
その外国勢力からの政治的圧力から、
外国人を受け入れられない反対派の
「攘夷論」が思想が強くなっていきます。

1865年兵庫開港要求、
イギリス国からの圧力で開国すると、
日本経済が大混乱し幕府や藩の財政が
困窮する結果に。

その外国に対して弱腰の幕府と、
外国勢力に対する反感が強まり、
「尊皇論」と「攘夷論」がむすびつき、
幕末長州藩の下級武士を中心に
尊皇攘夷運動という政治運動として激化。

その後、討幕運動に発展することになります。

【当時の結婚ついて】→コチラ 第1話 「小さな許嫁(いいなずけ)」解説へ
【時代背景・主な出来事ついて】→コチラ 第2話 「小さな許嫁(いいなずけ)」解説へ

『あさが来た』第2週7話「ふたつの花びら」感想

今回は、やっぱり能がお好きな山王寺はんな 回でしたね。

家に能面を飾っているだけあって
山王寺家の方々は「能」がお好きのようですね。

しかし、菊さん
なかなかの姑さんですね。

息子の許婚に
他に男人との付き合いがないかなんて
失礼きわまりないですよね。

信頼あっての許婚制度かと思いますが。。。

白蛇こと惣兵衛さんもだんまりですし
はつがあんまりにも綺麗になったから
恥ずかしくて照れ隠しなのかと
思ったりもしたんですが

どうでしょう

違いますかね?

今日の名言は
梨江さんの 「早すぎるどころか遅いくらいです」 です。
普段は厳しい父・忠興さんですが、いざ娘を嫁にやるとなると
ずるずる引き延ばしていたみたいですね。
そんな夫をたしなめる妻・梨江さんの言葉から
忠興さんの娘たちへの愛情がすごく伝わってきました。

山王寺屋・惣兵衛の言葉に
あさは惣兵衛を睨みつけこぶしを握りしめます。
一体どうなってしまうのか!!??

次回、『あさが来た』第8話「ふたつの花びら」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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