『あさが来た』14話「あさの新婚生活は新次郎の朝帰り!?白蛇からはつへの贈り物」

夫の新次郎(玉木宏)は朝になっても戻らず、それでもあさ(波瑠)は
加野屋に嫁いだ翌朝から家になじもうと奮闘する。
しかしあさが毎日奮闘する中、新次郎は店に出ても座っているだけで
そして毎晩あさを残してどこかへと出かけていってしまうのでした。。。

『あさが来た』第3週14話「新選組参上!」あらすじ

はつ(宮崎あおい)が惣兵衛(柄本佑)、
栄達(辰巳琢郎)、菊(萬田久子)に
ある部屋に連れられてくる。
そして、姑・菊に促されるまま
障子を開けたはつが部屋で見たものは。。。

はつが障子を開けるとそこには
色艶やかな着物がたくさんならべられていた。

主人・栄達が季節替わりの着物を
惣兵衛がはつに贈りたいと言うので
取り寄せたのだと話すと
菊も嬉しそうに朝までに好きな柄をを
好きなだけ選ぶように言い
ふたりをおいて部屋をあとにする。

どれにすればいいかと戸惑うはつは
惣兵衛にひとつ選らんで欲しいと言い
はつは数ある着物の中から「露芝」を
手にとり惣兵衛にこれはどうかと訊ねる。

すると惣兵衛は「地味やな」と言うが、
でもそれもいいと惣兵衛は言い
「露芝」は派手さはないが美しい柄で
はんなりとしているようで鋭さもあると言う。

そんなぶっきらぼうで不器用な
惣兵衛の優しさにはつは、
はにかんだように微笑むと
「なんだか嬉しおすなぁ」と
嬉しくてたまらない様子で
着物を手に取って見つめる。

あさ(波瑠)が加野屋に嫁入りして、
はじめての朝が来ました。

あさが目を覚ますと
隣に新次郎(玉木宏)の姿はなく、
肩を落とすあさだったが、
そこへあさを呼ぶうめ(友近)の声がする。

うめと共に朝の支度をしようと
台所へやってきたあさは
加野屋の活気のある台所に関心する。

加野屋には家付き(住み込み)の使用人が多く
朝から大勢が働いているのだと
うめがあさに説明していると
そこへ女中頭・かの(楠見薫)が
台所へとやってきたので、
あさが姑のよの(風吹ジュン)の所在を訊ねると
かのは「奥さまは朝に弱いのでまだ寝ている」と
あさに告げると自分の仕事へと入っていく。

さっそく
嫁として家の仕事を手伝いたいと申し出るあさに
女中のかのはまだ嫁にばかりなのだから、
大坂にはいい芝居小屋がたくさんあるので
今日くらいは芝居でも見に行ってはどうかと
あさにすすめる。

しかし、新次郎もまだ帰ってきていない
むしろどこへ行ってしまったのかも
一向に検討もつかないあさは
どうつくろっていいのかわからず
とにかく家の役に立ちたいと
仕事をさせてほしいかのに頼み込む。

あさの「働く」という言葉に
かのは目を見開いて驚くが
「それなら。。。」とあさに
自分の仕事をひとつ任せるのでした。

それは加野屋の主人・正吉(近藤正臣)や
女将のよのが使う「水」を用意すること。

それを聞いたあさは張り切って腕まくりすると
「井戸」の場所をかのへ訊ねるが
「井戸の水なんぞ飲めますかいな」と
呆れたようにかのに笑われてしまう。

かのはあさに「あれどすわ」と
手を指した先には「水売り」の売り子が来ていた。

するとかのは「桶に5杯もあれば足りるさかい」と言って
あさに財布を渡すと店の中へと戻っていく。

「水まで商売やなんて びっくりぽんや」
あさは目を丸くしていたが
それでも加野屋の嫁として
元気に働きだすのでした。

丁稚(でっち)や番頭たちが朝食を食べていると
うめとふたりで「水」を運ぶあさがやってくる。

その姿に驚いた中番頭の亀助(三宅弘城)は
慌てて立ち上がろうとするが
大番頭の雁助がそれを止める。

「奥の仕事を勝手に
男が手伝ってはあかんのや」と
雁助(山内圭哉)は亀吉を止めたが、
それしても、
両替屋の若奥さんが
女中と紛れて働くなんて
変わった若奥さんだと呆れている。

あさが加野屋の朝の会に出ていると、
そこへ朝帰り新次郎は巾着袋を振り回して朝帰り。

「祝言の日に夜遊びとは、さすがやな」と
番頭たちも面食らう。

そんな中、主人の正吉はいつもどおり
加野屋の家訓を唱和する。

加野屋の家訓

  • 昼夜ともに行儀よく怠けぬように勤めましょう
  • 店はきれいに掃除して終日席は乱さぬように
  • 若い者をよくしつけ無体に罰してはならない。。。

みんなが大きな声で唱和することに驚くあさ。

よのが加野屋の家を紹介して回っていると
奥の仕事は店みんなのことを考える
母親のようなものだとあさに話して聞かせるよのは
女中の1人、おクマ(郷原彗)をあさに紹介すると
「このおクマは富山の生まれでな
これもええ年やから
ぼちぼち嫁の行き先も
考えたらなアカンわなぁ」と言うと

「新次郎もはじめての床入りの日に
夜遊びやなんてなに考えてますのやろうなぁ」と
ほかの女中たちもいる中で
家庭内のことを口にすると
さも気にした風でもなく
次へと向かっていくのでした。

お家のしかもあさと新次郎の
プライベートなことを女中たちの前で
堂々と口にしたよのの態度に
うめは呆れたようにいうと
あさを気遣って声をかける。

しかしあさは「悪いの自分だから」と
早く新次郎に謝らないとと気に病む
あさの様子にうめも「なにかあったのか?」と
心配そうにあさの顔を覗き込んでいると
そこへ先ほどのおクマがやってっくる。

するとおクマは突然
「ホンマはうち息子3人してますねん」と言うと
何度もそう伝えているのに女将のよのは
何度も見合い相手をあてがってきて
さらには、自分の出身は「和歌山」なのに
「あんたの顔は富山の顔や」と言われてしまって
いつのまにやら「富山出身」にされてしまった言い
「奥さまは思い込みがはげしいというか」と困ったように
あさとうめに話すのでした。

そんな姑の話に戸惑い
びっくりぽんなあさです。

一方、新次郎はというと
加野屋の店が開いて
みんなが忙しそうに働いている中も、
奥の席でただ座っているだけの新次郎。

店には新次郎の友人が顔を出していて
珍しく店に出ている新次郎と世間をしてる。

父の正吉に
「跡継ぎの榮三郎(吉田八起)が大きくなるまで
座ってるだけでええさかい、座っとき」と言われ
座っているだけだと話す新次郎は
「わてお面(顔)だけは、よろしおますやろ?」と
悪びれもずに笑って言うので
よくそんなことを自分で言えるなと
友人は笑ってしまう。

昼時、廊下掃除をしていたあさは
新次郎の姿を見つけると
「旦那さま!」と声をかけ駆けていく。

ぞうきんを手に駆けて来たあさの姿に
驚いた新次郎はどうしたのかとあさに訊ねると
みんなに琴でも弾いてなさいと言われたが
そんな気分になれなかったので
家の手伝いをさせてもらっているのだと
あさは新次郎に答えるとあさは
昨晩のことを新次郎へ謝る。

ケガをした小指を心配するあさは
新次郎の小指を見るとその指には
きれいにシップが張られていた。

もう心配はないと新次郎は言うと
「もしかしたら、寝んと待っててくれたんか?」と
新次郎は少し期待を込めたようにあさに聞くが
あさは「いいえ、ぐっすり」と答えると
「それでこそ、あさちゃんや」と笑う新次郎は
どこかへと出かけるようだった。

そんな新次郎にあさは
外へ仕事に出かけるのかと訊ねると
そんなものはないと新次郎は答えると
「朝5つから昼8つまで座ってたら
わての仕事はおわりだす」と言うのだった。

するとあさの「なんでどす?」が口から出る。

なぜ仕事をしたがらないのかと新次郎に問うが
新次郎は歩を止め「なんでやろうな」と口にすると
振り返ると「それがわての性分よってな」と笑って
店を出て行くのでした。

そんな新次郎の姿を
神妙の面持ちで見つめる
主人・正吉と大番頭の雁助
そして三男の榮三郎(吉田八起)。

お稲荷さんの前で手を合わせるあさは
また余計なことを言ってしまったのかと
肩を落として自分の口をつまむ。

そして、あさがお嫁来て1ヶ月、
新次郎は毎日夜になると出かけて行き、
結局、あさと一緒に過ごすことは
一度もありませんでした。

いそいそと提灯を片手に
新次郎が1人向かった先には
ある女の姿が。。。

そして新次郎は親しげに
その女性の家へと入っていくのでした。

『あさが来た』第3週14話「新選組参上!」解説

今回は「露芝」「朝5つから昼8つ」「水売り」「奥の仕事
よのの思い込み」について解説していきたいと思います。

露芝」とは
芝を表現した三日月形に描かれた線弧に
その芝の上に露の玉がついている状態をあらわした
着物の伝統文様のことで柄のことを言います。

朝5つから昼8つ」とは
時鐘の数で呼ぶ、時刻のことです。

劇中のせりふ「朝5つから昼8つ」とは
朝8時ごろから昼14時ごろのことをいいます。

水売り」とは
人口が密集するような都会では、
土地から井戸へ塩分が混ざったり、
雨で水が濁ったりするなどして
飲料に適さない井戸もあったようです。

そのため、井戸はもっぱら洗濯などの
洗い物に使われてはいましたが
飲料としてはほとんど
利用されていなかったようです。

そのような人たちを相手に
川の上流から水を汲んでは
毎日運んでお届けては
飲み水(料理用)を売っていました。

しかし、水のきれいな京都などでは
井戸の水をそのまま利用できたので
あさにとっては「水を買う」というのは
驚きのできごとだったのです。

奥の仕事」とは
商家の裏方のことで主に
掃除、洗濯、炊事などの仕事です。

商家なのでは、
おもて=店と奥=裏方とは
はっきりと区別されていて
女中がおもての店先で
商品を触るなどというのは
もってのほかです。

なので、どちらかが勝手に
仕事を手伝うというようなことは
基本的には禁じられていました。

よのの思い込み」について
これも上記の「奥の仕事」のしきたりに
関係するのかも知れませんが
当時の女中は近県の嫁入り前の女性が
奉公に出てくるのが一般的です。

そして基本的に「住み込み」で
働く者は男女ともに未婚の場合のみで
結婚をすると一人前として住居をかまえ
「通い奉公」をすることが一般的でした。

「使用人の結婚」についても、
主人に認められて同業者の男性と結婚させたり、
出入りの商人や、自分の家の手代と結婚させたいなど
店側で決めることがほとんどで自由恋愛なども、
ほぼない時代です。

このことから、女将のよのさんはおクマさんのことを
独身と勘違いしたのかもしれませんが。。。

わたしが少し気になったのは

  • よのさんの朝が弱い
  • 勘違い?思い込みが激しい
  • 新次郎の家業への避け方とそれについて親も止めずに分家にしている
  • 次男・新次郎ではなく三男・榮三郎が跡継ぎ

この4点から
「よのさんはうつをわずらっているのではないか?」
「新次郎さんは妾(めかけ)の子なのではないか?」
なんて嫌な予感がひしめいています。
そうでなければいいな~と思いながら今日はここまで。

【丁稚(でっち)・番頭について】→コチラ 第6話 「小さな許嫁(いいなずけ)」解説へ

『あさが来た』第3週14話「新選組参上!」感想

今回は、新婚早々夜遊びな 回でしたね。

おてんばあさちゃんが
あんなに一生懸命にお家のことをするなんて!!
白蛇さんがはつさんに贈り物おくるなんて!!
みなさんびっくりされませんでしたか?

わたしはびっくりしました。

お嫁授業のお針(縫い物)などが
苦手だとてっきり思っていたので
掃除とかのお手伝いもできないのかと
てっきり。。。すみません。

でも、白蛇さんに関しては
ちょっと素直な白蛇さんに
かわいいな~なんて思ってしまいました。

はつさんが幸せそうでよかった!!

今日の名言は
おクマさんの 「ホンマはうち息子3人してますねん」 です。
仰天告白でしたね。

新婚にも関わらず新次郎は
毎夜ある女性のところへと
通いつめる日々をおくります。
一体この夫婦はどうなってしまうのか!?

次回、『あさが来た』第15話「新選組参上!」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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