『あさが来た』16話「あさと五代才助との再会。新次郎の行き先を知ったあさの行動は!?」

あさ(波瑠)が大阪の町で出会った男性は五代才助(ディーン・フジオカ)だった。
才助は変わらぬあさに喜ぶが「世の中はこれから大きく変わる」と助言すると
どこかへ去っていってしまう。そんな中、あさは毎晩出かける新次郎(玉木宏)に
しびれを切らせ夜中出て行く新次郎の後をついて行くとそこには。。。

『あさが来た』第3週16話「新選組参上!」あらすじ

あさ(波瑠)がたどり着いたのは大坂の米会所。

「やっとこさ会えたなぁ」と
親しげに話しかけきた男
あさは誰だかわからずにいると、
せっかく身元を探してまで
イギリスから文を送ったのにと
すねたように言う男の言葉にあさは
「あぁ!!あの薩摩の」と
ようやくその人物のことを思い出す。

そこで偶然出会った
西洋洋服に身を包んだ男は、
イギリスからあさに文をよこした
五代才助(ディーン・フジオカ)だった。

「たばかったなぁ(驚いた)
あんおてんば娘がこげんな
ビューティフォーになちょったとは」

米会所の威勢の良さにあさは瞳を輝かせて
男連中の中へ飛び込んでいくと、
才助はあさに米会所の仕組みを説明する。

大坂の米会所で決められた相場(値段)は
江戸や京都、大津、赤間関(現・下関)でも
基盤として利用されていて
その相場を飛脚で飛ばすほかにも
会所の一番高いところから旗をふり
各所に知らせるのだと言う。

「うちもあんな風に威勢よく働いてみたいなぁ」と
楽しそうに会所の男たちを見つめるあさに才助は
見た目は美しい女性になってはいるが
中身は昔のままだと嬉しそうに言うと
「それでこそ おいが見込んだおなご」と
肩に手をおいてあさを見つめる。

そして才助はあさに
「世の中はこれから大きく変わる」と
告げるたところへうめ(友近)が迎えにくる。

あさが人妻になってしまったのは
実にもったいないと才助は言葉にすると
「それでは、
またどこかでお会いしましょう!
グッバイ!」と言って去っていく。

去ろうとする才助の背中にあさは
「もう一度お名前を」と声をかけると
才助はあさへとふりかえり、
「名なら五代才助じゃ、
今度こそ覚えとけ」と笑うのでした。

あさはなぜ才助が
イギリスから文をくれたのか
何をしている人なのか
あさは聞きたいことが
たくさんあったのにと
惜しそうな顔をして
才助の背中を見送る。

あさはまだ、
そのときは知りませんでした。

時代の渦が
それから1年の間に
どんどん大きくなって
日本中を嵐のように
巻き込んいくことを。。。

それから半年後
1867年(慶応3年)

ある日、あさの姉・はつ(宮崎あおい)のもとに
京都から母・梨江(寺島しのぶ)が訪ねてきた。

突然の訪問に戸惑う
女将・菊(萬田久子)と
はつの夫・惣兵衛(柄本佑)、
はつは久しぶりにあう母に嬉しくなり
疲れただろうと客間へと通す。

すこしふっくらしたようすで
幸せそうなはつだったが
まだ子宝に恵まれないことを
はつは母・梨江に相談すると
嫁いで1年もたたないのに
心配することはないと梨江に
優しく声をかけられほっとする。

そしてはつが
京都の家族の安否を訊ねると梨江は
世の中の流れが依然とは変わり
今井の商いも陰りが見え父・忠興(升毅)も
日々四苦八苦していると話すと、
山王寺屋の商いはどうかとはつに訪ねる。

万が一娘たちの嫁いだ家に何かがあったらと
梨江は心配になって山王寺屋の家の様子を
聞きに来たのだった。

それを廊下で小耳にした
菊が惣兵衛と共に
二人のいる部屋へやってきて
そんなことを聞きに
わざわざ京都から来たのかと
嫌みを含めたように言って入ってくる。

慌てた梨江は「世間話」だと
場をつくろうとするが
そんな梨江の前で菊は
「どうぞありのまま気軽にお答え」と
はつに詰め寄り一触即発な、
場の空気は張り詰める。

どうしていいのかやり場のなさに
梨江もお付のふゆ(清原果耶)も
唇を一文字に硬く結んで黙っていると、
「おかあちゃん、もうええがな」と
惣兵衛が助け舟を出す。

するとはつが商いのことは
夫の惣兵衛に任せているので
自分にはなにもわからないと
菊に答えると菊はそうの通りと
いわんばかりに言葉を続ける。

「ややこ(子ども)さえできれば、
もっとできることはありますやろになぁ」と
はつに嫌みを言うと菊は梨江に向かい
山王寺屋の商いは男任せ
そんな世間話が嫁のはつに
わかるわけがないと反論すると
京都の今井家ほどとはいえなくとも
山王寺屋も人様から心配されるとうな
情けない店ではないと言いきる。

その言葉にはつの母・梨江も
出すぎた失礼なことを
言ってしまったとわびる。

そんな梨江の姿にはつは
おなごが商いに口を出すものではないと
言うことは幼い頃から母より
固く言い聞かされてきた。

母は山王寺やの商いについて
どうこう言いに来たのではないと
梨江をかばうように菊に進言する。

はつがそういうのであれば
ほかに話す内容もあるだろうと
菊は梨江にトゲのある言葉をかけるが
梨江が言葉に困っていると
「ほかに話すことがないのなら
ぼちぼちお帰りを」と言われ
梨江は菊に追い返されてしまう。

店先まで梨江を見送るお付のふゆは
もうあさに会ったのかと梨江に訊ねると
梨江は情けなさそうな表情で、
今まではあさにあれだけ
「おなごは余計なことをしてはいけない」と
言ってきたのにそんな自分は
今一体何をしているのかと
ため息をつくのでした。

そのころあさは
新次郎(玉木宏)との仲は
相変わらずでしたが
店の者たちとすっかり仲よくなり
普通の商家のお嫁さんのように
日々を過ごしていました。

手代の弥七(竹下健人)の着物を
あさがつくろっているとそこへ
大番頭・雁助(山内圭哉)がやってきて
「わてのお気に入りの
襦袢(じゅばん)に
こないかわらしい
猫ちゃんの継ぎはってもろて。。。
あぁ、かわいらしい!」と
普段は見せることのない
くしゃくしゃな笑顔をみせていた。

そんな雁助にあさは
「雁助さ~ん♪
そのお礼と言うたら
なんなのだけど。。。」と
あさはいたずら娘の顔に戻ると
義父・正吉(近藤正臣)には内緒で
ちょっとでいいので
店のことを教えてほしいと
雁助に耳打ちするのでした。

そうです。
このあさが普通のお嫁さんに
なれるはずがありません。

少しだけならと雁助はあさに
両替屋とは何かを説明する。

両替屋とは
金や銀を交換することが仕事で
大名や商家などにも
お金の貸し付けもしており
加野屋では長州藩、薩摩藩など
百数十の藩に貸し付けており
その貸し出し額はざっと百万両はあるという。

筆を手に雁助の言葉をメモに取るあさ
「百万両!?そんなに貸してて
大丈夫なんどすか?」と驚くが
「そやから信用のおけるところにしか
貸したらアカンのだす。」と雁助は答え、
「両替屋は信用をお金にしますのや」と
雁助はあさに教える。

するとあさはテキパキとそろばんをはじき出し
あさのそろばんをはじく姿を見た雁助は
そろばんができるとはとんでもない若奥さんだと
目をまるくするのでした。

その様子を廊下から
こっそり覗いていた新次郎は
「お化粧してるときより
今の方が目キラキラしてはるわ」と
嬉しそうに微笑んでいる。

あさがそろばんをはじいているところへ
中番頭の亀助(三宅弘城)がやってくると
あさの母・梨江の使いが来て
お土産を預かったといって持ってくる。

それはあさの大好物「鮎(アユ)のお菓子」
母からのお土産に喜んでいたあさでしたが
そのお菓子木箱の中には一通の封筒が入っていた。

その中には
「風代わり、父は新たな風になり」と書いてあり
その文を見たあさは才助の言っていた
「世の中はこれから大きく変わる」という言葉を思い出した。

そこへ今から出かけようとする新次郎に
あさは話があると言って声をかけるが、
「そうか、ほなら明日ゆっくり聞こうか」と言って
新次郎は今夜もどこかへ出ていってしまう。

新次郎のむげな態度にいよいよ腹を立てたあさは
出かける新次郎(玉木宏)の後をついて行く。

すると新次郎の向かった先には女性の姿が
その女性の家の中に入っていく新次郎を見たあさは
女の家へ「たのもー!!!」と乗り込んで行ったが。。。

『あさが来た』第3週16話「新選組参上!」解説

今回は「100万両」「襦袢(じゅばん)」「鮎(アユ)のお菓子
風代わり、父は新たな風になり」について解説していきたいと思います。

100万両」とは
一両が現代価値で5万円と言われていますので
100万×5万円=500億円となります。

500億も貸し出してるなんて。。。
加野屋さんは本当に大きな両替屋さんだったんですね
改めてびっくりぽんです。

襦袢(じゅばん)」とは
着物を着る際に着る肌着のことをいいます。
今で言うとTシャツ、キャミソール、
ステテコのようなものです。

鮎(アユ)のお菓子
初夏の京都の和菓子屋さんでは
夏の風物詩「鮎(アユ)」を模した和菓子が並べられます。

カステラのような生地に
あんなどを挟んで細長く包んだもので、
鮎(アユ)に似せて刻印がされていてます。

最近では全国でも見られるようになっているので
ご存知のかたも多いかとは思いますが
その地方地方で中の具が異なっていて
京都や関西では求肥(ぎゅうひ)といって
お餅のようなものが入っていてほかにも、
名古屋では味噌あん、関東ではあんこが主流です。

風代わり、父は新たな風になり」とは
世の中がかわってきている、あさの父・忠興も
新しい時代に遅れまじと(商い?)方向性を変えたと
言ういみだと思われます。

【幕末の主な出来事一覧】→コチラ 第2話 「小さな許嫁(いいなずけ)」解説へ
【江戸時代大阪の商いについて】→コチラ 第3話 「小さな許嫁(いいなずけ)」解説へ
【五代才助について】→コチラ 第4話「小さな許嫁(いいなずけ)」解説へ

『あさが来た』第3週16話「新選組参上!」感想

今回は、雁助さんは猫ちゃんがお好きな 回でしたね。

本日一番の衝撃は
雁助さんの猫好きでしょうか?

あんなかわいらしい雁助さん
もっと見てですよね!?

ふだん周りにも厳しい方だったので
もっと堅物な人かと少し思ってました
やっぱり加野屋のみなさんはお茶目さんですね。

今日の名言は
あさの 「たのもー!」 です
その場ですぐに乗り込んでしまうあさはさすがです!

新次郎が毎晩通っていたのは
三味線の師匠・美和の家でした。
まさか女性の家に入り浸っているとは
思っていなかったあさは一大事とばかりに
家に乗り込んでいったが。。。

次回、『あさが来た』第17話「新選組参上!」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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