『あさが来た』17話「あさ土方歳三と一触即発。新次郎とはじめての夜、あらためて夫婦になる」

ある夜、あさ(波瑠)は新次郎(玉木宏)が毎晩通う場所を突き止め「頼もう!」と
飛び込んでいく。新次郎の真相を知ったあさは新次郎とともに家路につくが、
そこへ突然加野屋に新選組の志士たちがやってくる。。。

『あさが来た』第3週17話「新選組参上!」あらすじ

「頼もう!」とあさ(波瑠)が勢いよく
美和(野々すみ花)の家へと飛び込んでいくと
そこでは新次郎が凛々しい姿で
三味線を弾いていた。

新次郎(玉木宏)の三味線を弾く姿に
驚いたあさだったが
その音色に聞き惚れる。

今日は新次郎の三味線のお披露目会で
加野屋の主人・正吉(近藤正臣)が
三味線が嫌いで思うように練習できず
この家で毎晩練習に励んでいたのだと
美和は説明する。

「こないな立派なご趣味
隠してるやなんて!」とあさは怒ると
祖父の忠政が隠居で弾いていたが
忠政のものと違って迫力があって
「こないな三味線聞くのは初めてだす!
びっくりぽんだす!」嬉しそうに言うと
そんなあさの言葉にあっけにとられる新次郎。

雨の中相合い傘で帰る新次郎とあさ。

「びっくりぽんはわての方や」と
歩きながら話す新次郎は
こんな夜中に若い娘が
ひとりで出歩くなんてと言うと
新次郎のことが心配だったと
話すあさに新次郎は
「何ややきもちか?」と
嬉しそうに訊ねる。

なんだかまた新次郎に誤魔化されたと
思ったあさがふてくされていると
自分はそんな器用な人間ではないと
新次郎は言って天をあおぎ
大事なことや楽しみなことがあると
今日のように雨が降る「雨男」と
いわれているからなと笑う新次郎にあさは
「美味しそうなお名前どすなぁ」と笑う。

そんなあさに新次郎は
「今日話したいと言っていたのは?」と訪ねと
「お店のことなんだすけど。。。」と
あさが口にしたとたんに新次郎は
「なんや店のことか、それやったらええわ」と
興味なさそうにさっさと帰ろうとする。

そんな新次郎の態度に
あさの「なんでだす?」がはじまる。

なぜもっと店のことに興味が持てないのか
加野屋は立派なお店で分家とはいえ新次郎も
あの家の息子で跡取りの後見人で
しかもいい大人なのだから。

三味線はあんなに凛々しく弾けるのに
お店のことだけふらふら逃げるのはおかしい。

どんな訳があるのかは知らないが
もう少ししっかりしたらどうかと
あさが言うと新次郎は目を丸くして、
「なんで家に帰らへんのや」と
怒られるのはわかるけど、
まさかい家業のことで怒られるとは
思わなかったと笑う。

あさは家に帰りつき
床に入っているとふと
菓子箱に入っていた
文のことを思い出し
新次郎へ話しかける。

「新たな風の意味」とは、
薩長の新政府のことかもしれない
近々いくさもあるとの噂も。。。と言いかけ
床で話す会話で無いなと言うと
では艶っぽい話でしょうか?と言うあさに
そんなかしこまって話すとなると
「都のサメ」になってしまうと話す新次郎は
「都のサメ=きょうざめ」というと
あさも「そうだすか、すんまへん」と
なんだか変なやりとりに2人は笑っていると
そこへ、突然加野屋の戸を
激しくたたく音が鳴り響く。

新次郎が表を開けると、
そこには土方歳三(山本耕史)が率いる
新選組の姿があった。

土方は幕府再興のために
400両の金を借りに現れたのだった。

加野屋の主人・正吉は
粛々と貸し出しの準備をはじめるが
そんな新撰組の前にあさは立つと
今幕府はどうなっているのか
幕府再興のためと言うが、
その再興がなされなかった場合は
今回貸したお金は返してもらえるのかと投げかける。

その言葉を聞いた血の気の多い若い志士は
「おのれ新撰組が信用できぬと言うのか」と
腰の太刀に手をかけ一触即発。

加野屋の面々は戦々恐々とし
主人・正吉はあさに謝るように言うが
謝りませんと一蹴すると
「刀と信用は真逆のもんだす!
うちはお金返してくれはりますかと聞いているだけだす
うちはこの家の嫁だす!
この家を守ることが嫁のうちの勤めだす!」
あさは震えながらも敢然に立ち向かう。

思わず新次郎が前に出て頭をさげると
土方は口に手をやると
あさを値踏みするように見ると
「いい女だな。
たいした度胸じゃないか。
女だてらに新撰組を怖がらないとは
大変な嫁をもらったものだな。」
と、土方は新次郎へ言う。

そして、
「ご内儀(ごないぎ)、
金は返す いずれ必ず。
俺が生きていればの話だがな。」
と、土方はあさに返済の約束をするのでした。

「あ。。ありがとうございます」
そう言うとあさは気が抜けて
腰を抜かしてしまう。

気の荒い新選組相手にあんなことするなんて
下手をすれば手打ちにされていたかもしれないのに
本当に肝を冷やした(心配した)とあさに話す新次郎。

さすがのあさも反省し
また余計なことを言わないように
口をつまんでいると新次郎は
「せやな、その口には
わてがフタしたらなあかんな」
そういうと、初めての口づけをかわし、
「惚れてしもた
わてと夫婦になってくれ」と言うと
あさを抱きかかえ部屋へと運び入れると
ピシャンッと障子を閉める。

新撰組に果敢に立ち向かう
あさの姿を見てあらためて
あさに惚れ直した新次郎なのでした。

翌朝、目を覚ましたあさは
新次郎の姿を見ると
ひゃ~!と恥ずかしくなって
両手で顔を覆っていると
新次郎が目を覚まし
「昨日はびっくりすること
ばっかりやったな」と笑って
あさのほっぺをつまむ。

そんな新次郎にあさは
もし、いくさになったら昨日貸したお金は
どうなるのだろう?と口にする。

また商いの話だと呆れる新次郎に対し
あさは「ひとつお願いがございます」と
新次郎に詰め寄るのでした。

『あさが来た』第3週17話「新選組参上!」解説

今回は「薩摩の新政府」「ご内儀(ご内儀)
土方歳三は400両の借金を返したのか」について解説していきたいと思います。

薩摩の新政府
江戸末期の幕末、
当時諸外国が次々と日本への開国を迫るよようになり
幕府はいやおうなしに国を開いたが、
外国人を受け入れられない武士たちがこれに反発。

「天皇を奉じて外国人を追い出そう」という
尊王攘夷(そんのうじょうい)が激化。

その中心となったのが反幕府色を強める長州藩と
日本の近代化を図るべきと唱える薩摩藩は同盟を締結し
薩長は朝廷を中心とする新政権の樹立を目指していました。

ご内儀(ごないぎ)
他人の妻を敬っていう言葉で「奥方」や「御内室」などと同意語。

当時、侍が商人の妻に対して
敬意を示すことはない時代でしたが
あさの度胸に一目おいた土方は
あさへ敬意を示したということを意味します。

土方歳三は400両の借金を返したのか?
土方が借り入れた400両は現代価値にして約2000万円。

大坂の豪商加島屋(加野屋のモデル)宛の借用証文が、
広岡浅子(あさのモデル)が設立に関わった
大同生命の大阪本社に保管されている
「新撰組の借用書」では慶応3年の12月に確かに
土方歳三が加島屋(加野屋のモデル)で
400両を借り入れたと記載されています。

その後、
土方は大阪での借金を返済していることも
いくつかの書面で残されており、
その文面から400両のうち300両は
返済されたのではという話もあるようです。

しかし、現代に至るまで借入れ書が
大同生命の本社に保管されていたということは
400両の借金は完済されなかったということになります。

結果からすると、
返済期日までに完済は出来なかったけど
完全な踏み倒しはしなかったということでしょうか??

どちらにしても、400両という大金を返済しようと
最後まであさ?との約束を守ろうとした
土方歳三の男気は感じられますよね。

【幕末の主な出来事一覧】→コチラ 第2話 「小さな許嫁(いいなずけ)」解説へ
【薩摩藩とは?】→コチラ 第4話 「小さな許嫁(いいなずけ)」解説へ
【土方歳三について】→コチラ 第15話「新選組参上!」解説へ

『あさが来た』第3週17話「新選組参上!」感想

今回は、あらためて夫婦になりましたな 回でしたね。

今日は驚きの連続でしたね。

美和さんの家へ飛び込んだかと思うと
今度は新撰組に立ち向かい
そして、新次郎さんに惚れ直される!!

ひゃ~ですね。

今日の名言は
あさちゃんの 「刀と信用は真逆のもんだす!」 です
震えながらも果敢にお家を守ろうとするあさの覚悟が見てた場面でした。
かっこよかったですね。

新次郎との仲も順調なあさは
また何かを考え付いたようです。
今度は一体何をすようとしているのでしょうか?
次回、『あさが来た』第18話「新選組参上!」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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