『あさが来た』26話「才助大阪にビックなカンパニーを!白蛇・惣兵衛の我慢の限界」

あさ(波瑠)がようやく姉・はつの居場所を見つけるも、はつは合いたくないと言って
あさを追い返してしまう。そんな中、新政府役人の五代才助(ディーン・フジオカ)が
大阪発展のために力を借りたいと加野屋へやってくる。
一方借金取りから逃げる山王寺屋にある事態が巻き起こる!!

『あさが来た』第5週26話「お姉ちゃんに笑顔を」あらすじ

あさ(波瑠)はようやく
姉・はつ(宮崎あおい)たちが
仮住まう居場所を探しだすも、
はつはあさの姿を見るなり
家へ入ると戸を閉ざしてしまい
あさと会おうとしない。

戸越しにあさははつに問いかける
なぜ相談してくれなかったのか
今からでも何かできないかと
はつに訴え続けるが

「あんたのお父さんが
助けてくれへんかったさかい
こないなったんやろが!」(菊)

と、中から姑・菊(萬田久子)の
怒鳴り声がこだまする。

突然のことに固まってしまうあさに
はつはいたたまれなくなり
あさに放ってほしいと言い
「あさの顔を見たくない」と
はつは泣きながら口にすると
思いとは裏腹にあさを突き放し
顔を見せないまま追い返してしまう。

「違う、うちが会わせる顔が
あらへんのや」(はつ)

お付のうめ(友近)に抱えられて
力なく去っていくあさに謝り続けるはつ。

加野屋に帰ったあさは
なぜ気づいてあげれなかったのか
なぜ父・忠興(升毅)は姉・はつを
助けてくれなかったのか
あさは泣き自問自答し続ける。

そんなあさに「うんうん」とうなずく
新次郎(玉木宏)はなぜといえば、
最後にあさがはつにあったとき
「お互いにお家を守ろう」なんて
はつは言ったのだろうか?と
あさへ疑問を投げかけると
小首をかしげながら
どこかへ出かけようとする。

あさがどこへいくのかと訊ねると
新次郎はどこと言うわけでもなく
「ふらり~とうろつくだけやがな」と答える。

そんな新次郎にあさはこんなときぐらい
新次郎にそばにいてほしいと訴えるが、
新次郎はいても「うん」とか「すん」とか
そのくらいのことしか言えないし
どうにもならないと答える。

そんなそっけない態度の新次郎にあさは
「うん」とか「すん」とかそれだけでいいから
そばに居てほしいと訴える。

すると新次郎は振り返り「すん!」と言うと

「「うん」はええけど
「すん」って何やろな?ハハハ」(新次郎)

と言って笑うと「すん。」と
笑って言い残し出かけてしまうのでした。

しかし翌日

何とか力になろうとするあさでしたが、
長屋に向かうとはつたちは再び逃げ出し
姿を消してしまっていました。

そこへ老婆がやって来ると
「逃げたんや」と言い
元はどんなお金持ちかは知らないが
この家の者はこれから一生
借金取りから逃げ続けることになると
老婆から告げられショックを受けるあさ。

加野屋に帰ってからもあさはふさぎ込み
あさの落ち込みように驚くよの(風吹ジュン)。

落ち込むあさのもとへ
義父・正吉(近藤正臣)がやってくると
山王寺屋のことについて話す。

山王寺屋の借金の状況は
とてつもない膨大な額で
たとえ京都の実家から
お金を借りて一時をしのいでも
遅かれ早かれ倒産していたと話し、
京都の父・忠興のこともあさ自身のことも
責めてはいけないと慰めるのでした。

そんな中、新政府の役人となった
五代才助(ディーン・フジオカ)が
加野屋を訪れる。

才助は加野屋の主人・正吉にあいさつし
手を差し出し握手を求めるが、
正吉は才助が喉が渇いて
飲み物を欲していると思い違いをし、
使用人にお茶の用意を指示すると

「そうやないんですけど!
(そうではありません)」(才助)

と、佐助は上方(関西)言葉ではなす。

すると、赴任して間もない才助から
上方言葉が出たことを嬉しそうに驚く正吉。

あらためて座りなおし
今日は何の話しだろうか?と
才助に話を切り出す。

「ありてい(ありのまま)に
言わしてもらいます」(才助)

才助はそういうと

都は東へ移った
これから大阪は幕府や大名の力を借りず
自力で発展していかなければならない。

そこで才助は
大阪の商人たちの力を合わせて
「カンパニー(会社)」を作りたいと話す。

大阪港も開港しこれからの
「ビジネス(商売相手)」は
西洋諸国になる。

彼らと対等にやりあうには
大阪人が団結して
「ビックなトランザクション」が
できるようにならないといけない。

「びっく かんぱにぃ~?」(正吉)

「ビック カンパニー オーライト!」(才助)

才助が英語交じりの難しい話をするので
正吉も番頭たちも何がなにやら
ちんぷんかんぷんで困惑するばかり。

「大阪を世界に通用する
商工業都市に育てたい!」(才助)

そう熱く語る才助は正吉に大阪のためにも
ぜひ加野屋の力を貸してはしいと話す。

そこへあさが茶を持ってやってくると
才助は話を聞いてほしいと言わんばかりに
「この大阪の活気で
日本を元気にしようやないか!」と、
嬉しそうにあさに話しかけるが
当のあさは才助の顔を見ても
「お久しぶりでございます」と
覇気のない様子に困惑する才助。

大阪の発展のために加野屋と
あさの力を借りにきた才助だったが、
あさは元気がなく話もしない
正吉は大阪のためと言うのは
本当に頼もしい限りだが
加野屋は今の現状を
乗り切るだけで手一杯。

この話はしばらく考えさせてもらいたいと
消極的な返答に才助は肩を落とす。

はつのことが心配で気が気でならないあさは
ひとり店を飛び出しはつを探しに行こうとするが、
そこへ新次郎が鉢合わせる。

無計画に飛び出そうとするあさを
新次郎は優しくなだめると
一旦家へ戻るように促す。

「おい!そこん娘!」(才助)

声の先には才助が怒ったような表情で
加野屋の店の前に立っていた。

そしてその頃、
借金取りから逃げ続けるはつたちは
ここ何日もまともに寝ることにもできず
ただただ歩き続けていた。

はつは年輩の菊や栄達(辰巳琢郎)だけでも
横にならせてほしいと民家へかけあうも
相手にされず追い返されてしまう。

一家が精も魂も尽き果てたころ
菊は腹いせのように怒鳴り散らしはじめる。

天下の山王寺屋がこうなってしまったのは
はつのせいだと言いがかりをつけだし
あげく「疫病神」とまでののしりはじめると
惣兵衛(柄本佑)が突然大声をあげる。

「疫病神は、お前やぁー!!」(惣兵衛)

我慢の限界を超えた惣兵衛が
菊へと襲いかかろうとする。

そんな惣兵衛を止めようと
はつは思わず飛び込んでしまい
ケガを負ってしまうのでした。

『あさが来た』第5週26話「お姉ちゃんに笑顔を」解説

今回は「うんとかすんとか」「ありてい」「ビックなトランザクション」について
解説していきたいと思います。

うんとかすんとか」とは
この言葉の語源はポルトガルより伝えられた
「南蛮かるた」から派生した「うんすんかるた」
という遊びが元となった言葉です。

「うんすんかるた」はトランプのような
カードゲームで、「うん」は1をあらわし
「すん」は最高の9をあらわします。

「カードが弱いか強いか」
「勝ったのか負けたのか言ってみろ」
そういった言葉が
「うんとかすんとか言ってみろ」の
語源になったとされています。

ありてい」とは
「有り体(ありてい)」と書きます。

文字そのままの意味で
「ありのまま」や「うそのない」
「率直にいう」などの意味があります。

ビックなトランザクション」とは
商取引や売買、取扱、執行するなど
売買取引を意味する英単語で
才助の言う「ビックなトランザクション」とは

「海外と貿易をするための
大きな組織をつくらなければならない」

と、言うことです。

当時はまだ、会社というものがなく
豪商といえど大きな個人商店という幅を
超えていないような状況でした。

いち商人が世界と戦うのではなく
たくさんの商人が団結しなければ
これからの時代は戦っていけない
そう伝えたかったのだと思います。

【五代才助と大阪】→コチラ 第4話 「小さな許婚(いいなずけ)」解説へ
【大坂府の権判事(ごんのはんじ)】→コチラ 第24話 「若奥さんの底力」解説へ
【明治時代 握手の習慣について】→コチラ第24話 「若奥さんの底力」解説へ

『あさが来た』第5週26話「お姉ちゃんに笑顔を」感想

今回は、白蛇さんがキレましたな 回でしたね。

とうとう白蛇・惣兵衛さんの
我慢の限界をむかえてしまいましたね

本当に怖かったです。

でも、もう少し早く
ちゃんと菊さんに向き合っていれば
ここまで大きく自体はこじれなくて
すんだのかもしれません。

飛び出していったはつの気持ちは
「お家を守る覚悟」ということなのでしょうか?

今日の名言は
才助さんの 「ビック カンパニー オーライト!」です。
才助さん、ここ日本ですよーって
見ている全員で突っ込みたくなる場面でしたね(笑)

暴走した惣兵衛の前に飛び出し
ケガをしてしまったはつ
山王寺屋はどうなってしまうのか?
姉・はつと離れ離れになったあさは
立ち直れるのか!??

次回、『あさが来た』第27話「お姉ちゃんに笑顔を」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る