『あさが来た』28話「あさのお付は雁助さん?色白男前な惣兵衛さんへ大変身!?」

新次郎(玉木宏)に見つかったはつ(宮崎あおい)は自分の居場所を
決してあさ(波瑠)には言わないで欲しいと新次郎に口止めをする。
あさは五代才助(ディーン・フジオカ)の開催した大阪商人の寄合いへ参加。
話を聞くうちに自分がするべきことは何かを考えはじめる。。。

『あさが来た』第5週28話「お姉ちゃんに笑顔を」あらすじ

あさ(波瑠)には内緒で失踪した
山王寺屋一家を探し大阪中を
探し回っていた新次郎(玉木宏)は、
山道で偶然はつ(宮崎あおい)と
山王寺屋の元主人・栄達(辰巳琢郎)を見つける。

新次郎の姿を見た栄達は
恥ずかしさのあまり
はつと荷台を置いて
逃げ出してしまう。

残されたはつは恥ずかしそうに
荷台のそばで立ち尽くすのでした。

その頃、
あさは大番頭の雁助(山内圭哉)と
五代才助の開いた寄合いに
出席していました。

おとずれた五代の屋敷には
あさの見たことのない
西洋のもので溢れ
あさは好奇心は高まり
新しい商いの話を聞こうと
意気込むのでした。

そのころ新次郎は
置き去りにされた荷台を
どうにかしようと四苦八苦していた。

そんな新次郎にはつは、
今は近くの百姓「農家」で
世話になっていると説明すると
あさには絶対にこの居場所を
今日会ったことを言わないで欲しいと
新次郎口止めするのでした。

そこへ野菜かごをかついだ
惣兵衛(柄本佑)がやってくる。

新次郎の身なりを見た惣兵衛は
「へぇ~加野屋さんはご無事だすのか」
と、感心したように言うと
今度一杯ごちそうしてくれと明るく笑い
はつとともに荷台を押して去っていく。

そのころ大阪商人の寄合にいたあさは、
新次郎の着物の縫い物をしながら
五代才助(ディーン・フジオカ)の
大阪の商いへの思いに聞き入っていた。

「異国と対等に商売をするには
大阪そうにんが結束して
ビックな取引ができるようにせんと
あかんのです。
みなさん新しい大阪を作りましょう!」(才助)

大阪にはいい商人がたくさんいるが
このままでは東京や海外諸国に負けてしまう
だから、いまは焦らずに根底からビジネスを
変えていくことを訴えかける才助でしたが

しかし、当の大阪の旦那衆は
「今すぐ儲けられる話しはないのか」
「大変なのは今や」
「五代さまの言うことは大きすぎて
私ら大阪商人には
ちんぷんかんぷんでおます」

と、苦言が飛び交う。

「あーぁ、噂どおりお方ですなぁ」(雁助)

五代才助という男は、
武家の出でありながら
西洋文化にかぶれ
商売のことばりやっていて。。。

と、話しながら雁助が振り返ると
「何でだす!?」雁助はのけぞって驚く。

縫い物をしながらも食い入るように
真剣に話を聞いているあさの姿に
なぜこんなところで縫い物をと
あさに訊ねる。

裁縫が苦手なあさは着物のつくろいが
なかなか終わらないので
ながら聞きをしていたのでした。

「相変わらず 大きな縫い目だすなぁ」(雁助)

あさの進歩のない縫い物に
呆れ顔の雁助なのでした。

寄り合いが終わり才助がひとり
お茶を飲んでいるところに
あさがやっくる。

どうやら肩を落としているような才助に
あさが大丈夫ですかと声をかける。

すると才助は、
大阪商人は商いの才覚はあるのに
家のしきたりを重んじるばかりに
新しいことに手を出さないので
ほとほと困り果てているとあさにこぼす。

まさかあさに心配されるとは
思ってもいなかったと笑う才助に
あさは先日の非礼を詫びると
これまでの経緯を才助に語りだす。

姉が嫁いだ両替屋が潰れてしまったこと
そしてその姉も夜逃げをして
今も行方知れずで気が気でないこと。

それでも、
今自分がここでできることをしようと思い
旦那衆の寄り合いに参加していることを
才助に説明する。

すると才助は
「申し訳なかった。」そう口にすると。

先日あさが言ったことはもっともなことだ
大阪の両替屋がこうなってしまったのは
新政府の不手際でもあると謝罪する。

するとあさは「何でだす」と
なぜ新政府がこんな無茶なことをしたのか
理由を才助に訊ねようとするが。。。

「若奥さぁ~ん、
もう「何で」はもうあきまへんで」(雁助)

と、雁助が背後霊のように柱の影から
あさに注意するのでした。

「I am here for the expiation will
(その罪ほろぼしのために ここにいるのだ)」

この大阪を世界に知られる町にすることが
これからの自分の使命だと五代才助は
そうあさに話すのでした。

寄り合いから帰った雁助は
五代才助の言うことは確かに
大きすぎる話ではあったけれど
それでも五代才助という男が
大阪を思う気持ちにウソはないと
自分にはそう見えたと雁助は
加野屋の主人・正吉(近藤正臣)に
寄合いの報告をしていた。

元薩摩藩で大阪人でもない才助が
そこまで大阪のことを
本気で思ってくれているのに
大阪人である自分たちが
何もしないわけにはいかないと
正吉は考えを新たにするのでした。

そのころ、あさが新しい商いについて
どうしたものかと考えていると
そこへうめが文をもってやってくる。

京都の母・梨江(寺島しのぶ)から文でした。

そこには、あさの実家の今井家が正式に
新政府の仕事をになうこになったこと
そのため、一家で東京へ行くということが
したためられていました。

そして、

「はつの様子を知りませんか?
私も知り合いを通して探してもろてますが
いまだに消息がわかりません。
何で助けることができひんかったのか
後悔の気持ちばかりです。
どうぞあなたは新次郎さんをよう支えて
お家をお守りください。」(梨江)

京都の屋敷がなくなってしまうかもしれない
そう思うとあさは京都での暮らしを思い出す。

木登りをしていたことや
はつがはじめて涙を見せたこと
一緒にお琴の練習をしたこと
あさの京都での思い出には
いつも姉・はつの姿がありました。

一方、そのころ新次郎は
惣兵衛とともに屋台へ
うどんを食べに来ていた。

「あの色白男前の惣兵衛さんが
ふんどし姿が あない似合うてなぁ」(新次郎)

と、新次郎が惣兵衛をからかうと
惣兵衛はケンカを売っているのか?
と、嫌みを言うと

「ケンカすら買うお金残ってまへんけどな」(惣兵衛)

と、うまく言って笑う。

そして惣兵衛は以前、
新次郎に「母親をとっちめてやる」
と、言っていたことについて
結局できなかったとこぼし。

それでも、
「なんだかすっきりしてしまった」と
憑き物が落ちたかのように
すっきりした表情で話すと
「はつのおかげやろか。。。」
そう惣兵衛はもらすと

「あいつは女々しい女やと思てたけど
案外図太いのかもわかれへん」(惣兵衛)

「さすが姉妹そろって今井の娘やなぁ。。
と、言うことは!?
おはつさんも頑固なんやろか?」(新次郎)

「そらぁ、間違いないことだすわ」(惣兵衛)

ふたりは互いの嫁のことで揚々と
話は盛り上がる。

しかし、はつが頑固だと知った新次郎は
どうすればはつがあさと会ってくれるのかと
さらに頭をなやませしますう。

そんな新次郎の様子に惣兵衛は

「あのじゃじゃ馬の妹も
そこまで旦那さんに思てもろてたら
幸せ者やな!
せやけど、わしは。。。」(惣兵衛)

惣兵衛は何かを言おうとしてやめると
久しぶりに人としゃべると
陽気になてしまうと言って
話をごまかしてしまう。

なにやら心配になる新次郎です。

新次郎が加野屋へもどると
部屋ではあさが読書にふけっていました。

あさは新次郎が帰ってくるなり
「このあいだの話ですけど。。。」と
話かける。

すると新次郎はふとはつの言葉を思い出し
「いや、あかんまだ言われへん」というと
驚いたあさは慌てて
「教えてください。石炭のこと!!」(あさ)

はつのことではなく
「石炭」の話が聞きたいというあさに
新次郎は思わず笑ってしまい

「ホンマにもぅ
あんたっちゅうおなごは。。。」(新次郎)

新次郎はそう優しく微笑むと
あさの頬をつまみ

「また今度な」(新次郎)

と、言うとさっさと寝ようとする。

あさはそんな新次郎を追いかけると
「今度っていつだす???」と言って
布団をめくって新次郎を寝かせないのでした。

あさの心ははつへの思いを
すべて商いへの熱意へ変えるように
燃えていました。

そしてはつは。。。

いよいよあさは新しい商いへと動き始めます。

『あさが来た』第5週28話「お姉ちゃんに笑顔を」解説

今回は「大阪のうどん文化」について解説していきたいと思います。

大阪のうどん文化」とは
関西と関東のうどんとそばの文化に違いは
みなさんよくご存知かと思われます。

一般的に
蕎麦=東日本、うどん=西日本と言われ
関西ではうどんが好まれるとされていますが、
それはそば切りの元祖が信州にあることと
うどん発祥の地讃岐(香川)が東西にあることが
大きな理由とされています。

しかし、
実際にはそばが麺類として確立される
(天正2年【1574年】)までは江戸(東京)でも
うどんが主流で人気の食べ物でした。

なぜ江戸でそばが普及したかというと、
ビタミン不足などでおきる
脚気(かっけ)予防のために
蕎麦が好まれたことが理由の
ひとつだと言われています。

事実、国内のうどんの生産量でも
1位は讃岐うどんの香川県ですが、
ベスト5には埼玉県や、群馬県も
入っているのが現状です。

近畿地方でもそばは
かなり早い時期から食されていて、
大坂では天正12年(1584年)に
「砂場」という蕎麦屋が開業したという
記録がのこっています。

確かに近畿方面では「そば屋」よりも
「うどん屋」が多いですが
京都では丹波地方でもそば作りが
盛んに行われていたことから
専門の「そば屋」も多く点在しています。

「にしんそば」は京都の名物にもなっています。

【五代才助と大阪の関わり】→コチラ 第4話 「小さな許婚(いいなずけ)」解説へ
【惣兵衛がもらした母への愚痴】→コチラ第10話「ふたつの花びら」

『あさが来た』第5週28話「お姉ちゃんに笑顔を」感想

今回は、色白男前な惣兵衛さんな 回でしたね。

ブチキレ騒動からといもの
憑き物が落ちたかのような
惣兵衛さん

白蛇から色白男前に昇格です(笑)

もともとはステキな人なんですよね?

お菊さんがちょっとアレなだけで
自分を出せなかっただけですよ
根は陰気くさくないはず!!

そう思いませんか?

今日の名言は
惣兵衛さんの
ケンカすら買うお金残ってまへんけどな」です
なんだかすっきりした惣兵衛さにほっとしたセリフです。

はつはなぜ新次郎へ口止めをしたのか?
惣兵衛はなにを言おうとしていたのか?
いよいよあさの石炭ビジネスがはじまるのか?
明日も『あさが来た』から目が離せません!

次回、『あさが来た』第29話「お姉ちゃんに笑顔を」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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