『あさが来た』31話「新次郎の朝帰りとあさとのすれ違い。はつの母として強くなる。」

どうしても石炭への好奇心が止まらないあさ(波瑠)は炭坑経営へ意欲を沸かすが、
夫の新次郎(玉木宏)はそれに強く反対し、再び夜遊びの悪い癖が顔を見せる。
そのころ、姉・はつ(宮崎あおい)の妊娠が判明するが、夫の惣兵衛(柄本佑)は
行方知れずのまま。。。

『あさが来た』第6週31話「妻の決心、夫の決意」あらすじ

気分の悪くなったはつを納屋へ連れ帰ったあさ(波瑠)は
お湯を沸かしながらはつ(宮崎あおい)の様子を心配する。

そこへ義父の栄達(辰巳琢郎)が帰ってくると
お腹の子供のためにも今は体を大切にすように言うと
「この私にもようやく孫ができますのや」と喜ぶ栄達。

おめでたいと喜ぶふたりに菊(萬田久子)は
こんなときに子供ができても迷惑だと口にする。

「どんなとこに居てたかて
めでたいもんはめでたいんや」(栄達)

その栄達の言葉にあさが賛同すると、
そんなきれい事を言っていても、
本当は今ここにいるのが自分ではなく
姉・はつで良かったと思っているのだろうと
菊に言われなにも言い返せないあさでした。

菊の意地悪をたしなめる栄達は、
こんなときこそ前を向いて生きていこう、
惣兵衛(柄本佑)も子供ができたと聞いたら
きっと喜ぶと嬉しそうに話す。

しかし、それから何日たっても
惣兵衛は一向にかえってきませんでした。

そして新次郎(玉木宏)も、
夜な夜な外へ出かけては
毎日朝帰りを繰り返していました。

新次郎がまた朝帰りを繰り返していると
耳にした正吉(近藤正臣)が頭を抱えるていると、
そこへよの(風吹ジュン)がやってきて

「おなごがお家を守るというのは
あないなふうに男勝りに
外へ出ることやあらしまへん!」(よの)

新次郎の夜遊びは新次郎だけのせいではないと言い
新次郎が通いつめている女性のことを
調べるように大番頭・雁助(山内圭哉)
と亀助(三宅弘城)に言いつける。

その様子を廊下で耳にしてしまううめ(友近)。

帰ってこない新次郎に
不安を募らせるあさでしたが、
その不安をかき消すかのように
納屋暮らしのはつのもとへ通ったのでした。

はつに着物やお米、八朔(はっさく)を
差し入れするあさでしたが、
つわりのはじまっていたはつのかわりに
栄達が今はつはお米が食べれないのだと
微笑ましげにあさに断りをいれます。

惣兵衛がいなくなってからというもの、
栄達は棒振り(ぼてふり)や荷運び
惣兵衛の分までよく働いてくれていて
以前よりはつらつとして若返ったように見えた。

最近は輪をかけて栄達が良くしてくれているから
なんの心配は要らないとはつはいうと、
自分のことよりもあさのことが心配だと口にする。

夫の新次郎もはつのところへちょくちょく顔を見せ
知り合いを通して惣兵衛の行方を探しているようで
あさとのケンカもはつは耳にしていたのでした。

なにも知らなかったあさがはつの言葉に驚いていると
寂しいのは自分ではなくあさの方ではないかと問いかけ
確かに不安でたまらなくなるときもあるけれど、
今はしっかししなければという気持ちの方が強いと話す。

「そうか、お姉ちゃんはひとりやあらへんもんね」(あさ)

そうあさがいうとはつは、八朔を手に取ると
「そしたらこれ甘えて頂いとくわ」と嬉しそうに言うと
今は酸っぱいものに目がないとあさに笑いかけます。

するとあさは新次郎とちゃんと話しをしてみると
はつに約束するのでした。

朝帰りの新次郎を店先で待っていたあさは
姉・はつのことを話そうとすると

「石炭のことやったらあかん!」(新次郎)

その言葉を遮るように新次郎が石炭の話をはじめる。

まだ、夜遊びの余韻が冷めていない新次郎は
その勢いであさにアホの一点張りみたいに
石炭石炭と言うのはやめるよう言いはじめ
そんなに儲かるうまい話だったら、
もう他の誰かが手を出しているはずだ。

先の見えない危ない話だと
石炭の商いをやめた人間もたくさんいる。

確かに先んじて商いを始めていれば
後を追いかけるよりも優位に商いはできるが
それでも九州は遠すぎると新次郎は
一向にあさに取り合おうとはしない。

そんな新次郎の腕をあさは掴むと

「九州のほうが北海道より近いのだすやろ?
うちは九州やろうが北海道やろうが
お家のためやったら行きます!」(あさ)

そんなあさの言葉に新次郎は

「なんや嫁はんやのうて
男衆と話してるみたいやわ」(新次郎)

と、うんざりしたように新次郎は店へと帰っていく。

そのころ東京では
五代才助(ディーン・フジオカ)が
大久保利通(柏原 収史)に官職を退いて
大阪へ戻ると直談判してした。

なぜ官を辞してまで大阪へ行くのかと大久保は
そんなに面白いものが大阪にあるのかと訊ねると
才助は何かを思い浮かべたようにフッと笑うと
「あります!」と力強く答えるのでした。

そのころあさはと新次郎(玉木宏)の
すれ違いはつづいていました。

そんななか、
あさが店でそろばんを弾いていると
あさの前で立ち止まる足音が聞こえ

「この大きいがに股の足音は。。。」(あさ)

「誰がガニ股やて!?」(忠興)

それは東京でも名を成し
大忙しのはずの父・忠興(升毅)でした。

まだそろばんを弾いているのかと
あさの相変わらずの様子に父・忠興は
加野屋の店の中にも関わらず
ついあさへの小言が口から出てしまい
思わず自分の口をつまむのでした。

『あさが来た』第6週31話「妻の決心、夫の決意」解説

今回は「明治時代の九州と北海道」について解説していきたいと思います。

明治時代の北海道と九州」とは

《北海道》
明治初期の北海道はまだまだ未開の地でした。

明治2年(1869年)7月に北海道開拓使が設置され、
同年8月に蝦夷地を北海道と改めます。

明治維新によって失業した士族の救済対策にもなった
ロシアからの侵攻に備えた屯田兵の設置、
そして欧米諸国に対抗するために打ち出した富国強兵の礎
石炭、木材、硫黄などの北海道の保有する膨大な天然資源は、
日本の近代化に大きな原動力となりました。

つまり、あさが石炭に興味を持った時期は
北海道にまだ開拓使が派遣されたか、
派遣されていないような時期です。

人が暮らすこともままならないような
未開にの地というイメージですね。

 

《九州》
一方、九州は薩摩藩や長州藩といったように
九州地方は藩が存在しているほどに開拓された土地でした。

しかしながら、京都や大阪、江戸にくらべ
坂本竜馬の四国・土佐や五代才助、大久保利通の薩摩というと
歴史を見ていただいてもわかるように、田舎者?というイメージが
当時は大変強かったことが見ることができます。

そのことから、わざわざ都会からそのような田舎へ
商売のために出向くなんてことは、
当時の都近辺の商人たちからは
ずいぶんと嫌煙されていたようです。

【五代才助と大阪の関わり】→コチラ 第4話 「小さな許婚(いいなずけ)」解説へ
【棒振り(ぼてふり)とは】→コチラ 第29話 「お姉ちゃんに笑顔を」解説へ

 

『あさが来た』第6週31話「妻の決心、夫の決意」感想

今回は、母になるはつは強いな 回でしたね。

もともと我慢強いはつさんでしたが
ここにきて、妊娠と夫の失踪で
あさらに強さに拍車がかかってきましたね。

まるでもう、あさのお母さんのようです。

そして、初孫がはつのお腹にいると知った
義父の栄達さんも本当に嬉いのでしょうね。

はつとお腹の孫のためにと失踪した息子の分まで働き
山王寺屋の倒産前よりもハツラツと若返ったような感じでしたね。

菊さんは相変わらずでしたが。。。

そして、新次郎さんの朝帰りが再発しましたが
これはあさと才助の中にやきもちを焼いての行動なのか?

それとも炭鉱経営についてひとりで調べているのか?

とても気になるところです。

今日の名言は
栄達さんの
どんなとこに居てたかて
めでたいもんはめでたいんや」です。

新次郎の夜遊びの再発に
はつの妊娠と惣兵衛の失踪。。。
そして、美和のことを調べようとする
姑・よのは一体なにを企んでいるのか!?

次回、『あさが来た』第32話「妻の決心、夫の決意」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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