展示会まであと10日、輪島塗とのコラボに意欲を見せる大悟(小日向文世)。
希(土屋太鳳)と圭太(山崎賢人)は、職人の想いと「蒔地」の良さを伝えるため、
その意味合いをケーキへ投影ようとする。
まっとうに仕事に励む徹の様子を見た文は、徹の本音を聞きだそうとするが、
とうとう藍子が離婚届けに手を伸ばし。。。
『まれ』第13週 75話 「運命カカオ64%」あらすじ
希たちが集めた資料を見た大悟(小日向文世)は、汁碗がおもしろそうだと言い、
乾燥を防ぎ香りも閉じ込められ、客を驚かせることができると、瞳を輝かせる。
圭太(山崎賢人)は、自分は最初はどうかと思ったが良いアイデアだと思うと、
話を続けようとするが、その言葉を遮るように、フォークも漆を使う予定であると、
希(土屋太鳳)は大悟に説明した。
大輔は、フォークだけでなく、箸でも食べられるケーキのアレンジに挑むとし、
陶子(柊子)を呼ぶと、アレンジを任せるを伝えると、陶子は誇らしげに頷いた。
もうすぐ漆職人が合流し、コンビを組んで作業をするという話しを聞いた陶子は、
圭太以外にもイケメンはいるかと希に聞く、希は思い出すよう悩んだあと頷くと、
陶子は出会いに期待を寄せるのだった。
その後、漆職人たちが合流し、組み分けがされた。
浅井(鈴木拓)と亜美(梶原ひかり)は、蓋付き汁椀のケーキを、
大悟と京子(田根楽子)は、すべてのケーキをコーディネート、
希は圭太と「蒔地」に合うケーキを担当、華やかな器が良かったと愚痴をこぼす。
陶子は、井田(塩山誠司)と、箸で食べやすいケーキ担当することになったが、
中年男の井田相手に陶子は愕然と落ち込むのでした。
展示会まであと10日、一体どんな展示会にるのか一同に期待が高まる。
まじめに会社のWebサイト戦略の社内会議をしている徹(大泉洋)のもとへ、
文(田中裕子)が現れ、徹がちゃんと仕事している姿を見に来たのだ。
一旦は、文を追い返そうとする徹だが、そんなことが一筋縄でいくはずもなく、
文を連れ近所の公園へ出かけるのだった。
文はまっとうに仕事している徹に満足してるかのようだったが、疑問が浮かぶ、
いつも目の付け所はいいのに何故徹は失敗し続けていたのかと投げかけると、
徹は、もしかすると自分は、今まで成功する気がなかったのかもしれないと、
真面目な顔で話しをし始めた。
事業とは続けることが難しい、でも、今まではアイデアを考えることが楽しく、
それが少し形になってくると先が見えて飽きてしまっていたのだと言い、
今までの自分は、次から次へと夢を消費していただけのかもしれないと、
残念そうに話し、結局のところ自分は藍子に甘えてたのかもしれないと漏らす。
文はやっぱり藍子(常盤貴子)のせいだったのかつぶやくが、徹は違うと言い、
間違っても藍子にそのようなことを言わないよう文に釘を刺すのだった。
その頃、藍子は横浜の輪子(りょう)へ電話をかけていた。
弥太郎一行の件で挨拶がしたかったと言う、突然押しかけたことに誤る藍子、
しかし輪子はまったく気にしてなく、一度藍子に会ってみたいと誘うのだった。
期間限定の離婚をできる藍子の勇気がすごいと話になり、藍子は笑いつつ、
自分は確かなものがないと不安でしかたない臆病な女なのだと儚げに言うと、
ではまたと電話を切ってしまうのでした。
藍子の言葉に一抹の不安を感じた輪子は、慌てて水晶で占いはじめると
「引き出し」に注意と暗示がでるが、輪子には理解できなかった。
輪子との電話の後、藍子は戸棚の引き出しを開け、小物いれを取り出すと、
そこには離婚届が、それを手に取り思いつめた顔で見つめるのでした。
希と圭太は蒔地に合うケーキを考えていた。
『蒔地』は職人の中には未完成だと嫌う者もいるが、実用的で、価格も手頃で、
輪島塗りの間口を幅を広げたい、そのために今回持参させてもらったのだと、
圭太は話した。
そして、『蒔地』は自分だと圭太は言い出し、地味で固くてつまらない器だと、
悲しげに語る圭太は、一子(清水富美加)楽しくないと言われたと落ち込むが、
希は否定しない。
希は、楽しくないのではなく堅実で良いことだと慰めるが聞く耳を待たない圭太、
そんな姿に、希は圭太のとりえは漆だけ、漆しかない、高校から漆ばかりだと、
ズバリと言ってしまうが、その時、希は思いついた。
高校のときに圭太に言われた「漆は嘘をつく」輪島塗は上から塗れば隠せる、
騙せるから尚更騙してはならない、それが輪島塗りだ。
その言葉に希は「フィエルテ」というケーキを思い浮かべたのだ。
この「フィエルテ」も、製作過程で失敗してもやり直せば、見た目は誤魔化せる、
しかし、味はもどらない、そこが輪島塗りに似てると。
「フィエルテ=Fierte’ 」フランス語で「プライド」や「誇り」を表す言葉である。
騙せるから騙してはならない、それが職人のプライドだと希は言い、
自分仕事にプライドを持った男はつまらない男ではないと断言するのでした。
このケーキが圭太には一番似合うと希は、このケーキを圭太に捧げる、
しかし、圭太はだんまりで、このケーキでは嫌かと希が尋ねると、
圭太は「好きだ」と答え、ドキりとする希。
そこへ大輔が戻って来たのでした。。。
『まれ』第13週 75話 「運命カカオ64%」解説
今回は 「フィエルテ=Fierte’ 」 について解説していきたいと思います。
「フィエルテ=Fierte’ 」フランス語で「プライド」や「誇り」を表す言葉ですが、
今回、ケーキの名前になっています。
砂糖を焦がしたカラメルとクリームを合わせ、ムース状にしたものの上に
カカオの強いチョコレートで外側をコーティングしたケーキになっています。
このケーキは確かに、カラメルの焦がし具合は見た目には反映されません、
失敗してもわかる人にはわかるようなものでしょう。
素人に、カラメルの良し悪しなんて、店の好みかしら?くらいで
実際はわからないですし。
ましてや、濃厚なチョコレートでコーティングされてしまったなら尚更です。
しかし、それで良しとするかどうかは、職人の誇りが許すかどうか
仕事にプライドを持っているかが問われる。
そういうケーキだと希は言っていたのです。
『まれ』第13週 75話 「運命カカオ64%」感想
今回は、本格的に職人コラボ な回になりましたね。
希と圭太、最初は意見が合わず不安でしたが、
しっかり方向性が見えたようでよかったです。
ちゃんと話し合えば解決の糸口はみつかるものですね。
徹さんも、しっかりまじめに仕事してました。
やればできる人だったんですね。
いや、できる人だとは思っていましたが、
本領が発揮できて何よりです。
まじめにはたらいて、仕事も順調そうだし、かっこいい感じですし?
そろそろ藍子さんと会ってもいいのではないんじゃないでしょうか?
だって、その藍子さん。
離婚届に手を伸ばしてましたもの!!!!
藍子さんの手にあった離婚届、徹のサインも入ってましたが、
藍子さん想い詰めてましたが、どうするつもりなのでしょう?
今日の名言
希ちゃんの 騙せるから騙してはならない、それが職人のプライドだ です。
希ちゃんももうちゃんとしたプロですね。
かっこいい!
今後、離婚届はどうなってしまうのか!!!?
他人事ですが、すごくハラハラしています。
次回、第76話 続 「運命カカオ64%」お楽しみに!!!
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