『あさが来た』41話「炭鉱夫たちと相撲!?あさの柔らかい力とは」

九州で奮闘するあさ(波瑠)を訪ねて来たのは夫・新次郎(玉木宏)でした。
男たちと対等に渡り合おうとするあさを心配した新次郎はあさにあることを伝える。
そして、改めてあさは親分・治郎作(山崎銀之丞)や炭鉱夫たちに石炭の大切さと
これからの日本を背負う誇りをもって働いてほしいと言葉を伝えるが。。。

『あさが来た』第7週41話「だんな様の秘密」あらすじ

九州の炭鉱で奮闘するあさ(波瑠)のもとを訪ねて来たのは、
夫・新次郎(玉木宏)でした。

加野屋の若旦那が駕籠に乗ってやって来たことは
炭鉱夫たちの間でも大きな話題になっていた。

「あげな気性の激しい嫁さんの手綱ば握っちょう男っちゃ。
どげに恐ろしい顔か。。。見に行っちみるか。」(治郎作)

治郎作(山崎銀之丞)たちはあさたちが滞在する小屋を外から覗き見し
あさと加野屋の若旦那・新次郎の姿を見聞きしていると。。。

「旦那さまなんでだす?」(あさ)

「なんでて。。。
そら、あんたがどないしてんのやろかなぁ思て。。。」(新次郎)

「違います。
なんであないな立派な駕籠頼みはったんだすか?
お金がもったいない。」(あさ)

「はぁ???
せっかく来たったのにもったいないて。。。
あないな駕籠、わてのお三味線の
一竿(ひとさお)分もかからへんわ」(新次郎)

「お三味線て、そない高いんだすか!!?」(あさ)

そんなふたりの会話を治郎作たちはポカーンと口を開けて

「あれが、ほんなごと(本当に)
大阪一の大店(おおだな)の若旦那なんか?」(福太郎(北原雅樹))

「どげんにも読めん男じゃのう。。。。」(伊作(中山義紘))

治郎作はあまりの状況下に茫然と首をかしげてしまうのでした。

そして新次郎は炭鉱夫たちへの談判は
どうなったのかとあさに訪ねます。

するとあさは「うちやってやりましてん」と、
嬉しそうにことの経緯を話す。

するとそのはなしに新次郎は
「うーん。。。」と浮かない顔をする。

そのころ大阪の加野屋では、
加野屋の主人・正吉(近藤正臣)と
大番頭の雁助(山内圭哉)が
新次郎の九州行きに驚いていた。

着物のすそが汚れるようなところは
一生行きたくないと思うようなあの新次郎が
荒くれもの多い炭鉱なんかにわざわざ行くなんて
考えられないと雁助は目を丸くする。

そんなふたりの会話を偶然通りがかった
あさのお付きのうめ(友近)が耳にする。

「よほど若奥さんが恋しいんだすやろか?」(雁助)

そんな雁助の言葉に主人・正吉は
どんなに恋しくまったとしても、
仕事に関わり合いのある場所には
絶対近づかなかった新次郎が
あさを追って炭鉱へ向かうとは

「新次郎ちょっと
変わってきたんかもしれんなぁ。」(正吉)

これもあさのお陰だと感嘆する正吉。

「あれからもう20年だすさかいなぁ。」(雁助)

「うん。。。20年やな。」(正吉)

バツの悪そうな顔をすると
さっさと立ち上がって奥へと戻っていってしまう。

そして雁助も部屋へ戻ろうとすると
廊下に立っていたうめとぶつかり
桶に入った水をぶちまけてしまう。

慌てて雁助とうめが場を片付けようとすると
互いの手が触れドキリとしてしまうふたり。

「はぁ~近頃ようここを掃除してくれてんの
あんただしたんか。えらいキレイにしてくれて。。。」(雁助)

取り繕うように話だす雁助にうめは
「あのぅ、20年前に新次郎さんに
なにがあったんだすか?」(うめ)
と、雁助に訪ねるのでした。

そのころ、あさと亀助(三宅弘城)は
新次郎にこれまでの経緯を話すと

「なるほど。これのおかげで助かったいう訳なんやなぁ」(新次郎)

「五代まさにホンマ足向けて寝られまへんで。
これがなかったら若奥さん、
あいつらに何されてたかわからへん!」(亀助)

亀助の力説を静かに聞いていた新次郎は

「そうか、ほなわてからもいつかお礼言わなあかんな」(新次郎)

そういうと、新次郎は亀助に「大福餅」を買って来いというと
こんなところに「大福餅」なんて売っていないと正論で答えるので
「飴ちゃんでも木の実でもなんでもいいから取って来い」そういう新次郎に
亀助は「気ぃきかんなぁ」と言われ。。。

「お邪魔虫や言うことですか?
それやったらはじめからそう言うてくださいよぉ」(亀助)

亀助はそうすねたようにいうと嬉しそうに小屋から出て行く。

ようやくふたりきりになれたあさは新次郎は向うと
あさは商いに対しての思いを口にする。

今回ばかりは何度ももう駄目かもしれないそう思ったと話すあさは
新しい商いを始めたいと言っておきながら自分にはまだ
商いを自分で仕切るという覚悟が足りなかったと反省する。

「大勢の人を動かすには
もっと自分が強ならんとあきまへん。
せやからうち。。。」(あさ)

あさが言葉をつづけようとすると新次郎は
むにゅっとあさの頬をつまんで

「あさのほっぺはホンマ柔らかいなぁ
よぉ伸びるなぁ、大福餅にかて負けてへんで。」(新次郎)

そう言ってあさの頬を嬉しそうに引っ張る新次郎にあさは
むかし祖父の忠政(林与一)にも同じように引っ張られて
「大福のようなほっぺた」と言われていたと新次郎に話す。

自分も商いをする者には気の強さやはったりといったような
少し強引なところが必要なのはよく知っているし
あさのようなこんな細い女の身で先人を切って
人の上に立つと言うならなお更だと新次郎は話し

「せやけど、やっぱりなぁ。。。
あんたにはこれちょっと似合わへん。」(新次郎)

あさの武器はこんな固いモノではなく
この「柔らかい大福餅」だと新次郎は
あさの頬をつまみながら話す。

「うちかて大福さんのほうが好きだすけど。。。
お餅では相手に勝てまへん。」(あさ)

そんなあさに果たしてそうだろうかと新次郎は言うと
「わて相撲で投げられたときも ひゃ~思たけど
それよりもこない あんたの柔らかいとこに触れるたんびに
あぁ、敵わなへんな思うで?」(新次郎)

相手を負かしてやろうと武器を持てば
相手も負けまいともっと強い武器を持とうとする
そうすると、こっちはもっともっと強い武器をと
そんなことをするのは太古の昔から男のすることだ。

あさはそんな力ずくの男のマネなんてしなくていい
あさなりのやり方があるのではないかと
力ずくで物事を解決することがすべてではない
他にも大切なことはあるはずだとあさへ話す。

「力ずくもようせんわてが言うても
アレだすけどな?(笑)」(新次郎)

そう言って笑う新次郎の言葉にあさは祖父の忠政の
「おなごの柔らかい良さ」と言っていた言葉を思い出す。

「ほぉ、そうか。
あさのお父ちゃんはちょっと怖いけど
お爺ちゃんとは気ぃ合いそうやな。」(新次郎)

優しく微笑む新次郎にあさは
なんとも言えない感謝の気持ちになり
「おおきに」と感謝を口にすると
新次郎に寄り添いあさは身を寄せるのでした。

翌日、早朝の炭鉱は炭鉱夫たちの熱気で満ち溢れていました。

その様子をあさに嬉しそうに報告しにやってくる宮部(梶原善)。

そして、あさは改めて昨日の出来事を詫びると
五代友厚(ディーン・フジオカ)から手渡されたピストルを
地面に置くと「これは二度と使わない」と誓う。

親分の治郎作や炭鉱夫たちに石炭がどのようにして
陸蒸気(おかじょうき)に使われているのか
これからの日本にどれだけ重要なのかを話し

「一番えらいのは
山の持ち主でも支配人でも誰でもない
現に山へ入って石炭を掘るあなたたちだす。

あなた方ひとりひとりが新しい日本を作ってるという
誇りをもって働いてください。

九州の筑前から日本を支えてくなはれ!」(あさ)

あさのその言葉に目を見張る治郎作と新次郎
そして活気づく炭鉱夫たち。

「ほんに口の立つおなごじゃのう」(福太郎)

相変わらずの福太郎の言いようにあさは

「それでもピストルがなければ
うちの話が聞かれへんというなら
しょうがあらしまへん。
勝負いたしましょう!」(あさ)

そういうとあさは自分が勝ったら今まで休んだ分も
炭鉱夫たちにがんばって働いてもらうと言うと
相撲の勝負を炭鉱夫たちに持ちかける。

「うちはこない見えて むかしは
京都一の女大関と言われてたんだす。
手加減はいりまへん。
かかってきなはれ!!」(あさ)

「何しますのや。。。
ちょっと誰か止めてぇな」(新次郎)

新次郎の悲鳴もむなしく場は大盛り上がりし
あさ四股(しこ)を踏む姿にどよめく炭鉱夫たち。

さて、あさの久しぶりの相撲の勝敗は
一体どうなってしまうのでしょうか?

『あさが来た』第7週41話「だんな様の秘密」解説

今回は「飴ちゃん(あめちゃん)」について解説していきたいと思います。

飴ちゃん(あめちゃん)」とは
関西でよく聞かれるこの飴にちゃんをつける理由は
「雨」と「飴」区別するためと言う説もありますが、
関西人は飴以外にも「お粥さん(おかいさん)」や
「お豆さん」など食べ物の語尾に「さん」や
「ちゃん」を付けて呼ぶことが多くあります。

もとより関西は「おはよう」や「ありがとう」など
一般の言葉の語尾にも「さん」をつける習慣もあるので
その流れと考えられています。

【陸蒸気(おかじょうき)とは】→コチラ 第29話「お姉ちゃんに笑顔を」解説へ
【おなごの柔らかい良さエピソード】→コチラ 第1週「小さな許嫁(いいなずけ)」へ

『あさが来た』第7週41話「だんな様の秘密」感想

今回は、雁助さんとうめさんのロマンス?な 回でしたね。

虫に刺されながら懸命にやってきた新次郎さん。

おつかれさまです!

せっかくきたのに駕籠(カゴ)のことで
あさに小言を言われるとは
夢にも思っていなかったでしょうね。

そして今日一番のどっきりは
雁助さんとうめさんにロマンスが
生まれたのかと思ったのに。。。です。

やっぱりうめさんにはあさが一番なんですね!

でも、なんだか残念です。

今日の名言は
あさちゃんの「九州の筑前から日本を支えてくなはれ!」です。
最後の「かかってきなはれ!」もなかなか
あさちゃんらしくて大好きなんですけれども。。。名言なので(笑)

さて、あさの久しぶりの相撲です。
相手は屈強な炭鉱夫たち!!!
勝敗はどうなってしまうのでしょうか!!?

次回、『あさが来た』第42話「だんな様の秘密」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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