『まれ』70話「大輔のかわいいねは、希に恋の嵐を呼ぶ」

大輔(柳楽優弥)から思いがけない言葉をかけられた希(土屋太鳳)は、
部屋に帰ってきてからも落ち着かず、厨房での作業もまったく身が入らなかった
見かねた周囲が理由を希に問い詰めレストランでの出来事が明かされるが、
希が恋をしているのではと口を揃えるが希は認めず、大輔を避けるように、
ケーキ作りに没頭し、作業に打ち込むのだが…。

『まれ』第12週 70話 「官能カスタードクリーム」あらすじ

大輔(柳楽優弥)に思いがけない言葉をかけられ、半ば惚けながら帰宅した希(土屋太鳳)は
今日はありがとうございましたと、部屋に戻ろうとする。
その希の腕を掴み大輔は「俺の部屋においでよ」と肩を抱き引き止める。
しかし、希はその手を振りほどき慌てて部屋へ逃げ込んでしまった。

部屋に戻ってからも、大輔から『かわいいね』と言われた希は、
気恥ずかしくなり布団を被るも一向に鼓動が止まらない

一方、圭太(山崎賢人)と口論になった一子(清水富美加)はというと、
久しぶりに会えると思って、オシャレして帰って来たに!!と、
かわいいね』の一言もなく説教されたことに腹を立てていた。

そんな一子にみのり(門脇麦)は、圭太はそういう男だからしかたないとなだめる。
マキ(中川翔子)は仕事と男の両立は無理だと言い、大阪で好きな男でもできたのか?
と聞かれ、一子は、それはないと一蹴する。
しかし、まじめ一徹の圭太につまらなさを感じ始めていた。

そのころ圭太はお前は固過ぎると、洋一郎(高畑裕太)に叱責されていた。
圭太は、わかっているが放っておけないのだと肩を落とす。

そこに部屋の洗濯物を畳んでいた一徹(葉山奨之)が言葉を挟む、
都会に目がくらんだ相手に頭から怒っても逆効果だ、細かく説教するより、
ここぞと言うときの態度が大切だと、そしてこうも続けた。

女には厳しい言葉と、甘い言葉両方が必要、圭太にはときめきが必要だと諭した。
高校生の一徹に諭された圭太は、渡せずにいる一子へのプレゼントを前に深く反省していた。

翌日になり、動揺がおさまらない希は、厨房で作業をするもまったく身が入らずミスばかり
あまりの状況に、何をやっているんだと大悟(小日向文世)からも怒られてしまう。

その夜、見かねた周囲に理由を問い詰められた希は、レストランでのことの始終を話す。
しかし、『かわいいね』の一言だけで舞い上がり、大悟に部屋に誘われたにもかかわらず
それどころではなかったと、大騒ぎする希に周囲は唖然。

それを見ていた輪子(りょう)は希の右脳のツボはそれだったのかと、
ニヤリと嬉しそうに笑った。

周りから恋をしているんだと言われても認められない希でしたが、
何かと大輔に出くわす度に激しく動揺し、恋が大暴走が始まってしまっている様子。

そのころ「マ・シェリ・シュ・シュ」では、徹(大泉洋)が、大輔が希に付きまとっている
なんとかしろと、大悟へ詰め寄っていた。

しかしそのうち、悩んでる娘に何もしてやれない自分が、逆に「牛乳おいしかったよ」って
慰められる気持があんたにわかるか!?と、切なげに語り出す始末。
見かねた大悟は、痴りにきたのか?と問い返すと、聞いてもらってもいいかな」と
一徹と大悟の言えない会話は進み。

大悟は言う。
娘に父親が出来ることなんてない。その幻想を捨てろ、そうすれば楽になると、
その言葉に、なぜか素直に納得してしまう一徹だった。

翌朝、出勤した希の前に先輩パティシエの浅井(鈴木拓)がなにやら怪しい行動をとっていた。
希が、浅井に理由を尋ねると、(かわいい)彼女が、職場で働くぼくの姿が見たいと言ったらしく
ポーズを決めて自撮りをしていたのだった。

その姿を見て希は、あのような色ボケにはなるまいと心に誓い。
大輔との接触を徹底的に避け、ケーキ作りに没頭しようとするのでした。

「ジュテーム・モワ・ノン・プリュ」を作る為、
1000回に及ぶクレーム・パティシエールの反復練習を続けた希は、
やっと大悟に認められ次の段階へ進むことを許された。
憧れのケーキ作りへ一歩前進したかに思われたその次の朝、希の右手に異変を感じます。
希の手は一体どうなるのでしょうか?

『まれ』第12週 70話 「官能カスタードクリーム」解説

今回の焦点はやはり、圭太と一子の関係。

職人気質の圭太には一子が都会で悪い風潮に流されて夢を追うことを忘れてないかか
心配なのでしょう。

しかし、一子からすれば、都会で生きていく為に必死に働いたたまの息抜きなのに
なぜそれほど言われなければならないのかと感じるのです。
これは、男女の夢や仕事に対する考え方の違いも大きく関係していそうですね。
男性にとって夢や仕事は=生きるということであるに対して、
女性にとってのそれは多くの場合=自己表現に近いものと言えるかもしれません。

この観点からすると、圭太と一子の態度の熱の帯び方が異なるというところが、
とてもかりやすいかと思います。

『文はやりたし書く手は持たぬ』のことわざにもあるように
思いをなかなか言葉や態度に出すことができない男心もあいまって
今回溝が出来てしまったのかもしれませんね。

『まれ』第12週 70話 「官能カスタードクリーム」感想

今回は、全体的に浮き出したった回になりましたね。
達観した一徹くんの恋愛感には驚かされましたが、
彼は一体どこであのような考えに至ったのでしょうか?
とっても気になります。

もしかすると、そのうち
その背景が番外編で製作されるかもしれませんね。

圭太と一子ちゃんの立場逆転した感のある今回
都会の刺激的な生活からすると退屈に思えてしまうのか。。。
一子ちゃんのあの心境の変化にはハラハラしてしまいます。

希も自分の気持ちを認められず
払拭したいかのようにレーム・パティシエールの反復練習を続けていましたね。
恋は盲目と言いますが、目には目を、盲目には盲目で対抗した感じでしょうか。
むしろ、大輔を避ければ避けるほど気になってしまっている
希の気持ちの表れのようでしたね。

今日の名言
浅井のフリ見て我がフリなおせ
娘に父親が出来ることなんてない。
その幻想を捨てろ、そうすれば楽になる
ひと。

せっかくのチャンスを目の前に、希の右手の異変で大波乱の予感。
果たして、「ジュテーム・モワ・ノン・プリュ」は完成するのか!!?

次回、第71話 続 「官能カスタードクリーム」お楽しみに!!!

『まれ』 【もくじ あらすじと解説・感想 一覧】

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