あさが来た 46話 はつ2人目妊娠

1ヶ月半ぶりに大阪の加野屋に戻ってきたあさ(波瑠)は、
店の表に掲げられた「加野炭礦」という看板を見て喜ぶ。
炭鉱事業を一手に負かされたあさは大阪と九州を頻繁に
行き来するようになる。一方、姉・はつ(宮崎あおい)は
人が変わったように働くようになった惣兵衛(柄本佑)から
ある思いを伝えられる。。

『あさが来た』第8週46話「京都、最後の贈り物」あらすじ

あさ(波瑠)が1ヶ月半ぶりに加野屋に戻ってきました。

加野屋に戻ってきたあさは店の前に掲げられた
「加野炭礦(かのたんこう)」という看板を見つける。

「どうや?よう出来てますやろ。」(正吉)

「わてが作ったんだっせ。新しい加野屋の始まりだす!」(亀助)

あさたちの話し声を聞いた番頭たちが店から飛び出してくると
亀助(三宅弘城)は嬉しそうに自分が作ったのだとあさに報告し
主人たちを出迎えます。

「みなさま お帰りなさいませ」(うめ)

「おかえりやす」(雁助・亀助・弥七(竹下健人))

うめ(友近)や番頭たちに出迎えられたあさは不思議と
もうこの町が、この家が自分のふるさとのように思えると
主人・正吉(近藤正臣)と新次郎(玉木宏)に話すと
嬉しそうに笑う新次郎。

「私もよのに大きな声で
「ただいま~」言わなあかんのや。
ただいまーーー!」(正吉)

そういうと正吉は三度笠を脱ぎ捨てると一目散に
妻・よの(風吹ジュン)のもとへと走り出すのでした。

そんな正吉の姿を微笑ましく見ながら
あさと新次郎は店のなかへ入っていくが
そんなか、大番頭・雁助(山内圭哉)だけは
険しい表情で何かを考えるように
「加野炭礦(かのやたんこう)」と
書かれた看板をみつめる。

奥であさは女中たちに笑顔で出迎えられるが
しかしふゆ(清原果耶)だけはそんなあさを
うつろな表情で見ています。

あさは加野屋の炭鉱部門を一手に引き受け
今まで以上に張り切って働くようになっていました。

そんな加野屋では、
やって来る客たちがいそいそと嬉しそうに
そろばんをはじくあさのもとへ行こうとするので
亀助は慌てて立ち上がる。

「お客さん!
両替屋はこっちやあらしません。こっちだす」(亀助)

「こっちゃへどうぞ」(雁助)

強面の男の連中に即され戸惑う男性客。

おりしも明治5年の秋。

東京で新橋から横浜までの鉄道が開通してからというもの
国内では石炭の需要がどんどん高まり。

あさは起動にのり始めた炭鉱の責任者として
大阪と九州の間を頻繁に往復するようになるのでした。

「はぁ。。。
また炭鉱へ行くいいますのんか?」(新次郎)

支配人の宮部源吉(梶原善)からの手紙で
「石炭の採れ高がおかしい」と連絡があり
またも九州へ向かおうと支度する
あさの後ろ姿に寂しそうな新次郎。

「旦那さまも一緒に行ってくれまへんか?」(あさ)

「行きまへん」(新次郎)

「やっぱり。。」(あさ)

新次郎と離れるのことが寂しいあさでしたが
炭鉱を放っておくことができず
ひとり九州へ向かう支度をすすめるのでした。

「新次郎さま、お気の毒に。。。」(ふゆ)

そんなふたりのやりとりを廊下で見ていたふゆは
寂しそうな表情の新次郎へ想いを寄せる。

「なんや、また来てはりますのかいな」(惣兵衛)

新次郎ははつ(宮崎あおい)のもとを訪ね
子どもの藍之助と仲良く遊んでいると
そこへ青物売りから惣兵衛(柄本佑)が帰って来る。

「またとはなんや!なぁ?藍之助ぇ~」(新次郎)

にっこりと微笑む藍之助。

新次郎が頻繁に藍之助に会いにくるので
はつたちの住む納屋は新次郎の持ってくる
藍之助のおもちゃでいっぱいになっていた。

「そないに子ども好きなんやったら
自分とこで作ったらよろしいがな」(惣兵衛)

惣兵衛に痛いところをつかれて
「そんなこと言うたかておまえ。。。」と
しょんぼりする新次郎の姿に

「そうだす。旦那さま。
余計なこと言うたらあきまへん」(はつ)

はつにまで怒られてしまった惣兵衛は
新次郎があまりに藍之助に会いに来るので
近ごろでは藍之助が新次郎のことを
「お父ちゃん」と呼ぶとすねたように言うので
はつが驚いていると

「お父ちゃ~ん」(藍之助)

「ほらまたぁ~」寂しそうに言う惣兵衛とは反対に
まんざらでもない新次郎はあれだけ長い間
家を空けていたのだからしかたがないと笑い
「な?藍之助。わてがお父ちゃんやで!」(新次郎)
と、藍之助をあやしている。

「それはそうやけどなぁ。。。
いや、アカン!アカン!!
藍之助、おまえのお父ちゃんわしや。
ほら行こう!」(惣兵衛)

そう言って惣兵衛は藍之助を抱きかかえて
どこかへと逃げていってしまう。

自分のしたことはさて置き、
藍之助に「お父ちゃん」と言ってもらえず
気が気でない惣兵衛です。

その光景が微笑ましいはつ。

人はかわれば変わるものだなと
そんな惣兵衛の姿に新次郎も驚く中

「あれがあの人のホンマの姿なんだすやろなぁ」(はつ)

「まあなぁ。。。
あんなかわいいお子がいてたら
どないなことがあっても頑張れるいうもんだすわな」(新次郎)

惣兵衛のことを羨ましそうに見る新次郎を
はつは心配そうに見つめます。

そのころ、九州の加野炭鉱では
親分の治郎作(山崎銀之丞)を筆頭に
炭鉱夫たちが懸命に石炭を掘ってると
そこへ山の支配人・宮部があさを連れて
炭鉱内へやってくる。

「お、姉御(あねご)!
姉御が来よんなったが!」(福太郎(北原雅樹))

あさはときには炭鉱夫たちと働き
ときには女たちと食事をともにするなどして
すっかり働く者たちから「姉御(あねご)」と呼ばれ
親しまれていました。

そんななか、たったひとり
あさのことをジッと見つめる炭鉱夫がいて
あさはその男のことが気になります。

このまま採炭量(さいたんりょう)が増え続ければ
加野炭鉱は安泰だと喜ぶ支配人・宮部の横で
掘らなければならない石炭の量が増えれば
炭鉱夫たちは疲れていると話す親分の治郎作。

そんなふたりの話にあさは炭鉱夫たちに
しっかり働いてもらっているのに
その生活がよくならないのは問題だとして
何か対策を考えないと思案していると
そこへひとりの炭鉱夫が治郎作を訪ねてくる。

「親分さん、現場が大事だす」(あさ)
そう言ってあさは、話合いの途中で抜けることを
気兼ねする治郎作を笑顔で送り出します。

治郎作を訪ねてきたのは、
あさのことをジッと見つめるあの炭鉱夫でした。

あさはその炭鉱夫のことが気になり支配人の宮部へ訊ねると
あの男は納屋頭のひとりで名前は「サトシ(長塚圭史)」と言い
年は若いが仕切りのいい炭鉱夫だと宮部は話す。

治郎作との話のあと、
ひとり炭鉱の前で無表情でたたずむサトシ。

そして九州の炭鉱から帰ると
あさは決まって姉・はつのもとへと通いました。

あさは炭鉱での仕事の話しをはつにすると
最近では山を回るために馬に乗る練習を
はじめたのだと話す。

「まぁ、お琴よりお馬さんの方が
あさに合てるかもわかれへんなぁ。」(はつ)

「間違いなくそうだすわ」(うめ)

そんなはつとうめたちの後ろで畑を耕す惣兵衛は
女たちの話にウンウンとうなずいている。

そしてはつは、
あさから頼まれていた漬物が
まだ出来上がってないと言うと
今度自分が持って行くと伝える。

「おおきに」そう返事したあさは
はつの顔色が悪いことに気づき
体調を心配すると

「それが。。。」(はつ)

はつと惣兵衛のふたりのなんとか気まずそうな雰囲気が流れる。

「まさか!!?」(あさ)

「そやの」と、はつは照れくさそうに笑う。

惣兵衛が戻ってきて来てまだ間もないのに
もう2人目を授かったと聞いてうめも驚いてしまう。

ふたりの大きな声にはつはシーっと注意すると
大騒ぎになってしまうので姑の菊(萬田久子)や、
義父の栄達(辰巳琢郎)にはまだ内緒なのだと
あさたちに話すはつ。

はつにはかなわないと笑うあさにはつは
「加野屋のやり手の若奥さん」が
何を言ってるのと笑って答える。

あさはそんな風に言ってくれるのははつだけで
「けったいな若奥さん」「加野屋の四男坊」と
まわりに言われていることを嘆く。

するとはつは、仕事もいいことだし大切だけれども
旦那の新次郎と一緒に居る時間を増やさないとと
あさに優しくアドバイスをするのでした。

あさたちが帰ったあと、はつは納屋の中で作業をしながら
あさにお姉ちゃんぶって偉そうなことを言ってしまったと
自分の口をつまむと「子を産むことしかできへんくせに」と
自分を卑下するようなことを口にする。

すると惣兵衛は、
はつさえよければ小さくても土地を買って
一緒に百姓をしないかとはつに伝える。

今井のお嬢さんだったはつに
そのような暮らしをさせてしまうのは
申し訳ないと思うがと惣兵衛が口にするが

「そら よろしおますなぁ!」(はつ)

はつは満面の笑みを浮かべる。

いまは土地を買うなんて夢のような話しだが
それでもいつか大きな田畑で野菜や果物を作って
子どもたちに「お父ちゃん」「お母ちゃん」言われながら
わいわい暮らしがしたいと惣兵衛は恥ずかしそうに
はつに自分の夢を語るのでした。

そのころ、
加野屋の奥では亀助、弥七、新次郎が
一列に並んで手紙を書いていた。

そこへあさとうめが帰って来るが話しに盛り上がる4人は
あさたちの帰宅にまったく気がつかない。

その昔、新次郎があさにあてて書いた手紙の文字を見て
あんなきれいな字を書く人はどんな男性だろうと思っていたと
瞳を輝かせて話すふゆ。

「おふゆちゃん、わての字ぃはどないや?」(亀助)

「丸こくてかわいらしい字ぃだすな」(ふゆ)

盛り上がる4人にうめは咳払いをして
帰ってきたことをアピールすると
ふたりの帰宅に気づいた新次郎は
ふゆの実家へあてた手紙を
亀助と一緒に書いていたことを説明するが。。。

あさたちの帰宅に驚いたふゆは
亀助の手元から手紙を持ち去ると
慌ててどこかへと走っていってしまう。

そんなふゆの態度にあさもうめも
なんとも言えない表情をする。

あさはこの自分の胸のもやもやは
一体なんなのだろうと大きくため息をついていると
そこへ女中のクマ(郷原彗)
があさを呼びにやってくる。

あさを訪ねて大阪の加野屋へやてきたのは
京都の今井家から別れの挨拶にきた
母の梨江(寺島しのぶ)でした。

『あさが来た』第8週46話「京都、最後の贈り物」解説

今回は「姉御(あねご)」について解説していきたいと思います。

姉御(あねご)」とは
姉を敬っていう言葉であったり親分の妻や女親分、
頼れる女性のことを総称していう愛称です。

九州へ来た当初は「おなごなんか」と
言われていたあさでしたがそれが
今ではそれだけ炭鉱夫たちから
頼りにされているということが伺える
呼び名なんですね。

【明治の鉄道について】→コチラ 第29話「お姉ちゃんに笑顔を」解説へ
【新次郎からの手紙エピソード】→コチラ 第2週「ふたつの花びら」へ

『あさが来た』第8週46話「京都、最後の贈り物」感想

今回は、ふゆがあさに下克上!?な 回でしたね。

最初はそんなそんなと言っていたふゆちゃんでしたが
これはもう。。。新次郎さんに恋しちゃってますよね。

ずっと今井家に奉公してきたふゆですが
ふゆははつに対しては尊敬や憧れを持っていましたが
あさに対してはどうなんでしょうね。。。

新次郎を置いて仕事ばかりするあさの行動に
どこか許せない気持ちがあるようなのは感じ取れますよね。

あさとふゆのこれからの関係が心配です。

今日の名言は
藍之助ちゃんの 「お父ちゃ~ん」 です。
あの白蛇・惣兵衛さんも、最強ボス?菊さんもメロメロにしてしまう
『あさが来た』のアイドルですね(笑)

ふゆの行動に胸がモヤモヤするあさ
そんなあさのもとに母・梨江が
別れの挨拶へやってきました。
母・梨江がひとりでやってきた理由とは!?

次回、『あさが来た』第47話「京都、最後の贈り物」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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