突然あさ(波瑠)を訪ねて母・梨江(寺島しのぶ)が加野屋へやって来る。
梨江はよの(風吹ジュン)に嫁としていたらないあさのことを深く詫びると
妻としては自信がないと言うあさに梨江は母として娘に最後の言葉を贈る。
そして梨江はあさにはつ(宮崎あおい)へ渡して欲しいとあるものをあさへ
託すのでした。。。
『あさが来た』第8週47話「京都、最後の贈り物」あらすじ
大阪のあさ(波瑠)を訪ねて突然、
母・梨江(寺島しのぶ)があいさつにやって来る。
梨江は姑のよの(風吹ジュン)にあさが嫁いで10年にもなるのに
嫁としていたらず仕事ばかりしていることを深く詫びる。
するとよのからあさが「月の半分は家を空けている」と聞かされ
合わせる顔がなく恥ずかしくなってしまう梨江。
梨江はお詫びの品もといよのへの手土産を取り出すと
その中身を見たよのは一転上機嫌になる。
そして梨江は姑・よのにこれからも
あさのことをよろしく頼みますと頭をさげるのでした。
その後、梨江は東京行きを前に
あさに大切な話しをします。
あさが幼いころ「おなごは何も知らなくていい」
と言ったことは間違っていたのかもしれない
そう梨江は口にすると
言いつけを守っていたはつ(宮崎あおい)は
嫁ぎ先の山王寺屋のお家がなくなってしまい
商いに首を突っ込んだあさはこうして
りっぱにお家を守っている。
そのことを考えると自分の間違った想いが
はつを不幸にしてしまったのではないかと後悔していた。
そんな梨江にあさは自分も間違っているような気がする
どんなにお家のために仕事を頑張っても男性は家の中に
おしとやかにしている女性が好きなのだろうと
ふてくされたようにあさが言うので梨江は笑ってしまう。
そんなことをあさが今さら言うなんてと笑う梨江に
あさは女性として、妻としての自信がないと告白する。
「自信持ちなさい」(梨江)
そんなあさに梨江は、これからの女性は
あさのように胸を張って堂々といきいきとした
そんな生きた方をした方がいいのかもしれない。
「まぁ、せやけどあんたの場合は
ちとやり過ぎやとはおもいますけどな。」(梨江)
そう一言つけくわえると
「おなごのしなやかさを忘れたらあきまへんえ」(梨江)
あさに女性としてのしなやかな心を忘れないようにと
梨江は母としてあさに最後の言葉を送ります。
そして梨江はあさにはつへ渡してほしいと
ある物を取り出す。
それは今井家が保有する土地の権利書だった。
この土地は和歌山にあり
今井家がずっと保有していたが
今もうだれも使っておらず
今井家が東京へ移ってしまったら
なおのこと利用することもない。
だから親として最後にこの土地を
はつに譲りたいと話す梨江。
「これはうちとお父はんからの最後の贈り物なんや」(梨江)
そして梨江は自分から渡したのでは
はつは絶対に受け取ってくれないからと
その権利書を妹のあさへと託すのでした。
そして、加野屋を去ろうとする梨江は店の前で
見送るうめ(友近)と別れのあいさつをする。
「うめ、あのあさをよう守ってくれておおきに」(梨江)
うめがいてくれるだけであさがどれほど力になっているか
これからもよろしく頼むとにずっとそばに付いてくれたうめへ
感謝の気持ちを伝える。
「さすがにもう相撲はとってないやろな?」(梨江)
「もちろんだす」(うめ)
梨江とうめのやりとりを見ていた亀助(三宅弘城)は
九州での大勝負を思い出すが。。。
「まぁええか」と言って奥へと引っ込んでいく。
そこへ新次郎(玉木宏)がやってきて
義母である梨江にあいさつをはじめる。
そのころ加野屋の家の中ではよのが手土産の着物のお礼にと
梨江へ渡す「張子(はりこ)」をあれやこれやと選んでいると
そこへちょうどはつがあさに頼まれていた漬物を届けにやってきていた。
そんなはつにあさは。。。
加野屋の店の前で新次郎と話す梨江は
あさが仕事ばかりで迷惑かけて申し訳ないと詫びる。
すると新次郎は不甲斐ない自分の代わりにあさが働いてくれていて
嫁に働かせていてばかりでいいものかと考えてしまうこともあるが
生き生きと働くあさの顔を見ていると「まぁ、ええか」と思えてくるのだと
ことの事情を母・梨江に話す。
新次郎の話に梨江はえらく納得し
京都で嫌々お裁縫(さいほう)をしているときより
今のほうがずっといい顔をしていると言ってうめと笑うと
新次郎に対し、これからもあさをよろしく頼みますと伝え
深々と頭を下げていると
そこへはつが梨江に土地の権利書を返しにやってくる。
山王寺屋が潰れたのは自ら招いた災いで
潰れて家がなくなったとしても山王寺屋は
意地でも今井からのは施しを受けられないと
強く梨江にいうと権利書をつき返そうとする。
「施しやなんてそんなつもりは。。。」(梨江)
ショックを受ける梨江。
そんなふたりのやりとりを見ていたあさはふと
五代(ディーン・フジオカ)の言っていた
「銀行」の話を思い出す。
そしてあさははつに父・忠興(升毅)が
今から行おうとしている「銀行」の
仕組みについての説明をし始める。
父・忠興がしようとしている「銀行」と言うのは
志のある人を応援するためにお金を貸すという
新しい商いを今始めようとしている。
そんな父・忠興が、今子どもが増え
一生懸命働いているはつと惣兵衛(柄本佑)を
信用して、応援して、助けてくれようとしている。
「これは貰うのやあらへん、貸してもらうんだす」(あさ)
この土地を貸してもらったことに対しては
はつたちがその信用に応えて頑張って
何倍にもして返していけばいいとはつを諭す。
母・梨江もあさのその言葉に賛同し
はつも惣兵衛もまだまだ若い
これからいくらでもやり直せる。
「うちもお父はん(忠興)もな
あんたにそれ(土地)貸して
あんたら親子がこれからどう生きるのか
見届けたいんや。
母の最後のお願いどす。」(梨江)
母・梨江と父・忠興の強い想いに心打たれたはつは
「わかりました。
遠慮のうお借りします。」(はつ)
そして何度も何度もはつは
梨江に「おおきに」と伝える
そして数ヵ月後
あさは相談したいことがあると言って
義父・正吉(近藤正臣)のもとへやってくるが
そんなあさを正吉はそろそろ来るころだと
思っていたと言って出迎えます。
義父・正吉の言葉に驚くあさです。
『あさが来た』第8週47話「京都、最後の贈り物」解説
今回は「母・梨江の母としての想い」について解説していきたいと思います。
「母・梨江の母としての想い」とは
これまで、母・梨江は娘たちに
よい嫁となるように熱心に教育してきました。
そんな梨江の教育に素直に応じてきたはつは
これまでに大きなわがままも反抗もありません。
初めてはつが自分の感情を爆発させたのが
許婚の惣兵衛と初対面したその夜のことでしたが
はつは翌日には自分の気持ちを押し込めて
「なんでもない」と笑っているような我慢強い娘でした。
母・梨江もどこかでずっとはつに我慢や自分の気持ちを
押し込めさせてしまっていることには気づいていたようでしたが
見てみぬふりをしていました。
そんな梨江は心情は、劇中のなかでも
はつを擁護する場面が多く出てきていたことが
強く物語っていましたね。
これもいい大店にお嫁にいくことができれば
これからのはつの人生が幸せになると信じて
やってきたことでしたが。。。
はつの嫁いだ山王寺屋が潰れ
これまで自分のいうことを一心に信じてきたはつが
薄い着物をきて泥だらけになって働く姿に
言いようのない責任を抱えていたのだと思います。
頑なだったはつも両親の気持ちを汲む形で
ようやくこの親子のわだかまりも落ち着くのではないでしょうか。
【張子(はりこ)について】→コチラ 第13話「新選組参上!」解説へ
【はつが初めて見せた涙エピソード】→コチラ 第4話「小さな許嫁(いいなずけ)」へ
『あさが来た』第8週47話「京都、最後の贈り物」感想
今回は、あさのナイスアシストな 回でしたね。
はつさんの頑固具合もなかなかなもので
もう少し親に甘えてもいいのでは。。。と
ヤキモキしていた方も少なくはないはず!
わたしもずいぶんヤキモキしていました(笑)
最後の最後でも
惣兵衛さんと百姓したいって
土地欲しいって言ってたのに
本当は嬉しくて欲しいはずのなに
「施し(ほどこし)」と言ってしまうあたりとか
もう少し自分に優しくなって欲しいなと
親に甘えてほしいなと
切なくなってしまいましたよね。
厳しく育てられた長女さんというのは
どこがずっとしっかりしなきゃという
意地というかプライドというか
無意識に自分に縛りを持っていることも
多いですよね。。。ちょっと共感です。
しかしそこは機転の利く妹・あさちゃんです!
ナイスアシストでしたね。
「これは貰うのやあらへん、貸してもらうんだす」
そして、何倍にもして返せばいい。。。
これは姉・はつの気質をよく知っている
あさにしか言えない機転でした!
今日の名言は
梨江さんの
「あんたら親子がこれからどう生きるのか見届けたいんや。」です。
これがすべての親御さんの気持ちなのではないかなと
これが親心だなと思うとグッと来ました。
はつと梨江の仲も深まり一件落着かと思いきや
あさは正吉になにやら相談したいとこがあるようです。
そして正吉もあさが来ることがわかっていた!?
一体あさは何を正吉に相談するのでしょうか?
次回、『あさが来た』第48話「京都、最後の贈り物」お楽しみに!!!
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