あさが来た 51話 あさの本当の気持ち

あさ(波瑠)は亀助(三宅弘城)に今まで誰にも話せなかった思いを打ち明ける。
そんなあさの本当の気持ちに亀助も自分の気持ちをふゆへ伝えようと手紙を書く。
そして、炭鉱をよりよくしようとあさは新しい仕組みを炭鉱夫たちへ提案するが。。。

『あさが来た』第9週51話「炭鉱の光」あらすじ

九州の炭鉱で汗を流していたあさ(波瑠)は
本当は人並みに夫のそばにもいたいし
子どもも欲しいのに頑張ろうとすればするほど
新次郎(玉木宏)から離れてしまう。

新次郎は何も悪くないのにその優しさに甘えてきた
このままでは本当に嫁として失格だと寂しそうにあさは
亀助(三宅弘城)にこれまで誰にも言えずにいた
心のうちを打ち明ける。

「若奥さんかて人の子だすがな!
そないにいつも真剣に
炭鉱夫のことばっかり考えんかて。。。!」(亀助)

亀助の励ましの言葉にそれでもあさは
この炭鉱で働く人々も自分の家族なのだと笑う。

そんなあさの姿を優しく見つめる
カズ(富田靖子)と治郎作(山崎銀之丞)。

翌日の早朝、あさの話を聞いた亀助も
想いをよせるふゆ(清原果耶)へ自身の近況報告と
大阪では歌舞伎の船乗り込みの頃だろうかと
大阪でのふゆの生活ぶり気遣う手紙をしたためいていた。

まだ暗い中、あさが炭鉱へやって来ると
納屋からサトシ(長塚圭史)の罵声が聞こえ
炭鉱夫たちを叩き起こして山へと送り出すが
その手荒い行動にあさが口を挟もうとすると
親分の治郎作に止められてしまう。

納屋頭が優しいと炭鉱夫たちはつけあがり
怠けグセがついてしまって指揮があがらない
厳しくあたっているのはそういった炭鉱夫で
サトシは分け前を人より多くピンはねするが
出来の悪い納屋頭ではない。

山には山のやり方がある改革をするにしても
タイミングを見きわめることが必要だと
治郎作はあさに助言します。

あさは炭鉱夫たちと朝から一緒に働き
岡出し姿もいたについてきたと信頼され
わきあいあいと仕事に汗を流していた。

そしてあさはその日に炭鉱での生活をよりよくするために
新しい仕組みを取り入れたいと炭鉱夫たちに話すが
納屋頭のサトシと福太郎(北原雅樹)が難色を見せる。

納屋頭たちの一言で炭鉱夫たちは怯えてしまい
あさの言葉に賛同しようとはせずにせを向けてしまい
そんな男たちにあさは悔しさと憤りと覚える。

大阪では亀助からの報告の手鏡を読んで
加野屋の主人・正吉はあさ一人に苦労を
かけてしまっていることに心を痛め。

新次郎は何でもないと言いながら
ひとり町へ遊びに出かけるも
通りすがる夫婦の姿を見ては
あさを思い出し寂しさにため息をつく。

そんな新次郎を見つめる母・よのは
いたたまれない気持ちに口をきつく結びます。

そしてその夜、新次郎の三味線の師匠・美和は
明治政府内務卿・大久保利通(柏原収史)と
五代友厚(ディーン・フジオカ)の座る席へ呼ばれ
三味線と歌を披露していた。

美和の歌に大久保はさすが大阪一番だった芸者と絶賛し
大久保は五代を紹介すると美和は「大阪の恩人さん」
五代友厚のことを知らない大阪人はいないと笑う。

そして大久保は五代がいなければ今頃は外国に
日本の金銀をすべて奪われていたと日本の恩人だと言うと
これからの日本のために五大には東京に来てもらい
明治政府の大蔵卿になってほしいと打診する。

そしてあさは学問だけではどうにもならない
現実の壁につきあたっていました。

『あさが来た』第9週51話「炭鉱の光」解説

今回は「大歌舞伎の船乗り込み(おおかぶきのふなのりこみ)
スカブラ」について解説していきたいと思います。

大歌舞伎の船乗り込み(おおかぶきのふなのりこみ)」とは
歌舞伎の演者たちが飾り立てた船に乗って
道頓堀から劇場に入る顔見せのようなもので
その昔、歌舞伎の公演者たちが興行する地へ
船で乗り込むことがもととなっています。

大阪では今でも毎年6月29日ごろに
道頓堀でこの「七月大歌舞伎」が行われています。

スカブラ」とは
筑豊地方の方言で「怠け者」をさしますが
語源は「スカッと仕事を終わらせてブラブラ遊ぼう」
そんなところからきているようです。

この「スカブラ」という人々は炭鉱では
友好的な意味で使われていて
休み時間にはバカな話で
人を笑わせたりするような
ひょうきん者のことを愛称で
「スカブラ」と読んでいました。

今でもいますよね?
ちょっと仕事の出来はイマイチでも
その人が居るだけで職場が活気ずくような
ムードメーカー的な人。

そんなちょっと困った?駄目な?
おちゃめなさんことのようです。

【あさが読んでいる本について】→コチラ 第49話「炭坑の光」解説へ
【納屋頭(なやがしら)について】→コチラ 第37話「だんな様の秘密」解説へ
【海外に金銀を取られる・通貨問題について】→コチラ 第2話「小さな許嫁(いいなずけ)」解説へ
【大阪の恩人・五代友厚について】→コチラ 第4話「小さな許嫁(いいなずけ)」解説へ
【岡出し(おかだし)について】→コチラ 第42話「だんな様の秘密」解説へ

『あさが来た』第9週51話「炭鉱の光」感想

今回は、本当はやっぱり寂しいな 回でしたね。

あさも新次郎も本当は一緒にいたくて
本当は普通の夫婦になりたくて
本当はお互いに子どもがほしい
そんな夫婦の本当にの気持ちが
表に出た回でしたね。

明治という怒涛の時代の変換機でなければ
このふたりはもっと仲むつまじくステキな
家庭を作っていたんだろうなと少し切なくなりました。

今日の名言は
亀助さんの 「若奥さんかて人の子だすがな!」です
本当に亀助さんは人に対して実直で優しいひとです
その優しさがとてもつたわってきたセリフです。

大久保卿に東京へ来てほしいと打診された五代。
一度は心を開いた炭鉱夫たちと
またギクシャクし始めたあさ。
寂しそうな新次郎を想う母・よのとふゆ。
いろいろな思いがそろそろ交差しはじめるのか!?
次回、『あさが来た』第52話「炭鉱の光」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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