あさが来た 55話 男たちのおいど(おしり)

加野屋の次の当主に正吉(近藤正臣)は三男の榮三郎(桐山照史)を指名する。
新次郎(玉木宏)は後見人として大番頭の雁助(山内圭哉)も榮三郎を応援する。
しかし正吉の突然の隠居にあさ(波瑠)は体調が悪いのではと心配するが姑の
よの(風吹ジュン)はそんな心配はせず、あさには加野屋の妻としてしっかりと
奥の仕事を取り仕切ってほしいと襲名披露の準備を一手にあさに任せるのでした。

『あさが来た』第10週55話「お姉ちゃんの旅立ち」あらすじ

突然隠居すると言い出した正吉(近藤正臣)が
加野屋の跡継ぎに指名したのは三男の榮三郎(桐山照史)。

そして新次郎(玉木宏)には後見人を申し付け、
雁助(山内圭哉)にはのれん分けしたいところだが
今しばらくの間引き続き大番頭として続けてもらうと
雁助同意のもとで決まったと正吉がみんなの前で話すと
雁助は粛々頭をさげ承る。

正吉がいてくれるからこそ安心して働けるのにと
まだまだ元気な正吉の引退にあさ(波瑠)が口にすると
正吉はあさにあんまりドンとしていない男どものおいどを
しっかり叩いて甘やかさないようにとあさに申しつけ
みんなで加野屋ののれんを大切にしてほしいと話す。

正式に加野屋を継ぐと言い渡された榮三郎は
10のころから覚悟してたこととは言っても
時代も変わって今までの商いでは通用しない
生き残るための手だてを試案する日々になると
大役へのプレッシャーを口にする。

「そのとおり、さすが跡取り!」そういうと新次郎は
他人事のようにしっかり頼むぞ!と榮三郎の肩を
誇らしそうに強く叩くのでした。

正吉の体調がどこか悪いのではと心配するあさに
よの(風吹ジュン)は心配することはないというと
正吉は先代を早くに亡くしてからこれまでずっと
加野屋のために力を尽くしてきた。

だから、自分も榮三郎に後を継がせるのは早いと思うが
正吉が休みたいと言うならゆっくり休ませてやりたいのだと
よのはあさに話すのでした。

そしてよのは若かりし頃の正吉がお茶やお香
謳い(うたい)など遊びにふけっていたことをあさに話すと
部屋の奥のふすまを開けてあるものをあさに見せる。

そこには正吉がその昔、遊びに使っていた道具たちが
山のように積まれていてその中にひとつだけ他とは違う
少し大きめの箱があさの目に入る。

よのは恥ずかしそうに「うちの嫁入り道具だすがな」と笑うと
加野屋の嫁として榮三郎の襲名の日取りから何まで
しっかり奥の仕事を指揮してほしいとあさに話す。

そこへ女中のかの(楠見薫)が襲名披露の着物の仕立てに
着物屋が来たことを告げにやってきたのでよのはあさにも
着物の新調をすすめるがあさは着物は今あるモノで十分
足りていると断り襲名披露の準備に取り掛かろうと駆け出していく。

「あいかわらず渋ちん(しぶちん)でおますなぁ」と
呆れるかのによのはお洒落を楽しまないあさでも
「女の感」があるようだと感心したように口にするのでした。

「奥の仕事を取り仕切る」という
よのの言葉に奮起するあさ。

正吉の隠居宣言に加野屋は大騒ぎになりました。

そのころ、加野屋の台所では亀助(三宅弘城)が
大番頭への昇格の機会が延びてしまったことに
肩を落としていると女中たちが浮き足だって
やってくる。

襲名披露とはお家にとって一番大事な儀式
「加野屋にとっては45年ぶりの襲名披露」となり
女中たちも嬉しいだけでなく気合いも入ります。

女中たちをまとめあげ、お家の晴れの舞台が
滞りなく進むように裏からささえる。

あさは加野屋の奥さまとしての
はじめての大仕事に挑むことになりました。

そして、新次郎は相変わらず
三味線の師匠・美和(野々すみ花)の家へくると
仲間たちと遊びにふけり笑い話に華をさかせていた。

そんな新次郎に美和はある人と引き合わせてほしいと
口添えを頼みます。

そのころ、あさの姉・はつ(宮崎あおい)は
惣兵衛(柄本佑)の持ち帰った甘いみかんを頬張りながら
農家として再出発しようと家族で話し合っていました。

惣兵衛の持ち帰ったみかんにも手をつけず菊(萬田久子)は
和歌山でみかん作りをしようと言う惣兵衛の意見を聞こうとせず
一方的に反対する菊に対し「お母さま!聞いとくなはれ!」と
はつはいつになく強い口調で問いかける。

『あさが来た』第10週55話「お姉ちゃんの旅立ち」解説

今回は「渋ちん(しぶちん)」「女の感」「よのの嫁入り道具」について
解説していきたいと思います。

渋ちん(しぶちん)」とは
関西では「楽ちん」や「わからんちん」のように
「~ちん」という言葉が多く使われますが
この「ちん」というのは「~する、~な人」と
いうような意味あいで使う言葉です。

「渋ちん(しぶちん)」=モノや金を出すのを渋る人、ケチな人。
「わからんちん」=他人の言うことをわかろうとしない物わかりの悪い人。

女の感」とは
一般的に女性の鋭い直感のことを「女の感」と言いますよね
劇中でよのさんがあさの「女の感」について話していましたが
これはやっぱり正吉さんの体調がどこか良くないということを
暗に示しているような気もします。

この言葉の意味は一体なんなのでしょうか?

よのの嫁入り道具」とは
突然出てきたよのの嫁入り道具ですが
あさの持ってきていた嫁入り道具とは違って
少しこじんまりとしていましたね。

琴のような大きなものではなさそうなので
もしかすると「三味線?」これが正吉さんの
三味線嫌い?の理由と関係しているのか?

なんだかこの嫁入り道具がキーポイントになりそうですね。

あの箱の中には一体何が入っているのでしょうか?

『あさが来た』第10週55話「お姉ちゃんの旅立ち」感想

今回は、いよいよはつの反撃か!?な 回でしたね。

加野屋の次期当主は榮三郎くんに決まりました!

と、いうか

もとより榮三郎くんが跡継ぎだったわけですが。。。

なんだかどこかでやっぱり
新次郎さんに後を継いでほしかった
そんな気持ちが店の中でも
榮三郎くんの中でも
あったのかもしれませんね。

そして、その榮三郎くんの襲名披露準備という
大役をまかされたあさちゃんですが

いつの間にやら頼もしい女将さんの風格が
あさちゃんに漂っていたことに驚いてしまいました。

あぁ、もうあさちゃんと言えなくなっていくんだなぁと
嬉しいような少し寂しいような気持ちですね。

そしてそして!

美和さんの会いたい人も気になりますが!
そこはきっと五代さんだろうと見当がつきそうなので
その先のはつさんの発言に注目がまつまるところです!

珍しく姑・菊さんに強く出たはつさん
一体どんなことを口にするのでしょうか!?

今日の名言は
正吉さんの 「みんなでこの加野屋ののれん大事にしてな」 です。
この「みんなで」というところが雁助・榮三郎・新次郎、そしてあさ
この4巨頭が力を合わせてほしいということなんだろうなと
新しい加野屋の姿を期待しているんだろうなと感じました。

加野屋の奥さまとしてのはじめての大仕事
榮三郎の襲名披露の準備に奮闘するあさですが
「加野屋にとっては45年ぶりの襲名披露」は
無事に催されるのでしょうか?
そして、はつたちの和歌山行きは!?
次回、『あさが来た』第56話「お姉ちゃんの旅立ち」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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