あさが来た 56話 榮三郎の襲名披露

榮三郎(桐山照史)の襲名披露の準備であさ(波瑠)も加野屋の使用人たちも
てんやわんや慌しく働く中、あさは亀助(三宅弘城)が密かに恋心を抱いている
人物がいることを知って驚く。そして、襲名披露の当日の式直前になって突然
義父・正吉(近藤正臣)はあさに襲名披露出るようにと言い出し。。。

『あさが来た』第10週56話「お姉ちゃんの旅立ち」あらすじ

「お母さま!聞いとくなはれ!」珍しく
大きな声をだすはつ(宮崎あおい)に
驚く菊(萬田久子)。

確かに惣兵衛(柄本佑)は弱いところも
情けないところもたくさんあったが
今は太陽を一身に浴びたみかんのように
ピカピカと輝いている。

そんなまっすぐな惣兵衛が家族のためを思って
考えぬいたことをどうか信じてやってほしいと
はつは惣兵衛のみかん農家として一から
やりなおそうとする強い思いを懸命に菊に
訴えかける。

はつの言葉を聞いた菊は表へ飛び出し
惣兵衛のことを一番よく知っているのは
母親の自分なはずなのにと悔しそうな
寂しそうな複雑な表情で涙を浮かべると
そんな菊を「せやせや」と優しくうなずき
菊を慰めるな栄達(辰巳琢郎)。

息子が自分のもとを巣立って行ってしまう
そんな思いをまだどこか拭いきれない菊に
ふたりを信じてみようと言いながら英達は
菊を抱きしめる。

ふたりは納屋へ戻ってくると
「出立はいつにしますのや?」
英達は若いふたりに声をかけ
菊は惣兵衛のもとからみかんをふたつ
手に持っていつもの場所へ座ると
嬉しそうにみかんを頬張ります。

そして新しい出発の決まったはつのもとに
新しい朝がやってきました。

そのころあさは。。。

あさ(波瑠)と亀助(三宅弘城)
うめ(友近)の3人が襲名披露の準備で
招待状をせっせと書いているとそこへ
大番頭・雁助(山内圭哉)がやってくる。

あさは炭鉱の仕事の報告にかこつけて
亀助が恋文を何回も送っていたと
雁助から聞いて驚く。

亀助の想い人は加野屋の女中の中でも
有名な話になっていてその話も知らない
あさは商売以外の特に色恋には本当に
うといとうめに笑われてしまう。

ひとり知らなかったあさはバツが悪いように
「女物の匂い袋(においぶくろ)」を亀助が
縫っていたことは知っていたと膨れて見せるが
その相手が誰なのかが見当がつかないでいた。

するとそこへ招待状の紙をもって
ふゆ(清原果耶)がやってくると
貰った「かわいい匂い袋」を手に
亀助に礼を言い出す。

その光景に笑いを押し殺すうめと雁助
その見覚えのある匂い袋にあさはまさかと
亀助の方へ目をやると亀助は慌てた様子で
仕事を放り出して逃げ出してしまう。

正吉(近藤正臣)は趣味の香を焚いていると
そこへ新次郎(玉木宏)が遊び道具を借りに
部屋へとやってくる。

今日は「伽羅(きゃら)の香り」だと新次郎は
嬉しそうに話すと体調はどうなのか?と
正吉にお見通しと言うように訊ねる新次郎に
そういうところだけは勘がいいと正吉は笑う。

正吉は大丈夫だと笑ってみせると
新次郎の人望と榮三郎(桐山照史)の勤勉さ
そしてあさのふんばりが上手くあわされば
加野屋は八代目になっても安泰だと話す。

そして、襲名披露の当日となり
加野屋は祝い客で溢れかえっていた。

その中には五代(ディーン・フジオカ)の姿もあり
来客を出迎えていたあさは五代を見つけると
先日の炭鉱での礼をしているとあさは奥から
うめに呼び出されます。

あさへ襲名披露へ出席するようにと
突然正吉が言い出しあさは急遽
襲名披露の席に参加することとなる。

商人の晴れの舞台
襲名披露の式に女性であるあさが
居並ぶことは前代未聞のことでした。

そこへ女中のかの(楠見薫)が
ある着物を持って部屋へやって来る。

それは姑・よの(風吹ジュン)が
嫁入りのときに持ってきた大切な着物で、
ここ一番というときをずっと乗り切ってきた
縁起のいい着物なのだとよのは話すと
その大切な着物をあさへ着るようにと伝える。

着付けの最中、あさは義母・よのへ
これまでの感謝の気持ちを伝えると
よのはこれも息子たちのためだと
少し小恥ずかしそうに言う。

店の表ではうめが慌しく準備を進めていると
そこへはつが通りすがり何事かと驚いていると
うめははつを招き入れ少し離れた部屋へ通します。

いよいよ、大番頭・雁助の仕切りで
八代目加野屋久左衛門(かのやきゅうざえもん)
襲名式が執り行われます。

薄紅色の美しいよのの着物を身にまとい
唇に紅をさしたあさが部屋へ入ってくると
会場にいた五代と遠めに見ていたはつは
あさの美しさに息をのむ。

さて、襲名披露の式のはじまりです。

『あさが来た』第10週56話「お姉ちゃんの旅立ち」解説

今回は「匂い袋(においぶくろ)」「伽羅(きゃら)」について解説していきたいと思います。

匂い袋(においぶくろ)」とは
麝香(じゃこう)・丁子(ちょうじ)・白檀(びゃくだん)など
揮発性の香料を詰めた布袋のことを言います。

タンスなどに入れたり、携帯して香りを楽しんだり
女性の身だしなみとして利用されていました。

今でいう香水のようなものですね。

伽羅(きゃら)」とは
伽羅木の略称で、伽羅木とは沈香という
木を地中に埋めて精製した高木のことで
その中でも最高級品を伽羅と言います。

高級なお線香に使われていたりします。

『あさが来た』第10週56話「お姉ちゃんの旅立ち」感想

今回は、山王寺一家ひとつになるな 回でしたね。

ようやく山王寺屋一家もひとつになって
和歌山での出直しを決意したようですね。

はつが和歌山へ行ってしまうと
あさがとても寂しがるとは思いますが
いい再出発になってほしいですね。

今日の名言は
はつさんの 「お母さま!聞いとくなはれ!」 です。
厳密にいうとこのセリフ昨日のセリフなんですけども。。。
このはつの強気な発言がなければこの和歌山行きも
なくなっていたかもしれません。

いよいよ榮三郎の八代目襲名式がはじまります。
亀助さんの想いはふゆへ届くのか
襲名式は滞りなく進むのか
乞うご期待です。

次回、『あさが来た』第57話「お姉ちゃんの旅立ち」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る