あさが来た 59話 あさを選んだ理由

大阪を旅立つ前日はつ(宮崎あおい)は新次郎(玉木宏)に対して
なぜ許婚にあさ(波瑠)を選んだ理由を訪ねる。その問いに新次郎は。
その夜、はつはあさと思い出話にふけりそして、今まで言わなかった
ある思いをあさに話しだす。。。

『あさが来た』第10週59話「お姉ちゃんの旅立ち」あらすじ

大阪を旅立つ前日

「なんで新次郎さまは
あさを選びはったんだすか?」(はつ)

山王寺屋が自分を選び新次郎(玉木宏)が
妹のあさ(波瑠)を選んだ。

その話しを聞いてからはつ(宮崎あおい)はずっと
それが自分のさだめと理解していたものの
新次郎がなぜあさを選んだのか理由が気になり
胸につかえていたと新次郎に話す。

そんなはつに新次郎の答えは。。。

「なんでやったんやろなぁ?」(新次郎)

その昔、父の正吉(近藤正臣)が
ラクダを見たという話しを聞いて新次郎は
それからラクダにどうしても会いたくなって
見せて欲しいとよく母・よの(風吹ジュン)を
困らせていた。

そんな時、正吉と一緒に行った京都で
頭にカエルをのせた小さな女の子に出会った
それがあさでした。

「ラクダなんかよりこの子を見ている方が楽しい」

あさを選んだ理由があるとしたら
「あさといると飽きることがない」
それだけのことだと笑う新次郎。

自分の妹・あさがラクダやペンギンに例えられて
はつはなにやら姉として複雑な気持ちになる。

今はそれだけではないと新次郎ははつにいうと
あさことを知るほどに惚れ直したり呆れたり
そのうちあさに置いていかれそうで不安になると
新次郎は不甲斐ない自分に自信がないと口にする。

そんな自信なさげな新次郎にはつは
あさが今のように振る舞えるのは
あさの夫が新次郎だったからだと口にする。

もしあさがほかの男性と結婚していたら
あさは家に閉じ込められ人が変わってしまうか
家や夫から逃げ出して今井の家に帰っていたか
そのどちらかしかなかった。

あさは新次郎が認めてくれているからこそ
自由に羽ばたけるのだと新次郎に話すと
自分に自信を持って欲しいと言葉をかけ
これからも妹をよろしくお願いしますと
新次郎に頭をさげるのでした。

その話しをはつを探しにやってきたあさは
偶然そのやりとりを立ち聞きしてしまう。

藍之助(南岐佐)たちのもとに
戻ろうとするはつは去り際

「洋行(ようこう)帰りのお人に
負けたらあきまへん」(はつ)

と、新次郎に耳打ちしてクスリと笑うのでした。

とうとう姉妹が共に大阪で過ごす
最後の夜がやってきました。

その夜、あさとはつは藍之助を寝かしつけたあと
許嫁がどんな人かと想像を膨らませていたことや
大阪へお嫁にいくことが不安でふたりで泣いた夜
これまでのいろいろな出来事を思い出していた。

するとあさははつが大阪からいなくなることが
心細くて仕方がないといつまでも不安がる
そんなあさの姿にはつは今まで口にしなかった
ある思いをあさに思い切って話しだす。

「うちな、ず~っとあんたに
ヤキモチ焼いてましたんや」(はつ)

自慢の姉・はつの言葉に驚くあさでしたが
はつは今まで祖父に大切にしてもらったり
許婚から恋文をもらったり。。。今も
こうやって温かい布団で寝ていることなど
素直な気持ちをあさへ伝える。

そんなはつの言葉に驚きながらもあさは
いつも両親にいい子だと褒められ
自慢の子だと両親に喜ばせていたのに
自分はいつも駄目な子だったからと
落ち込むあさ。

するとはつは「もうあさは駄目な子じゃない」
自分がそばにいなくても十分やっていける。

そして自分もようやく今の自分の境遇を
心の底からこれでよかったんだと思えて
生きるということがどういうことなのかが
わかるようになったとはつは話す。

そんなことがわかるのはもっと先だと
あさははつの言葉にすねたように
布団にもぐりこんでしまう。

「うちらもう
子どもやあらへんのだすな。。。」(あさ)

「そうや
これからがうちらのホンマの勝負だす!」

お互いに精一杯お家を守って
いっぱい幸せになろうと話すはつ。

布団に包まりながら涙声で「負けへんで」と
強がるあさ。

「その意気やうちかて負けへん」(はつ)

そう言って優しく笑うはつの胸に
あさは飛び込むと子どものように
泣きじゃくるのでした。

翌日の人気のない早朝。

「あさちゃん、ほなね!」(藍之助)

人気のない時間帯を見て
山王寺屋一家は和歌山へ向けて
旅立っていきます。

あさがはつと大阪で再会するようになるのは
このあとずっと先のこととなります。

はつが大阪を旅立ち、時が流れ。。。

あさは今日も元気に九州の炭鉱で働き
炭鉱の女たちにあさは日本で2番目の
「陸蒸気(おじょうき)」の話をする。

そんなあさの表情に女たちはまるであさが
みんなのお母さんのようだ笑いあいながら
炭鉱の仕事を続けようとする。

すると突然あさが具合が悪そうに
座り込んでまい亀助(三宅弘城)も
炭鉱の男たちもあさの異変にざわめきます。

体調を心配するカズたちにあさは
最近はどんなに寝ても体調が戻らず
様子が変なのだと説明する。

そのとき「奥さんもしかして。。。」
カズ(富田靖子)が気づいたこととは

『あさが来た』第10週59話「お姉ちゃんの旅立ち」解説

今回は「洋行帰り(ようこうがえり)」について解説していきたいと思います。

洋行帰り(ようこうがえり)」とは
西洋(欧米諸国)へ留学して
西洋文化を学んで帰ってきた者
留学生などをさす言葉です。

つまりここでは「五代友厚」のことを
はつは言っています。

やっぱりはつも五代の行動の意図に
気づいていましたね。

気づいていないのはあさだけかも?

【陸蒸気(おじょうき)】→コチラ 第29話「お姉ちゃんに笑顔を」解説へ
【あさとはつの幼い日のエピソード】→コチラ 第1週「小さな許嫁(いいなずけ)」へ

『あさが来た』第10週59話「お姉ちゃんの旅立ち」感想

今回は、姉妹の別れな 回でしたね。

このふたりのやりとりには
いつも泣かされますね!

朝からティッシュが手放せませんでした。

自分の境遇にはつもどこか
モヤモヤしたものを感じていたことを
ようやく自分でも認めることができて
吹っ切れたようでしたね。

姉として、ひとりの女性として
あさを心配したりヤキモチ焼いてみたり
これまでいろいろな気持ちを心の奥に
しまいこんでいたはつさん。

ようやくここから人生の再スタート!と
いった感じでした。

どちらがより幸せになるか競争だなんて
本当に仲むつまじい姉妹で癒されます。

今日の名言は
はつさんの 「これからがうちらのホンマの勝負だす!」 です。
これはお別れではなくてスタートなんだというはつさんの
前向きな気持ちがすごく伝わってきました。

山王寺屋一家は和歌山へ旅立ち
元気一杯九州の炭鉱で働くあさに
異変が起きます。
あさの身に一体なにが!!??
次回、『あさが来た』第60話「お姉ちゃんの旅立ち」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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