あさが来た 61話 新次郎サトシとの対面

九州の炭鉱へやってきていたあさ(波瑠)は妊娠していることがわかるが
納屋頭・サトシ(長塚圭史)にことが気になり大阪へ戻ることを躊躇していた。
あさの悪阻(つわり)は日に日に重くなり、仕事も食事もままならないほどで
亀助(三宅弘城)が右往左往と何もできずにただただ心配していると。。。

『あさが来た』第11週61話「九転び十起き」あらすじ

九州の炭鉱へやってきていたあさ(波瑠)は
そこで妊娠していることがわかるが
悪阻(つわり)が激しく仕事や食事も
ままならないほどに苦しんでいた。

あさは横になっていることしかできない
自分を悔しく思うあさ。

苦しむあさを前に亀助(三宅弘城)は
無理矢理にでも駕籠(かご)に乗せて
大阪へ帰すか落ち着くまで待つべきか
右往左往と心配するだけで何もできない。

あさの看病をするカズ(富田靖子)は
小屋から出てくるとあさの様子を訪ねる
宮部(梶原善)に悪阻(つわり)の症状が
かなり重いようだと説明する。

悪阻(つわり)に重い軽いがあるのかと驚く亀助に
カズは悪阻(つわり)ははじまると1ヶ月~2ヶ月続き
2、3日気分が悪くなるだけで落ち着く妊婦もいれば
ずっと寝たきりで弱ってしまう妊婦もいる。

悪阻(つわり)症状は千差万別だとカズは話します。

カズの言うとおり
悪阻(つわり)の度合いは妊婦によって違い
あさのように症状の思い妊婦はただひたすら
我慢し続けるしかありませんでした。

そのころ新次郎(玉木宏)とうめ(友近)は
九州の山中で早駕籠を頼まなかったことを
悔やんでいた。

近頃の東京では駕籠(かご)に変わって
「馬車」や「人力車」が主流なようだという
うめの話しに新次郎はどんどん進む西洋化に
うんざりした表情を見せる。

一方、亀助は山の支配人・宮部と
親分の治郎作(山崎銀之丞)たちは
あさのことを心配して小屋の前で
井戸端会議をはじめていた。

あさがサトシ(長塚圭史)の様子を気にして
大阪へ帰るのを躊躇していると話す亀助に
治郎作はサトシが加野屋を嫌っていることを
口にする。

するとその話を耳にしたあさがふらふらと
小屋から出てきてサトシのことを聞こうとするが
そこでまた気分が悪くなって座り込んでしまい
弱気になったあさが横になっていると

「あさ!あさぁ!!」(新次郎)

そこへ現れたのは夫・新次郎(玉木宏)と
あさの母代わりのうめ(友近)でした。

辛そうなあさの姿に新次郎は何か悪い病気かと
心配するがカズから悪阻(つわり)と聞いて
「はぁ、それは病やないんやな」と口にするので
あさはムッとします。

そこへ

「はぁ~それは辛おましたなぁ」と
うめはあさに優しく声をかけると
うめの言葉にほっとするあさ。

あさの好物を何かつくると言って
うめははりきって炊事場へ向かい
人気がなくなると新次郎はひしと
あさを抱きしめ「よかったよかった」と
涙ながらに喜ぶのでした。

しかし、あさは新次郎のマゲに付けられた
「びんつけ油(びんつけあぶら)」の匂いで
気分が悪くなってしまう。

新次郎は自分の入れたお茶と
あさの姉・はつから送られてきた
和歌山のみかんをあさに差し入れ
新次郎はあさにみかんをむいてやります。

今まで何も口にできなかったあさも
不思議と新次郎の入れたお茶と
はつのみかんだけはすんなりと
口にすることできました。

その後もあさはみかんの皮を握りしめ
香りを嗅いで気分を紛らせます。

そのころ新次郎は亀助になぜ早くあさを
大阪へ連れて帰って来なかったのかと訊ね
亀助はあさがある納屋頭のことが気がかりで
炭鉱から離れられなかったと新次郎へ話す。

妊娠したあさのために大阪から駆けつけ
ずっとそばに寄り添う優男・新次郎の
九州男子にはない魅力に色めきたつ女たちに
納屋頭・サトシは「せからしか!(うるさい)」と
怒鳴りつけると女たちは一斉に散っていく。

その問題の納屋頭・サトシの姿を見た新次郎は
「まさか。。」驚いたような顔をすると亀助に
その納屋頭・サトシについて訊ねるのでした。

炭鉱で石炭を掘るサトシは
「俺はあやつらに。。。」と
鋭い目を光らせます。

サトシは一体何者なのでしょうか?

『あさが来た』第11週61話「九転び十起き」解説

今回は「明治の馬車・人力車」「びんつけ油(びんつけあぶら)
悪阻(つわり)みかん」について解説していきたいと思います。

明治の馬車・人力車」について
明治になって道路の整備が進むと
これまで馬に引かせることのできなかった
馬車が富裕層の間で普及しはじめ
明治7年、東京・京橋~新橋間には
馬車と人力車専用の道路が完成します。

中流層の足、駕籠(かごは)は早くに廃れ
馬車が一般的に普及しはじめると
馬車と併走していた人力車やも
のちに減ることとなりました。

びんつけ油(びんつけあぶら)」とは
マゲやヒゲなどを整える、いわゆる整髪剤のひとつで
今でも和装カツラやお相撲さんのマゲを結うことに
使われています。

あさの言う「びんつけ油(びんつけあぶら)のにおい」とは
そもそも「びんつけ油(びんつけあぶら)」は
木蝋(もくろう)といわれる油脂と
松脂(まつやに)をあわせたものに
丁子(ちょうじ・クローブ)・白檀(びゃくだん)
肉桂(にっけい)などの複数の香料を
混ぜあわせていました。

いろいろなお香を一度に焚いているような
そんなイメージでしょうか?

たしかに体調の悪いときには
キツイ匂いかもしれませんね。

悪阻(つわり)みかん」について
悪阻(つわり)のときによく耳にするのが
かんきつ類です。

しかし、これも妊婦によってそれぞれのようで
みかん・レモン・トマト・そうめん・ポン酢など
基本的には冷たいものやさっぱりしたものが
多くみられるのですが、中には「白米はNG」
なのに「カレーライスはOKだった」や
「フライドポテトばかり食べていた」など
悪阻(つわり)のときに受けつけられるものは
妊婦それぞれ。

それだけではなく、同じ妊婦さんでもひとり目と
2人目では食べたくなるものが違った!なんて
声もたくさんありました。

悪阻(つわり)にはコレ!という
正解の食べ物はないようです。

そして、悪阻(つわり)のときに気をつけたいのが
新次郎さんも言っていたあの言葉。。。

「悪阻(つわり)は病気じゃない」

これは極力?絶対に?悪阻(つわり)で苦しむ女性には
言ってはいけない言葉です。

この妊娠中の気遣いのない一言は出産後
未来永劫忘れることなく責めつづけられるものの
ひとつになるのは間違いありません!

男性のみなさま、妊娠中や悪阻(つわり)に苦しむ
女性には最大限の思いやり思って接することを
おすすめいたします。

『あさが来た』第11週61話「九転び十起き」感想

今回は、新次郎の男泣きな 回でしたね。

新次郎さんの男泣きにもらい涙した方も
少なくはないのではないでしょうか?

お家のためになりふり構わず奮闘する
あさを応援する気持ちもありましたが
そこまでさせてしまっていた自分への
ふがいなさもやはり感じていた新次郎さん。

その後ろめたさもあって口には
一切してきませんでしたが
本当は誰よりもあさとの間の
子どもの誕生を待ち望んでいました。

その嬉しい気持ちはあの新次郎さんを
九州の炭鉱へ歩いて来させたことが
なにより物語っていますよね。

新次郎さん、あさちゃん
本当におめでとうございます!

今日の名言は
うめさんの 「はぁ~それは辛おましたなぁ」 です。
この一言であさがどれだけ救われて安心したことでしょうね!

明日大阪へ帰ることになったあさですが
納屋頭・サトシは炭鉱でなにやら企んでいる様子
一体サトシは何者でなにをしようとしているのでしょうか!?

次回、『あさが来た』第62話「九転び十起き」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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