あさが来た 65話 疑惑の落盤事故

ある加野炭鉱で大きな轟音とともに坑道から煙が立ち込め事故が起こる。
愕然とする亀助(三宅弘城)の前で治郎作(山崎銀之丞)が坑道にいたと
妻・カズ(富田靖子)が取り乱し炭鉱はパニックに陥る。そのころ、大阪で
平穏な日々を過ごしていたあさ(波瑠)へ炭鉱夫の福太郎(北原雅樹)が
加野炭鉱での事故を知らせに加野屋へ駆け込んでくる。。。

『あさが来た』第11週65話「九転び十起き」あらすじ

九州の炭鉱でふゆ(清原果耶)からの手紙と思い
読んでいた亀助(三宅弘城)はその手紙が
大番頭・雁助(山内圭哉)の字と気づき落胆する。

すると外から大きな轟音が聞こえ亀助が
慌てて外へ飛び出すと坑道からモクモクと
煙が立ち込めていてカズ(富田靖子)と
子どもたちが治郎作(山崎銀之丞)を探し
悲痛な声をあげていた。

予想もしなかった惨状にサトシ(長塚圭史)は
青ざめた顔で何ごとかと伊作(中山義紘)に
声をかけると伊作は親分・治郎作が坑道に居て
落盤事故に巻き込まれたと話すのでサトシは
予想もしない大惨事に慌てる。

一方、大阪のあさ(波瑠)は新次郎(玉木宏)に
いつか加野屋の銀行を作りたいと夢を語ると
新次郎は八代目の榮三郎(桐山照史)も
大番頭の雁助(山内圭哉)も銀行経営へは
乗り気はないので押し進めることはできないと
あさに榮三郎の意見も尊重するように諭します。

そんなふたりのもとへ九州の加野炭鉱で大きな
落盤事故が起きたと福太郎(北原雅樹)が
早馬で加野屋へ知らせに駆け込んでくる。

行きも絶え絶えに福太郎は事情を話すと
炭鉱の様子を聞いたあさは周囲の反対を
押し切って大慌てでひとり馬に乗って
九州に向けて出発しようとする。

そんなあさに新次郎は千代のことは
自分に任せて九州へ向かうよう言うと
炭鉱にはあさが必要だとあさの背中を
押します。

そこへ加野炭鉱の方面から煙が上がっていると
一報を受けた五代友厚(ディーン・フジオカ)が
加野屋へ駆けつけると一緒に九州へ向かうと
同行を申し出るがあさはそれを断ろうとする。

そこへ「お願い申します!」と後ろから
新次郎の声が。

新次郎は五代に「妻をよろしく頼みます」と
頭を下げるとあさは五代と共に九州へと
馬車を走らせます。

あさを見送る新次郎に榮三郎は
自分は子守りなんかしてあさと
炭鉱王と呼ばれる五代を一緒に
九州へ行かせていいのかと訊ねる。

すると新次郎は親が自分の子どもの
世話をして何が悪いと言いそれに
炭鉱も千代と同じように大切だと
言い切れるあさのそういうところに
自分は惚れているのだと笑う。

自分には理解でないと笑って戻っていく
榮三郎と入れ違いに正吉(近藤正臣)が
店の表へ出てくると新次郎の頭にふと
納屋頭・サトシのことがよぎります。

そして新次郎は正吉にその昔加野屋にいた
番頭一家のことや一人息子の松造のことを
何か知らないかと正吉に訊ねるのでした。

あさが九州の炭鉱へ到着すると
そこにはまだ煙が立ち込めていて
炭鉱夫たちが懸命に桶に水をくみ
次々と坑道へ運び込んでいました。

そこへ山の支配人・宮部(梶原善)が
ケガ人はいないが親分の治郎作だけが
姿が見えないのだと事故の状況を
あさへ説明する。

あさは急いで女子衆のいる小屋へ向かい
カズのもとへ駆け寄り言葉をかけていると
そこへサトシたちがやって来てあさに向かい
今回の落盤事故の責任をどうとるのかと
あさに詰め寄ります。

するとあさはこの落盤事故は加野屋の
自分の責任だというとサトシたちに
頭を下げるあさにカズはお産のために
それは仕方のないことだと庇いますが
あさは炭鉱を営む者としてどんなことも
言い訳にはならないと凛として答える。

「この事故の責任は加野屋が全部。。。」(あさ)

「いや、これはただの落盤事故やない!」(五代)

あさたちの会話に割って入ってきた五代は
坑口でこんなものを見つけたと言って
ハンカチの中の黒いものをあさたちに見せ
「火薬」だと話します。

ざわめきだす炭鉱夫たちに五代は
この事故が意図的に何者かに
仕組まれたものかもしれないという
推測を話しその言葉にあさは戸惑う。

そこへ治郎作が見つかったという
伊作の声が飯場中に響き渡ります。

『あさが来た』第11週65話「九転び十起き」解説

今回は「五代友厚の推理の理由」について解説していきたいと思います。

五代友厚の推理の理由」について
炭鉱経営に秀でた炭鉱王・五代友厚には
これまでの経験からこの落盤事故の原因が
作為的なものであるということがありありと
判断できます。

そして、落盤事故の後処理がどれほど
大変で過酷なものかということも五代は
よく知っていました。

この事故が本当の事故であれば
加野屋は事故の責任を前面に負い
炭鉱の復興費用ばかりでなく
ケガ人や働けない炭鉱夫たちの
生活の保障などに莫大な費用がかかります。

しかし、この事故が作為的なものによって
起きたものなのであれば、保障内容や
復興にかかる費用などの状況は大きく
変わってくることになります。
そのこともあって五代は犯人への警告と
加野屋(あさ)に非がない意味もふくめて
あさだけではなく炭鉱夫たちの目の前で
証拠を見せつける行動にでたものと思います。

『あさが来た』第11週65話「九転び十起き」感想

今回は、サトシの誤算な 回でしたね。

まだ決定ということではないでしょうが
この落盤事故の犯人がサトシであることは
もうみなさんが予測されていることと思います。

冒頭のサトシの慌てようから見て
当初は人がいない時間を見て
採掘できないようにするだけの
計画だったのでしょう。

しかし、たまたま親方・治郎作さんが
その不可解な行動に気づいて坑道に
入ってしまったために治郎作さんは
事故に巻き込まれてしまいました。

これは本当にサトシにとっては
予想していなかった誤算だったと思います。

それともう一つ、あさが五代友厚とともに
これほど早く炭鉱へ駆けつけてきたことも
サトシにとっては大きな誤算でした。

今日の名言は
あさちゃんの
炭鉱を営む者としてどんなことも言い訳にはならない」です。
あさの炭鉱経営に対する強い想いが伝わってきます。

この落盤事故は作為的なものだという
五代の言葉に戸惑いを隠せないあさ。
そんな中、親分・治郎作が見つかったと
伊作の声が加野炭鉱へ響き渡ります。
果たして治郎作の安否は!?
次回、『あさが来た』第66話「九転び十起き」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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