あさが来た 66話 正吉の最後の頼み

「これは事故でない」五代(ディーン・フジオカ)の推理に驚くあさ(波瑠)。
そのとき行方不明になっていた治郎作(山崎銀之丞)が坑道から救出される。
事故の後処理に追われるあさはようやく加野屋復興の光りが見えた矢先の
苦難に心が折れそうになるが、そんなあさに新次郎は。。。

『あさが来た』第11週66話「九転び十起き」あらすじ

「これはただの事故でない」と話す
五代(ディーン・フジオカ)の推理に
戸惑いを隠せないあさ(波瑠)でしたが
そのとき、治郎作(山崎銀之丞)が
見つかったと伊作(平田理)の声が
加野炭鉱に響き渡ります。

坑道から助け出された治郎作は炭で真っ黒
全身にはあちこち傷やケガを負っていたが
運よく側道へ逃げ込んで助かりました。

あさとカズ(富田靖子)に治郎作は笑いかけ
その姿にカズは治郎作の胸へすがり涙し
そんなカズを治郎作は優しく抱きしめます。

炭鉱のことは任せておけと言っておきながら
こんなことになってしまって申し訳ないと話す
治郎作にあさはケガの方を心配すると
こんなケガはすぐに治ると治郎作は笑い
治郎作がサトシ(長塚圭史)へ目をやると
サトシはバツが悪いようにその場から
離れていく。

その夜、五代はあさたちにこの落盤が
誰かが故意に仕組んだことだとしたら
これは事故ではなく事件だと話す五代は
事態の解決には犯人を突き止めることが
必要だと説明する。

そんな五代の解決策に対しあさは
今本当に必要なのは犯人探しではなく
炭鉱の復旧と炭鉱夫たちの生活だと主張し
九州まで同行や落盤事故の後処理の助力に
感謝するが五代の話しをはねのける。

落盤事故の責任をひとりで背負おうとする
あさの言葉に五代は呆れたように笑うと
これはひとつ貸しだと言って五代は
大阪へと帰って行きます。

そのあとすぐに落盤事故の調査がはじまり
あさの提案した褒賞金欲しさに炭鉱夫たちが
欲をだしたことが落盤事故に繋がったとして
あさは警察から厳しく追求されることとなります。

その後、大阪へ戻ったあさに
追い討ちをかけるように
加野屋では炭鉱の復興や
ケガをした親方への見舞金
炭鉱夫たちへの補償金などの
金銭問題が降りかかります。

今の加野屋にはそんな金銭的余裕はなく
榮三郎(桐山照史)も雁助(山内圭哉)も
資金繰りに頭を抱えてしまう。

このままでは加野炭鉱の継続は難しいと
雁助はあさに炭鉱を手放すことを進言する。

炭鉱を手放すという言葉に
ショックを受けたあさは
愛娘・千代を膝に抱いて
静かに座っているとそこへ
義母・よの(風吹ジュン)が
折り鶴を持ってやってくる。

あさの暗い表情によのは心配するとあさは
久しぶりに娘の千代にお乳をあげようとしたら
乳が出なくなってしまったと悲しそうに話す。

九州へ行っている間は乳が張って張って
仕方なく無理やり搾ったりしていたから
千代にあげたくても出なくなってしまったと
落ち込むあさの言葉によのは同じ母親として
胸が締めつけられる想いにかられます。

もう千代もお乳がなくても十分育つくらいまで
大きくなっているから問題ないとよのは言うと
「痛かったやろうなぁ。。。
ひとりでよう我慢しましたなぁ」(よの)
よのはあさに優しく声をかけるのでした。

その夜、ようやく炭鉱も軌道にのって
加野屋の経営も上向きになってきたのに
また借金を作ってしまい迷惑をかけたと
落ち込むあさに新次郎(玉木宏)は
「負けたことのない人生なんて面白くない」
勝ってばかりいると人の心がわからなくなる
「七転び八起き」という言葉もあるだろうと
あさを励まします。

これは神様がくれた試練だと話す新次郎に
ご維新と今回の事件とまだ2つと話すあさに
悪阻(つわり)もなと笑って話す新次郎に
本当にあれは大変だったと笑い合うふたり。

そしてあさは千代に「七転び八起き」ではなく
「九転び十起き」の心持でこれからも頑張ると
幼いわが子に向って誓います。

そのころ正吉(近藤正臣)は大番頭の雁助に
加野炭鉱の事態の収拾に九州への出向を
頼み込んでいた。

いくら正吉の頼みでも加野屋を離れることは
承諾できないと話す雁助に正吉は

「石炭はこの先きっと
この家を次の代まで守ってくれる
礎(いしずえ)になる」(正吉)

あの山を守れるのも炭鉱を立ち直せるのも
雁助にしかできないことだと正吉は話すと
万が一、自分の最後に会えなくなっても
炭鉱の立て直しを雁助に託したいと
必死に訴える正吉。

「私の。。。最後の頼みや」(正吉)

正吉のその言葉に雁助は衝撃を受けます。

その日の夕方、食事の支度をする
うめ(友近)のもとへ雁助はやってきて
雁助はうめに詳しい事情は話さず。

もし、自分が不在のときに
大旦那・正吉に何かあったときは
すぐに手紙を送って欲しいと
うめに言葉を残します。

それから数日後
雁助は九州へ向かうことになりました。

店先であさと新次郎、榮三郎にうめ
加野屋の面々が雁助の見送ります。

九州の炭鉱へたどり着いた雁助は
亀助(三宅弘城)にさっそく問題の
サトシ(長塚圭史)のことを訊ね
亀助の指す方向を見た雁助は
「やっぱり」と目を見張る。

大旦那・正吉の言ったどおりだと
その男の姿に驚く雁助でしたが
雁助は事態をようやく把握し
サトシのもとへ歩みよる。

「あんた松造やな?
わてや、あの頃手代やった雁助や
さぁ、昔話でもしましょか」(雁助)

そのころ加野屋では。。。

あさとうめが廊下を歩いていると
突然正吉の呻き声が聞こえ
あさとうめが駆けつけると
正吉が胸を押さえて倒れていた。

『あさが来た』第11週66話「九転び十起き」解説

今回は「あさが犯人探しをしなかった理由」について解説していきたいと思います。

あさが犯人探しをしなかった理由」について
あさが五代の考えをはねのけてでも
犯人探しをしなかった理由は
いくつかあると思います。

ひとつは、あさ自身も炭鉱の異変について
全く何も感じていなかったわけではないこと。

もうひとつは、炭鉱のみんなを加野屋の仲間
家族として疑いたくなかったこと。

そして、サトシが夫・新次郎と何か関係が
あるのかもしれないという疑念がどうしても
あったからだと思います。

【新次郎と幼馴染のエピソード】→コチラ 第42話「だんな様の秘密」へ

『あさが来た』第11週66話「九転び十起き」感想

今回は、加野屋の要の登場な 回でしたね。

生涯を加野屋に尽くすと決めていた
雁助さんでしたが大旦那・正吉の
最後の頼みに心動かされたようですね。

そして、炭鉱へついて雁助さんは
ようやく自分が九州へ送られた
理由を確信します。

今の加野屋で唯一九州へ出向き
ある人物としっかり向き合って話が
できるのは自分しかいないということに。。。

旅装束姿の雁助さんも素敵でしたね。

今日の名言は
雁助さんの 「さぁ、昔話でもしましょか」です。
正直なところ今回は「かっこ」のついたセリフすべてが私の中では名言です!
よのさんがあさに思いやった「ひとりでよう我慢しましたなぁ」も
新次郎さんの「負けたことのない人生なんて面白くない」も
全部が名言です!

いよいよ加野屋の大番頭・雁助と
サトシこと松造が対峙します!
一体どんな話しがされるのでしょうか!?
次回、『あさが来た』第67話「大阪一のおとうさま」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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