あさが来た 67話 サトシの失踪

あさ(波瑠)の目の前でまたも義父・正吉(近藤正臣)が倒れてしまう。
あさは正吉の看病をしながらもずっと千代をそばにおき、できるだけ
千代と一緒にいる時間を作るようにしていました。そんなあさがふと
寄合所へ立ち寄るとあさの姿を見た五代(ディーン・フジオカ)は
ずっと前から気になっていたあることをあさに訊ねる。。。

『あさが来た』第12週67話「大阪一のおとうさま」あらすじ

九州・加野炭鉱の混乱の後処理がひと通り
落ち着きを見せたかと思われたある日
あさ(波瑠)とうめ(友近)の目の前で
義父・正吉(近藤正臣)が倒れてしまう。

3日後、目を覚ました正吉は新次郎(玉木宏)と
榮三郎(桐山照史)に体調がよくないことを
隠していたことについて突き詰められてしまい
まるでウソを突かれた子どものような言い訳を
はじめる正吉。

妻・よの(風吹ジュン)は寝ずの看病と
嫁・あさも一緒に正吉の看病を手伝っていました。

正吉の病状に効く良い薬があると聞くと
九州の炭鉱と大阪を行き来しするあさは
どんな些細な買い物にも千代を連れて出て
あさはできる限り千代と一緒にいました。

あさが大阪に来て妻になり母になる間に
大阪の町も文明開化が着実に進んでいました。

外出ついでに寄合所に足を運んだあさは
旦那衆の話のネタになり加野屋がまた
潰れてしまうのではないかと心ない噂を耳にする。

あさの姿を見つけた五代(ディーン・フジオカ)は
ふたりのもとへやってくると寄合に出席しないのかと
あさに声をかけるが今は長居できないと断るあさ。

すると五代は、千代の顔を見て嬉しそうに笑い
あさへあることを訊ねる。

「あなたはホンマは
加野炭鉱の事故の犯人が誰か
見当がついてはるんとしゃいますか?」(五代)

するとあさは自分は人を疑うようなことは
できないと笑って五代の言葉をかわすも
そんなあさに五代はあさらしいと笑うが
突然厳しい表情になり

「人の上に立つ者はときに
非情にならねばらんこともある。」(五代)

偽善者では駄目だと五代はあさに
厳しい言葉を投げかけます。

このころ、五代の心の中は複雑でした。

ときは明治10年、鹿児島で西郷隆盛を中心とした
不平士族たちの反乱、いわゆる西南戦争がおこり
明治政府を率いる五代の心の友・大久保利通が
ふたりの郷里の薩摩の人々と戦わねばならない
事態になっていたのです。

大久保へ手紙をしたためようと五代は筆を取るが
何を書いてもうわべだけの言葉のように思われ
五代は何もできない自分の非力さに胸を痛めます。

五代の「偽善者」という言葉が気になっていた
そんなあさのもとへ九州から戻ってきたばかりの
亀助(三宅弘城)が駆け寄ってくる。

亀助はあさの子・千代を見るとその愛らしさに
メロメロになり顔のほころびが止まりません。

ようやく加野屋へ戻って来ることができた亀助は
恋焦がれるふゆ(清原果耶)に話しかけるが
あさと榮三郎がまずは九州の話を聞かせろと
亀助を奥の部屋へと引きずっていってしまう。

「お、お、おふゆちゃ~ん!!」と
悲痛な悲鳴をあげながら連れられる亀助を
新次郎とうめは哀れに思いながらも
あさと榮三郎の無粋さに失笑してしまいます。

亀助に炭鉱の様子を訊ねるあさと榮三郎に
ケガをした親分・治郎作(山崎銀之丞)も
今では医者が驚くほどに回復していると聞き
ふたりが喜んでいるところへ正吉がやってくる。

正吉は九州へ向かった雁助(山内圭哉)が
向こうでうまくやれているかと気にかけると
亀助は雁助なら何も心配の必要はないと言うと
炭鉱夫も納屋頭もみんな雁助の言うことだけは
しっかりと聞きくので、支配人・宮部(梶原善)も
それまで亀助、亀助と言っていたのがとたんに
雁助へ移り気して「雁助がいれば心配なかぁ」と
調子のいいことを言ってると亀助が笑話をする。

支配人の宮部のことを知るあさと新次郎は
その様子が目に浮かぶと笑ってしまうが
何もしらない榮三郎はそんな日和見な男に
炭鉱を任せていて大丈夫なのかと不安になる。

そんな榮三郎に新次郎は大丈夫だと笑うと
「あさに相撲で投げ飛ばされてるさかい」と
つい口にしてしまう。

「はっ?」(かの)

「今、相撲て言いましたんかいな?新次郎?」(よの)

「まさか。。。おあさ様!??」(うめ)

とあっけに取られる女中・かの(楠見薫)に
義母のよの、そしてことを察したうめの目線に
あさは大慌てして「仕方なしに一度だけ」と
右往左往するがそんなあさに新次郎と
亀助は意地悪そうに新次郎と亀助は

「えらい楽しそうやったで?
のこったのこったて、すごい力で!」(新次郎)

「右四つから下手投げで~!!」(亀助)

と嬉しそうに話す男たちの話に
よのもかのもうめもその様子が
ありありと目に浮かび呆れると
あさはわたわたと顔を真っ赤にして
恥ずかしがるのでした。

その夜、よのは店のことを心配する正吉に
若い者たちももうしっかりやっていると話し
安心して体を休めるようにと正吉を諭すと
正吉は突然、その昔よのと一緒に行った
「お伊勢参り」の話を始める。

「あ~行きたいなぁ!」(正吉)

よのとふたりでまたあの道を歩けたら
もう心残りはないと笑う正吉の話に
そんなに言うのならいつ行きましょうかと
よのはそっと背を向け相槌をうちながら
込みあげる涙をぐっとこらえます。

よのにはもう正吉が旅のできる体では
ないことがわかっていました。

そして、正吉も。。。。

一方、あさと新次郎たちは火に消えた
真っ暗な店の中で隠れるように話す
亀助の話を聞いて驚きます。

実は納屋頭のサトシ(長塚圭史)が
炭鉱から逃げ出してしまったというのです。

驚きを隠せないあさと新次郎。

『あさが来た』第12週67話「大阪一のおとうさま」解説

今回は「西南戦争(せいなんせんそう)
お伊勢参り(おいせまいり)」について解説していきたいと思います。

西南戦争(せいなんせんそう)」とは
明治10年に西郷隆盛を中心にして九州4県
(熊本県・宮崎県・大分県・鹿児島県)で起こった
士族(旧日本貴族)による反乱です。

明治初期に起きた士族反乱の中でも最大規模で
日本国内で最後の内戦でもあります。

お伊勢参り(おいせまいり)」とは
これは三重県・伊勢市にある
伊勢神宮へ参拝するこというのは
誰もが知っていることだと思います。

しかし、なぜここで「お伊勢参り」の旅の話が
出たのかが気になりませんか?

旅なら奈良にも京都にもよのさんと
一緒に旅していますよね?

さて、なぜでしょう?

それは、江戸から明治にかけてこのとき
伊勢神宮のお蔭参り(おかげまいり)ブームが
まき起こっていたからなんです。

「お蔭参り(おかげまいり)」とは
数百万人規模で行う伊勢神宮への
集団参詣のこと。

お蔭参りの特徴は、奉公人や子どもなどが
親や主人に内緒でこっそり参拝していたことで
このこっそり内緒で参拝する様子から
お蔭参り(おかげまいり)と呼ばれています。

大坂から伊勢までは約5日間の旅
若かりし頃の正吉さんとよのさんも
両親に内緒でこっそりお伊勢参りを
していたのでしょうか。

ふたりの秘密の思い出なのかも
知れませんね。

【あさが犯人探しをしなかった理由】→コチラ 第66話「九転び十起き」解説へ
【右四つから下手投げ】→コチラ 第42話「だんな様の秘密」解説へ
【あさの相撲エピソード】→コチラ 第42話「だんな様の秘密」へ

『あさが来た』第12週67話「大阪一のおとうさま」感想

今回は、亀助さんおかえりなさい!な 回でしたね。

ようやく念願のふゆちゃんとの対面でしたが
亀助さんの恋心は無残にも恋愛に無頓着な
あさと榮三郎たちに阻まれてしまいました!

まぁ、当のふゆちゃんはまったく亀助さんの
思いに気づいてなさそうですが(笑)

亀助さん大丈夫でしょうか?

そして、九州の炭鉱へ着任して早々に
もう加野炭鉱を牛耳ってしまった雁助さん!

さすがです!!!

やっぱり大番頭・雁助さんは
一番頼りになります。

今日の名言は
正吉さんの「あ~行きたいなぁ!」です。
伊勢へ行きたいと話す正吉さんとよのさんの掛け合いに胸を打たれました

雁助が九州へ赴任して
ようやく落ち着いたかに思えた
加野炭鉱でしたがそんななか
大旦那・正吉が倒れ亀助からじゃ
サトシが炭鉱から逃げてしまったと
聞かされあさと新次郎は戸惑います。
次回、『あさが来た』第68話「大阪一のおとうさま」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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