あさが来た 82話 亀助の想いとふゆの告白

ふゆ(清原果耶)と亀助(三宅弘城)のことを考えると心配で胸がドキドキするあさ(波瑠)。亀助はふゆを想う一心でふゆに嫁に行く前に最後に思い出を作ってやってほしいと新次郎(玉木宏)に頼み込む。そして、新次郎と出かけたふゆは。。。

『あさが来た』第14週82話「新春、恋心のゆくえ」あらすじ

辻占煎餅(つじうらせんべい)

ふゆ(清原果耶)と亀助(三宅弘城)のことを考えると、心配で胸をドキドキさせているあさ(波瑠)のもとに新次郎(玉木宏)が神田屋でもらった「辻占煎餅(つじうらせんべい)」で「女難の恐れあり」が出たと言って慌てて帰ってくる。

しかし、親の決めた結婚でそのまま嫁いで来たあさは「恋」いうものが何なのかと恋心に胸を焦がすことに憧れを抱きます。すると新次郎に「旦那さまはありますか?そないな思いしはったこと。」と訊ねるあさに、「そら、あるわ。」新次郎は気を悪くしたように言うと、あさはふてくされてように机にあった「辻占煎餅(つじうらせんべい)」をほお張ると「家中に争事あり」と出てあさはびっくりぽん。

亀助の願い

新次郎が庭先で三味線を弾いていると亀助がやってきて突然、ふゆの想い人は新次郎だと告げ、想いを伝えられないまま嫁にいくのはふゆが不憫(ふびん)だと言って、新次郎にふゆに最後の思い出づくりをしてやって欲しいと頼み込む。そして、新次郎はふゆを連れてどこかへと出かけていきます。

あさと美和は女友達

そのころ、あさは新次郎を探して美和(野々すみ花)のレストラン「晴花亭」を訪ねますがそこには新次郎の姿はありませんでした。あさの姿を見た美和は、雪のチラつきはじめた外では寒いからとあさ引き入れると、温かい紅茶を入れる。美和は経営するレストランに男性客しか入らないことを悩みだと言うので、あさは美和に一緒にお茶をしながら話をしようと誘います。社交的ながらも親しい女友達がいない美和は大喜びし、はつが和歌山へ行ってしまってから相談相手のいなかったあさと意気投合。ひょんなことからふたりは「美和さん」「あささん」と呼び会う友達になってしまうのでした。

ふゆの告白

縁談にどこか乗り気のないふゆの気晴らしにと新次郎は神社の相撲見物にでかけていました。相撲見物を終えたふたりは楽しげにぜんざいを食べると、そろそろ帰ろうとする新次郎。ふゆは突然、新次郎の袖をつかむと「もう少しだけこのまま」と思い詰めた表情で新次郎をひき止める。

そしてふゆは、ずっとあさのことを羨ましく思っていたこと、身分も立場も違うことは承知で「お妾(おめかけ)さんでもいい」そばにいさせて欲しいと新次郎に懇願します。

亀助の暖かい赤い襟巻き(マフラー)

亀助が加野屋で仕事をしていると、新次郎が慌てた様子で駆け込んでくると高麗橋(こうらいばし)の角の茶屋までコレを持っていくようにと亀助に「赤い襟巻き(マフラー)」を手渡す。亀助が店を出ると外は雪が舞っていました。舞う雪と手にした女物の赤い襟巻き(マフラー)を見た亀助は慌てて駆け出して行きます。

高麗橋(こうらいばし)の茶屋で涙するふゆに亀助が話しかけると、ふゆは新次郎に想いを伝えたこと、そして断られもっと自分を大切にするように「自分に誇りを持つように」と励まされたことを亀助に話す。すると亀助は「想いを伝えられてよかった」「勇気を出してようく頑張った」と優しく微笑みながらふゆに赤い襟巻き(マフラー)をかけると、ふゆは亀助の袖にすがり泣きだしてしまう。

しかし、このふゆの行動が思いもよらないことに繋がってしまうのでした。

ふゆの父・彦三郎(上杉祥三)が縁談相手・山本平蔵(山本浩司)を連れ、ものすごい形相で加野屋にやってきます。

『あさが来た』第14週82話「新春、恋心のゆくえ」解説

今回は「辻占煎餅(つじうらせんべい)」「高麗橋(こうらいばし)」「おしることぜんざいの違い」について解説していきたいと思います。

辻占煎餅(つじうらせんべい)」とは
小麦粉と砂糖で薄く焼いた甘い煎餅に、吉凶を占う短い歌を挟んだものです。今で言う「フォーチュンクッキー」おみくじ菓子ですね。実は、この「フォーチュンクッキー」は伝来のもので、江戸時代のころにアメリカに渡った日本人のお茶屋さんが伝えたものなんですよ。

高麗橋(こうらいばし)」とは
大阪市中央区にある橋で今も現存しています。この高麗橋付近は江戸には両替屋や呉服屋などが立ち並び、明治になると銀行街へと姿を変えていきます。現在でも、この高麗橋付近は大阪を代表とするビジネス街で、大きな銀行の支店やホテルなどが立ち並んでいます。加野屋もきっと、この高麗橋近辺で創業していたのでしょうね。

ちなみに、ここから徒歩15分ほどしたところには、あの「北新地」がありますので、旦那衆の遊び場には事欠かなかったことでしょう。あさちゃんもそれで、新次郎さんが遊びまわることが心配でしかたなかったようですね。

おしることぜんざいの違い」とは
関東では、おしることぜんざいは汁気のあるなしで区別されますが、関西ではおしることぜんざいは別のもとして区別されています。

関東 おしるこ・・・粒あんやこしあんで作った汁気のあるお餅のはいったもの
ぜんざい・・・餅などに汁気のすくないあんこをかけたもの
関西 おしるこ・・・こしあんで作った汁気のあるお餅のはいったもの
ぜんざい・・・粒あんで作った汁気のあるお餅のはいったもの

このように区別されています。

【よの、ふゆを妾にエピソード】→コチラ 第44話「京都、最後の贈り物」へ

『あさが来た』第14週82話「新春、恋心のゆくえ」感想

今回は、とうとう告白したふゆな回でしたね。

とうとう、ふゆちゃんが新次郎さんに告白しました!

案の定「お妾(おめかけ)さんでもいい」って言ってしまいましたね。。。なんだかそこだけが残念でなりません。あさのいる新次郎さんへの想いが良いか悪いかは別として、ふゆちゃんにはもっと自分に自身を持ってほしいですね。

そして、ふゆちゃんのことを想い新次郎さんにデートに連れ出してほしいと頼み込み、ふゆちゃんの想いを叶え、そしてその勇気を褒めてあげた亀助さん!

かっこよかったです!!!

しかし、毎度のことながら。。。あさのあの恋愛?ごとに無頓着なことろは直りませんね~。自分もその昔、新次郎さんに胸をキュンキュンさせていたことを忘れてしまっているようです。

そして、嫁に胸をキュンキュンしたことがないと言われた新次郎さんのあのふてくされよう。本当に新次郎さん。。。がんばって!!

最後に、あの美和さんとあさちゃんがお友達になったシーンですが、あさと友達になれたことを喜ぶ美和さんが本当にかわいかったですね。

今日の名言は
亀助さんの「よかったなぁ。。。気持ち伝えられて、本当によかった。」です。
亀助さんの優しさがひしひしと伝わってきて胸が熱くなりました。


ようやく気持ちを伝えふゆの恋に一区切りついた矢先に、ふゆの父・彦三郎(上杉祥三)が縁談相手・山本平蔵を連れ、ものすごい形相で加野屋にやってきます。一体なにが起きるのでしょうか????

次回、『あさが来た』第83話「新春、恋心のゆくえ」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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