あさが来た 84話 ふゆと亀助の門出

ふゆの父・彦三郎(上杉祥三)との騒動を機に、亀助(三宅弘城)はようやくふゆ(清原果耶)への想いを伝え、めでたく結婚することになりました。あさ(波瑠)と新次郎(玉木宏)は、はじめての仲人に緊張する中、九州の炭鉱へ出向していた雁助(山内圭哉)が加野屋へ戻ってきて来ます。さらに、榮三郎(桐山照史)にも縁談の話が。。。

『あさが来た』第14週84話「新春、恋心のゆくえ」あらすじ

新婚を思い出すあさと新次郎

ふゆの父・彦三郎(上杉祥三)との騒動を機に、亀助(三宅弘城)はようやくふゆ(清原果耶)への想いを伝え、めでたく結婚することになりました。はじめての仲人に緊張するあさ(波瑠)と新次郎(玉木宏)は、婚礼の支度をしながら、祝言当日に新次郎が紅葉狩りに出ていなかったことや、祝言の夜にあさに投げ飛ばされたことなど、新婚当初を思い出して笑いあっていました。そこへ、おめかしした千代(東出奈々)がふたりのもとへかけてくると、千代のかわいらしい姿に新次郎は「わては決して、おまえを嫁に出さしまへんで」と溺愛します。

お嫁入りするふゆへ

そのころ、うめ(友近)は花嫁支度を手伝いながら、ふゆの嫁入りの見送りをすることになるなんてと考え深い思いにふけります。そしてうめは、自分は縁談も色恋も一生関わりのない人生を選び、慕う人を心にに想うだけで十分満たされる。だけど、ふゆはこれから亀助をしっかり助けて良い嫁になるようにと、嫁にいく身内を思うかのように声をかけます。雁助(山内圭哉)も九州の炭鉱から戻ってきて、加野屋はさらに大盛り。緊張の面持ちでふたりは婚礼写真を撮り、祝言を無事に終えました。

新しい門出

その数日後、ふゆと亀助は大番頭・雁助のかわりに、ふたりで九州の炭鉱へ行きたいと言い出し、これまであさと自分がどんなところで働いていたのかふゆにも見せてやりたい。そして、九州の人々と生活しながら、たくさんのことを学びたいと語るふたりに、新次郎たちはふたりの門出を「大阪締め(おおかさじめ)」をして喜んで見送ります。

美和の経営するレストラン「晴花亭」でカレーライスを食べるあさと新次郎は、ふゆたちの門出を喜んでいると、そこへ五代友厚(ディーン・フジオカ)が数人の男たちを連れてやってくる。大阪商法会議所を立ち上げたばかりの五代は、新たに「新聞発行」と「商業を学べる学校」の設立に尽力していた。五代のとどまらない行動力にあさは感嘆とします。

それぞれのドキドキ初恋

炭鉱の帳簿を付けたいたあさは、ふと愛用している「赤いそろばん」を目にしてあることを思い出します。その夜、あさは千代を寝かしつけると、新次郎に「赤いそろばん」をもらった日のことを思い出して、自分の初恋の相手が新次郎だったことを話し、新次郎もいつもあさにドキドキして惚れ直していることを口にすると、ふたりは「赤いそろばん」に手を添えそっと肩を寄せ合います。

ある日、榮三郎(桐山照史)はよの(風吹ジュン)と新次郎に連れられて、ある茶屋へやってくると、そこに居たのは色白のとてもしおらしい女性、榮三郎の許嫁(いいなずけ)のさち(柳生みゆ)でした。さちの姿に榮三郎の表情がほころぶ。榮三郎にも縁談の話しが持ち上がっていたのでした。

加野屋を銀行へしたいあさと、銀行転換にがんとして反対する雁助。しかし、あさは銀行設立への思いは、日増しに大きくなっていくばかりです。

『あさが来た』第14週84話「新春、恋心のゆくえ」解説

今回は「仲人(なこうど)」「明治のカレーライス」「明治時代婚礼写真」「 亀助と新次郎の年が近い」について解説していきたいと思います。

仲人(なこうど)」とは
結婚の仲立ちをする人(立会人)を指します。江戸時代ころまでは、お見合いから、婚礼のお世話もし、結婚のトータルコーディネーターのような存在でした。「仲人(なこうど)」に選ばれる人は、結婚している男女。家庭が円満な夫婦が選ばれることが一般的です。「仲人(なこうど)」を務めることで、その夫婦は社会的な評価も上がります。こんな夫婦になりたいと認められているような感じでしょうか。

明治のカレーライス」とは
カレーライス(当時はライスカレー)が、日本人にはじめて口にしたのは明治元年(1870年)、日本最初の物理学者となる山川健次郎さんです。そして、明治5年(1872年)日本でカレーのつくり方を紹介した料理本が発刊され、文明開化で牛肉が庶民にも流行り始めた日本で、カレーライスは手軽に牛肉の食べ方として普及していきました。

明治時代婚礼写真
日本へ写真が伝来したのは江戸時代(1840年代)にオランダからといわれています。その後、 安政6年(1860年)に日本ではじめて写真館が開かれ、関西に写真文化がやってきたのは文久3年(1863年)、京都の寺町通には堀与兵衛が写真館を開設したのがはじまりです。明治33年(1900年)ごとには、写真を撮ることが一般化してきましたが、あさたちの時代、大阪に国立銀行ができた明治9年(1876年)にはまだまだ高価なものでした。身内同然とはいえ、これだけの婚礼を店の者のためにできる加野屋の財力と懐の深さは当時としてはびっくりぽんな事だったと思います。

 亀助と新次郎の年が近い」について
劇中で新次郎さんが、亀助さんと年が近いと話していましたが、調べていたら面白いことがわかりました。新次郎訳の玉木宏さんと亀助役の三宅弘城さんのふたりは、実は誕生日が一緒なんだそうで、それだけでなく、お互いのお母さまのお誕生日もご一緒だそうです。これまたびっくりぽんですね。

【大阪締め(おおさかじめ)について】→コチラ 第30話「お姉ちゃんに笑顔を」船場締め(せんばじめ)解説へ
【あさの初恋エピソード】→コチラ 第1週「小さな許嫁(いいなずけ)」へ
【あさと新次郎の新婚エピソード】→コチラ 第3週「新選組参上!」へ
【新春、恋心のゆくえをふりかえる】→コチラ 第14週「新春、恋心のゆくえ」へ

『あさが来た』第14週84話「新春、恋心のゆくえ」感想

今回は、幸せの数珠繋ぎな回でしたね。

なんだか今回はホッとする場面が多い回でした。

亀助さんとふゆちゃんの仲むつまじい様子に、加野屋に雁助さんが帰ってきましたし、あさちゃんと美和さんも仲良しこよしで、新次郎さんにドキドキしていたときのことを思い出してくれましたしね。よかったよかった。

そしていよいよ榮三郎くんにもお嫁さんが来ますか!?

いまから来週が楽しみです♪

今日の名言は
新次郎さんの「わては決して、おまえを嫁に出さしまへんで」です。

新次郎さんのでき愛ぶりがあからさまに現れてます(笑)モデルの広岡浅子さんの経緯からすると、恐らくこの言葉は現実になるとは思うのですが。。。千代ちゃんがお年頃になったら大変ですよね~きっと(笑)

大番頭・雁助のかわりに、ふゆと亀輔が九州の炭鉱へ向うことになりました。加野屋に残った雁助とうめの関係は??榮三郎とさちの恋のゆくえは??
次回、『あさが来た』第85話「大阪の大恩人」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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