あさが来た 86話 あさの柔らかい魅力

「何でだす?普通のお母ちゃんと違うの?」という千代(中川江奈)の突然の質問に驚くあさ(波瑠)。そして、新次郎(玉木宏)自身も、父親としてこのままでいいのかと、今の自分に自信が持てずにいました。そして、榮三郎(桐山照史)と大番頭・雁助(山内圭哉)に銀行経営を反対されたあさは、五代友厚(ディーン・フジオカ)にアドバイスを求めますが、その言葉は驚くべきものでした。。。

『あさが来た』第15週86話 「大阪の大恩人」あらすじ

普通のお母ちゃん

「何でだす?普通のお母ちゃんと違うの?」という千代(中川江奈)の突然の質問に驚くあさ(波瑠)。そこへ慌ててやってきた新次郎(玉木宏)が答えようとするが、両親が慌てる様子に千代はびっくりして逃げ出してしまいます。なんとか説明をしようとあさは千代を追いかけますが捕まえることができず、我が娘の「何でだす?」にはたじたじのあさでした。

その夜、新次郎は千代の言動に心当たりがあると昼間のおままごとの話しをはじめる。千代が母親役のときに、友達のかよ(細川凛乃)とみよ(かわさき鈴乃)に「お母ちゃんがそんなにどこかへ出かけるのはおかしい」と言われ、母親は家にいるのが普通だという話しになり、新次郎が慌てて「お母ちゃんが10人いれば、10通りのお母ちゃんがいますのやで」と話したことをあさに説明します。自分が普通の母親と違うことを気にやむあさでしたが、しかし、新次郎自身も、父親としてこのままでいいものかと今の自分に自信が持てずにいました。

あさ 教わる側から教える側へ

あさがはじめて九州の鉱山を買って10年。ようやく石炭の価値に気づいた商人たちは、次々と炭鉱業に手を出すようになりました。大阪においてその先駆けとなったあさは、多くの商人から話しを聞かれる方の立場となりました。その話しを聞いていた榮三郎(桐山照史)は誰にでも親切に聞かれたことに答えるあさの姿に関心します。

今までたくさんの人々にいろいろと教えてもらって今の自分があるので、その恩を少しでも返していかないとと笑顔で榮三郎に答えるあさは、今は亡き、今井の祖父・忠政(林与一)の「自分がだれかに「何でどす?」と聞かれたら、ちゃんと教えてあげるんやで」と言われたことを思い出します。

大阪一のおなごの実業家

ある日、千代が友達のかよとみよとおままごとをしていると、そこへ五代友厚(ディーン・フジオカ)が加野屋へやってきます。五代の姿を見つけた千代は大喜びで飛びつく。このころ、五代は「大阪の大恩人」として関西では有名人になっていました。

加野屋では、榮三郎とあさのふたりは、五代から現在の銀行の経営のしかたについて話しを聞いていました。今、大阪で乱立している今の銀行は流行に乗っただけの、かっこうだけのもので中身がともなっていない。そういった銀行はいずれ潰れるだろうという五代は、大番頭・雁助の言っていることは的を得ていると話します。しかし、五代は続けて、このまま両替屋としてやっていっても先がないというあさの意見も正しいとも答え、今は来るときまで資金を貯めることに専念し、耐えるときだとあさにアドバイスします。

大阪一のおなごの実業家として、めげずに頑張ってほしいとあさにエールを贈る五代は、これから手がける北海道の新事業にも加野屋の、あさの力を貸してほしいと言葉をかけるのでした。

あさの柔らかい魅力

あさと榮三郎は、店の前で五代を見送ります。銀行経営について意固地になっていたあさは、自分の間違いを潔く認めると、榮三郎へ素直に頭をさげて謝ります。そして、いつも無鉄砲な自分を呆れて見捨てずに榮三郎や雁助が引き止めてくれることに感謝する。自分の非を認め、そしてどんなに忙しいときでも人に親切に接することのできて、人の話を聞く耳のあるあさの柔らかい姿勢に榮三郎は感心してしまう。

一方、帰りを急ぐ五代の背後には、五代の後を付け回る人の影が。。。

そして、加野屋にはあさの待っていた手紙が届いていました。

『あさが来た』第15週86話 「大阪の大恩人」解説

今回は「×印の消印(ばつじるしのけしいん)」について解説していきたいと思います。

×印の消印(ばつじるしのけしいん)
あさが待っていた手紙が誰から来たのかが気になったので、×(バツ)印の消印について調べてみました。すると、あの正円に十字形の白抜線を入れた白抜十字印は、当時日本でよく使われていた「ボタ印(消印)」のひとつでした。

当時の日本では各地方ごとに異なった「ボタ印(消印)」を使っていた、あの×印の消印を使っていたのは、横浜と兵庫と長崎の3局だけ。そのうち長崎県の消印は黒地が少し欠けたような様式なので、「あさが来た」の小道具はかなり精密に作られているので恐らく除外かな。。。だぶん。

なので、兵庫または横浜からの手紙だと推測します!

よって、あの手紙は横浜の今井家(忠興さん?)からの手紙ではないかと考えているのですが。。。これでもし、長崎なら亀助さんかな。。。もしかして、意表をついて和歌山のはつさんとか!!??

【五代友厚・北海道の新しい商いについて】→コチラ 第85話「大阪の大恩人」解説へ
【大阪の大恩人・五代友厚について】→コチラ 第4話「小さな許嫁(いいなずけ)」解説へ
【あさと祖父・忠政との最後のエピソード】→コチラ 第44話「京都、最後の贈り物」へ

『あさが来た』第15週86話 「大阪の大恩人」感想

今回は、五代に迫る怪しい影な回でしたね。

時代があさの商いに追いつきはじめ、あさは商いを教わる側から教える側へなり、最初は炭鉱経営に難色を見せていた榮三郎も、あさの商いへの姿勢を少しずつ認めるようになってきていました。

しかし、若くて考え方の柔軟な榮三郎はあさのことを見直しつつありますが、もうひとりの加野屋の柱・大番頭の雁助さんは今、あさのことをどんなふうに思っているのでしょうか?少し心配な気もします。

五代さんから今の大阪の銀行経営の実態を聞き、今はときではないと明確なアドバイスをもらったあさは、考えを改め腰をすえて銀行経営について準備することを選びましたね。あさの銀行経営は少し先になりそうです。

そしてそして、五代さんが大好きな千代ちゃんと、千代ちゃんをかわいがる五大さん。ステキな関係でしたね~♪

仕事もできて、頼りがいがあって、優しくて、子煩悩。。。よのさんもメロメロでしたが、こんな男性がいたら、よのさんでなくともときめいてしまいますよね(笑)

今日の名言は
新次郎さんの「お母ちゃんが10人いれば、10通りのお母ちゃんがいますのやで」です。

まさにその通り!!ですが、お友達のかよちゃんとみよちゃんに「普通じゃない」と常々言われているようすの千代ちゃん。当時の母親像からは大きく離れた先進的なあさの母親姿は、もしかするとまだ千代ちゃんには理解してもらえないかもしれません。

銀行経営は一旦見送ることにしたあさ。そんなあさのもとへ、待ちに待った一通の手紙が届きます。そして、大阪の大恩人として有名になり、さらに大阪を守り立てようと「北海道の新事業」へ着手しようと躍動する五代の背後に怪しい影が迫ります。その影の正体とは一体!?
次回、『あさが来た』第87話「大阪の大恩人」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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