あさが来た 90話 千代の短冊とあさの涙

五代(ディーン・フジオカ)への大阪商人たちの疑いも晴れ、あさ(波瑠)は今までの炭鉱の経営した教訓をいかして、新しい炭鉱の経営もなんとか軌道に乗せます。一方、新次郎(玉木宏)は、愛娘・千代(中川江奈)のある言葉に悩んでいることを五代に相談する。

『あさが来た』第15週90話 「大阪の大恩人」あらすじ

あさは格別な奥さん

五代(ディーン・フジオカ)への大阪商人たちの疑いも晴れ、あさ(波瑠)は今までの炭鉱の経営した教訓をいかして、新しい鉱山でも作業現場の細かい検査まで自分ですることを怠らず、大阪へ帰っても商人仲間と活発に議論をしては、時代の新しい流れを見逃さないように商いへの意気込みに燃えていました。

商法会議所からあさが帰ってくると、新次郎(玉木宏)が大慌てである手紙をあさへ見せます。それは九州の亀助(三宅弘城)からの手紙でした。

あさが借金をしてまで購入した鉱山から山のように石炭が出たという亀助からの報告に新次郎は「やっぱり、わての奥さんは、ただの奥さんやあらしまへんで!格別な奥さんだす!」と言っては、めでたいめでたいとあさを抱き上げて大喜びします。

トモちゃんとシンちゃん

あさがなんとか炭鉱の経営軌道に乗せることができたと聞いた五代ホッと胸を撫で下ろすと、今度大阪に紡績(ぼうせき)会社ができると話し、そろそろ商いをしてみてはどうかと新次郎を誘いますが、新次郎はそんな話しをあっさりと断ってしまいます。

これまで両親やあさにどれほど働くように言われても、一度たりとも働こうと思ったことのない新次郎でしたが、愛娘・千代(中川江奈)の「なんで働かへんのだす?」の言葉だけがひどく胸に刺さると真剣に話す新次郎に五代は思わず笑ってしまうのでした。

「羽根や手鞠で拍子よく、笑う門には七福神の礼者。たのもう、どうれ♪」と、美和(野々すみ花)と新次郎の三味線の音色とともに夜はふけていきます。

あさと千代のひな祭り

夜通し、そろばんを弾いていたあさは翌朝、お雛様の用意する義母・よの(風吹ジュン)と娘・千代の姿を目にします。千代の持つ疑問によのは「それぞれの夫婦にはそれぞれに合う形がある。」互いによく話し合って、支え合っているなら、それも夫婦のひとつの形なのだと千代に話しています。

そこへ合流した、あさは千代は久しぶりに母子水入らずでの時間を過ごし、あさはお雛様を飾っている千代に「お母ちゃんは雄雛さまみたいや」と笑われてしまうのでした。

千代の願いにあさ涙

日はたち、五代の言っていた通り、政府は日本銀行を作り、近代的な金融の制度を整えていきました。七夕の季節になり、加野屋に飾られている笹には「ラムネがのんでみたい」千代の子どもらしい願い事に顔をほころばせるあさ。

そんなあさのもとへさち(柳生みゆ)がやってきて、去年の七夕飾りをあさへ渡します。その七夕飾りの中からあさは「おかあちゃんといっぱいあそべますように」と書かれた短冊を目にしたあさは、衝撃をうけます。

これまで千代に寂しい思いをさせてしまったことを思うとあさは胸がつまり、涙がこぼれます。そして、押し入れに隠れるようにして、あさはひたすら泣き続けました。

五代の秘密

新次郎はただ女房を見守るだけの男ではないはずと美和(野々すみ花)に訴える五代。美和自身も、新次郎が人々から慕われるのは、ただ優しいだけではないことに気づいていたが、それでも新次郎という男はそう思われる事を一番嫌がるからと笑うと、美和はほかの客の対応に席をはずしたその一瞬、ガタン!と五代がテーブルに倒れ込んでしまう。

ただ事ではない五代の様子に美和は心配しますが、五代は美和へ慌てないようにとなだめると、このことは誰にも言わないでほしいと美和に口止めするのでした。

その翌日、あさたち親子は加野屋の庭で、にっこりとはじめての家族写真を撮りました。

『あさが来た』第15週90話 「大阪の大恩人」解説

今回は「紡績(ぼうせき)会社」「新次郎と美和が歌っていた歌」について解説していきたいと思います。

紡績(ぼうせき)会社」とは
紡績(ぼうせき)会社の紡績(ぼうせき)とは、織物(繊維)産業での原料繊維から糸へ加工するまでの工程のことを言います。

紡績(ぼうせき)の「紡(ぼう)」は繊維をつむぐ・寄り合わせることを意味し、「績(せき)」は引き伸ばすを意味する漢字です。綿や麻、羊毛などの繊維を引っ張りながら寄り合わせ糸にする様子からこの感じが用いられています。

新次郎と美和が歌っていた歌」とは
この唄は、上方座敷唄のひとつの「浪速の四季」の春です。

そう、これは以前 新次郎があさとの婚礼を忘れて紅葉狩りをしていたときに歌っていた、あの思い出深い唄ですね。あのときに唄われていたのは「秋」の章の部分でした。

【五代友厚の病気について】→コチラ 第88話「大阪の大恩人」解説へ
【大阪の大恩人・五代友厚について】→コチラ 第4話「小さな許嫁(いいなずけ)」解説へ
【新次郎・紅葉狩りエピソード】→コチラ 第12話「ふたつの花びら」解説へ

『あさが来た』第15週90話 「大阪の大恩人」感想

今回は、幸せ家族な回でしたね。

今日のあさは、1年?半年?がぎゅっと詰まったびっくりな15分でしたね。

久しぶりに落ち着いた穏やかな日常がメインで、中でも新次郎さんがあさを抱かかえて大喜びしたり、千代ちゃんとお雛様を飾ったりして、家族団らんな光景がたくさん見ることができて、ほっこりしました。

千代ちゃんの去年の短冊を見て涙するあさの姿は、やっぱり胸がぎゅっとなりました。あさ自身もずっと抱えていた想いだったでしょうし、切なかったですね。

忙しく働く親なら誰もが直面して、今の社会でも共通する問題なだけに、本当に胸が詰まりました。

今日の名言は
よのさんの「それぞれの夫婦にはそれぞれに合う形がある。」です。

よのさんありがとうございます!!こんな明治はじめに夫婦の多様性を認められるよのさんはすごい!よのさんみたいな理解のある姑さんいいなぁ。。。と思ってしまいました。たぶん(笑)

穏やかな日常が戻ってきたかに思えたあさでしたが、大阪経済の大恩人・五代友厚の体調に異変が現れます。気になる五代の容態は!?
次回、『あさが来た』第91話「道を照らす人」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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