あさが来た 98話 あさと千代のケンカの理由

あさ(波瑠)とはつ(宮崎あおい)は、これまでの道のりや子育ての悩みなどを語り合い思います。そんな中、あさははつの言葉にあることを気づかされ、気が抜けたように畳に寝転がって笑う。一方、あさの娘・千代(鈴木梨央)は、はじめて会うはつの息子・藍之助(森下大地)に戸惑いながらも、一緒になって遊ぶと、母とのケンカをした話を打ち明けます。そして、雁助のもとにはある一通の手紙が。。。

『あさが来た』第17週98話「最後のご奉公」あらすじ

はつ、梨江への恩返し

はつ(宮崎あおい)は、あさ(波瑠)にバンク(銀行)の話しを聞いてから今井の母・梨江(寺島しのぶ)への恩を返そうと少しずつお金を貯めていた。

しかし梨江はそのお金を断り、お金で返せるものはない。そんなお金があるのなら、子どもたちやみかんをもっと立派に育てることに使いなさいと言葉をかけられ、そして、「ようこの子たち立派に育ててくれましたなぁ」という母・梨江の言葉にはつは涙したと話します。

近ごろ妙に涙もろくなったと笑うあさとはつに、うめ(友近)は涙もろくなったのは、これまであさとはつが、たくさんの艱難辛苦(かんなんしんく)を乗り越えてきた証しだと話ます。

あさはあさらしく

ふたりは子育てについても語り合います。どうすれば、はつのようにいい母親になれるのかと悩むあさに「あんたが、うちみたいになるのは無理やわ。」はつはあっさりと言い放つ。

子どもの頃から母の化粧に興味のあった自分と、母の化粧台に蛇の脱け殻を隠して叱られていたあさとが、どうしたら同じような母親になれるのかと笑い「あさは、あさらしゅう生きるしかあらへん。」と優しく話します。

すると、あさは畳の上に寝転がり「そうや、うちもともとあかんたれやったなぁ。」と息をつくと「ずっとこんなアホなことしたかったんだす。大人になると、誰もアホやコラと言っておいど叩いてくれへんさかい。」いつの間にか肩に力を入れて自分を大きく見せようと気を張っていたいたことに気づいたあさなのでした。

それぞれの悩み

あさたちの楽しそうな話し声を聞きながら、はつの土産の漬物を切るうめと話す雁助(山内圭哉)。うめはおもむろに雁助に手渡しでキュウリの漬物を食べさせ「美味しいでしょう?」と嬉しそうに笑うと席をはずします。

すると、雁助は懐から一通の手紙を取り出し見つめる。差出人の名前は「仙波つね」。「なんで今頃。。。」と雁助は神妙な顔をする。

一方、あさとはつが互いの子育ての悩みを話合い、あさはあることで千代(鈴木梨央)に恨まれているとはつに打ち明けます。

あさは巴御前(ともえごぜん)

藍之助(森下大地)は、はじめて出会った千代に「いとこ言うより。。。まるで、お姫様と家来やな。」と笑うと戸惑う千代よそに遊びに連れ出ます。

新次郎(玉木宏)が見守るなか、千代(鈴木梨央)と息子藍之助(森下大地)は石蹴りなどをして遊んでいると、そこへ平十郎が新次郎を連れにやってくる。

平十郎の抱える大きなそろばんに感動する藍之助。

藍之助は、店でそろばんをはじくあさの姿を巴御前(ともえごぜん)のようで頼もしいと憧れたように言いますが、千代は母・あさのことを虫歯になった歯を無理やり糸で引き抜くような鬼だと言い「お母ちゃんは、うちより銀行のほうが好きやねん。」と不満をもらします。

そんなささいなことで怒る千代を藍之助は面白がると、千代のことをうらやましいと話し「なんで僕のお父ちゃんは大阪から出て行ったんやろなぁ?」と疑問を覚えるのでした。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、はつと藍之助たちが帰るときがやってきました。大阪を去ろうとするはつたちに新次郎は、今度は自分たちが和歌山に会い行くと約束します。こうして、はつたち一家は、惣兵衛たちが待つ和歌山へと帰っていきました。

そして次の朝、あさは猫と戯れる雁助の姿を見つけます。

『あさが来た』第17週98話「最後のご奉公」解説

今回は「艱難辛苦(かんなんしんく)」「巴御前(ともえごぜん)」について解説していきたいと思います。

艱難辛苦(かんなんしんく)」とは
人生でぶつかる多くの困難に悩みに直面し、つらく苦しむことと言います。

苦難に直面したときこそ、その人の徳や人としての成長の可能性がある。どんなに困難なことに直面しても逃げ出さずに苦難を乗り越えることが大切という教えのある四文字熟語です。

巴御前(ともえごぜん)」とは
『平家物語』や『源平盛衰記』などに登場する、美しい黒髪の色白美人で弓や薙刀を得意とした女性武者です。女性でありながらも男性武将たちと肩をならべ、『源平盛衰記』野中では、一大将として登場しています。

木曾義仲の従者であり、今井兼平の妹にあたるという一説もありますが、古典でしかその記述はなく、実際に実在していたのかは確認されていません。 しかし、鎌倉時代に越後(今の新潟県)の強弓の使い手として、坂額御前という女性武者が実在していたことは確認されているので、実在していた可能性は高いと言われている、伝説の謎の女性です。

簡単にいうと、和製ジャンヌダルクといったところでしょうか?

【はつと梨江、バンクのエピソード】→コチラ 第47話「京都、最後の贈り物」へ

『あさが来た』第17週98話「最後のご奉公」感想

今回は、千代の初恋か!?な回でしたね。

今日もほんわかした内容でしたね~ずいぶん安心してみていられました。姉妹の仲のいい様子が見られて癒されます。

そして、千代ちゃんと藍之助くんですが、藍之助くんのあの初対面と思えないあの人懐っこさにはびっくりしました。女の子にも優しいですし、ステキなお兄ちゃんに成長しましたね~幼いころに新次郎さんと遊んでいたせいでしょうか?千代ちゃんもなんだかドキドキしていたようですし、見ていて本当にかわいかったですね。

でも、まさかあさと千代ちゃんのケンカ?の理由が虫歯を抜かれたからというのにはびっくりしましたね~。てっきり私は、あさが千代ちゃんのお人形さんを壊したのかと思っていました。

しかし、一ヶ所だけ不穏な音楽が流れてましたね!うめさんと雁助さんの「漬物あ~ん」のシーン!!せっかくの幸せムードふたりになんですか、あの手紙は!!

なんとなく想像はつきますけどね。。。うめさんには幸せになってほしいです。

今日の名言は
はつさんの「あさは、あさらしゅう生きるしかあらへん。」です。
今あさが一番ほしい言葉を投げかけてくれる。さすが、あさのことを一番よく理解している姉・はつですね。

あさと千代のケンカは決着をみるのか?そして、うめと雁助の間に暗雲が?雁助のもとに届けられたなぞの手紙と差出人「仙波つね」とは一体!?
次回、『あさが来た』第99話「最後のご奉公」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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