あさが来た 105話 あさと千代の大ケンカ

あさ(波瑠)は、娘の千代(小芝風花)には「自分の道は自分で選んでほしい。」そのためにも千代を女学校へ行かせたいと新次郎(玉木宏)に話していると、それを聞いた千代は、勝手に夢を押し付けないでほしいと反発する。千代の大きな反発にあさは、これから自分はどう進んでいくべきなのか思い悩んでしまう。。。

『あさが来た』第18週105話「ようこそ!銀行へ」あらすじ

千代の道が開けるテケツ(チケット)

高等小学校から戻ってくると、新次郎(玉木宏)は「千代にどうなってほしいのか?」とあさ(波瑠)に訊ね。あさは、いつか千代(小芝風花)と一緒に加野銀行で働けたらと願う一方、それは自分の勝手な思い「自分の道は自分で選んでほしい。」そのためにも千代を女学校へ行かせたいと口にし、そこでいろいろ学ぶことが千代が選べる道が広がる「テケツ(チケット)」になると話す。

今までのおなごの道といえば、嫁に行ってお家を守るか、家業を手伝うか、芸で身を立てるか、女中奉公くらいしかなかったが、今はおなごにもいろいろな航路が開かれるようになり、おなごの置かれる立場は昔とは少しずつ変わってきた。あさは、おなごの進む道を船に例えて新次郎に語り始めます。

千代が自分の道が選べるように

おなごでも学をつんで望めば、音楽家や学校の先生、医者に看護婦なんにでもなれる可能性があり、日本の産業も発展し、働く機会や場が増えている。いろいろな道に進めるようになるためにも、千代を高等女学校へ進ませたいと話すあさ。

しかし、そんなあさと新次郎の会話を通りがかりに途中から聞いた千代は、あさが勝手に自分の夢や理想を押し付けようとしていると思い違いをし、あさに自分の夢を勝手に押し付けないでほしいと、キツイ言葉を投げかけてしまう。

千代を追いかけようとするあさを、ケンカになってはいけないからと新次郎は引き止めると、テケツ(チケット)のない時代に生まれたあさが、これまで難破船にならずにここまで進んでこれて本当によかったと言って去っていきます。

20人に1人になりたかった藍之助

高等小学校を出てからも進学するのは、男でも20人に1人。おなごが上の学校に進むなんて煙たがられるだけだと新次郎に話す千代。それを聞いていた藍之助(森下大地)は「ぼくは、その20人に1人になりたかったけどな。。。」羨ましそうに話すと、それは藍之助が男だからだと千代は聞く耳をもたず「卒業したら花嫁修業がしたい。」と新次郎に訴えます。

いいお嫁さんに、いいお母さんでも、教養があって同じ会話ができた方が楽しいと話す藍之助の言葉に、納得できない千代でしたが、新次郎から学校で一番の成績だった藍之助が、家の事情で中学にいけなかった。藍之助はいつも無邪気に振舞っているが、自分の道のことを懸命に考えていると聞かされた千代は、自分の言葉に反省する。

あさは難破船?

新次郎や先代の正吉(近藤正臣)、五代友厚(ディーン・フジオカ)に今井の両親、数え切れない人々に助けられて、ようやくやってこれたのだと諭すうめ(友近)の言葉を思い出し、あさは難破船が海に沈む夢を見てうなされてしまいます。これから自分はどう進んでいくべきなのか悩むあさ。

よく朝、加野銀行で一生懸命に働く藍之助の姿にを頼もしそうに見ていたあさは、一体誰に似てしまったのかと、まったく正反対な藍之助と千代の姿にため息をつきます。そんなあさのもとに、加野銀行の上客・工藤徳右衛門(くどうとくえもん・曽我廼家八十吉)が、いい縁談話がないかと相談にやってくる。

そのころ、和歌山に住むはつ(宮崎あおい)の家にあさからの手紙が届き、藍之助の所在を知った惣兵衛(柄本佑)は、藍之助の気持ちをくんでやれなくて可愛そうなことをしてしまったと口にしますが、はつは。。。

『あさが来た』第18週105話「ようこそ!銀行へ」解説

今回は「高等女学校」について解説していきたいと思います。

高等女学校」とは
明治初期につくられた女子に対して中等教育を行っていた教育機関で、当時はまだ女子に対する中等教育についての具体的な法令や規程はなく、高等女学校で教えていた学科目も、国語、外国語、歴史、地理、数学、理科などの一般科目のほかに、家事、裁縫、習字、図画(美術)、音学、体育があり、選択科目として教育や漢文、手芸など幅広く教えていました。

【高等小学校について】→コチラ 第104話「ようこそ!銀行へ」解説へ

『あさが来た』第18週105話「ようこそ!銀行へ」感想

今回は、すれ違うあさと千代な回でしたね。

なんだか今日は個人的に悶々してしまいました。

ちゃんと千代の将来を思っているあさの言葉を中途半端に聞いてしまったがために、すれ違うふたりの気持ち。しっかり話を全部伝えればわかりあえるはずなのに、寂しすぎます!

そして、千代の言っていた変に学のある女性は男性から煙たがられるという言葉にも、なんだか寂しさを覚えました。未だにそういう考えもありますけど、それで自分や子ども可能性を潰してしまうことがほとんどですが、あさの場合は、千代の進む道を選べるように門戸を開いてくれているのに、とても残念なことだと感じてしまう。。。私からするととても羨ましい限りです。

今日の名言は
あさの「自分の道は自分で選んでほしい。」です。

ひとりの女性として千代を尊重するあさの気持ちがあわられていますよね。

とうとう、母・はつに藍之助の居場所がバレてしまいます。あさからの手紙で藍之助の居場所を知ったはつは一体どうするのでしょうか!?
次回、『あさが来た』第106話「ようこそ!銀行へ」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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