あさが来た 110話 しょうもない女・千代

あさ(波瑠)と新次郎(玉木宏)は、和歌山のはつ(宮崎あおい)たちの家で朝を迎え、一家総出でみかんの収穫をする姿を見るあさは、藍之助(森下大地)の商いへの思いを思うと複雑な気持ちになります。一方、子育ての難しさを感じるはつは、惣兵衛(柄本佑)の生き方を理解してもらえない悔しさを口にする中、大阪でもう一度山王寺屋ののれんをあげたいと願う菊(萬田久子)は、藍之助を加野銀行で働かせてほしいと言い出し。。。

『あさが来た』第19週110話「みかんの季節」あらすじ

あさの複雑な思い

あさ(波瑠)と新次郎(玉木宏)は、和歌山のはつ(宮崎あおい)の家で朝を迎え、はつたちが懸命にみかんの収穫をする姿を見学しますが、藍之助(森下大地)の商いへの思いを知るあさは複雑な気持ちでした。

収穫したみかんを選別するはつと菊(萬田久子)。すると菊は、あさに藍之助の大阪での働きぶりはどうだったかと訊ね、正式に藍之助を加野銀行で働かせてやってほしいと頭をさげます。

しかし、そんな必死な菊の頼みに返答に困ったあさが自分の一存で今すぐ決められることではないと答えると、菊は藍之助を連れてどこかへと行ってしまう。

山王寺屋の跡継ぎ・藍之助

大阪でもう一度、山王寺屋ののれんをあげたいと願う菊に、藍之助は常日頃から「お前は大阪一の山王寺屋の跡取りだった。」と聞かされてきたので、近頃では父である惣兵衛にも「なぜ大阪を捨てて百姓になったのか」と食ってかかることもあった。

惣兵衛(柄本佑)が必死に考え抜いて選んだ道を「一生みかんの世話だけして働くなんて真っ平ごめんや!」と、一番理解してほしい息子に理解してもらえない悔しさを口にし、子育ての難しさをしみじみと感じるあさとはつ。

惣兵衛の親心

一方、新次郎と惣兵衛も藍之助の家出の原因となったできごとについて話していた。

自分よりもはつの方が藍之助の言葉に怒ってしまってびっくりしたと言う惣兵衛は、自分は親の敷いたレールから開放され気持ちが楽になった身だから、はつが思っているほど傷ついていないと話す。

百姓の仕事も厳しいとはいえ、銭金の商いのキツさや親の敷いたレールだけが正しくないとうことは理解している惣兵衛は、子どもたちにとって何が一番いい道のかまだわからないでいると、子を想う親心を語る。

しょうもない女・千代

そのころ、京都の女学校に入学した千代(小芝風花)は大阪に住む祖母・よの(風吹ジュン)に宛てて近況報告の手紙をしたためていると、千代の後ろで本を読みふけっていた同室の女子・田村宜(吉岡里帆)が一冊の本を読み終え千代へと振り返り唐突に千代の志(こころざし)を問う。

「男子に頼らない新しい女子の生き方を学びたい」と思いこの関西名門校・京都白川高等女学校に入学したと話す宣は、花嫁修業に女学校へ入学したと話す千代を志(こころざし)が低い「しょうもない女」と言い「女子が学ぶこと」について大論争をはじめる。

すると宣は新聞の切り取りを千代に見せつけ、その記事に書かれている人物にことを心から憧れていると誇らしげに話します。

そして、和歌山では惣兵衛があさに話があると声をかける。

その話しとは。。。

『あさが来た』第19週110話「みかんの季節」解説

今回は「京都白川高等女学校」について解説していきたいと思います。

京都白川高等女学校」とは、
京都白川高等女学校」という名称では学校の存在が確認できませんでした。

なので、恐らく千代のモデルとなった広岡亀子さんの母校・京都府立第一女学校をモデルにした架空の学校名なのだろうと調べたところ、京都府立第一女学校(現・京都府立鴨沂高等学校)HPに「NHK朝ドラ」にモデルとして登場したと書いてあったので、間違いないでしょう!(笑)

千代のモデルとなった広岡亀子さんの母校・京都府立第一女学校は、明治5年(1872年)に日本で最初にできた女学校で、全国から女学生があつまる関西随一の名門校でした。

千代のモデルとなった広岡亀子さんは、京都府立第一女学校を卒業後、あさが設立に尽力した「日本女子大学」1期生として入学すると、その後、日本女子大学の第4代目校長を務めます。

京都府立第一女学校(現・京都府立鴨沂高等学校)の出身者には、森光子さん(女優)、団令子さん(女優)、沢田研二さん(歌手)、潮匡人(ジャーナリスト)、山崎正和(1999年紫綬褒章・2007年文化功労者)などなど数々の著名人を輩出している学校でも有名です。

そして、現在も言論の自由や生徒の意思を尊重する「自由な校風」と教育へのサポートの充実に定評があり、今でも京都で人気の高い高校の一校です。

千代と同室の田村宣(モデル・井上秀)についても、また後日解説していきたいと思います。

【高等女学校について】→コチラ 第105話「ようこそ!銀行へ」解説へ

『あさが来た』第19週110話「みかんの季節」感想

今回は、どこかあさに似ている宣ちゃんな回でしたね。

山王寺屋ののれんを下げてから十数年、みかん農家としてようやくかたちになってきた山王寺屋一家ですが、大奥様・菊さんはまだ山王寺屋の復興を諦めていません!

さすが菊さんです。

藍之助くんも、ずっと本当であれば大阪一の両替屋・山王寺屋の「跡取り」として生活していたかもしれないと言い聞かされて育ってきたのであれば、銀行という仕事に憧れを抱くのはしかたのないことです。

それが、本当に藍之助くんの本心なのか、祖母・菊さんの洗脳???なのか、判断がつかないところもあるので、はつさんも困ってしまっているのかもしれませんね。

あさも山王寺屋の女性たちにはタジタジでしたね(笑)

今日の名言は
宣ちゃんの「しょうもない(つまらない)女」です。

「あさが来た」では辛気臭い女やじゃじゃ馬などさまざまな女性たちを表現する言い回しが使われますが、「しょうもない(つまらない)女」というもの、きっとこのあと千代ちゃんが「脱・しょうもない女」をする後々のキーワードだと思ったので選びました。

あとはインパクトがつよかったのもありますが。。。(笑)

千代の同室・田村宣の尊敬する人物とは!?惣兵衛はあさに一体どんな話をするのでしょうか!?
次回、『あさが来た』第111話「みかんの季節」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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