あさが来た 112話 あさと新次郎温泉へ行く

あさ(波瑠)の娘・千代(小芝風花)が入学した京都の女学校の寄宿舎で同室の田村宜(吉岡里帆)は女性実業家として活躍するあさを尊敬していましたが、その間違った話を聞いた千代は。。。その頃、和歌山へやって来ていたあさと新次郎(玉木宏)は、はつ(宮崎あおい)と惣兵衛(柄本佑)の長男・藍之助(森下大地)の問題が解決して晴れやかな気持ちで大阪へ向けて旅立ちます。そして、大阪の加野銀行では、萬谷(ラサール石井)がやってきて騒動を起こし。。。

『あさが来た』第19週112話「みかんの季節」あらすじ

宣と千代を結ぶ白岡女史

あさ(波瑠)の娘・千代(小芝風花)が入学した京都の女学校の寄宿舎で同室になった、田村宜(吉岡里帆)は女性実業家として活躍するあさを尊敬し、あさに関する新聞記事を収集していました。

しかし、宣が口にするのあさに関する話しは間違った情報ばかり、その話しを聞いていた千代は一言一句訂正し、本に書いてあることを鵜呑みにするだけでなく、自分の目で見たものを信じた方がいいとムキになって反論する。

その声をよのの使いで千代の新しい着物を持って寄宿舎へやって来ていたうめとかのは、物言いや声が母・あさに瓜二つなことに驚きます。

あさと新次郎温泉へ行く

その頃、和歌山へやって来ていたあさと新次郎(玉木宏)は、はつ(宮崎あおい)と惣兵衛(柄本佑)の長男・藍之助(森下大地)の問題が解決してほっと胸をなでおろし、晴れやかな気持ちで大阪へ向けて旅立ちます。

はつたちの家を出た新次郎は、加野商店や加野銀行、阪神紡績(ぼうせき)が次々と出来てあさと手を繋いで歩く暇もなかったのでいい休暇になったと口にすると、あさはせっかくだから一泊だけ温泉に泊まってから帰ろうと新次郎に提案する。

あさの言葉に大喜びの新次郎は、紀州の温泉と言えば白浜(しらはま)に龍神(りゅうじん)、湯の峰(ゆのみね)どこがいいかと迷い、ふたりは紀州徳川御用達で美人の湯といわれていた龍神温泉へ向かいます。

ふたりは龍神温泉で一泊してから大阪へ帰ると、ちょうど千代も休みで加野屋へ帰ってきていることを知ります。

母・あさと娘・千代の会話

あさは和歌山から持ち帰ったみかんを手に国語の教科書を貸してほしいと千代の部屋へやってきては、教科書に掲載されている良妻賢母の見本「山内一豊の妻」の話を見て、こうした女性がいい奥さんなのかとあさは感心する。

そんなあさに千代は、女学校の友達に「巴御前(ともえごぜん)」を目指す変わり者もいると話すと、あさは入学早々千代に友達ができたと聞いて大喜びします。

そんな母と娘の様子を部屋の外で聞いていた新次郎とうめもひと安堵する。

閻魔紙(えんまがみ)の男

そして加野銀行に、またあの男・萬谷(ラサール石井)がやって来ていた。

萬谷は手を震わせながら、新しい商いをするために資金を用意しろと騒ぎ暴れだすので、あさはほかのお客の迷惑にならないように萬谷には丁重に帰ってもらうようにと男衆に指示を出し、萬谷は「俺はお前のこと絶対に許さへんからな!」とあさに罵声を浴びせながら店を後にする。

萬谷が去ったあと、平十郎(辻本茂雄)は「閻魔紙(えんまがみ)」まで作ったのに誰が萬谷を店に招き入れたのかと叱責する。「閻魔紙(えんまがみ)」とは、店に来られると仕事に差し支えのある要注意人物の名前を書いた紙のことでしたが、その閻魔紙に以外な人物の名前を見つけあさは驚きます。

『あさが来た』第19週112話「みかんの季節」解説

今回は「山内一豊の妻」「龍神温泉(りゅうじんおんせん)」「閻魔紙(えんまがみ)の中身」について解説していきたいと思います。
山内一豊の妻」とは
土佐国土佐藩初代藩主・山内一豊の妻・見性院(けんしょういん)のことです。

良妻賢母の代名詞として取り上げられる見性院(けんしょういん)ですが、実はその出生も浅井家の家臣の娘や美濃国の遠藤盛数の娘ともいわれ、本名すら「千代」や「松」と書かれていたりと詳細がよくわからない女性でもあります。

見性院(けんしょういん)が良妻賢母と呼ばれるようになったのは、馬と金などの数々の「内助の功」に関する逸話からです。

【馬と金】
見性院が、山内一豊のもとへ嫁入りするさいに持ってきた持参金で、夫・一豊のために馬を購入し、君主・織田信長の馬揃えに参加した際、その見性院が買った馬が信長の目に留まり、信長に気に入られた一豊は領地を増やしてもらえたという逸話が有名。

他にも、夫・一豊が城を築く際の費用を自らの髪を売って用立てたなど、夫を助ける「内助の功」が描かれたたくさんの逸話が残されています。

龍神温泉(りゅうじんおんせん)」とは
和歌山県田辺市にある、高野山から熊野へ向かう中間に位置する温泉で、龍神温泉は役行者修験道の開祖・役小角(えんのおづぬ)が発見し、真言宗の開祖・弘法大師(こうぼうだいし)が開湯されたと伝えられ、紀州徳川家藩主の湯治にも使われていた古湯。

泉質は、ナトリウム炭酸水素塩泉。肌あたりが柔らかい湯質で、お肌がしっとりつるつるになるとして、群馬県の川中温泉、島根県の湯の川温泉とともに「日本三美人湯」としても有名な、山間にある神秘的な温泉地です。

閻魔紙(えんまがみ)の中身
萬谷与左衛門
年の頃中年、まゆ濃く、あご張り、茶の羽織に茶の小袖、髪やや白く、返済の見込みなし、暴力、怒りっぽく、酒癖悪く、危険。

山屋与平
年の頃老年、顔長く、まゆ長く、髪やや白く、口大きく、長居、新次郎と榮三郎との親交深し、丁重にお断りすべし

工藤徳右衛門
年の頃老年、鼻大きく、まゆ尖り、あご張り、歯並び良し、○○、娘サカエを見張り
※○○は文字が読み取れず。

ふやけた若布(ワカメ)の羽織の男
年の頃青年、背高く、顔小さく、鼻小さく、声低く、好奇の眼差し、茶の羽織、但し汚れ痛み多し

【巴御前(ともえごぜん)について】→コチラ 第98話 「最後のご奉公」解説へ

『あさが来た』第19週112話「みかんの季節」感想

今回は、不穏な予感がする回でしたね。

女学校に入学した千代は、同室になった宣に母・あさや父・新次郎、家のことを知ったように言われてムキになっていましたね。

それがまた、間違ったことを言っていたから尚の事でしょうか。

しかし、世間ではあんなふうにあさのことを新聞や雑誌で取りざたしていたなんて驚きです。
やはり、脚色されて面白おかしく書かれていたんですね。。。ちょっと残念です。

そしてまたもや登場した萬谷さん。大騒動になっていましたし、あの捨てゼリフが気になります。もしかして新聞に良からぬことを売り込むきではないでしょうか?

あさは大丈夫ですかね;;;

今日の名言は
千代ちゃんの「自分の目で見たものを信じた方がいい」です。
本当にはっきりと自分の意見を言うところなんかはやっぱり親子ですね。そっくりです(笑)

加野銀行にはたくさんの人が集まるようになり、中には閻魔紙(えんまがみ)に書かれてしまうような困った客も増えてきました。そんな中にはあさもびっくりする意外なあの名前も!?
次回、『あさが来た』第113話「みかんの季節」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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