あさが来た 119話 萬谷与左衛門の凶行

あさ(波瑠)は大隈重信(高橋英樹)の賛同により、東京で多くの協力者を得たが大阪の加野銀行では深刻な事態に陥っていた。あさは榮三郎(桐山照史)と平十郎(辻本茂雄)からしばらく店への出入りを禁じられてしまう。そして、加野銀行に、またあの男・萬谷(ラサール石井)が金を貸せとやってきて暴れ出し。。。

『あさが来た』第20週119話「今、話したい事」あらすじ

大阪と東京の温度差

あさ(波瑠)が思い描いていたとおり、日本中に大きな影響力を持つ大隈重信(高橋英樹)の賛同で、東京の協力者集めは順調に進み、あさは多くの協力者を得ます。しかし、あさが大阪へ帰ってくると、新次郎(玉木宏)や榮三郎(桐山照史)、よの(風吹ジュン)たちもが集まり「困ったことになった。」と深刻な表情でテーブルを囲んでいた。

あさが女子教育に夢中になっている話が広まり、その女子教育事業にあさが加野銀行に預けている金を使っているという悪い噂(うわさ)が出回り、預金客がこぞって口座の解約にやってくるようになっていた。事態を重く見た頭取・榮三郎と支配人・平十郎(辻本茂雄)はあさにしばらく表に出ないようにと言い渡す。

すれちがうあさと千代

予想もしなかった事態にあさが頭を抱えていると、長期休暇で実家に帰ってきていた千代(小芝風花)と久々に顔を合わせ話をするが、たくさんの問題を抱え込んでいたあさは、千代の話しをゆっくり聞くことができず、席を立とうとする。

宣(吉岡里帆)から聞いた炭鉱事故の話しを思い出した千代は、自分は生まれてこない方がよかったと口にし、すれ違う母と娘の思いはぶつかり合い口論となり、千代は引き止めるあさの手を振り払い出て行ってしまう。

そこへ、休暇で白岡家へ遊びにやって来ていた千代の友達・宣が現れ、千代があんなことを言い出したのは、自分が余計なことを話したからだと申し訳なさそうに話しはじめる。

新次郎が腹に据えかねること

そのころ、加野銀行へやってきた萬谷(ラサール石井)が金を貸せと店の中へ上がり込み、有らぬ言いがかりを大声で張り上げ暴れはじめる。その手が女子行員たちにまで及ぼうとしたそのとき、新次郎が萬谷の手を捻りあげる。

新次郎は萬谷に対し”2つだけ”どうしても腹に据えかねることがあると口にする。それは、男が女に手をあげることと、自分の妻に的はずれの悪口を言われることだった。「帰っとくれやす!!」毅然とした新次郎の態度に、萬谷もたじろぎ逃げ帰っていく。

萬谷与左衛門の逆恨み

夕方、飛び出していった千代の帰りを外で待っていたあさは、前を通り過ぎようとする千代に向かい、もっとお互いに向き合ってちゃんと話をしようと語りかけていたそのとき。。。

ドサリ。

千代の背後で、なんともいいようのない不吉な音がする。振り返った千代がそこで見たものは、崩れ落ちる母・あさと背後で狂気の表情でたたずむ萬谷の姿だった。

「嫌や、お母ちゃん!!」千代の悲痛な叫びが響き渡る。

『あさが来た』第20週119話「今、話したい事」解説

今回は「千代の思い違い」について解説していきたいと思います。

千代の思い違い」について
あさが来た 115話で加野炭鉱落盤事故当時を語ったあさの記事の話を宣が”その事故が起きたころ、炭鉱の仕事に打ち込まれへんかったんは、赤ちゃんができて大阪にずっといてたさかいなんやて。きっと千代ちゃんのことやんな。”と語った、この言い回しがネックです。

良いようにも悪いようにもとれるこの言葉を聞いて、胸を詰まらせていた千代の反応に誰もが二通りの考えが浮かんだかと思います。

①仕事を置いてまで赤ん坊の自分を大切にしてくれてたのに今までひどいことを言ってしまった。どうしよう。

②自分のせいで仕事が手薄になって炭鉱事故を起こすことになってしまった。母・あさにとって自分は厄介者だから母・あさは自分のことより仕事の方が大切なんだ。

しかし、日ごろのあさの淡白すぎる言葉足らずと千代の積み重なった寂しさと頑固さから②の方向に進んでしまいました。これまではよのや新次郎が間に入ってうまくバランスをとってきましたが、千代が年頃になるにつれて本当に女性として相談にのってもらいたい母への想いが強くなっているのでしょう。

これも母・あさともっと関りたいという、あさを求める気持ちの裏返しなだけに、とても切ないすれ違いですね。

【宣が話した炭鉱事故エピソード】→コチラ 第115話「今、話したい事」へ

『あさが来た』第20週119話「今、話したい事」感想

今回は、驚きの衝撃的ラストでしたね。

今日の「あさが来た」を見た誰もが震撼たのではないでしょうか?

有働さんも井ノ原さんもシーンとしてしまっていましたよね。。。私も母もあまりの衝撃にしばらく硬直してしまいました。

朝からあんな衝撃は体に悪いです。。。言葉なくしちゃいますよ。

今日の名言は
新次郎さんの「男がおなごに手をあげることと、わての嫁に的はずれの悪口を言われることだす!」です。

妻のことをけなされてあそこまで怒ってくれるなんて、女冥利につきますよね。本当にあさは愛されてて幸せ者だな~って、新次郎さんはなんて素敵な旦那さんなんだろうなって思いましたね。

萬谷の凶行に倒れたあさ。あさは一体どうなってしまうのか!?
次回、『あさが来た』第120話「今、話したい事」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る