『まれ』84話「希の決意、弥太郎とやす子の大福」

圭太(山崎賢人)が見合いをすること知った希(土屋太鳳)は、
能登へ行くことを決めるが、弥生(福田彩乃)のいつまでたっても、
メッセージプレートが上達しないままに、深夜バスの時間が迫る。
しかし、希はなんとか弥生のクビを取り消すと、レンタカーに乗り、
徹(大泉洋)の運転で能登に向かうのだった。。。

『まれ』第14週 第84話 「絶体絶命メッセージプレート」あらすじ

弥生(福田彩乃)にネームプレートを書かせると宣言してから2日。

いよいよ、圭太(山崎賢人)の見合いの前日

希(土屋太鳳)は、明日の予約分のケーキを作り上げ
あとは、翌朝に仕上げるだけとなっていた。

弥生の特訓の成果はというと、相変わらずまったく進歩が見られず
見かねた浅井(鈴木拓)はあっちゃーと言うと、時刻は20時56分

美南(中村ゆりか)は、22時に出ないとバス間に合わないと希を心配する。

もう、パティシエ辞めますと、諦めようとする弥生に、
希は、あと99465回練習すれば大丈夫と励ますが、
早く能登に帰って、お見合い止めにいくようにと弥生は言う。

お見合い相手が美人で、恋人が心移りしてしまったらどうするのかと、
逃げるかのように練習をやめ、片付けをはじめる。

しかし希は、諦めたくなくて、ここに来たのではないかと弥生を捕まえると、
自分もそうだと言い、だから自分は、もう二度と諦めない決意したと言うと、
だから弥生も、もう諦めるのはやめようと、希は言うのでした。

叱咤された弥生は、はいと決意するが、しかし、
冷静に考えて、あと1時間99465回の練習は不可能

やはり、今から能登へ向うように弥生は急かすが、希は、絶対に嫌だと言い、
弥生の手を取り、あと99465回練習をしましょうと言うと、再び練習を始め、
ずっと弥生の傍を離れなかった

時刻は夜中の3時。

時間切れだと、大悟(小日向文世)が厨房に入ってきた。

その声に慌てた希は、朝までには間に合うと大悟へ訴えるが
朝までやったって上手くなるかと一蹴されてしまう。
しかしそこに、やらせてくださいと弥生が入ってくる。

あと、99402回練習させてください、お願いします!と頭をさげる弥生に、
大悟は、ダメだ、帰れと何度も言うが、弥生は引き下がらず、頭をさげ続ける。

すると大悟は、10万回でもへたくそだったら、今度こそクビだからなと言うと、
呆れたようにため息をついて店を出ようとするが、立ち止まり、
親父がレンタカー借りて待ってるぞと希に伝えるのだった。

息を切らせた徹(大泉洋)が入ってきて、
終わったか、もう行かないとと時間切れだぞ!と急ぐように言うと、
大悟も、早く行け、あとはやっておくと希を後押しするのだった。

ありがとうございます!と希は大きく深く頭をさげると、走って店を後にした。

その頃、「天中殺」では、
あーぁ、行っちゃったと大輔(柳楽優弥)が二階から降りてくると、
希に結婚話が上がっていたのに、珍しく大人しくしてたじゃないと、
輪子(りょう)が声をかける。

大輔は重い腰を下ろすと、
2年間、全く隙なかったからねと、ため息混じりにこぼすが、
まあ、こういうことは、話が煮詰まってからが勝負だからねと、
虚勢ともとれる言葉を口にすると、輪子は無言で大悟の向かいに座り、
勺を勧めるのだった。

そして輪島。
輪島についた希と徹は急いで弥太郎(中村敦夫)宅へ向う。

仕事着のまま、部屋へ駆け込こんできた希に、井田(塩山誠司)は、
見合いは終わったと告げる。

部屋中を見回した希は圭太は?と聞くと、
若い2人は、茶を飲みに外へ出ていると弥太郎が部屋へ入ってきた。

圭太が見合い相手とすっかり意気投合してたことに腹を立てる亜美と、
なんなんだ、お宅の孫は!娘の気持ちを弄びやがってと、
弥太郎と圭太への怒りをあらわにする徹。

弥太郎さん、少しいいですかと希は真剣な面持ちで弥太郎へ話をする。

障子の陰から藍子(常盤貴子)がその様子を見ている。

希は弥太郎の瞳を見据えると、圭太と、結婚させてくださいと言い、

今回、圭太が見合いすると聞いて、自分には圭太が絶対に必要なのだと、
気がついたと話し出す。

パティシエはやめられないけれども、家族として絶対に圭太を支えると、
弥太郎へ今の自分の気持ちを伝えると、圭太さんと結婚させてください!と、
希は頭をさげるのでした。

廊下でそれを聞いた圭太は、慌てて部屋へ入ってくると、
希の横に座り、自分からも頼みます、結婚させてください!と頭をさげる。

突然のことに驚く徹は、
見合い相手と意気投合していたのではないのか?と、圭太に訊ねた。

すると圭太は、親方の顔を立てて見合いはしたが、先方から断ってくるように
嫌われてきたと言う圭太。

希は、嫌われてきたって、どうやって?と驚く。

変態のふりをして帰ってきたと少し恥ずかしそうに答えると、
圭太は、どんなことしてでも、ここに戻らなければならないと、
腹に決めていたからと希に言い、弥太郎の方へ向きなおすと、
親方、五代目紺谷弥太郎を継がしてくださいと申し込む。

そして、希と結婚させてくださいと許しを請う。

女将が不在でも、輪島塗は自分がしっかり守る宣言し、
再び深く頭を下げる圭太と希。

そんなことは無理だ、塗師屋は、女将の支えなしには成り立たないと、
断言する弥太郎だったが、そうかねぇと文(田中裕子)と元治(田中泯)が、
2人そろってやってくる。

何しに来たと驚く弥太郎に文は、差し入れだと言って「大福」を取り出す。

文は、昔、弥太郎の妻・やす子に「大福」の作り方を教えてもらったと言うと、
悩み事があると、弥太郎は「大福」食べたがると、やす子が言っていたと、
弥太郎へ伝えると、やす子はなんでも、お見通しだと笑う。

続けて元治は、弥太郎へ言う。

やす子が死んで、もう何十年になるが、ここには女将がいない。
塗師屋は、女将の支えなしにはやっていけないのであれば、、
なぜ、お前は再婚しないのかと、弥太郎へ訊ねる。

そんな元治に弥太郎は悪態をつくが、元治は続ける。

女将の代わりはいても、女房の代わりはいないということではないのか?と、
元治は言い、支えが、支えがと言っているが、本当に支えられているのは
気持ちではないのか?心の支えだろう!なぁ弥太郎と、元治は苦しそうに、
親友の心へ訴えかける。

切なそうに希を見る弥太郎。

すると弥太郎は、反対の気持ちは変わらないだが、
それでも、やれるというなら、やってみればいいと言って、
文が作った「やす子の大福」をうまいと、
嬉しそうに食べる弥太郎。

その言葉に、希はありがとうございますと頭をさげる。

それにしても、と文が口を開くと、遠距離は、大丈夫なのか?と文は、
希と圭太の遠距離結婚の心配をする。

希が大丈夫と言おうとするより先に、大丈夫、全然問題ないと、
徹が断言するのだった。

徹の言葉に文は、なぜなそう言い切れるのかと理由を訊ねると、徹は、
自分と藍子がそうだからと答える。

もう3年も横浜と能登で、顔も見れないし、声も聞けていないが、
自分の気持ちは全然変わらないから、心さえ繋がっていれば、
遠く離れていても問題にはならない。

それはまあ、いろいろあるとは思うが、2人なら絶対乗り越えられると、
徹が断言すると。

それは、通るだけが思ってるだけなのではないか?と文は言い、
藍子もそう思っていればいいがと意地悪げに言う文に徹は、
そういうこと言うなよ!!!ムキになって怒るのだった。

そんな父・徹の姿に希は、弥太郎へ
自分の家族は、少し変わっているけど、本当にたくさん愛されてきた、
圭太とも、そんな家族になりたいと、2人で絶対に幸せになりますと言い、
希は頭をさげるのでした。

後ろで藍子も弥太郎へ頭をさげる。

年季明け式(輪島塗職人の独り立ちを祝う儀式)が行われ、
圭太と亜美(梶原ひかり)が盃を受ける。
希たちは、それを後ろから見守る。

美容室サロンはるでは、
今頃、圭太の年季明け式をしているころかと浩一(篠井英介)が
物思いにふけっていると、一子のブログが更新されてる!とマキが声をあげる。

そのブログには、
いよいよ春本番、スプリングコレクションに行ってきましたとの記事があり、
一子のモデル写真に見とれる一同。

その一子はと言うと、薄暗い部屋で一人。

そこへ携帯の着信音が鳴り、電話に出る一子だが、はぁい、アリサでぇすと、
ネコをなでたような声で、山さんと言う男性らしき相手と話している。

同伴してくれるの?はーい、じゃあまた、失礼しまぁすと電話を切ると、
携帯を放り投げて、布団へ寝転がり中を見上げる一子の姿。

年季明け式を、庭の外から見ている博之(板尾創路)。

輪島塗の伝統に恥じぬよう、職人の誇りと、志を受け継ぎ、
生涯の伴侶とともに、一身を掛けて、精進いたしますと、
圭太は、年季明けのあいさつを立派に成し遂げるのだった。

『まれ』第14週 第84話 「絶体絶命メッセージプレート」解説

今回は 漆職人の年季明け について解説していきたいと思います。

年季明け(ねんきあけ)
厳しい師弟制度で知られる輪島塗の職人は、親方のもと3年以上の修行と、
親方の認めがあって、ようやく、ひとり立ちを許されて年季明けとなります。

年季明けの儀式には、年季明けする弟子の親族と親方の親族、
兄弟子たち勢揃いし、親方から贈られたお祝いの紋付などを身に付け、
儀式に望みます。

儀式では弟子と親方が、親子がための盃を交わし「親子」となり、
一人前の漆職人と認められ、組合や取引先の人たちへお披露目されるのです。

『まれ』第14週 第84話 「絶体絶命メッセージプレート」感想

今回は、 真剣に向きあう な回でしたね。

今まで、仕事の忙しさや距離が離れているなど、
いろんな理由で、結論や自分の気持ちを後回しにしたりと、
どこかずっと互いに甘えていた部分がありましたが、
希の大輔事件に、今回の圭太のお見合いで、
互いに手放したくない、誰にも渡したくないと言う気持ちが芽生え、
やっと真剣に自分の本心を向き合うことになり、
必死になれたのでしょうね。

今回は徹さんも大活躍!
娘のために車を飛ばし、弥太郎さんと圭太に怒り、
最終的には希と圭太の一番の見方になって、
今までで一番輝いていたような気がします(笑)

そして、やっと徹の本心を聞けた藍子さんも嬉しそうでしたね。

念願の年季明け式も、博之も見に来ていましたし、
やっぱり漆のせいで家の中には入れなかったみたいですが、
圭太の晴れ姿を見ることができて嬉しかったでしょうね。、

よったよかった。

が、しかし、問題は一子ちゃんです。

同伴って、あれですよね?
夜のお仕事的な。。。

大丈夫じゃなさそうな予感がします。

今日の名言は
元治さんの 女将の代わりはいても、女房の代わりはいない です。
こう言った元治さんもきっと、文さんのことをこのように想っているのでしょうね。
素敵ですね。

ようやく結婚を許された希と圭太
3年間待ちに待った時がきます
いよいよ年明け式晴れ舞台です!

次回、第85話  新 「下克上駄菓子ケーキ」お楽しみに!!!

『まれ』 【もくじ あらすじと解説・感想 一覧】

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