『まれ』89話「希のケーキはお茶漬け?理想と現実」

大悟(小日向文世)と希(土屋太鳳)の師弟対決は、あっさり大悟の勝利終わる。
榊原(船越英一郎)に駄菓子をモチーフにしたケーキを依頼されるが、
伝統的なフランス菓子で駄菓子を作ることは、今の希には考えられなかった。
自分が作りたいケーキと、人が喜ぶケーキの間で希は思い悩むのだった。

『まれ』第15週 第89話 「下克上駄菓子ケーキ」あらすじ

審査員に幸枝(草笛光子)が呼ばれて行われた、
大悟(小日向文世)と希(土屋太鳳)の師弟対決だったが、
あっさり大悟の勝利に終わる。
しかし、希のケーキの売れ行きと、この対決の結果に納得のいかない一同に、
幸枝は大悟と希のケーキの違いについて話しだす。

この「セ・マ・ヴィ(これが俺の人生だ)」は、大悟がフランスから帰国後に、
コンクールで優勝したケーキで、これでもかとうるさいくらい、
味を足し算に足し算したケーキ。

口下手で自己主張が強い大悟の性格が表されているのは相変わらずだけど、
これだけの材料をまとめられるパティシエはそうはいない、腕をあげたと大悟を褒め、
真っ白なチョコ中に情熱が込められていて、まさに、大悟の人生そのものだと、
幸枝が優しく言うと感激で泣きそうな大悟。

対する、希には40点と点数をつける幸枝に希は不満を見せる。

そんな希に幸枝は、素材を愛する気持ちのこもった希らしい味だが
未熟の未熟、とことん未熟と未熟すぎると言い切ると、だからこそ、
その未熟さが一般ウケする食べやすい味になっているのだと説明する。

その後を大悟が続ける。

例えて言うなら、高級フレンチかお茶漬けだと説明し、どちらがうまいまずまずのではなく、
好みの問題だと言うと、大悟の作るケーキは、伝統的フランス菓子で、
日本人の口には合わないものもあるのだと説明するのだった。

すると、その話を聞いていた、輪子(りょう)と美南(中村ゆりか)が、
そういえば、自分も高級菓子より本当は安い駄菓子などの方が好きだと言うと、
それを聞いた大悟は店を閉めると腹を立ててしまうが、そんな姿を見た幸枝に、大悟!と
一喝されてしまうのだった。

駄菓子と聞いた希は、何かを思い立ち、榊原(船越英一郎)に電話をかけ、
榊原の妻の好みを確認する。

すると榊原は、妻が駄菓子系が好きだと答えると、榊原は希に対し、
そんな妻のために甘くてシンプルなケーキ、一般的なイチゴのショートケーキや
いっそ、駄菓子でデコレーションしたようなケーキを作って欲しいと依頼する。

その夜、「天中殺」で腰痛ストレッチをしてる大悟に対し、
すみませんでしたと頭をさげる希。

大悟は、自分の方が旨いと言われて舞い上がってたからだと意地悪く言うと、
希は、そんなことはと否定するが、すかざずウソをつけと言われてしまう。

俺を叩きのめすと豪語していたのだろうと見透かしたように笑うのだった。

そして、大悟は希の方へ向き直ると、シェフの孫だったとはなと言うと、
どおりでテレビ対決の時の、あの小憎たらしい『キッチンウィッチ(魔女姫)』に、
妙な威圧感を感じていたが、あれはシェフの物だろう?と、希に聞き、
こんな風に繋がっていたとはと、大悟は考え深そうに言うと、
希に背を向けストレッチ続ける。

背を向けてしまった大悟に希は、榊原のケーキはどうするかと訊ねると、
大悟は、駄菓子のケーキはお前に任せると言うのだった。

希は二階の部屋へ戻ると、幸枝に先ほどの出来事を話すと、
俺様のケーキの味がわからん奴にケーキは作らん!と言うと思っていたと言い、
そんな希に、幸枝は大悟なりに希のことを育てようとしているのだろうと言う。

すると希は、大悟の師匠が幸枝だと言うことに納得した笑うと、
大悟との初対面の経緯を幸枝に話す。

食べた人の笑顔がみたいなんて言う人間は脱落すると言った幸枝と、
その時はじめて会った、大悟の態度も同じ反応だったと希が話すと、
大悟がそんな反応したのかと幸枝は大笑いするのだった。

榊原が来店。

榊原は希の提案スケッチを見て、イメージではないとがっかりするが、
伝統的なフランス菓子を作るこの店では、駄菓子のテーマは難しいと、
希は榊原へ伝える。

すると榊原は、いろいろ自分なりに離婚の理由考えてみたと希に話しだす。

音楽はクラシック、服も持ち物も何でもブランド嗜好の自分に対して、
妻は、フリーマーケットで買った洋服や、俗っぽい音楽が好きで、
その妻の嗜好が嫌で、今までずっと自分の趣味を押しつけていたと言うと、
そんな生活にもう限界が来て、妻は自由に暮らしたくなったのではないかと、
今ようやく妻の気持ちになることができたのだと話すと、榊原はそれでも、
自分は妻と別れたくないと希に頭をさげるのだった。

圭太(山崎賢人)に電話で相談する希に、圭太は断ればいいと言う。

伝統的なフランス菓子店の看板しょって、変なもの作れないだろと言い、
自分だったら、そういう依頼は断る、輪島塗の看板に傷がつくからと話すと、
希は輪島塗はそれで済むだろうけどと、輪島塗を軽視するかのような物言いに、
圭太は怒ってしまう。

謝るまで絶対切らないからな!ごめんなさいは!?とまくし立てる圭太に、
謝るようなことは言っていない、ごめんなさいはしない!と言う希、
2人が口論していると、後ろからごめんなさい!と徹(大泉洋)の声。

振り返ると「天中殺」の一同が起きて何事かと立ち尽くしていて、
うるさいよ君たちと徹に注意された希は、慌ててごめんなさいと謝るのでした。

徹も、藍子(常盤貴子)へのプロポーズの日が迫っていた。

希と徹のケーキ作りのスパルタ特訓が始まり、軽量の仕方から希が教え、
何度も何度も作り直し、ようやく藍子の大好きなキャロットケーキが完成する。

そのケーキの上には、家族四人の顔をあしらったクッキーと、
藍子へ向けた、藍子結婚しようのメッセージ。

できあがったケーキに徹は思わず、下手くそだなーと呆れてしまうが、
希は藍子が絶対喜ぶと言って嬉しそう。

明け方、希は、ケーキノートを眺めながら一人悩んでいた

榊原の依頼、徹の不器用なケーキ、みのりの手作りケーキが嬉しかったこと、
未熟な自分の「レ・キャトル・サン・クー」が喜ばれていること、
自分が作りたいケーキと、食べる人が喜ぶケーキは同じなのかと、
希は考えるのでした。

その姿を大悟は後ろから見守るのだった。

『まれ』第15週 第89話 「下克上駄菓子ケーキ」解説

今回は、 「離婚の理由」 について解説していきたいと思います。

「離婚」なんて、あまり聞きたくない言葉ですが、
だからこそ、気をつけたい「離婚」に至る原因をしらべてみたいと思います。

1位 「性格の不一致」
2位 「不倫(不貞行為)」
3位 「家族(親族)間のトラブル」
4位 「暴力(DVやモラルハラスメント)」

性格の不一致」が1位でしたが、この原因は難しいですよね。

夫婦、家族と言えど「他人」ですから、「自分とは違う」ことを
ある程度理解して結婚していたはずなのに、長く生活するにつれ
可愛さ余って憎さ百倍ちょっとしたことが許せなくなってきたり
新婚当時は気をつけていたも機が緩んできて、こんな人じゃなかったのに
なんて思われてしまったりいろいろありますよね。

今一度夫婦、家族と言えど「他人」であること、
「自分とは違う」ことを認識し直すことも大切かもしれません。

それと同時に、たまには恋人時代を思い出して
2人でデートなどをしてみたりすることもいいかもしれませんね。

『まれ』第15週 第89話 「下克上駄菓子ケーキ」感想

今回は、 考えさせられる  回でしたね。

自分が作りたいケーキと、食べる人が喜ぶケーキは同じなのか

これはとても難しいですね。

自分がやりたいことと、望まれていることが違う、
社会人であれば誰しも遭遇するこの問題。

特に、好きなことを仕事にしてしまうと、
自分が目指すこと = 世間が求めていること
と、混在してしまいがちなものです。

大悟のようになりたい、大悟の作るケーキを作れるようになりたいと、
大悟の背中を追い続けていた希には、初めての

希はその壁をどうやって攻略してくのでしょうか?

今日の名言は
圭太くんの 看板しょって、変なもの作れないだろ です。
職人のプライドを感じます。

自分が作りたいケーキと、食べる人が喜ぶケーキで悩む希
希はどんな答えを導き出すのか?

榊原の希望するケーキは!!??
離婚は阻止できるのか!!???
次回、第90話  続 「絶体絶命メッセージプレート」お楽しみに!!!

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