『まれ』55話「希の居場所探しと圭太の御用聞き」

覚悟」を決め、横浜に戻ってきた希(土屋太鳳)は、再び雇ってもらおうと、
「マ・シェリ・シュ・シュ」へ大悟(小日向文世)を訪ねるが、店は「閉店」していた。
輪子(りょう)に事情を聞くと、信用金庫から融資を断られ店は潰れる寸前
ほかの店を探した方がいいと告げられる。

『まれ』第10週 55話 「逆転一発パンケーキ」あらすじ

覚悟決めた希(土屋太鳳)は、再び横浜に戻ってきました。
シェフ!能登で覚悟を決めてきました!もう一度テストしてください!
お願いします!と、海辺の銅像へ頭をさげる練習をした希は、
銅像にお礼を言うと、きびすを返して「マ・シェリ・シュ・シュ」へと向う。

2003年の正月明け。
同じ服装、同じ荷物を背負い、カートを引っ張ってきた希はが戻ると、
大悟(小日向文世)の店には「閉店」。

また「閉店」してしてるの!?と希は店のドアにへばりつくと、
今度の閉店は、いつもと違うみたいだと常連客が言うと、
中から信用金庫の男が飛び出してくる。

どうしたことかと見ていると、

無理ですよ、これ以上のご融資は、
先月分も滞っているのにと信用金庫の男が言うと、
来月には必ず返しますからと陶子(柊子)の声がする、
お宅は原価が高すぎる、もう少し企業努力をししてもらえないか?
例えば、材料を妥協するとか、と信用金庫の男が言うと、
俺に、まずいケーキを作れって言うのか!と、
大悟がすごい権幕で怒鳴りながら追ってくると、
信用金庫の男は、脅したって駄目ですからね!
何とかしてくださいよ!と言って逃げて行く。

「天中殺」
それで、大悟どうするって?と輪子(りょう)が浅井へ問いかけると、
美南さんと一緒に、他の銀行に行ったと言う浅井(鈴木拓)。

そこへ希が、どうしたんですか?と様子を聞きにくると、
陶子はお金がないの!仕入れができないから店も開けられないのだと言うと、
クリスマスはなんともなかったのに?と希は聞く。

すると、そのクリスマスが大赤字だったのだと陶子は言い、
クリスマスケーキのルセットを変えたとき、原価が上がったのに、
値段を変えなかったのが失敗だったと言う浅井。

陶子は、原価も考えずに凝ったルセットを考えて、
シェフをその気にさせた希のせいだとまくし立てる。

そこへ、珍(孫成順)が今日の賄い「激辛のえび餃子」を
陶子と浅井へ賄い食を持ってきた。

希は自分には無いのか言う風に珍を見るが、
あなたクビにした、だから賄い無いよと珍に言われる希。

そういえばと陶子が、どさくさに紛れて何普通に参加してるのよ?と希に言うと、
諦めて、能登に帰ったのではなかっったっけ?と浅井にまで言われてしまう。

諦められないからこうやって、もう一度お願いに来たという希に、
悪いけど、もう別の店探してという輪子。

今回ばかりは追加融資は無理だと言うと、
「天中殺」とアパートが抵当に入っていると言い、
大悟の店が潰れるかもしれないと言う輪子。
店が潰れるかも知れないと藍子(常盤貴子)に電話する希。

アパートはこのまま貸してもらえるから、連絡はここにしてと藍子に伝えると、
そこへ、みのり(門脇麦)、一徹(葉山奨之)、真人(塚地武雄)、久美(ふせえり)が
桶作家へやってきたので、 文(田中裕子)は、真人たちまでどうした?と驚くと、
この人がどうしても行くと言ってしかたなくと久美が目配せすると、
真人は、結婚までは、家族ぐるみで付き合わせてもらうと言うと、
マジで!?と驚く一徹に、嫌か?婚約解消するか?と迫る真人。

みのりがご飯食べにきたのだと、嬉しそうに言う藍子に、
安心しする希。

そんな希に、藍子は徹がいなくなってさびしいと思って
電話してきたのだろうと藍子が笑うと、希はちょっとねと笑い、
そして藍子は、一子(清水富美加)が明日、大阪に発つと希に伝える。

その頃、一子は、母・はる(鈴木砂羽)に髪をカットしてもらっていた。

こんな姿も、当分見れないのかと、寂しがる浩一(篠井英介)に、
はるは、まだ許してはいない様子で、やりたいことを探しに大阪まで行くなんて、
やりたいことして生きてる人なんてそういないものだと、説教をするはる。

はるは、鏡に映った一子を見ると、
いつの間にか、こんな娘さんになってしまってと寂しそうに言う。

店の外から一子を見ている洋一郎(高畑裕太)に気づき、手招きする浩一ですが、
下を向く洋一郎に、うんうんとうなづく浩一。

落ち込む洋一郎の隣には、高志(渡辺大知)が寄り添う。

圭太(山崎賢人)の仕事を見て、
まあまあ、格好がついてきたと言う弥太郎(中村敦夫)。

本当か?と瞳を輝かせる圭太に、弥太郎は、
一子に置いていかれないようにしないとなと言うと、
漆の修理の注文を聞いて回っては駄目かと圭太は聞く。

正月に、文(田中裕子)の家の漆器が剥げていると聞き、
他の家でもあるんじゃないかと圭太は思ったのだという。

漆の御用聞きかと井田(塩山誠司)が言い、
何度でも直して使えるのが、輪島塗りの底力だから、
そういうことをもっと伝えていきたいと圭太が言うと
弥太郎は嬉しそうに笑うのだった。

夜、「マ・シェリ・シュ・シュ」に来た希は、
店の明かりがついているのを見ると、店の中へ飛んで入っていく。

希は、明日の仕込ですか?店開けるんですか?と厨房へ入っていくが、
じっとしてられないから、古い材料を使って試作していると陶子
古い物も使わせてもらえずエア練習する浅井に
自分も試作を作ろうとするが、陶子に部外者は出て行くように言われる。

新人が試作なんて、100億年早いと陶子言われた希は、
新人は何すれば良いのかと聞くが、陶子はさあねと教えてくれない。

すると浅井が、ナッペとか、しぼりとか、メレンゲの練習じゃないですか?
さらっと教えてしまう浅井に陶子は怒る。

全部できるという希は、子どもの頃からやっているから、
キャリアは、陶子より長いんじゃないかと言ってしまい

怒りのあまり、手が震える陶子。

そこで、希と陶子の「メレンゲ早立て対決」が行われるとになる。

メレンゲ…卵白を泡立てたもの。パティシエの基本中の基本。

はい、完成!と陶子。

優劣は歴然としていた。

陶子は気が済んだだろうと、希に出ていくよう言い
輪子の言うとおり、ほかの店探すことを勧める。

そう言われた希は、陶子も、他の店を探すのかと聞き、
何で自分がなのか!とまたもや陶子と怒らせる。

陶子は、シェフのお菓子を食べ、ここだと思って入ったと言うと
自分もそうだという希に、ならな尚更出ていけ、自分が辞めたらシェフが困るが、
希は荷物になるだけ、さっさと余所に行けと強く言われ、
悔しさで涙が出る希。

元気なく中華街を歩く希は、
「天中殺」の店内に輪子とマージャンをやっている徹(大泉洋)を見つける。

希は驚いて、徹を引っ張ると、まさか、もう仕事辞めてきたんじゃあ?と言うと、
違うと言う徹は、希が来る日だから待っていたのだと言う。

美南(中村ゆりか)が、大輔(柳楽優弥)が能登で世話になったから
サービスと言い、食事を徹に出す。

徹は、東京と横浜に住んでいる親子が一緒に住まない理由はないと言い、
「天中殺」のアパートで一緒に住む気でいる。

離婚したのに何でそうなるのかと言う希に、 結局ダメだったの?と聞く輪子に
徹は、自分がでっかい夢を叶えるまでの、期間限定の離婚だと説明するが、
希は、藍子が、真剣に考えて出した答えなのにと徹に怒り出す。

でっかい夢と言いながら徹を占う輪子は、えも言われぬ顔をして、
珍に、そろそろ店閉めようかね?と話をそらす輪子。

何も言わない輪子に占い結果がとても気になる徹。

大悟が店に入ってくると、徹が あれが、希の店のシェフかと聞く。

何も言わずに席に座る大悟に、銀行だめだったの?と聞く希に、
どこも門前払いされてると美南が言う。

美南は輪子に、仕入れのお金だけでも貸せないのかと聞くが、
貸したら「天中殺」も共倒れになると輪子。

伺うように声を掛ける希に振り向いた大悟は チェッと舌打ちするが、
希はかまわず、こんな時に申し訳ないですが、私をもう一度と言いかけると、
徹が、 よろしければ、お力をお貸ししましょうか?と声をかけると、
経営には詳しいと言い出し、話を続けようとする徹に大悟が突然、
金を貸せ! と真顔で言うので、徹は驚いてしまうが、大悟はかまわず、
金を貸せ!と連呼する。

すると徹は何言ってんの?この人と希に問いかけるのだった。

『まれ』第10週 55話 「逆転一発パンケーキ」解説

今回は 「御用聞き」 について解説していきたいと思います。
御用聞きとは、
商店などが、得意先の用事・注文などを聞いて回ること。
また、それを行う人を指します。

【御用聞きをする理由は?】
「得意先」や「得意先のお客様」が抱えている要望や問題を深く理解することで、
その要望に誠心誠意応え、得意先の抱えている問題を解決することにより、
得意先の真の信頼を勝ち得る徹底して得意先を知るということにあります。

【御用聞きをするメリットとは?】
・得意先を「自分のファン」にすることで、さほど営業などをしなくても、
必要となれば、先方から相談をもちかけてくれ、注文を取ることができる。
また、得意先から新たな顧客を紹介してもらえたりする。

・一得意先からリピート注文を取ることはもちろん、得意先の子供、孫、親戚など、
何代もの世代に渡って、永くお付き合いすることも可能となる。

長く使える輪島塗にはもってこいの営業方法かもしれませんね。

『まれ』第10週 55話 「逆転一発パンケーキ」感想

今回は、ぺティシエにも銭勘定な 回でしたね。
今回は驚きましたね。

まさかの返済滞納
「天中殺」もアパートも抵当に入ってるなんて
そんなにクリスマスケーキになっていた。。。

わけではなく、日頃から経営が苦しかったようですね。

確かにケーキなどはフルーツやチョコ、生クリーム、バター
基本的に原価が高いものなので、材料にこだわりを持って仕入れていると
毎月大変な金額になります。

ましてや、大悟の店は不定期で「閉店していますしね。

経営としては。。。そりゃあ厳しいでしょう!!

パティシエとしてはすごい大悟さんですが、
経営者としては落第点ですね。

「フランス還りの巨匠」が、金かせ連呼はいただけません(笑)

今日の名言は
はるさんの いつの間にか、こんな娘さんになってしまって です。
子供の成長ってある日突然思い知りますよね。
本当に寂しそうでした。

返済の目途が立たない大悟が
徹に金を貸せと連呼し戸惑う希
このまま返済が滞ると、本当に永遠に「閉店」!!??
「マ・シェリ・シュ・シュ」は一体どうなってしまうのか???
希のパティシエへの夢は!!???

次回、第56話  続 「逆転一発パンケーキ」お楽しみに!!!

『まれ』 【もくじ あらすじと解説・感想 一覧】

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