『まれ』100話「希の勝負パリブレスト、高志と藍子の涙」

能登へ帰ってからというもの、希(土屋太鳳)は、職人たちの食事作りに追われていた
そんな中、フランスのディニテから使者が来ると連絡が入り、不安を募らせる圭太(山崎賢人)。
そのディニテの使者、アートディレクターのアンドレ(アルノ・レ)と通訳・渡辺(本田大輔)の2人は
懇願する圭太の言葉もむなしく、契約打ち切りの話を言い渡すのだった。。。

『まれ』第17週 100話「究極選択パリブレスト」あらすじ

能登へ帰ったからというもの、希(土屋太鳳)は、職人たちの食事作り、
身の回りの世話、弥太郎の看病の合間に、フランス語の勉強も欠かさないでいた。

そこへ文(田中裕子)が弥太郎(中村敦夫)の洗濯物を持って帰ってくる。

フランス語を勉強している希に、もっと大事な言葉あるだろう文は言うと
私は人妻です、お気持ちには答えられません
夫とは別れます一緒に逃げましょう!
フランス男は恋愛体質だから、このぐらいは言えるようにしておかないと!と、
冗談混じりに言うと、フランス行きを迷っているのかと希に問う。

まさかこんな事になってるなんて思っていなかったと言う希に、
こうなることも覚悟のうえで始めた遠距離結婚だろうと文は諭すように言うと、
今日徹の会社を引き払うと藍子(常盤貴子)から連絡があったと希に伝える。

その夜、心配した希が徹(大泉洋)に電話をかけると、
落胆した声で人間夢なんて見るもんじゃないなと希に言って黙り込む徹。

徹から、藍子に電話を代わると、
徹がそんな言葉を口にするなんてと驚き心配する希、
だいぶショックを受けていたから、今だけのことだと、
希に安心するようにと気遣う藍子は、
自分も弥太郎のこと知らなかったと心配する。

そして、希のフランス行きのことを、
圭太(山崎賢人)がどのように言っていたのかと気にする藍子。

希は少し穏やかな口調で、しっかり勉強してこいと言ってくれたと、
伝えると、そっかと喜ぶ藍子。

翌朝、横浜を見渡せる公園に藍子は来ると、
横浜での部屋探しを手伝う約束をしていた高志(渡辺大知)に、
部屋探しができなくなったと申し訳なさそうに伝える。

この街で徹と出会い、結婚して、希が生まれて、
この横浜の街は本当に自分にとって特別なのだと話す藍子は、
三年前の自分は間違っていたのかなと涙ぐむ。

そんな藍子の姿に高志は、以前、希が悩んでいたときと話し出す。

以前、希が悩んでいたとき、間違えたらやり直せばいい
いつでも自分はそばにいるからと、そんなふうに言える藍子は素敵だと思う
そして、そんな藍子も間違えたならやり直せばいい
絶対大丈夫だ!と言って藍子の背中に手を添えて励ます高志

高志の優しい言葉に思わず泣き出してしまう藍子。

塗師屋の手伝いをしながら、フランス語のノートを見つめる希だったが、
そこへ、フランスのディニテ今日の午後に来ると連絡が入り、
やはり契約を切られるのかと圭太落胆する圭太。

すると希は、何かを思い立ち、慌てて飛び出すと、
台所で何かを作りだす。

フランスのディニテから、アートディレクターのアンドレ(アルノ・レ)と
通訳・渡辺(本田大輔)の2人がやって来た。

ディニテからの最終通告

当社は、老舗の塗師屋 紺谷弥太郎と仕事をさせていただくつもりで、
今回の話を受けたが、あなた(圭太)ではお任せできない

よって、今回の話しはなかったことにしていただくと、
通訳の渡辺はディニテ側の意向を伝える。

その言葉を圭太は重く受け止め、
期待に沿えず申し訳ないと謝罪し、
今もデザインを考え直しているところなので、
もう一度考えて欲しいと必死に伝えるが、
その旨を、アンドレに伝える渡辺。

しかし渡辺は、もう結構ですとアンドレの言葉を伝えると、
2人はその場を去ろうとする。

そこへ「アンナンスタン!!」とケーキをお盆にのせた希が滑り込んでくる。

Un instant s’il vous plaît (アナスタン スィルヴ プレ)
J’y arriverai (ジ ア リーブレ)
Laissez-moi réessayer (レ セ モア レセイエ)

ちょっと待ってください!必ずやれます、もう一度チャンスをください!

渡辺とアンドレは驚いて
フランス語が話せるのか?と希に訊ねる。

フランス語が話せるかと聞かれて慌てた希だったが、呼吸を整えると、
直接思いを伝えたいと思って、この言葉だけ練習しました!
アンドレを見据えて答える。

渡辺とアンドレは少し話し合うと、
アンドレ、Ah bon (なるほど) と言って、足を止める。

どうぞ召し上がってください、
そう言って希は、輪島塗の皿にのせた「パリ・ブレスト」を差し出す。

紅白のパウダーで飾りつけた「パリ・ブレスト」は、
フランスと日本の出会いを記念して作りました希が伝えると、
まじまじと見つめるアンドレ。

『まれ』第17週 100話「究極選択パリブレスト」解説

今回は 「パリ・ブレスト」「フランス人気質」 について解説していきたいと思います。

パリ・ブレスト」とは、
1891年に自転車レースパリ・ブレスト・パリの開催を記念して作られた
自転車の車輪の形をしたお菓子です。

リング状に絞り出したシュー生地を真横にスライスし、
生地の間にアーモンド風味のバタークリームを挟んだものに
スライスしたアーモンドで表面を飾ったり、粉砂糖を振り掛けて供します。

今回、希の作った「パリ・ブレスト」には、
白い「粉糖」と赤い「フランボワーズ(ラズベリー)のパウダ」が
使用されていると思われます。

クリームもアーモンド風味ではなく、
大悟直伝レモンクリーム生クリームでデコレートしていました。
たぶん。

そして「フランス人気質」ですが、
アンドレさんに対して無愛想冷たいなんて印象をうけませんでしたか?
フランス人は笑わない、お高くとまっているなんてイメージもあるかも知れませんが、
しかし、フランス人が笑わないわけではないんです。

フランス人も見知らぬ人に魅力的な笑顔を見せてくれることだってあります。

ただ、日本とは違い、理由がなければニコニコしたり、
やたら微笑むような習慣フランスにはないだけなのです。

パリで知らない人同士が微笑むには、
道でぶつかってしまったり、同じ窮地に立たされてしまったり、
誰かに窮地から救われたときなどで相手に敬意を示した時などです。

フランスの家庭では子供にニコニコ愛想よくしなさいとは教えません。

フランスの子供は、家庭でも学校でも厳しく指導されますが、
愛想よくしろとは言われないので、
結果、不要に笑うことのない気質ができあがるのです。

しかし、ルールが大切にされるフランスでは、
外国人であってもルールをわきまえていれば
すんなり受け入れられるのもフランス的なところ。

パリへ観光に来ている外国人が不躾に「エッフェル塔はどこか」と聞たりすると、
フランス人は、突然何を聞かれたかよく分からず、
動揺していても、それを悟られたくないために威嚇するように無視します。

どのフランス人に同じことを聞いても同じ対応をされると、
これが、「フランス人は冷淡で傲慢である」ということになるのです。

フランス人は、ルールを守って話し掛けられると、
この相手は礼儀をわきまえているので大丈夫だと考えるので
一転して親切に対応してくれます。

それが外国人であったとしても、困っている無害な人間なのだから、
どこか行き方が分からないなら発音はひどいが助けてやろうじゃないか、
という気になるのです。

なので、今回希がフランス語で誠意を見せたことが
アンドレにとってはとても好印象だったわけなのです。

あとは、希が女性だと言うことですかね(笑)

『まれ』第17週 100話「究極選択パリブレスト」感想

今回は、内助の功? 回でしたね。
希のがんばっていたフランス語がこんなところで発揮されるとは
驚きました(笑)

でも、よく通じ。。。いや、
言葉はハートですよね!!!

料理、洗濯から主婦業?に追われている希がとても新鮮でした。

いつもはおてんばな希ですが、
案外しっかり奥さんできそうでしたね。
関心してしまいました。

そして、やっぱりかぁと思いつつ
ハラハラしてしまった高志の行動。

高志くんの叶わない想い人
そうですよね?きっと。

んーどうしましょう。

高志くんはまじめな子だから、
大事件は起こさないと思うのですが。。。

今日の名言は
高志くんの 間違えたならやり直せばいい、絶対大丈夫だ!です
なんだか私もウルウルしてしまいました。

何とか間一髪、思いとどまってくれた
フランスのディニテ、アートディレクターのアンドレ(アルノ・レ)
しかし、このあとどうなってしまうのか!!!???
希の「パリ・ブレスト」は逆転ホームランを放てるのか!!???

次回、第101話  続 「究極選択パリブレスト」お楽しみに!!!

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