『まれ』106話「圭太五代目失格、希の女将修行?!」

パティシエを一旦休み、圭太(山崎賢人)を手伝うと決めた希(土屋太鳳)、
塗師屋も落ち着きを取り戻したかに思えたが、突然の弥太郎(中村敦夫)の引退に、
圭太の母・直美(藤吉久美子)が希の女将教育を申し出る。
そんな中、輪島漆器組合長・遠藤(渡辺哲)と葛西(星田英利)がやってきて
圭太とでは一緒に仕事はできないと言い、五代目弥太郎にはふさわしくない
言い放つのだった。。。

『まれ』第18週 106話「親心ロールケーキ」あらすじ

パティシエを一旦休み、圭太(山崎賢人)を手伝うと決めた希(土屋太鳳)、
塗師屋も落ち着きを取り戻したかに思えたが、
突然弥太郎(中村敦夫)が引退すると言い出し、
圭太の母・直美(藤吉久美子)が希の女将教育係を申し出るのでした。
あちこち回って掃除が行き届いていないとチェックし出す直美。

ふつつかな希でも自分がなんとかして女将らしくすると言い
自分はこう見えて塗師屋の娘だからと女将修行に意気込む。

そんな直美に、希にはパティシエの仕事があると亜美(梶原ひかり)は庇うが
直美は今まで女将不在で迷惑をかけたと丁寧に謝罪し、
これまで親方を盛りたててくれたことに感心していると言うと、
その直美の笑顔にあっさり丸め込まれてしまう亜美

すかさず藍子(常盤貴子)も希を庇うとするが
直美は一度嫁に出したら死んだものと思ってもらわないと困ると言い、
結納も結婚式も顔合わせもなしで挨拶に一度きただけ
親としてどう思っているのか!意見することはなかったのか!
これまでの不満を親である藍子はぶつけられてしまう。

どんどんヒートアップする直美に希は居ても立ってもいられず、
今回は圭太も弥太郎もどうにもならない状況だったので
致し方なくぺティシエ修行を中断して来たのだと説明するが、
だったらと直美は、今後何かあるたびに能登に帰ってくるのか?
パティシエとはそんないい加減な仕事なのか?とまくしたてると、
そんな中途半端では何にもならない、一度戻って来たのなら、
腹をくくって女将になるようにと希に迫るのだった。

そこへ、博之(板尾創路)がもう帰るぞと声をかけにくると
待っててくれたの?博之さん優しい~と猫撫で声で言うときびすを返し、
希にまたくるから覚悟を決めておくようにと強く念を押すと
直美は帰っていった。

次の日から直美は塗師屋に出入りするようになり
希が糊を練っていると、糊の出来が違う!
輪島塗りで使う糊は「古古米」で作るのもだと注意し、
「布きり刃」と「紙きり刃」違いがからない希に
そんなことをしていた切り刃の刃が痛むと言う。

まるでもう、
希と直美の女将修行が始まったかのような状態になっていた。

そんなある日の夜、
希は部屋で洗濯物を畳ながら、圭太の母はあんな人だったんだねと
今まであまり話をしたことがなかったから、全く知らなかったと驚く希に
圭太は、今までは博之に圭太のことに関して口を出すな言われていたが、
いざ、自分が塗師屋を継ぐとなって黙っていられなくなったのだろうと
直美のことを話す。

しかし、弥太郎の引退に驚いたと希が話をかえると、
よほど倒れたことが堪えていたのだろうと、
弥太郎のことを心配する圭太。

自分が頑張るしかないと意気込む圭太は、
明日また、「陶胎漆器」のデザインを葛西(星田英利)に相談すると言う。

ようやくデザインができたたのかと喜ぶ希に圭太は、
方向性は決まったので、その先は葛西と打ち合わせると言い
明日の打ち合わせが勝負だと希に話す。

翌朝、出迎える圭太を押しのけ葛西が作業場へ入ってくると、
続いて、輪島漆器組合長・遠藤忠雄(渡辺哲)と塗師屋たちが押しかけてくる

弥太郎に直談判する遠藤は、圭太はまだ若いし、経験も足りない
「陶胎漆器」もうまくいっていない、周りから不安の声も出ていると訴える。

そんな遠藤に圭太は、
漆と磁器の両方の良さを引き出すデザインを
今から葛西と相談する話になっていると言うが
当の葛西はどんなデザインにするつもりなのかと圭太に詰め寄る。

突然の問いに答えられない圭太見た葛西は、
仕切りも悪い、まともな注文も出せない塗師屋相手に仕事などできない!
弥太郎がやると言うからこの話にのったが、圭太がすると言うなら
こんな仕事はごめんだと言って席をたってしまう。

圭太では力不足、みんなが不安になっている、
万が一、紺谷弥太郎と言う老舗駄目にしてしまったら
輪島全体にとって大きな損失なのだと遠藤は強く訴えるのだった。

部屋で1人落ち込む圭太。

そこへ希がやってくると、
弥太郎が偉大すぎなだけで、
圭太は必死に頑張っていたと励ますも
圭太は、結果がついてこないと意味がない、
オレは駄目だと言ってふさぎ込んでしまう。

数日後、弥太郎のもとに博之がやってくる
家へあがり、弥太郎へ五代目は自分が継ぐと言い出す。

今まで漆アレルギーで、
家の敷居をまたぐことすらできなかった博之の突然の行動に驚く圭太と希。

そんな2人に、事情がかわったと言う博之は、
自分は輪島塗に関わりたくなかったから、
いっそのこと、かぶれてしまいたかったが、
先日、生の漆を舐めてみたら何も問題はなく、
子どもの頃に生の漆にかぶれたおかげで
漆アレルギーへの抗体ができたようだと言う。

今、圭太は輪島中の塗師屋に総すかんを食らっている、
輪島塗は周りの協力がなければ何もできない、
これは圭太のためでなく輪島塗のため

自分は技術は無いが、市役所勤めで輪島塗知識は人一倍ある、
だから、自分が中継ぎしている間に圭太は修行し、
誰にも文句を言わせないようにしろと博之は言うのだった。

その言葉に喜ぶ圭太は、弥太郎の同意を求めると
弥太郎も博之の意見に賛成し、
五代目紺谷弥太郎は博之に譲ることを了承する

すると博之は早速だがと、
「陶胎漆器」の注文はキャンセルすると言い出し
リスクの高い「陶胎漆器」今の状態で請け負うべきではないと言い
なので今回はキャンセルするというのだった。

一通り話がすみ、台所で片づけをする希のもとへ亜美がくると、
これで直美が女将になれば希はパティシエに戻れると言って
希の肩を叩き作業場へ戻っていく。

しかし、なんだかしっくりこない希は複雑な表情を浮かべていた。

すると、何をしょぼくれた顔をしていると声がして、
振り返ると、そこには窓から顔を出したキミ子(根岸季衣)の姿があった。

希がキミ子を家にあげ、お茶を出すと
博之が塗師屋とはずいぶんと思い切ったものだと世間話をしていたが、
でもこれは1番の近道だからかと意味深に言うキミ子。

近道?と希が聞き直すと、ここだけの話と言ってキミコは、
博之が塗師屋になったのは市長になるための布石なのだと
希に話すのだった。

『まれ』第18週 106話「親心ロールケーキ」解説

今回は 「古古米」と「漆に使う糊」 について解説していきたいと思います。

古古米
「古古米」とは
通常「新米」は新米が出回る時期は、8月上旬から10月中旬に出回りますよね、
そして、11月には全ての地域品種の「新米」が出つくしているので
毎年11月1日を起点に、1年以上経過した米を「古米」と呼び、
同様に、前々年に収穫された米を「古古米」と呼びます。

漆に使う糊
「古古米」から作った糊のことを「生姫」といいます。

「生姫」は、米澱粉(古米・古古米等使用)で作られており、
漆の増量剤友禅染めなどに使用されていて、
「古古米」を水に浸し、発酵させてから柔らかく炊きあげ、
そこに水を加えすりつぶして煮ると「生姫」になります。

『まれ』第18週 106話「親心ロールケーキ」感想

今回は、問題は立て続けに起こる な 回でしたね。

何かが起こる時は立て続けに続くとはよく言いますが、
圭太の体調がよくなって
弥太郎さんが退院したと思ったら引退発言
そこから、圭太に母・直美が希に女将修行をさせると言ったかと思えば
塗師屋連中から五代目が圭太ではついていけないと言われ
仕方なく博之さんが継ぐと言えば、
今までがんばってきた「陶胎漆器」と辞めると言い
あげく、キミ子さんから塗師屋を継いだのは
市長へなるための布石だという話が出てきて。。。。

大変ですね。

でも、なんだろう。

直美さんと弥太郎さんあたりグルになって希を女将にしようと
画策しているようなそんな気がしてならないのですが
私の気のせいでしょうか?

今日の名言は
直美さんの

そんな中途半端では何にもならない、一度戻って来たのなら腹をくくれ

です。

確かにどっちつかずではどちらもモノにならないですよね
二兎を追う者一兎も得ずっていいますから。

キミ子から博之の五代目継承は市長への布石だと聞かされた希
希を敵視する直美からの女将修行も待ち構えます
大波乱が待ち受けるのは明白な状況
不安だけが募る希は一体どうなってしまうのか!!???

次回、第107話  続 「親心ロールケーキ」お楽しみに!!!

『まれ』 【もくじ あらすじと解説・感想 一覧】

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