『まれ』107話「圭太奮起、陶胎漆器は諦めない!」

博之(板尾創路)の塗師屋の五代目転身市長への布石だとキミ子(根岸季衣)から
聞かされた圭太(山崎賢人)は、輪島塗を利用するような人間に五代目は譲れないと
激怒するが、博之は五代目は自分で決まった「陶胎漆器」もキャンセルすると言い出す。
そんな中、輪島漆器組合の会合では博之の五代目就任が満場一致で承諾され、
圭太は窮地に立たされてしまう。。。

『まれ』第18週 107話「親心ロールケーキ」あらすじ

博之(板尾創路)の五代目就任は市長になるためだと話すキミ子(根岸季衣)に、
希(土屋太鳳)は圭太(山崎賢人)にだけは伝えないで欲しいと口止めするが、
時すでに遅し、キミ子は圭太に伝えたあとだと言うだった。

作業場では、市長になるのに有利だから五代目を継いだのか!と、
激高した圭太は博之に飛びかかろうとする。

そんな人間に五代目は譲れない、五代目は自分がなるとタンカをきる圭太に、
お前に何ができる、輪島塗のためにも自分の方が適任だ言い
五代目は自分なのだと言う博之。

一生に一度くらい父親として尊敬させてくれと涙ながらに訴えかける圭太をよそに、
博之は去って行ってしまう。

2人のいさかいをとめて欲しいと、弥太郎(中村敦夫)に直談判する希だか、
弥太郎は隠居の身だと言い、のんびりと構えて動こうとしない。

台所では、直美(藤吉久美子)が博之をなだめていたが効果なく
博之は輪島漆器組合の会合へと出て行ってしまい肩を落とす直美。

そんな直美が一番がっかりしてるのでは?心配する藍子(常盤貴子)は
直美に声をかけると、博之と圭太が仲直りすると思っていたのに、
まさか逆にさらに仲が悪くなるなんてと落ち込む直美。

結婚すればが間に入って少しは進展するかと思ったが、
圭太と希は遠距離結婚してしまうし、どうしたものかと頭を抱え
男の子が父親を尊敬できないと言うのは辛い
直美は心のうちを藍子へ漏らすのでした。

2階の部屋で座る圭太に、希は向かうと、
圭太に博之のことを一度も尊敬したことがないのかと訊ねると、
自分は市役所で働いていた頃は、博之を尊敬していたと話し出し、
博之の言うことは厳しすぎるところもあるが、一本筋が通っていた
博之を擁護する。

しかし圭太は、規則やルールばかりで、伝統愛情
そういった熱いものがあの人にはない
そんな人間を尊敬できないと圭太は頑なに否定するのだった。

輪島漆器組合では博之の挨拶が行われていた。
弥太郎が職人としては博之は素人だが、
今後ともよろしく頼むと組合員に挨拶をるすと、
塗師屋は見る目プロデュース力だけあればいいと
輪島漆器組合長・遠藤(渡辺哲)は笑う。

そんな組合会合に圭太が乗り込んでくると、
陶胎漆器」作りに輪島のみんなの力を貸して欲しい
輪島塗の未来を開く大きなチャンスなのだと直談判するも、
圭太の煮え切らない仕事には付き合えないと
葛西(星田英利)は圭太への怒りをぶるけるが、
力不足は自覚していると言う圭太だが引き下がらずに
自分の考えたデザインを見て欲しいと訴えかける。

そんな圭太に遠藤は「陶胎漆器」はそんな簡単なものではない
輪島全体で取り組んで失敗でもしたら輪島塗のメンツに関わる大事、
そんなことになったら取り返しがつかないのだと遠藤は聞き入れる気がない。

今は失敗を恐れている場合ではない、攻めないといけない時だ、
メンツなどを考えている間に、輪島塗そのものが取り返しのつかないことになる
圭太は懸命に訴えるが、組合員たちは聞くこともなく、その場を去って行く。

それから何日も何日も遠藤や葛西に「陶胎漆器」の提案を掛け合う圭太の姿に
希も、後方支援しなければと飛び出していく。

市役所へやって来た希は、
そこで、アンドレ(アルノ・レ)と博之が話ているところを目撃する。

契約解除されると思い込んだ希はその場へ乗り込もうとするが、
違う!とキミ子が引き止めると、希にあることを話聞かせるのだった。

その夜、博之が帰ってくると希は博之を奥へ連れて行くと、
五代目を継ぐのも、「陶胎漆器」の契約キャンセルも、
五代目を反対されて自信をなくして落ち込む圭太を
奮い立たせるための芝居なのかと博之へ問いかける。

何のことだととぼける博之に、希は博之が圭太を怒らせて
必死に問題解決させようとしているのでないかと話し出し、
キミ子から「陶胎漆器」の契約が成立したら、
輪島市が全面的にバックアップすると約束していると、
市長が言っていたと聞いたと博之を問い詰め、
こっそりと圭太を応援しているのにどうしてと
悲しい表情をする希。

お前はキミさんの言うことならなんでも信じるのか!と声を張り上げる博之だったが、
本気で怒っていませんよね?と希は言うと、博之は本当に怒るとグルグルとまわりだす、
図星だから、誤魔化し怒りだと指摘し、今は頭に血が上った圭太は踊らされてるが、
このままだと親子関係が大変なことになってしまうと希は心配して訴えるが、
それはただの憶測だといって去って行ってしまう博之。

夕食時、弥太郎と博之が夕食を取っているところへ圭太がやってくると、
博之の顔を見るなりこんな人間と食事などできないと言い立ち去ろうとするが、
もう博之のことは父親とは思わない、親子の縁を切ると博之へ告げる圭太。

博之も好きにすればいいと言って食事を続けてしまう。

険悪な雰囲気に希も弥太郎も眉をひそめてしまうのだった。

『まれ』第18週 107話「親心ロールケーキ」解説

今回は 「反骨心」 について解説していきたいと思います。

今回のお話では、圭太が博之のやり方であったり
守り一辺倒で革新もなく、若いと言うだけで話も聞かない組合などに、
反骨心」を持ったことによって話が進んでいました。

では、この「反骨心」とはどういったものなのでしょうか?

反骨心」とは、
権勢や因習に無為に従うことなく反抗を示す気概心意気を意味する表現。、
つまり、強いものや不条理なものに立ち向かう気持ちをさします。

圭太にはよくこの「反骨心」や「反発」で行動する場面が多く見られますが、
その「反骨心」の持ちようが偏りぎみなのが心配のタネでもあります。

きちんと自分の信念や、やりたい事への情熱を持っていることは
とても素晴らしいですが、そこに外部からの意見を聞き入れ、
その信念と照らし合わせるとこができれば、
圭太はもっと職人として伸びていくでしょうね。

反骨心と、素直な気持ちを両方持ち合わせることが大切ですね。

『まれ』第18週 107話「親心ロールケーキ」感想

今回は、不器用な父親 な 回でしたね。

よりによって圭太に話してしまうキミ子さん
そして、意にも返してない表情で
もう圭太に話したよって言ってのけてしまうところも
すごいですよね(笑)

そして、どんどん険悪になってく圭太と博之さん。

なんだかんだ言って、博之さんは一番圭太のこと心配して
圭太のことを思っていろいろ策を講じているわけなんですが
いつも、あの口下手照れ隠しのそっけない態度
親子関係が拗れてますよね。

本当はすごいいい親子なはずなんですが
この拗れはいつ解消されるのでしょうか?

今日の名言は
希の 誤魔化し怒りだ です。
誤魔化し怒りなんて初めて聞きましたが
いかに『まれ』に登場してくる人物が不器用で照れ隠しに怒ったりしているのかが
ものすごく象徴されている言葉なのではないかな?と思いました(笑)

親子の縁を切ると言い出してしまった圭太
それを止めようともしない博之
紺谷家の親子関係は拗れる一方
五代目紺谷弥太郎は誰が継ぐのか!!??
「陶胎漆器」はどうなるのか!!??

次回、第108話  続 「親心ロールケーキ」お楽しみに!!!

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