『まれ』109話「圭太五代目襲名、希の女将への決意」

五代目襲名騒動ひと段落し、輪島の職人たちの支持を得て、
圭太(山崎賢人)が正式五代目紺谷弥太郎を継ぐことになり、
能登はいつもの落ち着きを取り戻したかのように思えたが、
なにやら、塩を作る元治(田中泯)の様子がおかしい
希(土屋太鳳)と圭太(山崎賢人)が久しぶりに桶作家に訪問し、
和気藹々としていると、突然元治が驚きの発言をするのだった。。。

『まれ』第19週 109話 「潮時じゃがいもガレット」 あらすじ

五代目襲名騒動もひと段落し、いつもの落ち着きを取り戻した能登では、
塩田で海水を撒いている元治(田中泯)のもとに藍子(常盤貴子)がやってきて、
塗師屋へ行ってきますと声をかけて仕事へ出かけていく。

輪島の職人たちの支持を得て
正式に圭太(山崎賢人)が五代目紺谷弥太郎を継ぐことになりました。

五代目紺谷弥太郎を継ぐために不退転の決意で修行に励み
親方が続けてきたものをしっかりと繋げていけるように勉強していくと
弥太郎(中村敦夫)、希(土屋太鳳)、博之(板尾創路)や職人たちを前に
五代目襲名の決意表明を熱弁する圭太の姿がありました。

熱が入ってきた圭太の決意表明はとまらず、
聞きかねた漆職人・亜美(梶原ひかり)たちは弥太郎に
今日の作業予定を確認すると、
圭太を置いてさっさと作業場へと入って行く。

本当に輪島塗りは最高だ!
瞳を輝かせて話す圭太
嬉しそうに見つめる弥太郎と希。

そして、最後まで圭太の決意表明を聞いていたのは、
弥太郎、希、直美(藤吉久美子)の3人のみ、
直美の拍手が響くだけだった。

決意表明のあと弥太郎は
初代から受け継いだ顧客名簿を圭太に渡し
顧客の名前を全てを頭に入れておくようにと言うと
漆器はお客との一生のつきあいのものだから、
直しの注文が入ったときにすぐに対応できなければ
まったく話にならないと話し、
この名簿は塗師屋や生きた証
圭太も自分の歴史をここへ刻むように
親方としての心構えと圭太に伝えるのでした。

作業場では、直美が希に女将の心得を切々と説いていた。

圭太が直美に、今は手伝ってくれているが、
希は女将になるわけではないと忠告するも、
どこ吹く風の直美は聞こうとしない。

そんな直美に、希もパティシエに戻る決意はかわらないと伝えるが、
お手伝いする間は誠心誠意真剣に勤めるので
ご指導のほどお願いしますと直美に頭をさげる希。

そのやり取りを見た圭太は
あーぁ、お願いしてしちゃったと呆れるのだった。

その後、台所で糊を作る希は、一子(清水富美加)と電話していた。

一子のフリーライター業も順調のようで、
このあいだ書いた記事も編集の人に誉められたと喜ぶ一子。

一子の順調ぶりに喜ぶ希だったが、
ふと。。。今のはウソじゃないよね?見栄で言ってないよね?と
前回のことを思い出して一子に確認すると、
一子は母・はる(鈴木砂羽)と同じこと言わないでよと失笑すると
今回は本当だと自信満々に希に答える。

その言葉に希が安心していると、
一子の携帯にキャッチが入り、
また連絡すると一子は希に言うと、
「安くて、うまくて、素早い、フリーライターの一子でぇす」
営業モードでキャッチに出る一子だったが
希との電話が繋がったままで
まだ繋がってるよと希に突っ込まれる一子。

とんだお間抜けぶりに笑ってしまう2人なのでした。

一子との電話を終えた希の元に藍子がやってくると
女将修行はどうかと希を気にかける藍子。

すると希は、女将はパティシエスーシェフに似ている
輪島塗りもケーキ作りに似ているし
やっていて楽しいと笑顔で答え
希の様子に藍子は安堵する。

ところで、と希は藍子に
あれから徹(大泉洋)はどうしているかと訊ねると
藍子は元気にはなったんだけど。。。と言葉を濁す。

その頃徹は、美容室サロンはるで、
浩一(篠井英介)、真人(塚地武雄)、慎一郎(ガッツ石松)を前に
挫折者の苦悩を嘆いては、3人に慰めてもらうという
三文芝居を毎日繰り広げるようになっていた。

毎日毎日、はるの美容室で徹が泣き言ばかり言うので、
聞いてるだけで気分が悪くなるとはるが言っていると
呆れたもんだと文(田中裕子)は笑って言うと、
弥太郎のところの五代目騒動も落ち着き
圭太が正式に五代目を継ぐことが決まったようだ
元治に最近の能登の状況を話す。

しかし元治は、自分の塩を真剣に見がめたまま
文の話にはうわの空のようだった。

そんな元治の様子を心配そうに見つめる文

その夜、弥太郎を市場の食堂へ呼び出した元治は、
引退したのだろうというと弥太郎へグラスを渡しすと
悠々自適な隠居生活だと笑う弥太郎だったが
自分に引導渡すと言うのはツライものだ
自分の老いをひた隠しにして続けるのは簡単だが
輪島塗りを駄目にしてしまうわけにはいかないからなと
元治を慰めるかのように弥太郎は自分の想いを伝えると、
何かを思うかのようにグラスと傾けるため息をつく元治。

次の日、元治が塩田で海水を撒いていると、
藍子がやってきて、昼から希と圭太が遊びに来るから、
塩釜で茹でてあるじゃがいもを分けて欲しいと元治に声をかける。

圭太と希が挨拶まわり帰りに桶作家へ寄ると、
茹でたてのじゃがいもを頬ばりながら
徹に五代目を継いだことと日本一になると決意を告げ、
一緒にがんばりましょう!と徹を励ます圭太だったが
まだ気持ちの整理がついていない徹
そういうのはやめてほしいと圭太に八つ当たりする

そして、オレはもう夢とかもういいんだと徹がいじけていると
突然、塩作りを引退すると公言する元治に驚く一同。

そして元治は、塩田の釜炊き小屋で希にケーキ屋をすればいい
希に力なく言うのだった。

『まれ』第19週 109話 「潮時じゃがいもガレット」 解説

今回は 「燃え尽き症候群」 について解説していきたいと思います。

弥太郎さんと元治さんの引退を迫られる心境が描かれていましたね。

世に言う定年退職前後にある「燃え尽き症候群」が
今の元治さんの状況にあたると思います。

それでは「燃え尽き症候群」とはどういったものなのでしょうか?
燃え尽き症候群」とは、今まで心血を注いてきたものを突然失い、
喪失感や悲壮感に襲われる、うつ状態のことをいいます。

几帳面律義仕事熱心で、何事もきちんとしていないと気のすまない
そんな人が「燃え尽き症候群」になりやすい傾向にあります。

真面目な人ほどストレスを多く抱え込み、
仕事以外にも楽しみがある人は、
働くことから離れて自由になることを恐れなません
仕事一徹でやってきたまじめな仕事人間には
自由になった途端に何をしていいかわからなくなる恐怖がうまれるのです。

こういったまじめな人は、定年後は逆にあり余る時間がストレスになり
定年うつが進行してしまい、認知症になる場合もあります。

脳をや心を健康に保つにはいい意味でいい加減になることが大切です。

物事を悲観的に見るより楽観的になったほうが人生に対して前向きになれるので、
やる気も出てくるのは通常ではわかるのですが、
いざ自分がその状況に置かれるとツライく思ってしまうでしょうね。

そんな気持ちに陥る前に、事前に心の準備をすることも大切ですよね。

そういえば、この「燃え尽き症候群
もう一人該当者がいました。

徹さんもこの「燃え尽き症候群」中なのかもしれませんね。

『まれ』第19週 109話 「潮時じゃがいもガレット」 感想

今回は、塩茹でじゃがいもがおいしそうな 回でしたね。

いきなりすみません。

私だけではなかったと思いますが
今回は塩釜で茹でてあったじゃがいもがとても美味しそうで
たまらりませんでした。

次回、美味しいジャガイモの湯方をリサーチしてみようかと
思います(笑)

前置きはさておき、
弥太郎さんのところは跡継ぎが決まりましたが
そういえば、弥太郎さんと同世代の元治さんの塩田は
息子さんも家を出て、跡継ぎがいなかったんですよね。

文さんも元治さんもお元気だったので
すっかり頭から抜け落ちていました。

塩田の仕事は肉体労働長時間
少し前までは藍子さんが塩田を手伝っていましたが、
今は塗師屋の方にアルバイトへ出てしまっているので
実質元治さんが一人で続けているような状況でした。

さすがにもう限界がきていたんですね。

あんなに覇気のない元治さんの姿を見ることになるなんて
思ってもみませんでした。

今日の名言は
弥太郎さんの 自分に引導渡すと言うのはちきねぇもんだ(能登弁) です。
能登弁で、ちきない=つらいと言う意味。
仕事一筋で親友の2人だからこそできる会話で、
お2人の友情の深さをすごく感じました。

突然、塩作りを辞めると言い出した元治
周りは騒然とします。

塩田の塩炊き小屋でケーキ屋をすればいいとまで言う元治に
希たちはこれからどう答えていくのか!!???

次回、第110話  続 「潮時じゃがいもガレット」 お楽しみに!!!

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