『まれ』112話「徹に似ていると言われるのは嫌だ、一徹の意地」

突然、元治(田中泯)の塩田を継ぐと言い出した一徹(葉山奨之)は、
心配する周りのとは裏腹に、塩作りのデーター集めに熱をあげる
みのり(門脇麦)の「じゃがいも」の暴食に一徹の行動が関係あるのではと
心配する希(土屋太鳳)は、圭太(山崎賢人)と共になぜそんなに
塩田を継ぐことにこだわるのかと一徹を問い詰めるのでした。

『まれ』第19週 112話 「潮時じゃがいもガレット」 あらすじ

突然塩田を継ぐと言い出した一徹(葉山奨之)に騒然とする桶作家
希(土屋太鳳)たちは口々に一徹には無理だと反対するも
なにも力だけじゃない、頭を使えばいいと一徹が言うと
頭使って勝負してみるか!?と文(田中裕子)が言い出し、
一徹の頭脳腕相撲対決が始まった。

腕相撲の勝利理論を叩き込んだ一徹は、
頭に鉢巻を巻き意気込んで挑むが
希、藍子(常盤貴子)、みのり(門脇麦)と次々と女性陣に敗北してしまい
そして、文には頭脳戦(勝負の駆け引き)でも負けてしまう

情けないなぁと、最後に徹(大泉洋)が立ち上がると、
徹には絶対負けられないと息を上げる一徹に元治(田中泯)は、
徹への意地で塩田を継ぐと言ってるなら迷惑だやめろ!
下手なものを作るぐらいなら辞めたほうがマシだと言って席を立ってしまう。

それでも一徹は諦めず
必死に塩作りの文献や天候データなどを調べ分析していると
そこへ徹がやってきて、一徹は自分に似て頭脳派だから
肉体労働は向いていない諦めろと口を出す。

すると、そんな徹をみのりは慌てて部屋から追いやると
藍子たちの部屋へと連れて行く。

徹に自分に似ていると言われる意地になるからやめてほしいと言うみのり
なぜ??と不思議がる希たちにみのりは理由を話そうとするが
徹の顔を見るなり「耳を塞いで」と言う。

希は慌てて、嫌がる徹の耳を塞ぐと
みのりは一徹が意地になる理由を話し出す。

一徹は自分の「一徹」と言う名前が嫌だった
親の名前の一字を名前に入れられるということは
自分のような人間になれという意味だろう
もしかしたら、自分も徹のようになるのでは
幼い頃の一徹は怯えたのだとみのりが話すと、
その言葉に愕然とした希と藍子は
配慮が足りなくて申し訳なかった
部屋の向こうにいる一徹へ謝るのでした。

塗師屋へ戻った希は、一徹と徹の不和の原因を
弥太郎(中村敦夫)と圭太(山崎賢人)に話す。

そして、昔からデーターを集めて、作戦ばかり練っていた一徹には
やはり塩田の仕事は向いていないと心配していると、
そういえば、高校のときもデーター集めに洋一郎(高畑裕太)が使われていたなと
圭太が一徹のデータ収集について思い出していた。

翌日、案の定一徹のデーター集めに洋一郎が使われていた。

ふんどしを巻いた洋一郎を「しこけ」に立たせ
「おちょけ」で潮を撒かせ、潮撒きのフォームや角度を計測
海辺へ出ては風向きや、潮の流れを予測していたが、
元治の経験のから導かれる目測に、
一徹のデーター予測はまったく歯が立たなかった

必死に認めてもらおうと努力する一徹だったが、
そんな一徹の姿が端から見ている近所の住人たちには
まるで徹のように見えて仕方がなかった

あんなに懸命にがんばっているのに、
徹に見えてしまうのは親子だからかと一徹を哀れむ面々
そんな中、跡継ぎ問題は他人ごとではないと言うはる(鈴木砂羽)は、
自分の美容室も跡継ぎがいないと嘆くと、慎一郎(ガッツ石松)も
洋一郎には嫁の来手がさそうだし難しいと言い
跡継ぎ問題は元治だけでなく、この村全体の問題だ
真人(塚地武雄)も頭を抱えるのでした。

一徹のことばかりが話題になり、心配されている状況に
息子に嫌われている父親の問題にも触れて欲しい徹は、
はるたちに相手にされないとわかると
希のいる塗師屋へとやってきた。

聞いてほしくてたまらない徹は、義理の息子・圭太に絡み出す。

義理の息子に対し徹は、
もし圭太が自分(徹)に似ていると言われたらどう思う?
圭太に答えを求める。

答えに困ってしまう圭太だったが、
徹の前向きな姿勢に似ていると言われるのであれば光栄だと言い
しかし、行動や言動に一貫性がないのはどうかと思うと
率直な意見を徹へ返す。

そんな徹の行動を見かねた希は、いい加減しにしてと言って
徹の腕を掴み作業場から連れ出すと、
うなだれる徹に対し、今の徹は本当に駄目になっている、
昔の夢を追いかけている徹の方がまだかわいげがあったし、
家族のためにがんばっていた徹はどうしてしまったのか、
今の徹は駄目だと希は徹へはっきり伝える。

希に駄目だと言われてしまった徹は、
それでも、もう自分は夢を追うことができないのだとしょげてしまう。

それならと、希は他のことして働こう!
とりあえず何かしないと、このままでは一徹だけでなく
藍子にまで愛想つかされてしまうと心配する希。

その夜、黙々と潮作りのデーターを集める一徹に
そんなに無理しなくてもいいと編み物をするみのりは言うと
相変わらず「じゃがいも」を食べ続けていた。

塗師屋では、
みのりと一徹のことを四六時中心配する希を圭太は気にかけると、
希はみのりの「じゃがいも暴食の件を圭太へ話し、
そんなことになっているのかと圭太も2人のことを心配する。

すると圭太は、そんなになるまで一徹が意地になるには
他に継ぎたい理由があるのではないかと希に言うのだった。

翌日、市場にある食堂に、希と圭太は一徹を呼び出し
なぜそんなにも塩田を継ぐことにこだわるのかと問い詰めるが、
なかなか答えようとしない一徹。

そんな一徹の姿に、圭太は、言いたくないのなら今は言わなくてもいい
でも、助けが必要なときは相談して欲しい、オレは一徹の兄貴なのだから
優しく言うのだった。

その言葉に少し心動かされた一徹は
塩田を継ぎたい理由が徹なのは違いないが、
今は言えないけども、ほかにも理由がある
とりあえず、今は心配せずにやらせてほしい
希と圭太に話す。

徹への意地だけでなく、
他に理由があってやっていることならと
希は一徹に協力すると言って
一徹の腕を掴み店を飛び出すのでした。

『まれ』第19週 112話 「潮時じゃがいもガレット」 解説

今回は 「塩田の塩作り」 について解説していきたいと思います。

元治の塩田で行われている塩作りは「揚げ浜式塩田」と言われ、
慶長元年より500年以上続いている伝統的な製塩法です。

世界農業遺産」にも登録されており、
国の重要無形民俗文化財にも指定されている能登の伝統文化。

製塩に従事する技術者のことを『浜士』と呼び、
浜士は、毎日ひとつ36リットルの海水が入る「かえ桶」を、
肩荷棒」という棒を使い両端で約80kg近くの海水を担いでは、
塩田の真ん中に置く「しこけ」と呼ばれる
直径150〜200cm×深さ50cm程度の大きな桶に集め、
おちょけ」という小さな桶ですくい塩田にまんべんなく撒いていきます。

この海水は多い時には630リットル以上を繰り返し汲み揚げ撒くことになります。

このような『浜士』なるためには、
潮汲み3年」「潮撒き10年」と言われ、熟練した技術が必要となり、
濃縮した海水「かん水」を煮詰める作業に関しても
6時間の荒焚きを経て、16時間炊き続ける長丁場、
とても体力の必要な工程の連続です。

これほど過酷な肉体労働を今まで
運動っ気のないインドア派で通してきた一徹が
急に継ぐと言い出したのですから、
それは誰もが心配するところでしょうね(笑)

『まれ』第19週 112話 「潮時じゃがいもガレット」 感想

今回は、 なんだか意味深 な 回でしたね。

一徹くんのインドアっぷりには驚かされました。

まさか、腕相撲でことごとく女性陣に完敗するなんて。。。
大丈夫なのかと本当に心配になってきました。

洋一郎くんの半分でも1/3でも体力があればよかったのにねぇ
漁のあとも一徹のデータ集めに体を張る洋一郎くんの体力と
気の良さに高感度アップです!

毎度言いますが、なんで洋一郎くんはモテないのでしょうか????
私にはわかりません。

一徹の塩田を継ぐ理由は、徹以外にもあると言う言葉と
みのりちゃんの「編み物」と「じゃがいも

気になります。

みのりちゃんのおめでた予感に拍車がかかる今回のお話!!
みなさんどう思われましたか!!???

今日の名言は、
藍子さんの 配慮が足りなくてごめんね です。
親の一字を子供に与えるってそういうこともあるんだなぁと
少し考えさせられた一コマでした。

一徹が元治の塩田を継ぎたい
徹への意地だけではない理由とは!!??
みのりの「じゃがいも」の真相は!!??
あと2日でどう決着がつくのかドキドキです。

次回、第113話  続 「潮時じゃがいもガレット」 お楽しみに!!!

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