『まれ』69話「希、大輔と高級フレンチで人生の経験値を積む」

「マ・シェリ・シュ・シュ」で使っている素材の大切さを知った希(土屋太鳳)、
ケーキ作りは、技術だけではないことを知るのでした。
帰ってきた希は、みんながどのように経験を積んできたのかを聞いて回り、
輪子(りょう)からおいしいものをたくさん食べてみてはどうかとアドバイスを受ける。
その夜、計ったかように大輔(柳楽優弥)から、高級フレンチへ誘われ戸惑う希だが。。。

『まれ』第12週 69話 「官能カスタードクリーム」あらすじ

「マ・シェリ・シュ・シュ」で使っている素材の秘密を知った希(土屋太鳳)。
自分がいかに素材について何も知らずに使っていたことに気づいた希は
漠然と自分には沢山のものが足りていない
このままでは「ジュテーム・モワ・ノン・プリュ」作れないと感じます。

翌朝、開店前の準備中の先輩パティシエ・陶子(柊子)に
どう学べば良いのかと詰め寄る希。
陶子は「そういう、受験勉強はやめなさい」と、あっさりと撥ねのけ仕事に戻る
希は、自分の何が間違っているのかわからないと呆然とします。

仕事が終わり、天中殺に帰ってきた希は、
周囲の人たちがどのような経験を積んでいるのか聞いて回り、
輪子(りょう)から「大悟(小日向文世)は、芸術や自然に触れたり
フラワーアレンジメントも挑戦していたわね。
そう言えば、おいしいものをよく食べに行ったりもしているから、
希ちゃんもおいしいものをたくさん食べて勉強してみてはどう?」と
アドバイスを受けます。

ケーキ作りに必要なのは、技術だけではないことを知り
希は、たくさんの経験を積もうと意気込むのでした。

その夜、タイミングを計ったかのように大輔(柳楽優弥)から
高級フレンチを食べに行かない?」と誘われ希は大きく動揺。
しかし、動揺しつつも、高級フレンチの誘惑に大きく揺り動かされていました。

時を同じくして、
能登では圭太(山崎賢人)の発案で復活した青年団による今後の活動について
寄り合いが開かれていた。

皆が口々に「温泉ツアーがいい」「祭りだ」と意見を飛び交わす中、
おもむろに圭太が「提案があるけんど、夏に成人式やりたいけん」と、
お盆であれば帰省できる人間も多いと提案し、快く承諾される。

結局
高級フレンチの誘惑に勝てなかった希は、いそいそと出かける準備をしていた。
そこに徹が気づき「そんなおめかしして、誰と出かけるの?」と、徹が困惑するも
希は答えず飛び出すように出かけて行ってしまう。

大輔が手配したレストランは、希の予想をはるかに超えた
超・超・超!!がつく高級フレンチレストランでした。

恐縮する希でしたが、次々出される華麗で美味な料理に感動し心が踊ります

夜も更けた能登では、青年団による成人式の話会いが進んでいました。
そんな中、大阪での友人もでき、すっかり都会に染まってしまった一子が帰省。
圭太はそんな一子に「やりたいことを探す言うて大阪へ出たのに、遊んでばかりいてるのか」と叱責します。
圭太の心配をよそに一子は

「口を開けば圭太は小言ばかり、都会に出れば皆染まるわよ!希だって同じよ!」と
2人の間に険悪な雰囲気が漂います。

そんなことも知らない希は高級フレンチを前に大はしゃぎ。
無邪気に喜ぶ希の姿に大輔が不意にこぼした、「希ちゃん、かわいいね」を耳にした希。

有頂天です。

頭の中はワッショイワッショイお祭り状態です。

津村希、人生初男性から『かわいいねと言われた夜でございます。

半ば惚けながら帰宅する、希と大輔。
「今日はありがとうございました!」と部屋に戻ろうとする
希を「俺の部屋においでよ」と引きとめる大輔。

怒涛の展開です!ロマンスへ発展か?!!
どうする希!!!?

『まれ』第12週 69話 「官能カスタードクリーム」解説

前回の養鶏場での体験で、希は素材の値段だけではない大切さを知りました。
ケーキ作りとは、計算しつくされたレシピをもとに作られます。
1gでも分量が違えば、まったくの別物ができてしまうのです。
そこには、思い入れも関わってきます。
なぜなら、素材への思い入れが違えば
素材の扱い方もかわるからなのです。
素材の扱い方が違う、同じレシピを使っても致命的に違うのもです。
素材の値段や価値はその背景を知れば自ずと理解できますが
それ以外にも、素材としっかりと向き合い感じることが大切なのです。
特にパティシエという職業は
passion(パッション) 【情熱】 が大切にされる職業です。

大悟が選んだものを、同じ景色を見せることで
大悟が感じた『passion(パッション)』 感じてほしい
大輔は、に詰まった希にそれを伝えたかったのかもしれませんね。

なんとなく、自分に足りないものを感じ取った希ですが、
その解決方法が見つからず。
周りに助けを求めます。
芸術・自然・フラワーアレンジメントに
おいしいものうぃ食べる
すべて、自分を触発し感動や感性を揺さぶるものです。
今まで自分自身を揺さぶるような環境から遠ざけてい希には
まだ『passion(パッション)』 を模索することは、
まだまだ難しいようですね。

そんな折の、高級フレンチへのお誘い
これは見事に希を感動させ食への探究心を高揚させました
そして、結果、一人の女性として揺さぶられることにもなりました。
これは、『passion(パッション)』 を感じる上でもっとも重要なことです。

そういった意味では、大輔くんのとっている行動は
すべて計算しつくされた
希を導くための行動のように思えます。

『まれ』第12週 69話 「官能カスタードクリーム」感想

この回は、希がいろいろなことに気づかされる分岐点のような回でしたね。
そして、改めて「そうか大輔くんは、司法書士だった」と
我々も気づかされる回でもありました(笑)
高級レストランの料理の中に能登を感じ
希はものづくりとは何かということを学ぶことができたようですし
これからの希のケーキ作りに大きく変化をもたらすのではないでしょうか?
今後の希の成長が楽しみです。
そして、大輔くんの『かわいいね』に右脳を触発された希はこのあとどうなっちゃうのでしょうか。
スマートに高級フレンチをスコートした後に、あんな引きとめ方大輔くんズルイです。
能登の夏の成人式や圭太と一子の険悪な雰囲気もとても気になりますが
正直、この後の希の反応がとってもとっても!!気になります。

次回、第70回 続 「官能カスタードクリーム」お楽しみに!!!

『まれ』 【もくじ あらすじと解説・感想 一覧】

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