『まれ』131話「希、育児が怖くなる、圭太のイクメン」

自分がケーキを作っている間に歩実が熱を出し病院に運ばれたことで、
希(土屋太鳳)は自己嫌悪に陥ってしまい、子どもたちの面倒をみるといい、
さらに、希にケーキを作るように言った圭太(山崎賢人)も、希を追い詰めたと
落ち込んでしまう。子どもを育てることの怖さを知った希に対して圭太は、
塗師屋の仲間とともに子どもたちを育てようとさまざまな工夫と提案を行う。

『まれ』第22週 第131話 「出産クッサンベイビー」あらすじ

静かな部屋で1人
希(土屋太鳳)は鼻歌を歌う
自分は母親としてふさわしいのか
自問自答しながら
希は1人
愛おしい我が子を腕に
鼻歌を歌うのでした。

あーやってしまった。。。

ケーキ作れなんて言わなきゃ良かったと後悔する圭太(山崎賢人)に、
希は思い詰める方だからと話す、弟の一徹(葉山奨之)。

店はどうするんだ?
やめたら借金が残るだろうと
これからのことを心配する洋一郎(高畑裕太)。

最悪、一徹か高志(渡辺大知)に借りるとか?
洋一郎なりに思案するも、
金は自分が何とかすると断言する圭太。

しかし、そんな二人のやり取りに
金の問題より、希の気持ちをほぐしてやる方が先決だと
切り出した一徹。

夫婦はシーソーだから
片方が深刻なときは
もう片方が笑わせてやるくらいが
ちょうどいいと話すと、
相変わらず先生だなと笑う圭太。

表情のさえない圭太に洋一郎は
希の前で歌えばいいと笑う

こっちは真剣に悩んでいるのに
お前はいつも。。。と言う圭太は苦笑い

子どもの祝いに駆けつけた高志に、
せっかく来てくれたのに
こんな状況で申し訳ないと謝罪する圭太。

ううんと首を振る高志に
洋一郎は高志の恋の近況について聞くが、
高志は少し微笑んだような表情で、
洋一郎にだんまりを決めこんでいる。

すると洋一郎は、
誰にも言わないから教えろよぉ~と
中学生のようにはしゃぐと高志にじゃれつくのでした。

一階では、
元治(田中泯)とみのり(門脇麦)、
マキ(中川翔子)と一子(清水富美加)が
2階の圭太のことを心配していた。

一子も出産祝いを持ってきていたが、
希の話を聞いてそれどころではないと知り、
タイミングを逃したとため息をついていた。

一子はみのりへ、
様子を見て希に渡して欲しいと
出産祝いをみのりへ託す。

一子もコラムがずっと続いていて忙しいのでは?
みのりが一子の近況を訊ねると、
一子はコラムが好評なことを話し、
嬉しそうにノートパソコンを取り出す。

そんな一子にマキは、
あのコラムの第1回目は。。。と一子のコラムについて話し出す。

あのコラムの第1回目は、
今思えば希の状況に本当にタイムリーだった

両方選べばツケがくる
そのタイトルに一瞬、
一子が希のことをわざと書いたのかと思ったとマキは言うと、
てっきり、仲間の幸せを妬んで。。。と一子をからかうように話す。

一子は慌てて、違うもん!とむくれるが、
でもこの記事を書くきっかけになったのは希だと一子は言い、
なんだか、希を見ていると女の人生は障害物競争みたいだと
思えたと話す。

ようやく夢叶えるために横浜に行って、
フランスに修行だと思ったら、
旦那のピンチで能登に戻って、
それでもやっとの思いで店を出したと思ったら、
今度は子どもでしょ?
子どもは障害じゃないよ?そういう意味じゃないけど。。。と
言葉を探す一子に、
希はすべてに全力投球だからねとみのりが助け舟を出す。

ところで、一子は今好きな人はいないの?
みのりは空気をかえようと話題を一子振る。

すると一子は、自分はマキの鉄の教えを守って、
まずは仕事と決めているから!と話すと
マキがすかさず、
仕事に成功すればするほど
男に嫌煙されるけどねぇ~と口を挟む。

そんなマキの言葉に驚いた一子は、
え、そうなの?
。。。え、そうなの???
と、周りを見渡。

突然慌てだした一子の様子を微笑ましく笑う3人でした。

その頃、希は女将の仕事しながらも、
子どもたちのことが気になってしかたがなく
常に子どもたちが息をしているか
神経を尖らせピリピリしていた。

そんな希のもとへ、文(田中裕子)がやってきた。

しかし、
子どもにばかり気が集中している希は、
文が来たことにも気づく様子がない

すると文は、
えちゃけ(=かわいい)やねぇ~と
希の耳元へささやくと
希は驚いて飛び退いてしまう。

文の姿を見た希は、
びっくりしたぁと
胸をなでおろすと、

希はびっくりしてばかりだと笑う文は、
心臓がもたないぞと言うと、
元治が心配して希に持って行くようにと
持たせたキノコやネギを見せ、
子どもたちは見ていてやるから
お茶を入れてくれと文が言うと、
希は不安そうな表情を浮かべる。

そんな希に文は、
子どもたちが息をしていなかったらすぐに教えるからと笑うが、
そんな文の言葉すら気持ちをかき乱されてしまう希は、
小馬鹿にしてるでしょ。。。人が真面目に悩んでいるのにと
あからさまな不快感を見せる。

何をそんなに悩んでいるのかと文が希に訪ねると、
店をするかどうか悩んでいると希は答える。

子どもを犠牲にして好きなことしていいのかな?と
思いつめたように言う希に文は。。。

世の中には生活のために、
泣く泣く子どもを置いて働かなければならない親もたくさんいる

そんな親たちと違って、
希は働かなくてもいいのにわざわざ借金までして
店をしている。

だからといって、
生活のためなら許されて、
好きなことするのが許されないとか、
問題はそこではないだろうと文は言うと、
大事なのは、子どもに親の犠牲にされたと思わせない
生き方をすることじゃないか?

それを、これからどうやって子どもたちに伝えていくのかも、
希が悩まなければならないのはそこだけだと文は言うと、
その前に、希は笑え!と希に言うのだった。

文の言葉を聞きいて
改めて自分のあり方を考える

こそへ圭太がやってくる。

圭太は希を作業場へ連れて行くと
そこには職人の井田(塩山誠司)と
亜美(梶原ひかり)の姿もあった。
すると圭太は、これだ!と言って
掲示板を取り出すと、
これを子どもの連絡掲示板にすると言い、
何時にどれだけオムツやミルクを替えたなど
この掲示板に書いておけば
希が仕事から帰ってきても
どんなことがあったのかわかりやすいだろう?

あとは、分担表
ご飯や掃除、女将仕事をみんなで分担して、
希の負担を少なくする。

そして最後は
圭太手作りのゆりかご
作業場に子どもたちを置いて
誰かが常に子供たちに目を配れるようにする。

圭太だけでは頼りないからなと笑う井田。

圭太、井田、亜美は、
自分たちにも手伝わせて欲しい
希の子育てに全面的に協力したいと申し出る。

そしてみんなで匠と歩実を囲んでにぎやかにしていると、
ようやく笑顔を取り戻した希

ありがとうございますと穏やかな表情で頭をさげる。

その夜、
あんなにいろいろと、いつ用意してくれてたの?と聞く希は、
圭太があんなにいろいろしてくれていることに全然気付かなかった
自分は本当に周りを全然見れていなかったんだね
ごめんね、自分のことしか考えてなかったと静かに謝ると、
圭太は、店もお前の子どもだろ?と言い、
一人で抱え込まずに、無理をせず、
できることをできるだけやって、
2人で頑張っていこう、
子どもたちも、店も、
夫婦で力を合わせることを希に話すのだった。

翌朝、
希は店の前に立ち
営業再開の張り紙を入り口へ貼り出す。

お休みをいただいていおりましたが、
明日より営業再開いたします。
ご来店心よりお待ちしております。

悩みの吹っ切れた希は
笑顔いっぱいで道行く常連客へ
営業再開のあいさつをするのでした。

『まれ』第22週 第131話 「出産クッサンベイビー」解説

今回は 「産後の男女の気持ち【その②】」 について解説していきたいと思います。

普段あんなに元気いっぱいの明るい希も陥ってしまった「産後クライシス」。
今回は「産後クライシス」第二段です。

【産後クライシスとは?】
少し前までは、育児ノイローゼや産後ブルーといった言葉で表現されていたもので、
イライラや気分の落ち込みを理性でコントロールできない
家事育児・子育ての不安や責任に押しつぶされそうになっている
産後2年の間に夫婦の愛情が急速に冷え込む
このような状態のことをいいます。

それが原因で離婚に至ってしまう夫婦は少なくありません。

【母子世帯になった時の末子の年齢階級別状況】
・0~2歳(35.1%)
・3~5歳(20.9%)

【父子世帯になった時の末子の年齢階級別状況】
・0~2歳(24.2%)
・3~5歳(23.8%)

子どもが0~2歳のときに離婚率が一番高く
5歳を超えたあたりから大きく下回っている結果となっています。

【産後クライシスを乗り切るためには?】
子どもが産まれることで今までにない忙しさ責任重圧
母親にのしかかってきます。

仕事・育児・家事に対して抱えている問題を、
しっかりとパートナーと話し合うことが大切です。

家事の分担や育児のことだけでなく、お互いの気持ちをきちんと話し合い
相手のことをよく知ったうえで、支え合う子育て生活を送られるか否かが
産後クライシス」を克服するうえでもっとも大切なことです

産後クライシス」は、パートナーが悪いだけでなく、
双方に原因があることを忘れてはいけません。

それを話し合ってコミュニケーションをたくさん取って乗り切ることが
一番の解決につながります。

パートナーも仕事をして家族を養うため日々奮闘しています

お互いが歩み寄ってコミュニケーションを取り、
不安や気持ちの揺らぎを共有し話し合うことで
心の中にあるモヤモヤが和らいくことでしょう。

1日の終わりに一緒に過ごして、晩酌を楽しんだり話をわかち合ったり、
楽しく休みの予定を一緒に考えたりすることから
素敵な家族生活が送られるのではないでしょうか?

圭太と希は普段から一日のことを話したり
お互いがどんなことをいつもしているのか
そのことをよく知っていたからこそ
希と圭太の状況にあった
子育てや仕事へのサポート対策
考えつくことができたのだと思います。

産後の男女の気持ち その①】は→コチラ 130話 「希はじめての試練、母親としての覚悟」

『まれ』第22週 第11話 「出産クッサンベイビー」感想

今回は、 親になるとは、夫婦とは な 回でしたね。

希もようやく「産後クライシス」から脱出しました!

圭太もずいぶんと悩んでいましたが
一徹や高志に相談することで
解決の糸口が見えたようでしたね。

圭太の素敵な旦那さまっぷりが輝いていました!!

今日の名言は
文さんの

大事なのは、子どもに親の犠牲にされたと思わせない
生き方をすること

です。

ほかにも、たくさん名言はあったのですが
今回は思いつめた希をを救った?この言葉を選びました。

ようやく希は圭太や周りの協力で
孤独に悩むことから開放され
育児にも店再開にも前向きになることができました。
いよいよ明日から、営業再開です!!!

次回、第132話  続 「出産クッサンベイビー」お楽しみに!!!

『まれ』 【もくじ あらすじと解説・感想 一覧】

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