『あさが来た』15話「あさ夫に惚れられる女になる!?はつの幸せ惣兵衛とのデート」

ある日、あさ(波瑠)が突然いなくなりなって加野屋では大騒ぎになる。
だれもが新次郎(玉木宏)に愛想を尽かして、京都へ帰ったと思っていたが、
しかし、あさが向かった先は、姉・はつ(宮崎あおい)の嫁ぎ先山王寺屋で。。。

『あさが来た』第3週15話「新選組参上!」あらすじ

毎晩顔を見れて嬉しいと浮かれる
新次郎(玉木宏)が毎晩通う家の女性。

それは、三味線の師匠の美和(野々すみ花)でした。

新次郎はあさ(波瑠)に投げ飛ばされて
痛めた小指の治療に毎晩通っていた。

あさが嫁入りしてから1ヶ月
新次郎があさと夜を過ごすことは
一度もありませんでした。

あさは寝室でひとり、
母・梨江(寺島しのぶ)からもらった
お守りを手握りしめ
「なんでうち
こんなところに居てるんやろ」と
ひとり悩んでいたのでした。

毎晩、あさを置いて出かける
新次郎に加野屋では
事態を重く話し合が行われていた。

これはお家の一大事だと
義母・よの(風吹ジュン)は立ち上がり
女中のかの(楠見薫)を呼ぶと
ふたりを結びつけるための
緊急会議をはじめる。

一方、残された正吉(近藤正臣)は
ひとりで毎晩残される
あさのことを気にかけるが、
女中たちの話によると
よく食べよく寝て
「大の字」で寝ていて
すこぶる元気だと聞いていると
中番頭の亀助(三宅弘城)は言う。

京都は大文字焼きが
有名ですからなぁと
笑い話になる。

1866年慶応2年
幕末の動乱は
激しさを増していました。

薩長同盟が成立し、
徳川幕府は新撰組に命じ
京都の警備を強化。

料亭へ駆け込んだ新撰組の隊長(山本耕史)は
「新撰組副長 土方歳三だ」と名乗ると
切りかかってくる侍を切り捨て
「待たせたな」と決め台詞を決め
バッサバッサと立ち回るような
大捕物劇が毎日のようにくり広げられていた。

京の都は騒然として
大きな時代の変わり目が
近いことを予感させました。

が、

そんなことは
あさには一切関係ありません。

ある日の早朝、
あさは加野屋から脱け出すと
大股でさっそうと駆け出していく。

あさの姿がないことに
加野屋は大騒ぎになり
うめ(友近)が少しと目をはなした隙に
あさは抜け出してしまったようで、
「本当に子どものようなお人ですなぁ」
加野屋の若奥さまとあろう人が
お供も付けずに外に出るなんてと
大番頭・雁助(山内圭哉)が呆れていると
まさか新次郎に愛想を尽かし、
怒って出ていってしまってのではと
中番頭の亀助は心配する。

しかし、うめには
あさの行き先に心当たりがあった。

あさが出かけていった先は、
姉のはつ(宮崎あおい)が嫁いだ山王寺屋。

あさが山王寺屋の店先で
中をうかがっていると、
そこへはつが店から出てくる。

はつは嬉しそうにあさに駆け寄ると
続いて山王寺屋の白蛇こと
惣兵衛(柄本佑)が顔を覗かせ
はつは今からちょうど
芝居を見に行くとろなのだと
あさに話していると
惣兵衛は「わし先に行くで」と
声をかけさっさと出かけてしまう。

相変わらず無愛想な惣兵衛に
あさはムスっとするが
そんなあさにあさはくすりと笑うと
「蛇みたいにだまっている時でも、
心の中で笑っているのが
わかるようになってきた」や
「ああ見えて
かわいらしいところも
ある人なんやで」と
惣兵衛への心象が
変わってきていることをあさへ明かす。

そして、
自分はなにひとつ不自由なく
暮らさせてもらっているので
本当にありがたく思っていると
はつは言葉を続けると
あさへまた会いに来てほしいと言い残し
先へ行った惣兵衛のあとを追いかけて行く。

はつの幸せそうな姉・はつの姿を見て
落ち込むことをやめたあさが加野屋へ戻ると
うめが仁王立ちで待ちかまえていた。

そこには義父・正吉の姿も。。。

これにはさすがのあさも大慌てする。

心配する義父・正吉はあさを前へ座らせると
あさの今の気持ちを問いただす。

本当は京都に帰りたかった
のではないかと問う正吉に
あさは今井の父・忠興からの
「一生帰ってくるな」と言う言葉と
自らの決意を正吉へ伝える。

「一旦敷居をまたいだからには
一生京都へは帰らへん決心でございます。
決して逃げるようなマネはいたしません。
うちはこの家の嫁として
一生加野屋をお守りしたいんです!」(あさ)

そんなあさの覚悟を知った正吉は安堵して
「おおきに(ありがとう)」とあさへ頭をさげる。

驚くあさに正吉はご近所さんから
加野屋の嫁は気性が荒いから
新次郎のような旦那には
すぐに短気をおこしてポーンと
出て行ってしまうのではないかと
噂されていたので心配になったと話す。

そんなことを言われているとは
思っても見なかったあさは
心を入れ替え加野屋のために
なにかお手伝いをしたいと言い
そろばんが得意だと申し出るが、
それは正吉に断られてしまう。

加野屋で代々使っている
「帳面(帳簿)」には
お金の貸し借りはもちろん
米や砂糖の取引なども
全部書かれている
大切なものだがこれは
古くからのこれはしきたりで
「おなごが見てはならんもん
(いけないもの)」なのだと
正吉は話す。

両替商は「信用が第一」
その信用を守るためには
古くから言われている
「しきたり」と言うものを
粛々と守っていかないと
いけないのだと話すと、
その言葉に「ごもっとも」と
納得したあさは自ら頭を下げ
「出すぎたことをいいました」と
珍しく反省する。

そこへ義母のよのがやってくると
加野屋に必要なのは
商いを知るおなごではなく
「夫に惚れられるおなごだす」と言い
あさを引っ張って部屋へ連れて行く。

そこにはよのがおしろい商から
じきじきに買ってきた化粧道具一式が
並べられていた。

新次郎と結び付けようとする
よの(風吹ジュン)とかのは必死に
広い額を狭く、大きな目を小さく、
鼻を高くとあれやこれやと
あさの顔をおしろいで塗りたくっていく。

その夕方、出かけようとする
新次郎をあさが呼び止めると
あさのバカ殿さまのような顔を見て
たじろぎ驚いた新次郎は
「どこのデメキンかと思った」と笑うと
今日も美和のところへと出かけていくのでした。

次の日、外へ出かけたいと申し出るあさに
よのは番頭を付け、蛍の柄の絽(ろ)の振り袖と駕籠に
「加野屋の自慢の若奥さんやで」と送り出される。

大名の奥方のお出かけのような
仰々しさにうんざりするあさは
中番頭・亀吉を帰るように言うと
袖をまくりあげて大またで歩き出すと
亀助は目を覆うと天を仰ぎ呆れてしまう。

そんな亀助をよそに
あさはうめだけを連れて
大坂の町へとくり出していく。

大坂の商人たちの活気と人ごみにのまれ
あさがよろめくと手にかばんを持った
背広にハット姿の男性に抱えられてしまう。

その男性は「やっとこさ会えたなぁ」と、
うれしそうにあさに声をかけるのでした。

『あさが来た』第3週15話「新選組参上!」解説

今回は「おしろい商」「絽(ろ)の振り袖
新撰組 土方歳三」について解説していきたいと思います。

おしろい商」とは
江戸の末期にもなると産業・文化の繁栄と共に
一般庶民も化粧を楽しめるようになり
町中にも化粧品を売る店が登場し
これが「おしろい商」です。

そこでは化粧品だけではなくクシやかんざし、
アクセサリーなどの小物もおいてあり
化粧品の使い方や、流行の髪形や
旬のメーク情報を発信する貴重な場でもありました。

今で言うところのドラッグストアに近いかもしれません。

絽(ろ)の振り袖」とは
絽(ろ)は捩織(もじりおり)で織られる、
薄く透き通るように透き間の空いた織物で、
その透き間が、高い通気性を確保した絹織物です。

江戸時代に発展した織物で、
夏物の着物、帯、袋物などに使われていました。

新撰組 土方歳三」とは
新選組副長で、局長である近藤勇の補佐役として
数々の事件での武勇が今でも語り告がれています。
また新撰組の隊内にも厳正な規律を実施して
剣豪揃いの隊士たちにも鬼の副長ととまで称され
恐れられた武人です。

【幕末の主な出来事一覧】→コチラ 第2話 「小さな許婚(いいなずけ)」解説へ

『あさが来た』第3週15話「新選組参上!」感想

今回は、惚れられる女とは!?な 回でしたね。

あさの化粧姿には驚きましたね

みなさんよのさんたちが
あさの顔を化粧しているときの
「目を小さく」と言う言葉に
驚かれませんでしたか?

この当時、江戸時代ごろの美人の条件いうのが
顔は長すぎず、目も口も小さめで
額は狭く「富士額」が理想とされていました。

浮世絵によくみらるようなお顔ですね。

現代とはずいぶんとかけ離れた理想象だったようです。

今日の名言は
よのさんの 「夫に惚れられるおなごだす」 です
確かにそれが一番大切ですね

あさが努力するも新次郎の夜遊びは直らず
途方にくれるあさの前に突然現れた
西洋服姿の男性は一体!!??

次回、『あさが来た』第16話「新選組参上!」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る