あさが来た 128話 はつ、義母・菊への感謝

あさ(波瑠)は、千代(小芝風花)から相談したいと持ちかけられたことに気をよくし、女学校へ通ううちに千代が勉強や働くことに興味をもってくれたのではないかと期待をよせていた。しかし、千代から相談されたのは千代の友達・田村宜(吉岡里帆)のことだった。あさは千代の友達を思う気持ちを汲み、何かできることはないか考えてみると答え円満に親子の会話は終わるかに思えたが、あさは。。。

『あさが来た』第22週128話「自慢の娘」あらすじ

千代の相談事

最近、藍之助(森下大地)が元気がないことを気になりつつもあさ(波瑠)は、千代(小芝風花)から相談したいと持ちかけられたことに気をよくし、女学校へ通ううちに千代が勉強や働くことに興味をもってくれたのではないかと期待をよせていた。

しかし、千代から相談されたのは千代の友達・田村宜(吉岡里帆)のことでした。千代は、あさに宣が女学校を卒業後すぐに結婚させられてしまうことを話し、このままで宣が大好きな勉強から遠ざかってしまうと訴え、あさに助けを求める。

人様の家のことに口を出すことはできないと思いつつも、あさは千代の友達を思う気持ちを汲み、何かできることはないか考えてみると答えると千代は大喜びで「おおきに!」とあさに感謝をする。

しかし。。。

あさが自分の思い描く、千代の卒業後を話し始めると一転、「お母ちゃんのそないなとこが一番嫌いなんや!」と千代と大ゲンカになってしまう。

おてんとさんのようにさんさんと

「もう、うち、千代とは一生話しせぇへん。。。」千代とケンカになり、しょぼくれたあさを慰める新次郎(玉木宏)。どうして千代は自分にはキツく当たるのか、想いを理解してくれないのかと悩んでいると、新次郎は優しく悩みに答えるように、あさをある場所へ連れて行く。

するとそこであさが見たのは、祖母・よの(風吹ジュン)の背中をさする天女のような優しい千代の姿でした。新次郎は、あさが入院して眠っている間ずっと千代があさの手足をさすっていたことを伝えると「ず~っと一緒に居てたかて、仲のえぇ親子も、気の合わへん親子もいてはります。」と話す。

そして、今の千代はまだ蝶になる前の”サナギ”。そんな時に親ができることは、どんなに嫌われても、悪態疲れても、”おてんとさん(太陽)”のようにさんさんと照らしてあげることだけなのではないだろうかと話して聞かせる。

はつが菊に伝えたいこと

一方、和歌山では、はつ(宮崎あおい)が寝たきりになった義母・菊(萬田久子)の看病をしていると、菊ははつに自分が幼い頃に母に厳しく育てられたことや、よく蔵に閉じ込められたときの話しなど昔話をはじめる。

自身も惣兵衛(柄本佑)を育てる時には蔵へ閉じ込めることもあったという菊は、最初は蔵に入れられて泣いていた惣兵衛があるときパタリと何も言わなくなってしまったと話す。”何も逆らわないほうが、いろいろ早く終わる。”そんなことに気づくような子どもだった。それに比べ、いくら怒っても「へへへ。」と笑っている藍之助と養之助(西畑大吾)の姿が不思議に映る菊。

そんな菊の言葉に甘やかせて育ててしまって申し訳ないというはつに菊は鼻で笑い、優しい顔をしてなかなかの厳しい母親だと言うと「同じ怖いお母ちゃんのはずやのになぁ。。何が違ごてましたんやろなぁ?」と寂しそうにつぶやく菊。そんな菊にはつは長い間、一緒に暮らしていて言い忘れていたことがあると言う。

それは。。。

「旦那様を、あなた様の息子の惣兵衛様を生み、育ててくれはっておおきに。」はつは、菊がどれだけ苦労をして、山王寺屋ののれんを守りながら惣兵衛を生み育てたのかと想いをはせ、今こうして”温かい家”と”明るい息子”に恵まれている。すべて菊のおかげだと感謝の気持ちを伝えます。

あさの傷が治ったある日のこと、レストラン晴花亭で成澤泉(瀬戸康史)と打ち合わせをするあさは、女子大学の資金集めとある用事のために京都へ向かう。あさが京都へやって来たもうひとつの目的とは。。。

『あさが来た』第22週128話「自慢の娘」解説

今回は「千代が嫌いなあさのそういうとこ」について解説していきたいと思います。

千代が嫌いなあさのそういうとこ」とは
”理解ある母親やいう顔しておきながら、心の底では自分こそ一番正しい、自分こそ一番きちんとしたええ人間や思て、人に自分の考え押し付けはるところだす。”

この千代の言葉に胸が痛んだお母様方もいらっしゃるのではないでしょうか?

親なら誰しも、我が子が苦労しないように、一番いいと思える道に進めるように導いてあげたいと思うものですが、それが必ずしも子どもの気持ちに沿ったものかといえば別の話しという、親子間でおきがちなトラブルですよね。

”親の敷いたレール”というのは子どもの将来を思うがゆえに導いているようでいて、子どもにとっては無理強いされているように感じられるものなのかもしれません。

男女ともに世の中が多様化し、将来の選択肢が増えれば増えるほどにこういった問題は増えているようです。

親と子の関係って本当に難しいですね。

【はつと蔵のエピソード】→コチラ 第18話「新選組参上!」解説へ

『あさが来た』第22週128話「自慢の娘」感想

今回は、母親だからこその悩みな回でしたね。

今日は、あさとはつ、そして菊さんの母親3人の持つ悩みをクローズアップしたような回でしたね。

菊さんが、山王寺屋の商いをしながら惣兵衛さんを生み育てていた話しを聞いて、今のあさと同じ境遇だったんだと改めて気づいて、過去の山王寺屋を振り返ってみました。

すると、そういえば惣兵衛さんも母・菊さんのことが大嫌いでしたね。。。

このふたりを見ていると、女性が社会へ出て働くこと厳しさとうのは仕事での苦労や世間からの視線ではなくて、子どもから向けられる視線が一番厳しく、そして辛いものなのでなはいかと思ってしまいます。

今日の名言は
はつさんの「旦那様を、あなた様の息子の惣兵衛様を生み、育ててくれはっておおきに。」です。
この言葉、菊さんでなくても母親なら言われて一番嬉しい言葉ですよね。母親冥利に尽きるでしょう。心打たれる言葉でした。

千代の寄宿舎へやってきたあさの目的とは!?
次回、『あさが来た』第129話「自慢の娘」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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