あさが来た 63話 新次郎の断髪

「さっぱりぽんや」と喜ぶあさ(波瑠)の前に現れたのは、断髪してさっぱりした
新次郎(玉木宏)と榮三郎(桐山照史)でした。そんなある日、仲むつまじい
おしどり夫婦の正吉(近藤正臣)とよの(風吹ジュン)が突然あることが原因で
言い争いから大きなケンカをしてしまう。その日、大番頭の雁助(山内圭哉)と
うめ(友近)はふたりで話をするうちに。。。

『あさが来た』第11週63話「九転び十起き」あらすじ

ときは流れて秋となり、あさ(波瑠)のお腹は
すっかり大きくなっていました。

五代友厚(ディーン・フジオカ)は米商会所を開設し
大阪経済復興のに貢献していきます。

そして、あさのお腹よりも
更に様子が変わっていたのは。。。

米商会所に開設を祝う寄合所の席には
断髪した榮三郎(桐山照史)と
新次郎(玉木宏)の姿がありました。

それだけでなく

加野屋の手代・弥七(竹下健人)や
大番頭の雁助(山内圭哉)までもが
断髪して加野屋の男衆は皆一様に
ざん切り姿に変貌していました。

しかしそんな中
隠居した正吉(近藤正臣)だけは
まだひとりかたくなにちょんまげを
守っていたのでした。

正吉とよの(風吹ジュン)が仲むつまじく
ふたりで芝居を見に出かける姿に
あさと新次郎や店の者たちも
目を細める。

正吉たちの仲むつまじさを
新次郎と話していたあさは
新次郎のざん切り姿を見て
改めて素敵だと褒めると
新次郎はまんざらでもなく
女性ウケもいいのだと
笑って受け答えする。

女性ウケがいいという言葉に
驚いたあさは揚々と出かける
新次郎の後ろをぴょこぴょこと
大きなお腹を抱えて追いかけていく。

「こちらの夫婦はまだまだだすなぁ。。」(雁助)

しかし、こちらの仲のいい正吉夫婦も
この数日後に意外なことでケンカに
なってしまうのです。

数日後、正吉とよのはあさのお産について
医者に頼むかお産婆さんの頼むかで口論になり
はては新次郎もこれまで見たことのない激しい
言い争いのケンカになってしまう。

「フンッ!」(よの・正吉)

よのと正吉のケンカが珍しいと話しをしていた
大番頭の雁助(山内圭哉)とうめ(友近)は
あさのお産の話から自分たちの話しになる。

あさのことを自分のことのように話すうめに
男にはお産というものに理解が及ばないと
雁助は話し出すと自分の娘が生まれるときも
当時の自分はどうしていいのかわからず
お腹の大きな妻を気遣うことができなかった。

そんな自分に愛想を尽かせた妻は娘を連れて
実家のある「伊予(いよ)」へ帰ってしまったと
雁助は話すと娘がいると聞いたうめは驚いてしまう。

そんなうめに雁助は昔のことだと笑うと
加野屋で長く一緒に勤めてきてきたが
はじめて雁助が自身のことを話したことが
うめには何より嬉しかったのでした。

互いに生涯お家や主人に尽くすと誓って生きてきた
ふたりはお互いのこと話をしていくうちに。。。

「番頭さん、うち。。。」(うめ)

その様子を偶然通りがかったふゆ(清原果耶)が
立ち聞きしているとその後ろから突然あさが
声をかけてきたのでふゆはハッと声をあげてしまう。

あさとふゆがいることに気づいた
うめと雁助は慌てた様子を見せるが
ふゆのことを相談していたと言って
うめはとっさに誤魔化します。

なんのことだか「さっぱりぽん」なあさに
うめは「あれです、あれ!」とあさにうながし
亀助(三宅弘城)へと思い至ったあさは
嬉しそうにふゆに亀助とのことを話し出す。

亀助からあれだけマメに手紙をもらっていて
ちゃんと返事を書いているのかとあさは
ふゆへ問いただす。

自分の字が汚いと躊躇するふゆにあさは
大番頭の雁助に手伝ってもらうように促し
うめと雁助はなんとかその場をのきります。

出産予定日が近づく中
あさはお腹の中で元気に動き回る
我が子にいろいろ気づかされたことを
新次郎に話しはじめる。

子どもというのはそろばん通りにいかない
自分の体なのに思いもよらないことばかり
この体は自分の体だけのものではなく
このお腹の中で子どもの人生がもうすでに
はじまっているように感じると話す。

「あんたもう立派に
生きてますのやなぁ!」(新次郎)

新次郎が嬉しそうにお腹にいる子どもに
向かって話しかけるとあさは。。。

今、自分ができることはこの子をいかに
安全に出してあげれるかふだけだと話すと
「安全第一」で出産に望みたいという
今の気持ちを新次郎に伝えます。

あさと新次郎は「安全第一」という考えをもとに
正吉の勧める最新の知識を持っている医者と
よのの勧める経験豊富なお産婆さんの両方に
お産をお願いすることにしたのでした。

出産まであと10日。

そう医者とお産婆から聞かされた正吉は
うれしそうに「あと10日」と興奮気味に
喜んでいると突然正吉は胸を押さえて
倒れてしまいます。

そんな正吉の様子にあさは慌てて
新次郎を呼びに立ち上がろうとするが
正吉はそんなあさを引き留めると
新次郎と榮三郎には言わないで欲しいと
あさに懇願するのでした。

「ドンとしたお父ちゃんのままでいたいんや。」(正吉)

父親として息子たちに情けないところを
見せたくないという正吉の強い願いに
あさは新次郎たちへ他言しないと
正吉へ約束します。

正吉の発作が落ち着くとよのはあさに
正吉がときどきあのような発作を起こし
その強さも頻度も強く短くなっていると
正吉の容態を話すとよのはどうか正吉が
それでも元気なうちに孫の顔を正吉に
見せてやって欲しいとあさに正吉を想う
切な気持ちを伝えます。

『あさが来た』第11週63話「九転び十起き」解説

今回は「お産婆さん(おさんばさん)」「伊予(いよ)
雁助は離婚しているのか?」について解説していきたいと思います。

お産婆さん(おさんばさん)」とは
今でいう助産師さんのことで妊娠中から
出産、産後の育児相談までのサポートを
一手に行っていました。

今では国家資格が必要な助産師と名前を変えて
今もたくさんの妊婦さんたちに必要とされている
頼りになる存在です。

伊予(いよ)」とは
今の四国・愛媛県をさす名称です。

雁助は離婚しているのか?」について
明治時代の離婚は現代よりも離婚への
悪いイメージはまだそれほどなく
江戸から明治にかけての離婚率は
当時の統計資料から見てもその比率は
大変高いものでした。

明治の法律でも離婚に関して規定もあり
協議離婚と裁判離婚がありましたが
今ほど複雑な手続きはなかったようです。

その内容によると離婚をした場合
子どもの親権は入り婿ではない限り
原則父親に寄与されるものであり
また、離婚原因から一定期間が
経過してしまうとたとえ離婚の
意思がないと訴えても無効と
なってしまっていたようです。

私の解釈が間違っていたら
すみません。

このことから、個人的な解釈ですが
雁助さんは離婚されていると思われます。

『あさが来た』第11週63話「九転び十起き」感想

今回は、さっぱりぽんな頭な 回でしたね。

加野屋の皆さんもとうとう正吉さんと
炭鉱にいる亀助さんを残して
みんな断髪してしまいましたね。

ちょんまげ姿に見慣れてしまったせいか
なんだか少し違和感を感じてしまいますね(笑)

とくに雁助さんはちょんまげの方が。。。

それはさておき、あさのお産をめぐって
あのおしどり夫婦正吉さんとよのさんが
大ゲンカをはじめたことには驚きましたね。

それだけ孫とあさの体のことが
心配で心配で仕方ないようですね(笑)

そして、雁助さんとうめさん!

いよいよロマンスが本格的に
動き出すのでしょうか!?

今日の名言は
正吉さんの「ドンとしたお父ちゃんのままでいたいんや。」です。
父親としての正吉さんの気概を感じますね。

義父・正吉の体調が気になる中
いよいよあさの出産のときが迫ります。
次回、『あさが来た』第64話「九転び十起き」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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