あさが来た 68話 雁助からの手紙

九州の炭鉱から帰ってきた亀助(三宅弘城)からサトシ(長塚圭史)が姿を消したと
知らされショックを受けるあさ(波瑠)と新次郎(玉木宏)。そんな加野屋にある日
あやしい人影をふゆ(清原果耶)が見かけたと加野屋に不穏な空気が流れます。
そして、九州の雁助(山内圭哉)から手紙で加野屋は騒然となる。。。

『あさが来た』第12週68話「大阪一のおとうさま」あらすじ

亀助(三宅弘城)は雁助(山内圭哉)が九州について
早々に何度かサトシ(長塚圭史)と話し込んだあと
数日してサトシが姿を消してしまったとあさ(波瑠)と
新次郎(玉木宏)に伝える。

そして落盤事故の後始末に手間取っていることや
毎日納屋頭や雁助たちが炭鉱に入って作業してるが
それでも復旧までにはかなりの月日が必要になり
費用もかなりかさむという亀助。

亀助の話しに榮三郎(桐山照史)は今回の事故の
後始末が終わったら炭鉱の山を手放すと言いだし
あさは反対するが榮三郎は今は銀行どころではない
「加野屋はいちから出直しだ」と厳しい言葉を投げます。

そして翌日から
九州の炭鉱に行った大番頭・雁助の代わりに
番頭代には亀助が座るようになりました。

太政官札に政府紙幣、政府金属貨幣に国立銀行券
通貨が次々に変わり番頭代に座る亀助は四苦八苦
さらには、官庁が土曜は半休、日曜休みと暦と
休日を変更したことで店の中が変わったことに
戸惑っていました。

昨晩から険悪なあさと榮三郎の雰囲気に
店の内が落ち着かないでいたそんな中
ふゆ(清原果耶)が店の表にあやしい男が
加野屋をにらんで見ていたと怯えたように
店に駆け込んでくる。

驚いたあさとうめ(友近)が表に出ると外には
その男の姿はもうどこにもなくなってはいたが
気になった亀助は店の回りを駆け回って
見回ります。

そのころ新次郎はひとり真剣な表情で
物思いにふけっていました。

それから数日後、九州の雁助から
正吉と新次郎あてに手紙が届きます。

届いた郵便物から雁助からの手紙を探し
その手紙の文字をじっと見つめるうめ。

《雁助からの手紙》
大旦那さま。

大旦那様の言うてはったとおり
サトシという男は松造だした。

炭鉱夫たちからも
話を聞き出したところ
松造ははじめから
加野屋がこの炭鉱を買ったことを
快く思ってへんかったみたいで

坑道に細工をしたのも松造の組の
手下だったことがわかりました。

松造を取り逃がしたこと
非常に無念であり

今すぐ山をひっかきわけて
ひっ捕まえてやりたい
ところではありますが

肝心の炭鉱の復興に
思いのほか手間がかかり
身の空くときもないため

このことはひとまず
警察に任せておこうと思います。

また、この事故でいちばん
痛い思いをしたはずの
親分さん(治郎作)からは。。。

「どうか許してやってください。
サトシは決して根は悪い男ではない」と
何べん(何度)も言われています。

こちらでまとめた
修復にかかる費用と
工程の見積もりと予定表を
同封いたしますので
若奥さん(あさ)にお渡ししといてくなはれ

また、親分の女将さんから若奥さん(あさ)に
ややこ(赤ん坊)を連れて炭鉱へ来るように
伝えて欲しいとのこと

わても、まだこっちの水は合いまへんが
どうにかお店のお役に立つため
性根をいれて頑張る所存です。

それでは遠く北九州の地より
加野屋の繁栄を心からお祈りしております。
雁助。

手紙の内容から雁助が思いのほか炭鉱に
馴染めている様子にあさも榮三郎も顔が
ほころびますが。。。

「あの松造とこんなふうに出会うなんて
皮肉な巡り合わせや」(正吉)

深刻そうな父・正吉(近藤正臣)と
兄・新次郎の表情に榮三郎は
自分の知らないその「松造」という
男のことが気になります。

その夜
新次郎は幼馴染・松造とのある話を
あさに打ち明ける。

松造はその昔
加野屋に奉公していた大番頭の息子で
ふたりが10歳のころにその大番頭は
加野屋からのれん分けをして独立したが
その店を潰してしまい。

幼馴染・松造とその母親は
さんざん惨めな思いをしたあげく
町を出て行ってしまったのでした。

そのとき
松造は新次郎に向かって「人殺し」と
言われたことをあさに告白します。

「あれだけ仲よかったのにな。。。」(新次郎)

過去のつらい思い出にそこには
いつもの明るい新次郎はなく
新次郎の表情は蝋人形のように
暗く重たいものでした。

『あさが来た』第12週68話「大阪一のおとうさま」解説

今回は「暦(こよみ)の変更と日曜休み
明治のお金」ことについて解説していきたいと思います。

明治の暦(こよみ)の変更と日曜休み」とは
《暦(こよみ)の変更》
明治政府は明治5年11月9日に突如こよみを改定。
時間の読み方も十二辰刻制から24時間制に替え
布告から施行まで23日という超スピード実施。

しかも改定しのが11月だったので12月も
たった2日で終わってしまったという
乱暴なものでした。

《日曜休み》
明治政府はこれまで
1と6の付く日を休みとしていたものを
明治9年3月12日に官庁を日曜日を定休
土曜日を半休とする通達を出しました。

なぜこんなに無茶な改定をしたかというと
西洋文化を取り入れはじめたばかりの日本は
西洋諸国に追い抜け追い越せと貿易が増え
それにともなって外国要人たちと交流も多く
日曜礼拝を習慣とする外国人要人たちとの
交流を円滑に図り西洋文化や習慣を一刻も
早く日本の中に取り入れようとしたためと
言われています。

明治のお金」について
明治政府は江戸幕府からの脱却のため
新しい貨幣制度の形式を統一しようと
整備を進めていましたが、すでに通貨として
流通していた太政官札、政府紙幣や
新たに設置した国立銀行の国立銀行券などが
流通していて大混乱を巻き起こしていました。

その紙幣の混乱を統一し整理しするために
明治15年日本銀行条例をつくりあげ
ようやく唯一の発券銀行として
日本銀行が設立されることになります。

  • 太政官札・・・明治新政府が発行した最初の紙幣
  • 政府紙幣・金属貨幣・・・政府が直接発行し通貨としての通用力が与えられた紙幣
  • 国立銀行券・・・明治の初期に国立銀行が発行した紙幣

【西南戦争(西南戦争)】→コチラ 第67話「九転び十起き」解説へ
【あさと櫛田そえとのエピソード】→コチラ 第6週「妻の決心、夫の決意」へ

『あさが来た』第12週68話「大阪一のおとうさま」感想

今回は、明かされる新次郎の暗い過去な 回でしたね。

加野炭鉱のピンチに榮三郎とあさの
意見が真っ向から対立!

そして隠された新次郎さんの過去が
どんどん明らかになっていきます。

そして加野屋のまわりでも何やら
怪しい影が見えるようになり
加野屋の中も外も不安要素が
たくさんでハラハラが高まります。。。

今日の名言は
治郎作さんの
どうか許してやってください。
サトシは決して根は悪い男ではない」です。
サトシと治郎作さんとの信頼が伝わる言葉ですが
治郎作さんにこれほどまで信頼されるサトシが
なぜこんなことをしてしまったのでしょうか。。。

サトシ(松造)の失踪した理由は?
一体なにをしようとしているのか!??
次回、『あさが来た』第69話「大阪一のおとうさま」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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