あさが来た 120話 アサキトク

千代(小芝風花)の声を聞きつけた新次郎(玉木宏)と店の者たちの手によって、病院へ運び込まれるあさ(波瑠)。新次郎は医師からは親族や縁の深い者へ連絡するように伝えられる。そして、和歌山に住むはつ(宮崎あおい)のもとへ「アサキトク」と書かれた電報が届く。。。

『あさが来た』第20週120話「今、話したい事」あらすじ

あさ危篤

千代(小芝風花)の声を聞きつけた新次郎(玉木宏)と店の者たちの手によって、病院へ運び込まれるあさ(波瑠)。手術室の前で容態を心配する新次郎に千代と駆けつけてきたうめ(友近)。

あさの手術は無事に成功したものの意識は戻らず危険な容態はかわらない。新次郎は医師からは親族や縁の深い者へ連絡するように伝えられる。そして、和歌山に住むはつ(宮崎あおい)のもとへ「アサキトク」と書かれた電報が届き、はつはあまりの出来事に崩れおち、大きなショックを受ける。

あさを心配する人々

加野屋のあさが暴漢に刺されたという噂(うわさ)は、あっという間に町中に広がり、加野銀行には山屋与平(南条好輝)をはじめ、あさの容態を心配する多くの知人やひいき客が押しかけ大騒ぎになっていた。そこに、あさを心配する成澤泉(瀬戸康史)も駆けつけるが、成澤の顔を見た平十郎(辻本茂雄)に「元はといえばあんたのせいやろ!帰れ!」と罵声を浴びせられ成澤は追い返されてしまう。

そのころ、東京の大隈重信(高橋英樹)と妻・綾子(松坂慶子)も、あさが暴漢に襲われ重症を負い危篤状態であること新聞で知る。

一時も母のそばに

千代は脱け殻のようになりながらも、一時もあさのもとから離れようとせず、毎日あさの体をさすり看病をつづけるが、あさの意識は戻ってこない。そこへあさの弟の今井忠嗣(興津正太郎)が駆けつける。

そのころ、今井の父・忠興(升毅)も体調を崩し、その看病で母・梨江(寺島しのぶ)も東京から離れることができない状況になっていた。弟・忠嗣が東京へ戻ったその後も、あさの病状は回復することはなかった。

あさの友・大隈重信

あさと出会い、あさの考える女子大学設立を国を挙げて協力したいと考えるようになった大隈は、そのためにも必ず政府に戻ってみせると心を決め、あさの回復を祈り手紙をしたためる。

その手紙は成澤泉のもとへと届き、成澤は大隈からの手紙に奮起しながらも、加野銀行で平十郎から言われた言葉に胸を痛めていた。

どこにもいかないで

一方、あさの看病を懸命につづけていた千代は、このままあさがいなくなってしまうのではないかという不安に胸を押し潰されそうになり、瞳から大粒の涙がこぼれる。泣きじゃくる千代を父・新次郎は強く抱き締めます。

その夜、新次郎は静かに眠るあさを愛しそうに見つめ、どこにもいかないでほしいと語りかけ、あさの手を握り涙ながら祈る思いであさに話しかけつづける新次郎。すると。。。

「いやや。。いやや、まだ逝きとうない。。。」あさのかすかな声に新次郎は「九転び十起きや!あさ!」と必死に呼びかけるつづけ、あさは奇跡の生還をとげる。

『あさが来た』第20週120話「今、話したい事」解説

今回は「明治時代・輸血」「新次郎の深い愛」について解説していきたいと思います。

明治時代・輸血」について
今回、あさの出血多量で回復が難しいというシーンがあったので、”あれ?輸血は?”と疑問に思い調べてみました。

輸血の歴史はまだ浅く、はじめて人間への輸血が行われたのが1827年イギリス・ロンドンの産婦人科医によるもので、その当時は独自に制作した輸血器をつかって、夫の血液を直接妻へ投与するというものでした。当時は、まだ抗凝固剤や消毒方法も、ましてや血液型すらもまだ発見もされいない状況でのことでした。

その後、1900年に、オーストリア・ハンガリーの病理学者・カール・ラントシュタイナーが、ABO式血液型を発見すると、1914年にクエン酸ナトリウムが使用して血液抗凝固剤として利用できることが発見され、血液が保存できるようになり、第一次世界大戦を気に保存血が活用され輸血技術が発達します。

1937年に、アメリカ・シカゴの病院の院内にはじめて血液のバンクが設立され、保存血の製造・供給がはじまり、これを機に大量の血液を保存・供給できる近代輸血方式が広まります。

こうして輸血の歴史を見ると、今では普通に行われている輸血も、医療でようやく使われるようになったのは昭和12年ごろから、あさたちが生きた明治時代には血液型も発見されていなければ、輸血という方法も確立されていなかったことがわかりました。

こうやってみると、あさが一命を取り留めたのは本当に奇跡といっていいほどの、紙一重の生還だったのです。

『あさが来た』第20週120話「今、話したい事」感想

今回は、新次郎の深い愛な回でしたね。

今日は涙涙でティッシュが手放せない朝でした。

千代ちゃんの献身な看護も涙をそそりましたが、新次郎のあさにかけた

”あさ。。。あさ。。。どこにも行ったらあかんで?
わてなぁ 知ってる思うけど。あんたに惚れてます。

あんたのすることなぁ なんでも応援したげる なんにも怒らへん。
せやけどなぁ。。。

わてより先に逝くことは 金輪際許さへんで。許さへん。
わて置いていったら許さへんで。。。あさ!”

このセリフにどれだけの人が涙したことでしょう。。。新次郎さんの深い愛に感動し、浸りきりの15分でした。

今日の名言は、新次郎さんのセリフすべてです。

いい涙が流せました!ありがとう!!

平十郎に「元はといえばあんたのせいやろ!帰れ!」と言われた成澤のこの先の行動は!?
次回、『あさが来た』第121話「夢見る人」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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