あさが来た 71話 正吉との別れ

サトシ・松造(長塚圭史)は心を入れ替え自ら警察へと出頭していきました。しかし、
加野炭鉱の依然かわることのない状況に、八代目当主・榮三郎(桐山照史)は
炭鉱を手放す口にし、あさ(波瑠)と真っ向から対立してしまう。。。

『あさが来た』第12週71話「大阪一のおとうさま」あらすじ

炭鉱の落盤事故を起こしたサトシ・松造(長塚圭史))は
幼なじみの新次郎(玉木宏)に連れられて警察へと
出頭していきました。

炭鉱事故の犯人も怪しい男の正体もわかってほっとする
亀助(三宅弘城)とうめ(友近)のふたりでしたが
弥七(竹下健人)は自分が見た男はサトシ(松造)ではなく
もっと年も上で身長も自分と変わらないくらいの男で
加野屋をにらみつけるのではなく「へへへ」と笑って
店の中を覗いているようだったと話す。

その弥七の話しにあさ(波瑠)たちが戸惑っているとそこへ
加野屋八代目当主・榮三郎(桐山照史)がやってくると
犯人がわかっても九州の炭鉱の状況はかわらないといい
炭鉱を手放すことを考えていた。

そんな榮三郎の発言にあさは頑として手放す気はないと
言い放つとあさと榮三郎はまっこうから対立します。

そこへやってきた新次郎は、何も発することなく
だんまりとにらみ合いつづけるあさと榮三郎の姿に
小首をかしげ「にらめっこか?」とあさの頬をつまむ。

どうにも折れないあさに根負けした榮三郎は
雁助(山内圭哉)から送られてきた見積もりに
3年もすればどうにかなるかもしれないと言うと
ひとまず今はあさの意見を聞くとこに承諾する。

大喜びで倉へ帳簿を取りに向かおうとするあさに
榮三郎は金銭の工面をするためにはあさがこれまで
ずっと蓄えてきた預金も使うことになると話すと
銀行をつくるというあさの夢が叶わなくなると
榮三郎はあさに声をかけるます。

「諦めるわけやあらしまへんけど。。。
ひとまず銀行のことは置いておくことにしましょ」(あさ)

あんな馬車馬のような人を自分ひとりでは止められない
呆れたように笑い雁助の帰りが待ち遠しいと天をみあげる
榮三郎に「おおきに」と新次郎は笑いかける。

「お礼なんて言われても困ります。
お兄ちゃんもこれからはわての味方しておくれやす!」(榮三郎)

そんな榮三郎の言葉に「へぇ」と新次郎は答えますが
そのいつものやる気のない返事に榮三郎も新次郎も
可笑しそうに笑い会うのでした。

そして新次郎はサトシ(松造)が警察へ出頭したことを
正吉(近藤正臣)へ報告すると正吉は「そうか」と
穏やかな表情を浮かべる。

サトシ(松造)のことで新次郎にもつらい思いをさせてしまった
さぞ恨んだことだろうと口にする正吉に対して新次郎は
「へぇ。わてな、お父ちゃんのことただのケチやと思うてましたわ」
と、ひとつの躊躇もなく口にする新次郎は正吉とふたりで笑うと
それでも、家を守るということはツライ決断の積み重ねなのだと
今になってようやくわかったと新次郎は話します。

商いをしていればいつか必ずどうしようもないときがくる
そんなときにすぐに人からお金を借りようものならその人は
またすぐに駄目になってしまう。

「しんどいときこそ、人に頼らず
自分の足で乗り越えていかなアカン」(新次郎)

そのことをあさから学んだと新次郎は話すと
少しは自分もあさの仕事の手伝いをしようかと
思うほどだと正吉に話します。

そのころの正吉は容態がかんばしくなく
起き上がることも困難になっていました。

よの(風吹ジュン)が日課の香を焚いていると正吉は
「今日は伽羅の香りはきついな。。。」と言うので
よのは「マナカの香り」にしようと笑いかける。

そして正吉は、あさや新次郎たちみんなを集め
最後の言葉を残します。

「うちのことをよろしく頼みまっせ。。。」(正吉)

正吉はそうあさに耳打ちすると
よのとふたりきりにして欲しいと
あさたちに席をはずすように言う。

その後、正吉はよののひざの上で
「お伊勢参り」の思い出を語り
ふたりきりの時間を過ごすと
よのに手を握って欲しいと言い
強く握り締めると

「神さん!頼んまっせぇ」(正吉)

加野屋と家族がこれからもうまくやっていけるように
よのがこれからも健やかに生きていけますようにと
口にすると静かに眠りにつきます。

「お前さま!?お前さま!
置いていかんといておくれやす!」(よの)

よのは何度も何度もそう声をかけるが
正吉はもう目をあけることはありませんでした。

よのは涙に塗れながら自分の頭からクシを取ると
愛おしそうに正吉の髪をときます。

悲しみにくれる加野屋。

加野屋のひとつの時代が終わったのでした。

そして、正吉のいなくなった加野屋にも
また新しい朝がやってきました。

まだ誰もいない店にたたずむあさは
正吉の残した言葉を思い出して決意を固めます。

『あさが来た』第12週71話「大阪一のおとうさま」解説

今回は「真奈伽(まなか)香り」「怪しい男の正体」について
解説していきたいと思います。

真奈伽(まなか)香り」とは
香道の基本である「六国五味(りっこくごみ)」と呼ばれる
香木の6つのうちのひとつでマレーシアを主な産地としています。

この真奈伽(まなか)は「六国五味(りっこくごみ)」の中でも
羅国(ラコク)から甘味を取ったような軽く艶な優しい香り。

《羅国(ラコク)とは》
香道の基本である「六国五味(りっこくごみ)」のひとつで
芳しくハチミツやお菓子のような甘さの感じる
白檀(びゃくだん)にも似た少し重厚感のある香りです。
キャラメルのような感じでしょうか?

怪しい男の正体」について
勝手に予想してみました。

最後まで残った怪しい男の真相ですが
「へへへ」と笑う弥七くらいの身長で
サトシ(松造)よりも年上の男性。。。

奈良の豪商・玉利(たまり)さんでしょうか???

これまで出てきた人物の中であれば
かなり濃厚かとは想うのですが
どうでしょう???

【伽羅の香り(きゃらのかおり)について】→コチラ 第56話「お姉ちゃんの旅立ち」へ
【白檀の香り(びゃくだんのかおり)について】→コチラ 第13話「新選組参上!」へ

『あさが来た』第12週71話「大阪一のおとうさま」感想

今回は、正吉さんお疲れ様でしたな 回でしたね。

正吉さん長い間、加野屋の当主として
本当にお疲れ様でした。

よのさんの正吉さんを想う気持ちに
とても胸が熱くなりましたね。

涙が止まりませんでした。

正吉さんの最後に雁助さんの姿はなかったこと
それだけが本当に心残りです。

今日の名言は
新次郎さんの
しんどいときこそ、人に頼らず
自分の足で乗り越えていかなアカン」です。
いざ自分のこととなると難しいとこですが
心にずっしりくる言葉でしたね。

加野屋のひとつの時代が終わり
新しい朝がやってきました。
新しい加野屋はどのように進んでいくのでしょうか?
次回、『あさが来た』第72話「大阪一のおとうさま」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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