あさが来た 52話 本当は寂しい新次郎

九州では体中を炭まみれにして炭鉱で働きながら必死に説得を続ける
あさ(波瑠)の姿に炭鉱夫たちは徐々にあさの申し出に賛同するようになる。
一方、はつ(宮崎あおい)は惣兵衛(柄本佑)がすぐに帰ると言い残し
またどこかへとひとり旅姿で出かけて行ってしまう。。。

『あさが来た』第9週52話「炭鉱の光」あらすじ

大久保(柏原 収史)は東京へ来て大蔵卿として
国のためにつくしてほしいと打診するが
五代(ディーン・フジオカ)は自分はこの日本を
外国と対等に外交できるようにすることに
力を注ぎたいので官にはもどれないと頭をさげる。

すっかり大阪言葉だなと残念がる大久保でしたが
これほどに国を思う五代が大阪にこだわるのは
おなごのためらしいと冷やかすように笑うと
「鶴かシラサギのような優美な女性か」と
羨むように話す美和(野々すみ花)に
五代は彼女はそういった女性ではないと言うと
「ファースト・ペンギンだ」と笑うのでした。

九州のあさ(波瑠)は体中を炭まみれにしながら
炭鉱夫や女たちと一緒になって汗を流して働き
反対は承知で必死に炭鉱夫たちの説得に回ります。

そんな中、納屋頭の福太郎(北原雅樹)が
あさを見ていると母親のことや昔持っていた
夢のことを思い出して地面に犬の絵を書きながら
絵描きの夢を語るとあさのことは嫌いではないと話
だから「信じてみる」そういうと照れくさそうに走っていく。

最初は難色を見せていた納屋頭たちも少しずつ減り
あさに反対する者はついにサトシ(長塚圭史)の組
一組だけになりました。

あさに提案した加野屋直営の販売所は大盛況
炭鉱の者たちの暮らしに笑顔が溢れはじめていた。

そしてはつの家では。。。

惣兵衛(柄本佑)は荷物をまとめ旅支度をすると
はつ(宮崎あおい)にすぐに帰ってくると言って
しばらく家を空けるとどこかへと出ていってしまう。

惣兵衛がまた帰ってこないかもしれないと
険しい顔をしているはつに姑・菊(萬田久子)は
そんな顔をしているとお腹の子が不安になると
はつに落ち着くようにと言葉をかける。

照れくさくなった菊は家の外に出ると
そこへ現れたのは加野屋の女将
よの(風吹ジュン)でした。

姑ふたりは互いに惣兵衛もあさも家族を思って
懸命にやってくれているのはわかるがそれでも
自分たちがどれだけ子どものことを思っているか
まったくわかっていないと野菜をかじりながら
「親の心子知らずやわ」と愚痴をかわす。

姑ふたりの様子を見る栄達(辰巳琢郎)は
「母親いうのもなかなか面倒くさいものだすな」
はつはそんなふたりのことを微笑ましく見つめます。

加野屋の跡継ぎで新次郎(玉木宏)の弟
榮三郎(桐山照史)も18歳になりました。

新次郎と一緒に寄合い所に行っていた榮三郎が
ひとり戻ってくると新次郎が謳の仲間と遊びに行って
置いてけぼりにされたとすねていた。

榮三郎それだけではなく目上の旦那衆が
「道楽者」「ヒゲの奥さんに尻に敷かれている」と
言いたい放題なことに腹を立てるも
正吉(近藤正臣)はそれもあながち
間違いではないと笑い言いたい者には
すきなだけ言わせておけばいいと慰められる。

新次郎へついて回るとその顔の広さに驚かされる
もっと教えてほしいこともたくさんあるのにと
榮三郎はため息をつくと奥へと戻っていく。

その姿を微笑ましく見送る主人・正吉と
大番頭の雁助(山内圭哉)でした。

そんな中、新次郎はひとり三味線を引いては
「本当は寂しいくせに」美和の言葉が胸に刺さります。

翌朝、新次郎が家へ帰ると台所の奥から
「びっくりぽんや」という声が聞こえ
あさが帰ってきたと思った新次郎が
声のする場所へ向かうとそこには
加野屋へ漬物を持ってきていた
あさの姉・はつの姿。

新次郎とはつ久しぶりの対面でした。

『あさが来た』第9週52話「炭鉱の光」解説

今回は「ファースト・ペンギン」について解説していきたいと思います。

ファースト・ペンギン」とは
最初に海へ飛び込むペンギンのことを
「ファースト・ペンギン」と言います。

自然界のペンギンたちは生きていくために
海に飛び込んでエサを捕らなければなりませんが
しかし、その海の中にはシャチやオットセイなど
肉食獣たちが待ち構えていることも少なくありません。

エサを食べるためにはシャチなどのいる
海へ飛び込む恐怖と戦わなければならないのです。

そんな恐怖と戦うペンギンたちの中で
果敢にも真っ先に飛び込む勇ましいペンギン
それが「ファーストペンギン」なのです。

私たち人間社会において言い換えると
リスクを承知の上で先陣を切って
アクションを起こすことのできる
時代を先読みして先駆者になりえる
そんな人物といえるのかもしれません。

【大阪の恩人・五代友厚について】→コチラ 第4話「小さな許嫁(いいなずけ)」解説へ
【大久保利通について】→コチラ 第32話「妻の決心、夫の決意」解説へ

『あさが来た』第9週52話「炭鉱の光」感想

今回は、石の上にも3年な 回でしたね。

ようやくあさの炭鉱改革が全身しました。
「石の上にも3年」
どんなに冷たい石の上でも
3年座りつづけていれば
暖まってくる!

辛抱強く努力すれば成功する!

この言葉の通りになりましたね。

しかし一方で大阪にいる新次郎さんは
あさのいない寂しさに直面し始めていました。

「びっくりぽんや」の言葉に
はつとあさを間違えるくらいですし
あの嬉しそうに駆けて行った姿を見ると
本当に切なくなります。

新次郎さん本当にもう
炭鉱には行かないのでしょうか?

今日の名言は
五代さんの 「ファースト・ペンギンじゃ」 です。
この当時の人々がペンギンを知っているかはわかりませんが
確かに的をえた例えだなと感心してしまいました。

五代は大久保の誘いを断り大阪に残ることを決意
一方新次郎はあさがいないことを本当は寂しいと
感じる自分の気持ちに気づきはじめます。
あさの炭鉱改革も進むなか残るは壁はサトシだけ
あさはいったいどうするのか!?
次回、『あさが来た』第53話「炭鉱の光」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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