あさが来た 116話 歌う教育者・成澤泉の再会

あさ(波瑠)が九州へでかけると、新次郎(玉木宏)は平十郎(辻本茂雄)とふたりで美和(野々すみ花)のレストランへ向かう。するとそこには客に向かい熱唱する成澤泉(瀬戸康史)がいた。新次郎の引き合いでようやく成澤と話せるようになったあさは、成澤の志に感激したことを伝え成澤に力を貸したいと申し出るが。。。

『あさが来た』第20週116話「今、話したい事」あらすじ

熱唱する成澤泉

あさ(波瑠)が九州へでかけると、新次郎(玉木宏)は平十郎(辻本茂雄)とふたりで美和(野々すみ花)のレストランへ向かう。するとそこには客に向かい熱唱する成澤泉(瀬戸康史)がいた。

「Lord, please call a mercy to me. All my sins, swept away.(主よ、私に慈悲をおかけください。私の罪をすべて消し去ってください。)」

新次郎が珍しい英語の歌に聞き入っていると、平十郎からあの歌を歌っているおかしな客がワカメの4番成澤泉だと聞かされ新次郎は驚いていまう。

「はぁ!?また英語をしゃべる怪しい男かいな。ハハハ!」五代につづき、ようよう洋行帰りの男に縁があるものだと笑ってしまう新次郎。

あさと成澤の再会

数日後、あさが九州の炭鉱から帰ってくると、加野銀行には成澤が待っていた。新次郎の引き合いでようやく成澤と話せるようになったあさは、、先日の非礼を詫び、成澤の志に感激したことを伝えると、成澤は「100人の味方を得たような心持です!」と感動する。しかし、あさはどんなに素晴らしい考えであっても、世間の人々に理解してもらえないと意味がないと話すと、成澤の賛同者は実際何人いるのかと訊ねる。

「。。。11人です。」と、恥ずかしげに成澤は答えると、あさに向かい100年先、200年先を見越しての日本の女子教育のあり方について熱弁をふるいますが、現実味のない成澤の話しに呆れるあさ。

しかしあさはそんな成澤だからこそ、自分の計算力を成澤に力を貸したいと申し出ると、何よりもまず先にあさは成澤を風呂に入れ、身なりを何とかするように言う。

女子の大学校設立に30万円

成澤の志に共感し賛同するあさは、女子の大学校設立に必要な資金を融資したいと言い出しますがも、それを聞いた平十郎(辻本茂雄)は猛反。そんな言い争うふたりの声を聞いた成澤は、風呂から飛び出し、自分は金を借りにきたのではない、借金は一文もしたくないと言い出す。

成澤は一度お金をかりてしまうと、お金を返すために大学を経営しなければならなくなる。そうなれば自分は教育者でいられなくなる、自分は教育者であり続けたいと言い張る。

しかし、大学をつくるとなると大金が必要になると成澤を諭すあさは、そろばんをはじいて、ざっと見積もって30万円は必要だと断言します。

この当時の30万円は、今の時代でいうところのおよそ15億円以上の価値にあたり、金額を聞いて成澤は風呂場で卒倒する。

頭の痛い問題

現実を知って頭をかかえる成澤は、西洋では多くの学校が寄付で成り立っていると話し、自分も賛同者を増やして集まった寄付に見合った学校をつくろうと考えていたことあさに打ち明ける。

良くも悪くも計算のできない成澤にあきれるあさでしたが、とりあえずは成澤の身なりを整え、スーツをあつらえると、成澤に寄付金を手渡して、今できることからはじめようと奮い立ちます。

一方、和歌山の有田では、東京でのみかん商いが暗礁に乗り上げ、頭をかかえていた。そんな中、はつ(宮崎あおい)のもとに、大阪に出た長男・藍之助(森下大地)から手紙が届く。

『あさが来た』第20週116話「今、話したい事」解説

今回は「成澤泉が歌っていた歌(曲)」について解説していきたいと思います。

成澤泉が歌っていた歌(曲)」について
原曲はヘンデル作曲のオペラ『リナルド』で使われているのアリア(詠唱)「Lascia ch’io pianga(苛酷な運命に涙を流しましょう)」日本では「私を泣かせてください。」と訳されたものが有名。

成澤泉のモデルとなった、日本女子大学の創設者・成瀬仁蔵がこのアリアの曲にジョン・サリバンドワイトの英語の歌詞をつけた愛唱歌で、曲名は「”O Lord! Correct Me”(おお、主よ、私を正したまへ)」とつけられています。

ジョン・サリバンドワイトとは、アメリカの神学校(しんがっこう)や学校設立や相談役を勤めるなどアメリカの教育推進に尽力、その中で音楽教育を通してクラシックに興味を持つようになる、アメリカ初のクラシック音楽評論家の第一人者になる。

【成澤泉について】→コチラ 第102話「最後のご奉公」解説へ

『あさが来た』第20週117話「今、話したい事」感想

今回は、日本初の女子大学設立に向かって前進な回でしたね。

さすがミュージカル『 テニスの王子様』でブレイクした瀬戸 康史くんです。

見事なアカペラでした!

そして、またもやあさの周りに登場した英語を話すイケメンに新次郎さんも思わず笑ってしまってましたね(笑)

つくづく洋行帰りの方と縁のあるあさです。

今日の名言は
成澤泉の「100人の味方を得たような心持です!」です。

成澤さんの計算の無さやお調子者の様子がよくわかるセリフだったかと思います。本当に面白い方ですね。

いよいよ、あさの日本初の女子大学設立に向けた挑戦のスタートです!
次回、『あさが来た』第117話「今、話したい事」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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