あさが来た 109話 あさと新次郎夫婦はじめての旅

あさ(波瑠)と新次郎(玉木宏)は、大阪から船に乗り和歌山の有田に渡り、はつ(宮崎あおい)や惣兵衛(柄本佑)のいる、みかんの収穫最盛期の和歌山へと向かいます。十数年ぶりに再会を果たした山王寺屋・惣兵衛は、和歌山の山中を洋装で歩くあさの姿に。。。

『あさが来た』第19週109話「みかんの季節」あらすじ

加野銀行の変化

あさ(波瑠)は加野銀行で女子行員を採用し、明るくなった銀行には寄り多くの人々で賑わいを見せます。一人娘の千代(小芝風花)は、寄宿舎のある京都の女学校に入学することになり、加野銀行で働きたいと家出をしてきていた藍之助(森下大地)は、はつ(宮崎あおい)とともに和歌山へと帰っていきました。そして数ヵ月後、あさと新次郎(玉木宏)は夫婦になってはじめての旅に出かけます。

あさと新次郎、夫婦水入らずの旅

あさと新次郎は、大阪から船に乗り和歌山の有田に渡り、はつや惣兵衛(柄本佑)のいるみかん畑へ向かう道中も「忠隈山(ただくまやま)温泉」や九州の炭鉱の亀助の話をするあさに、新次郎は、夫婦水入らずの旅に仕事の話を持ち込まないことと、いくら姉・はつの子どもとはいえ、他の家の子どもの将来のことに口を挟むようなことはしてはいけないとあさにクギをさす。

和歌山有田みかん

みかんの収穫時期を迎え、みかん色一色に染まったの和歌山の山を、あさと新次郎が歩いていると、洋装姿のあさの姿を見た地元の子どもたちがモノ珍しげに集まってくると「ミノムシみたいだ」とからかう、その中には、はつと惣兵衛夫婦の次男・養之助(西畑大吾)も。。。そんな子どもたちの騒ぐ声を聞きつけた惣兵衛が仕事の手伝いをしないかと叱りつけていると、立派なたくましい百姓のお父ちゃん・惣兵衛の姿に驚くあさと新次郎。

あさはミノムシ!?

十数年ぶりのあさたちとの再会に大喜びする惣兵衛は、モノ珍しいあさの洋装姿をまじまじと見つめると「ミノムシ」のような格好に「お腹空かせた小鳥につつかれるで?」と茶化すようにからかい、豪快に笑う。そして、あさと新次郎は惣兵衛に連れられて、はつたちの住む家を訪れ、山王寺屋・栄達(辰巳琢郎)、菊(萬田久子)夫婦たちとも久しぶりの再会を果たす。

これからの百姓にも知識が必要

新次郎と惣兵衛たちが夕飯をにぎやかに食べていると、そこへ庄屋・倉掛則夫(中村育二)が客人用の布団をもってやってくる。庄屋・倉掛は、新次郎たちと囲炉裏を囲み、有田のみかんの厳しい現状を話し、将来は自分の息子と藍之助(森下大地)に村の将来を背負っていってほしい。山王寺一家は「有田に降り注いだ一筋の光だ」と期待していました。藍之助の様子を心配する養之助。

そして、あさははつの心の中が気になっていました。

『あさが来た』第19週109話「みかんの季節」解説

今回は「忠隈山(ただくまやま)温泉」「はつの作っていたご飯(サバのかき混ぜ飯)」「徳川御三家・紀州」について解説していきたいと思います。

 

忠隈山(ただくまやま)温泉」とは
忠隈山(ただくまやま)とは、通常の山とは違い、炭鉱の採掘する際に出た土や岩を積み上げた捨石(ボタ)の山です。

このような集積場の捨石(ボタ)で人工的に作られた山をボタ山と言い、北海道や九州など石炭産業の発展した地域で見られます。

忠隈山(ただくまやま)のある、九州・筑豊付近にもたくさんの温泉があり、その中にはラドン温泉という全国でも数箇所しか存在しない「霊泉」もあります。

ラドン温泉とは、一般的には「ラジウム温泉」と呼ばれ、その温泉から発せられるラドンという自然発生気体を入浴中の呼吸で取り込むことで、肺や皮膚から体内に吸収され、強力なイオン化作用によって、自律神経を整調や収縮した血管の拡張、気管支や腸などのけいれん緩解、ホルモンの亢進、消炎、抗アレルギー作用といったさまさまな動きがあるといわれています。

 

はつの作っていたご飯(サバのかき混ぜ飯)」とは
かき混ぜご飯とは、和歌山県ではよく作られるちらし寿司のようなもので、作り方はそれぞれの家庭によってもことなりますが、炊き上げた白いご飯に、にんじん、シイタケ、タケノコ、薄焼き卵などと一緒に、焼いた塩さばをほぐして混ぜ込んだものに刻んだねぎをかけて食べます。

今では一般的によく作られていますが、はつたちの生きていた明治初期ごろは、お祝い事やハレの日に食べる特別な料理でした。

 

徳川御三家・紀州」とは
江戸時代、和歌山県・三重県一体を治めていたのは徳川氏の一支系・紀州徳川家でした。

徳川家康の十男徳川頼宣を家祖として繁栄した一族であり、第8代将軍徳川吉宗、第14代将軍徳川家茂の出生家。徳川御三家のうちで唯一、征夷大将軍を出した家でもあります。

【御一新(ごいっしん)エピソード】→コチラ 第8週 「京都、最後の贈り物」へ

『あさが来た』第19週109話「みかんの季節」感想

今回は、和歌山で愛される家族・山王寺屋な回でしたね。

ようやく十数年ぶりに山王寺屋一家と再会を果たしたあさと新次郎さん。

大阪に居たころの白蛇・惣兵衛さんとはまったく別人です。まさかあの惣兵衛さんが大声張り上げて子どもたちをビシッと叱りつけるなんて、あさも新次郎さんも想像できませんよね(笑)

栄達さんも菊さんも大阪に居たころより、ステキな笑顔になっていて、この家族は和歌山に来て本当によかったんだなって思いました。

あのころの山王寺やの家の雰囲気を知ったら、藍之助くんも両替屋に生まれたかったと言っていたかどうかわかりませんよね?

今日の名言は
惣兵衛さんの「お腹空かせた小鳥につつかれるで?」です。

大阪に居たころの惣兵衛さんからは想像もできないおちゃめな惣兵衛さんでしたね。十数年ぶりの再会とは思えません!(笑)

本人の気持ちとは裏腹に、和歌山の有田で村の期待を一身に受ける藍之助。そんな葛藤する藍之助の母であるはつをあさは心配しますが。。。
次回、『あさが来た』第110話「みかんの季節」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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